2020年3月26日木曜日

ダフリ と トップ のメカニズム

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意味不明に感じるかも知れませんが、
少々噛み気味(厚めに当たる)になるものを除けば、
ゴルフショットの
「ダフリ」というのは
ボールにヘッドが届きすぎている
と考えるのは大きな誤解です。

ドライバーショットで 10センチも手前を
ダフってしまっているのは
実は ボールに届いていないのです。

ボールに届いていない
という言葉は 単にヘッドとボールの上下関係
高さの違い を連想させますが、
「届く」という言葉はも勿論、立体です。
移動中の空母に着艦しようとしている艦載機は
上下左右 甲板に届かなければ着水してしまいます。

ヘッドがボールのその所定の高さに到達していても
そのポイントが手前になってしまえば
当然、それも「届いていない」に該当します。

ヘッドの高さがボールに届いていないのではなく
ヘッドのその横移動が足らずに、ボールに届いていないのです。

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ゴルフクラブは本来
そのヘッドの形状などの作用によって
グリップが動かされる という働きを持っています。
軽いヘッド、硬いシャフト、のクラブは
その作用が少なく、グリップを進行方向に押す力が足りません。

ヘッド高さにも作用しますが
インパクトは 所定のグリップ位置(上下前後左右)
というのがある訳なのですが、
そこへ到達する補助をクラブがしないので
ボールに届かなくなるわけです。

ですから 少々噛み気味に当たるのを除けば
ダフリ というのは所定の左右位置にグリップが到達しておらず、届いていない結果であって
「届きすぎている」と間違った解析は
当然 間違った修正を生みます。
ヘッドを振るスイングにとって
届かない と考え ヘッドをもっと振ろうとすれば
体が上を向くか、クラブヘッドがあがり軌道に入りますから
より一層「届かなく」なります。

それをさらに ボールを中に置いたり
体を早く回して結果ボールを中に置いたり
という間違いで塗りつぶしていくことになるのです。

根本は ボールに届かせるには
空間ではありますが、グリップの位置が所定の
ところに届いている必要があります。
それを補助する役割はクラブにはとても多く
その補助能力が足らない というのは
スイングを形成する上で ものすごく大きなデメリットです。

グリップが左に押されて
所定のヘッドの高さの時に、所定のグリップの左右位置
という機能がクラブに薄ければ
それを人間の技術で補わなければならなくなります。

ボールを中に入れて打つ
や 体を早めに開いて打つ となると
体の開いた分を勘案して ヘッドの姿勢を作らないと
思い通りの方向に行きません。

体が早めに開く といのはイコール
体が早めに上を向く ということですから
届いていない「ダフリ」はウサギと亀の追いかけっこで
いつもいつもついて回ります。

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これは トップのミスも全く同じで
アマチュアの9割9分の「トップ」ショットは
ヘッドの高さが ボールに届いていないのではなく
インパクトの グリップの左右位置が右にずれていて
ヘッドがあがり軌道で当たっているに過ぎません。
ボールは球体で、打撃面にはロフト角度が存在しますから
単にヘッドとボールの高さ関係が届いていないのなら
薄く当たっても 球体は角度のある所に逃げます。
左右位置が右、所定のところに届いていないから
ヘッドがあがり軌道になり、オーバーに言えば
フェース面の歯、角ではなく
ソールで打とうとしている過程で当たったに過ぎません。

ヘッドを振ろうとしている人には
何を言っても始まらないのですが
そうでない人にとって この「届かない」というメカニズムを
ちゃんと理解するのはとても大切です。

2020年3月25日水曜日

振り易いクラブ というのはどういうクラブでしょう

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振り易いクラブ というのはどういうクラブでしょう…。

一般的には「軽い」というのが振り易いクラブに
  該当するのでしょうか…。

ここの部分、勘違いしなくてはいけないのは
 ゴルフクラブの役割として重要なのは
やや言葉遊びになってしまいますが
「打ち易い」ことであって「振り易い」ことではありません。

少ない労力・体力で 出来るだけ遠くへ飛ばす
ということを考えれば
振り易いクラブ…
般的な振り易い(軽いクラブ)は
打ち手にとって速い動きがしやすい
 というだけで
打ち易いとは違う意味合いです。

自分の動きがしやすいという意味で
振り易い というのはあるとは思いますが
軽いクラブは ボールをどかす ボールを移動させる
ということをするのに、クラブ自身にその力が
多くない ということを指します。

自分が力がないから、非力だから
軽いクラブを選ぶというのは 
一見すると正解なように思えますが、
その実 軽いクラブで自分が速く動かなくては「飛ばない」
ということを見落としがちです。



