2014年2月24日月曜日

ゴルフクラブ◆硬いシャフトでは機種による重心距離の違いはミスの元


一般のアマチュアの9割以上が使っている
硬いシャフト、要は撓らないシャフトを使うには
ふたつの条件をクリアしなければなりません。
1.シャフトをわざとしならせた時、インパクトのタイミングまでに
それを 元の姿勢まで戻してこれるのか
2.その過程の中で、どの位 ボールの内側シャフトを通すのか
   ***そして その量を機種ごとに変えねばなりません。

一般のオジサンゴルファーでも
時速に換算すると、130キロを超えるような
ヘッドスピードで ドライバーを打ちます。
大✪体を回転させる
中✪クラブ(シャフト)を振る
小✪ヘッドを回転させる

これがそれぞれ 遠心力を発生させる円運動なのですが
それぞれが 違う円弧 違う方向に動いています。
勿論、それはそれぞれ干渉し合います。
その上で、重心距離 と言う数値
3センチから4センチ ボールセンターの内側を
通すのですが、それが1センチずれれば 
ヒールヒットにも トゥヒットにもなります。
忘れてはいけないのは 上下もあるのです。

スナップショット 1 (2014-02-07 18-29)

で この難易度は一本のクラブです。

これが 硬さの異なる、重心距離の異なるウッドとアイアン
有った場合、その総合難易度は二乗倍的に増えて行きます。

ドライバーはイマドキ 大型が中心です。
少なくとも 35mm位の重心距離は有りますし
40mmを超えるモノも少なくありません。
また、ドライバーはさすがにメーカーも分かっているのか
市販品には狂ったような硬さのシャフトは余り存在しません。

フェアウェイウッドは使い勝手
好まれ方からして、ドライバーよりもかなり小振りですし
シャフトもドライバーに比べると硬めの方が多いです。

このテーマに関しては、市販のユーティリティクラブは
難物です。アイアンやフェアウェイウッドに比べると
重心距離は長め、シャフトはアイアン相当の硬さ
どう整合させていいのか 難しい代物です。

アイアンは 軽量スチールシャフトのお蔭で
この10年で一気に小振りなモノが主流になりました。
重心距離で言うと 1センチ以上短くなったんじゃ
ないでしょうか??

003

ちゃんと撓るシャフトのゴルフクラブを正しく使えば
スイングするのに 重心距離は意識する必要がありません。

単に重量として捉えればいいんです。
ただ 重心距離 ⇒シャフトの延長線上に重量がない
というのを 方向。。。動きの方向性として
利用と言うか、誘導されれればいいんです。

ところが 市販の動かないシャフトをゴルフクラブを
使っている限り、この重心距離のセット構成は
ゴルフを複雑に、難しくします。

シャフトの長い、アイアンに比べると遥かに柔らかい
ドライバーには 重心距離の長いものが付いています。
重心距離が長いということは 同じ重さでも
より重く感じる というコトです。
そして、シャフトを撓らせて使う人にとっては
柔らかさは 更に重さを感じさせます。

アイアンは ドライバーに比べると遥かに硬い。
アイアンには 重心距離の短いものが付いています。
重心距離が短いというコトは 同じ重さでも
より軽く感じる というコトです。
そして、シャフトが硬いので その軽さ感は助長されます。
また 軽量スチールは構造上、強度上 重いヘッドが
装着できませんから、グラファイトのそれと比べると
15g以上軽いヘッドが装着されています。
ヘッドが小振りになったうえに、ヘッドまでも軽量化
されているのです。
長くて重い、ヘッドが重く感じる ドライバー
短くて軽い ヘッドが軽く感じる アイアン


振る、扱う というだけでも うまく行く理由が少ないのに
ここに ミートとなると。。。。 もう無理。

この二つの構成を多くのアマチュアゴルファーは
一つのバックの中で、セットとして使っていますが
殆どの方が極端にボールの位置が違います。

ボールの位置が20センチも違う ということは
タイミングも異なってくるというコトです。
往復で 40センチ以上、
しかも 長い方のドライバーの方が その移動距離は
多い訳ですから・・・

IMG_0040

その上に 重心距離の違いによる
シャフトの通すラインとボールの関係・・・

仮に同じシャフトの硬さ(しならないという同条件で)としても
重心距離が違えば、相互に上手にミートすることは
易しくありません。

シャフトの硬さが異なれば、テークバックの取り方
切り返しの感じも異なりますし、力み感も違うでしょう。
シャフトの撓らせ方も同じにはなりません。
そして、ボールの位置も違う…。

まあ 難しいことにトライするのも
確かに面白くないとは言い切れませんが、
嫌味な言い方になっちゃいますけど
その条件の上で、全ショット上手く打とう っていうのは
ちょっと無理があると思います。

2014年2月22日土曜日

「軽いヘッド、硬いシャフトがゴルフを滅ぼす・・・」

http://livedoor.blogcms.jp/blog/hbs/article/edit?id=1848364
http://livedoor.blogcms.jp/blog/hbs/article/edit?id=1848369

「軽いヘッド、硬いシャフトがゴルフを滅ぼす・・・」
昨日、一昨日からの続きになりますけど
この問題 意外に深刻なんです。
ゴルフ人口は 15年前2000万人近く居たのに
今では 700万人を切っています。
特に若年層のゴルフ離れは顕著。。
景気や雇用問題との関係も勿論ありますけれど
若い方の 「娯楽」のニーズは変わって来ています。

今の市販ゴルフクラブほど 
上達には身体能力、そして練習頻度が要求されます。
本来、ゴルフは社交的な要素が強く
オリジナルでは ネクタイ、ドレスがゴルフの正装でした。
それが アスリートという言葉が横行して以来
運動性能に自信の無い方にとっては
かなり厳しいものになってしまいました。