私自身もそういう年齢になってきましたが、
若い…とは言えなくなってくると
「速く」動く行為はとても苦手になります。
怖い・・・が付いて回ります。
何かを落としたりして 反応、反射で
素早く体を動かした時 痛めたりし易くなります。



と同時に忘れてはいけないのは
ゴルフというゲームは ショットの連続性
ということの方が重要なのです。
一発、単発打つ というのではなく
ある程度時間は置いたとしても
数十回のショットの積み重ねです。
ですので コンボとして 安定的な連続性と創りだすには
出来るだけ 似たような感触のゴルフクラブを
バックの中にいれ 流れを統一化しておいた方が
それを具現化しやすいでしょう。


先端に重さの無いもので
もしも打撃をしようとした時
繰り返す…ということを前提にすると
当てることそのものが最優先になり
同じような方向や同じような距離を打つのは
二の次、三の次になってしまうでしょう。
人間は感覚の生き物ですから
動作中に何かの目安になる感覚というのに
重さは大変役に立ち、それが繰り返しの元になると思います。

→ まあ クラブを正しく使うと
  重いヘッドのクラブを軽く感じるように扱う
  重く扱わない ということにはなるですが…。

クラブヘッドには重心位置と言って
握る棒(シャフト・グリップ)の延長線上には実質的な
重さは無く、ズレたところに位置しています。
それが故に クラブ全体の姿勢や位置
ヘッドの姿勢や位置が把握しやすく、感覚として掴みやすく
同じことをしやすくなっているのです。

多くの人が勘違いしている ゴルフクラブの扱い方
ショットの概念
 ➡遠心力を増やして 破壊力をたくさん作る
(な訳ないんですが)
というのは 
多分、
軽いクラブを重くして使う方法
軽いクラブを長くして重く使う方法
 だと思います。
クラブを作る側、売る側の人の考え不足も深刻ですが
軽いクラブを重くして使う のは
結果、打ち手の労力や故障として問題が多いです。
ケガのしにくい、いろいろ柔軟で筋力のある若い人向けの
クラブであり、スイング論ばかりが流行り
でも、ゴルフを実際にプレイする年齢は
どんどん上がっている 若い人が減っている という
洒落にならない 現状が進んでいます。



私は どのゴルフクラブであっても どのスイングであっても
ゴルフを楽しんでいる人は皆ゴルフ仲間だと思っています。
う~ん 言葉は悪いですが
こと ゴルフにとって「悪い」は
ゴルフに興味をもたない人やゴルフをあきらめてしまった人で

(体や家庭の事情などいろいろな理由はあるとは思いますが)
ゴルフ仲間を批判するつもりも、非難するつもりもありません。

一般的に流通しているゴルフクラブや
一般的に言われているゴルフスイングに
自分の活路の見いだせない、矛盾から抜け出せない方
是非 弊社の悶絶クラブと対話してみて下さい。
きっと 今までとは真逆な、正反対の何かが見え
ゴルフやゴルフクラブ、ゴルフスイングを
違う角度からの視点で見れるようになると思います。

2020年3月24日火曜日

飛距離とクラブのスペック

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参考例…なのですが、
似たような年齢の 女性ゴルファー、
もしくは 男性シニア?(65歳以上)ゴルファーで
飛ぶ人と飛ばない人では
 ゆうに 30ヤード以上離れてしまうケース は
決して少なくありません。
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で、これは全部のケースと言う訳ではないですが

飛んでいる人のクラブと
飛んでいない人のクラブ

を比較すると、
飛んでいない人の方が
 ✋ハードなモノ…
  (*_*;ロフトも立っており
  (*_*;シャフトも硬く
(例えば女性なら男性用だったり…)
 というのが少なくないのです。

だいたいのケース
 大きなロフトや柔らかめのシャフト
 そして 重たいヘッド重量

と使えている人の方が
飛ばし…というモノを体得し易い…というのもありますが、
そこはまず注意して貰いたいところです。


例えば…ですが、
30ヤードの距離を ヘッドスピードで解決しようとしたら
10ms はアップしないといけない訳で
それはまず現実的ではない です。

メーカーに踊らされて
長尺にすれば ヘッドスピードが上がる…
内実はヘッド重量が下がっているので、何も変わりはないですが、
数値だけがあがったとしても、
1インチ長くなって上がるヘッドスピードは1~2㎳
30ヤードを逆転するには 5インチ以上長いモノ
 45インチに対し …50インチ ( ゚Д゚)
が必要になったりしますから
こうなると もう ギャグ の世界です。



また ドライバーの飛距離不足に悩む人は
バンカーも悩むことが少なくありません。
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こちらは長尺ではどうにもならないですね。


大きなロフトでも飛ばせる
柔らかいシャフトもでも飛ばせる人は
ヘッドの重たさも苦にしないことが多いです。
よって ウエッヂも重たいヘッドが使えるので
本人が「飛ばし◯◯」にならなければ
 アプローチやバンカーを苦手とすることは少ないのです。

とりあえず バンカーが嫌いにならない
 バンカーから出ることを最優先にする

というのであれば、
ウエッヂのヘッドの重さが十分ありさえすれば
楽々 バンカーは対処できます。
(ヘッド重量最低330g…は欲しいですかねー)


軽いクラブ
長尺なクラブは
最後は それをいかに速く動かせるかの
本人次第ですから それでは解決しません。

重いヘッドのクラブを使えれば
 その使い方の工夫次第で
運動能力とはちょっと別です。

ゴルフクラブで飛ばすヒントを探す時、
 自分が身体的に頑張らなくてはイケナイ
というのが 論外である と言うコトを念頭に置くべきです。
 

2020年3月23日月曜日

初めてのゴルフクラブ

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ゴルフを始めて、初期の頃は
借り物で練習場というのはお約束のパターンです。
仲間のだれかがクラブを持っていたり
仲間の誰かのお父さんのクラブだったり
そんな場合も多いかと思います。

そして、ゴルフに興味を持ち
「よし!自分もゴルフをやってみよう」となった時に
初めて 自分のクラブを購入するわけですが、
その初めてのクラブ、初めてのセットが
それからのゴルフ人生に大きく影響を及ぼします。

クラブを売る立場の人間が言うと
手前味噌感が強くなってしまうかもしれませんが、
ゴルフクラブにはある法則がありまして
初めてのセットを買うであろう
あまり予算のない方用のゴルフクラブ
例えば、、、バッグも含めて全部で『〇9800円』
と言うセットの場合、
とても硬いシャフト、
軽いヘッドが装着されていることが
多いと考えてよいと思います。

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シャフトは総じて 硬いものの方が強度は高く
壊れにくくなっています。
ヘッドは廉価なものは鋳鉄、ステンレスが多く
なぜか明確な理由はわかりませんが、
驚くほど軽量なものも少なくありません。

メーカーロゴなどが入っていても
多くのものは オープンヘッド・オープンシャフト
と言って、ロゴの入っていない部材メーカーものに
メーカーがロゴを入れているに過ぎません。

その軽いヘッド、硬いシャフト
そして セッティングと言って
ドライバーからパターまでの流れ を
完全に無視した 単に本数としてバッグに収まっている
セットを使う弊害は
かなり大きなものです。

軽いヘッドはボールを遠くに飛ばす力を
クラブが持っていませんから、
打ち手がどの位 強く、速く振れるかの教育の道具です。
上手く当たったとしても
ボールと衝突時の減速、衝撃は
十分な重さのあるヘッドのクラブと比べると
かなり大きいですから、かなり痛く
特に冬は練習したくなくなりますね。

現場へ出た時に だふってしまったり
ラフからボールを打つ場合など
ボール以外のモノも一緒にどかさなければならない場合
更に その軽いヘッドの悪い効果は発揮されてしまうので
非常にミスヒットに弱く
悪環境にも弱くなります。


故に 多くのアマチュアゴルファーは
バンカーが嫌いか 苦手であったりする訳です。

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硬いシャフト装着のクラブでゴルフをはじめた場合
本来 ゴルフクラブの一番の特徴は
棒の先に打点である重さの付いた棒 な筈なのですが
(軽いヘッドというのもありますが)

単に棒状の物体を振る という事を覚えてしまうので
それはかなり大きな違いです。

ゴルフクラブは 各番手間が数度の角度の違いで、
それによって距離を打ち分けるゲームなのです。

しかし、それには
その角度の付いているヘッドの位置や姿勢などが
ある程度把握できなければいけない筈なのですが
軽いヘッド、硬いシャフトでゴルフを覚えてしまうと
そういったことは二の次、三の次で
兎も角 棒を速く動かすことが スイングの主
になってしまうのは、大きな弊害です。

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厳密には廉価盤のクラブは仕方ないかも知れませんが
クラブのセッティングの流れ というものが
存在しないクラブでゴルフを覚えると
ドライバーはこうやって打つ
アイアンはこうやって打つ
と クラブの機種などによって打ち方を変える
という事を覚えてしまうというか
そういうものだと誤解してしまうのもよくないと思います。