良い悪いの問題ではありませんが
50歳を超えるような世代にとっては
スポーツはうまく行かなくて当然、うまく行くのには
ある程度の練習が必要 と
下手な時期も普通に過ごせますが
若い世代はそうは行きません。
昔に比べ、もっと娯楽が多様化し
スポーツでない、もっとお金のかからないネットゲームなどが
ゴルフのライバルな訳です。
ほどほど練習しても、当たらない、飛ばない、上手くいかない
ゴルフクラブでは、彼らを惹きつけることは出来ません。
その上、多くのゴルファーはショットに、
スイングに、痛みまで感じています。
そして、それが当たり前 だと思っています。

まあ 絶滅危惧のクラブを作っている私からすると
市販のゴルフクラブのヘッド重量では
軽すぎて モーメントが少なく
ボールを飛ばすのには 身体能力は絶対条件です。
その身体能力とは運動性もありますけれど、
痛みに鈍感なことも少なくありません。
ヘッド重量が軽いと、インパクト時に
ヘッドスピードの減速が顕著です。
シャフトの硬さも伴い、その衝撃は体に来ます。

また ここまで軽いヘッドが付いて
ここまで硬いシャフト。。。 特にスイングを覚えるために
練習場で練習する多くはアイアンですから
軽量スチールという まるで言葉だけでは魅力的な
スイング破壊兵器 というか
もう ゴルフ破壊兵器とまで呼べる代物では。。。
打つ度にゴルフの魅力を削いでしまう とも言えます。

鉄の先っちょの付いた棒を振って
ゴムのボールを潰す感覚 というのは
なかなか他のモノでは味わえません。
コースに行かなくても これだけで 結構な快感です。
ゴムのボールがつぶれる音、感触…
それがゴルフを続けさせる一番の魅力なのかも?!
とも思っています。

ところが、 市販の軽いヘッド&硬いシャフトでは
撓らせる為思いっきり体を捻って使っても
ヘッドも軽いので飛ばない上、痛い
そして ボールがつぶれない・・・

練習場で音を聞いている限り
まるで 石のボールを打っているような音しか
聞えて来ません。
非常に不快な音 です。。。


ゴルフクラブで石のボールを打ってみたいと思いますか?
痛そうですよね

実はこれって なんとなく ゴルフから離れさせる要因
なのではないかな って 思うこの頃です。

2014年2月18日火曜日

これ参考になります(スロー版)(+ 再生リスト)



ゴルフに関する 世の中で 常識 と思われていること それにも すべて疑問を投げかけ クラブ 体 物理 心理 レッスン あらゆる側面から 考察し 研究する 究極のゴルフ「クラブ」マニアなページ クラブの秘密を解明することが、スウィングの解明! クラブに振らされてしまう! 打たされてしまう!  を基本に、日々 ゴルフクラブを創っております

2014年2月6日木曜日

ゴルフスイング◆思い込み


さて、この写真を見てください。

携帯用のアプローチショットの虎本みたいなソフトの
案内に使われているものを拝借してきたのだが…。

ゴルフスイングは実体験から、と言うよりも
見た目の先入観 みたいなものが
過分に影響を与えている代表例になるかと思う。

この写真、何も解説が付かなければ
「アプローチは振り子」
3枚の写真を並べ、写真上に曲線の矢印・・・
3本のクラブ
グリップを支点、もしくはもう少し上を支点として
ヘッドは振り子の錘(おもり)
そう見えて間違いないと思う。
スナップショット 1 (2014-01-20 18-21)それを自分で真似てみるとこうなる。

クラブ、腕 それを
首の付け根辺りを軸点に
ヘッドを振りこの錘として使う。


さて、では先ほどの写真を解説してみよう。
cap02ここに登場しているのは深堀プロ。
お手本として
グリーン周りのアプローチショットを
打ってくれている。
股関節から上を上半身、股関節から下を下半身
として分けて考えると、
左の写真、真ん中の写真、右の写真
股関節から上は殆ど何もしていない。
本能的な補足はあるとは思うが、
逆に動かさないように注意していると思う。
左の写真の姿勢を基本に
単に足回りを使って体を回転、体の向きを変えたに過ぎない。
ヘッドの重さを「振り子のおもり」として使っている動き
ではなく、クラブを動かさず
自分が動いた(向きを変えた)に過ぎない。

それを 振り子の動き ヘッドの重さを振り子のおもり
として「アレンジ」して真似てしまえば、
大豆で作ったハンバーグになってしまう。

アプローチショットやパターストロークで
振り子の動きをしてしまうと
首の付け根(背中側)が軸点になるので
ヘッド(クラブの)が右に行くと、ほのかに人間のヘッドは左に
ヘッドが左に行くと、人間のヘッドは右に動く ことになり
アドレス時にイメージしている最下点は
実際の動作中には必ず右にずれることになる。

それも振り子のおもりとして使っている
ヘッドの重さの作り出す不可抗力「遠心力」等の
振り子の弧の経路や大きさ、速度によって
度合いは異なる為、厄介である。

総じて、最下点が右にずれ
上向きのヘッドを動かす動きになれば
ショットで有れば、ダフリ、トップのミス
パターで有れば、フェースでは無くリーディングエッジ(歯)
によるストロークになってしまう。

44_1_0p

圧倒的な強さで君臨した アニカソレンスタム
彼女のこのショットが振り子イメージの延長線上だろうか…
02_b

ジャンボのこのアプローチが振り子のイメージなのだろうか
よく よく 良く見て理解して頂きたい。