クラブが ウッドやアイアン 長さや角度などが
違うのは、一つの方法でクラブを変えるだけで
距離や球筋、弾道などが変わるためのモノで
それをスイングやボールの位置、構え方などを
変えていたので、本来クラブが何本も存在する意味が
なくなってしまうのです。
流れがある程度あるセットで覚えれば
クラブは一つの打ち方で クラブを変えて
距離など対応する という事を覚えていきます。

しっかりした重量のあるヘッド、
そのヘッドの位置や姿勢などを感知することのできる
柔らかさのシャフト
それでゴルフを覚えていけば
ただ 打った弾道で良し悪しを決めるのではなく
人間の感覚、感触がそれとマッチし
クラブの重さ感などでスイングを形成して
行けるようになりますし、
それが目安となって、反復することができるようになります。

2020年3月22日日曜日

達人のココを盗め



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からだ(左腰)が開いてしまう、逃げてしまう原因は?

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テークバックの右向きは 肩と骨盤の一体化、
骨盤と腕の関係の同期
グリップの位置、ヘッドの位置などが同期していれば
その角度・量は大きな問題ではないと思います。
✋90度で無くても、ある程度の量があれば大丈夫でしょう。

とは言え 理解し難いので 90度 としておきましょう。




【からだ(左腰)が開いてしまう、逃げてしまう原因考察】

❶クラブの開きと重さで 必然で開く

右向き(テークバック)の時点で
 既に ヘッドだけでなく、グリップまでも 自分の右側
自分のからだの幅 の右寄り ではなく
自分のからだの幅の外、右にズレてしまった時点で
「振り遅れ」「手遅れ」
は確実です。

スイング ココを治そう❶_Momentシリーズ ココを治してみましょう❸_Moment(4)200811__Moment(3)







👉ヘッド自身は その重さから
からだの回転に対しての 遅れ は
ロフトの立ち にすることも可能ですが、
テークバックの時点で 手で動かしてしまう限り
もろ開き状態になってしまっているから
このまま 開いたままではフェースでボールは打てません。
ヘッドを回転させなくては打てません。

このテークバック 上げ方 では
フェースを開く のと、クラブを寝かしてしまう ので
ヘッドの重さも、クラブの長さ も 最大の、
正しく上げるモノの何倍もの負荷になります。
✋それを ダウンスイング以降戻すのです……
力むのも致し方ないでしょうね…

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ヘッドをたくさん、そして速く動かさないといけないですから
からだの回転の軸は
からだのセンターに置くのではなく
右端を軸に 左サイドを素早く たくさん動かさぜるを得ない
のではないでしょうか


❷からだの回転とは一つのユニットではなく
 ゴムのように順次動いていくと考えているケース


こう考えている人は少なくないのではないでしょうか
からだをひねり 足…下半身のリードだ! から順に
上の方がひねり戻り 最後にクラブ、ヘッドをリリースする。

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肩を振るために 腰をボールに向け
そこから 肩を振りますから 当然腰は止まっている訳には行かず
腰は開き…肩までそれにつられると ボールに届かないので
横移動を抑え 肩は上に逃げる・・・
そう言う感じでしょう。

この場合、よく見られるケースは
足と腰を分けて使うことが出来ず(股関節が使えない)
足と腰ゴト 回ってしまうケースですね。

2020年3月21日土曜日

ツッコミどころ満載のインサイドアウトの話し

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今どきの スイング軌道論
特に スライスという鬼っ子を生み出すらしいアウトサイドイン
ゴルフの上手い下手の証のような言われるインサイドアウト論は
ツッコミどころ満載で 本が一冊書けそうなほどです。
(書く訳ありませんのでご安心ください)


私もそのコト(軌道)に触れてはいますが、
インサイドアウトとか、アウトサイドインは
からだの向きに対してのモノで
アドレス時の飛球線の外から入ってくるとか
中、内から入ってくるなど
論外の、化外の地の議論がまかり通っています。

例えば一般的な理論を説明するとAZEJ5123_Moment(4)
こんがらがる かも知れませんが、
自分のからだに対しては 断然アウトサイドイン、
飛球線に対して インサイドアウト、
 どっちなの って感じです。



ハミングバードの考える 正しいクラブ扱いでは
単に 結果として インサイドアウト になるに過ぎず、
それは過去にも説明もしていますが、
フォロー側の方が 遠心力などに寄り
クラブが長くなって見えるから インサイドアウトに傍目から見える、
からだの回転通り、からだの回転でスイングすれば
原則 インサイドイン と考えて 差し支えないと思います。

 
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願望としてインサイドアウトであろうが
アウトサイドインであろうが
てさばき、グリップの出しどころ(動かす方向)で
軌道とやらを作ろうとするなら からだは止めなくてはなりません。
からだの回転をしながら となれば 自由は効かなくなります。

からだの回転から切り離し、
左腕、左グリップの移動を減速させれば
勢い、慣性の付いた ヘッドは 当然、いきなりインに切り込みます。

グリップをインサイドアウトに使えば
ヘッドは アウトサイドイン か インサイド超イン にしか
なりません。
ここにフォローが出ていて インサイドアウトも何もないような気がしますが…
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からだに無理がなく、距離や安定度にも満足なら
インサイドアウトだろうが、アウトサイドインだろうが
多少の部分はどうでも良いことです。
体の機構上、クラブの機構上、正しくショットすると
インサイドアウトに「見える」程度のモノで
ましてや それが 上手い上手くないの証にも成り得ません。
判断材料にも成り得ません。
からだの回転で というコトになれば
それは軌道、軌跡の問題ではなく
時間の進行の主たるからだの回転に対する
 インパクトの時期の差異に過ぎません。


からだの回転でなく その軌道を小手先で作るのであれば
もう論じるコトは何もなく、そんなものは世界に一つ、
各個人専用ですのでどうぞ お好きに。
ただし それを他人に押し付けるのは勘弁 というだけ です。




これも またパラドックスですが、
インサイドアウト で 打つ というコトは
からだとボールが正対した時、
からだの正面でボールを打つ というコトになるでしょう。
からだを止めて、であっても
回転しながら そのタイミングであっても、です。
からだの正面で打つ というコトは
緩やかに両方の手がアドレスと似た形で伸びているような、
 もしくは 両手の長さに都合が付いているコトを指します。
・・・・・・・・そうじゃないと届きませんからね
ほぼ 同意語 ですね。
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ですので インパクトで、もしくは インパクト以降 に
右腕を伸ばす行為は その行為そのものが アウトサイドイン
振り遅れの代償というか、証
なのですが、
インパクトで、もしくは インパクト以降に右腕を伸ばして
インサイドアウト に振るパラドックスに気づいているのでしょうか。
もう こうなると 痛みの伴うギャグ に近いので
トライしている人には 故障 というご褒美が漏れなく進呈されます。

インパクト付近では
実際に 緩やかに両腕が伸びます(無意識です)が、
回転していく、これからボールから遠ざかっていく左サイドに対し
速やかに左腕をたたまないと クラブの逃げ道
その慣性を逃す先が無くなります。
故に インパクトでは 既に左腕は曲がっている と考えるのが正解。
スイングに 『意識的には』両腕が同時に伸びる瞬間はなく
右腕が伸びたら、交代に左腕は曲がっていかないと
その慣性(重さ)によって ひじや首、腰などを痛めるコトになります。

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2020年3月20日金曜日

パッティングストローク【ショート症候群】

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全国各地に蔓延中のようです。

その症状は
 ショルダーストローク論 と
 マレットパター の浸透により
加速度的に早まり、深まっているように思えます。

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ヘッド重量 470g超の
弊社のL型ブリストルパターを持ったことの
ある人には分かると思いますが、
(思いっきり宣伝してます!)
市販のパターは
(平均して320g位でしょうか)
 まるでヘッドが付いていない
と思えるほど軽く、
まあ これでは 届かないのも納得でしょう。

そして それだけでなく
症状が重く、深まるような理論と呼べない説が
横行しており、アマチュアを苦しめてします。


パッティングストロークの場合、
あたり前なのですが、その距離をボールが移動するのは
飛び ではなく、地面を転がります。
ですので 浮遊するボールと比べると
逆の回転「オーバースピン」~順回転で進みます。
(なぜ 逆回転をバックスピン・順回転をオーバースピンと
 呼ぶのか、訳すのかいまだ持って不明です)

正しい意味での良い転がり とは
その距離を進むのに 少ない回転数 の方が
✋摩擦も少なく
✋芝目の影響も受けにくく
✋少ないエネルギーで打つコトが可能
 です。

例えば ボールの外周を約15㌢とすると
1m50 ボールが移動するのに

5回転なのか、10回転なのか、20回転なのか、
と言えば 5回転しかしないのに
 その距離を移動するのが理想です。

10回転、20回転させれば
摩擦抵抗~ブレーキも掛かり易く
芝目の影響も数倍受けることになり
強い力、速いヘッドスピードで打つ必要が出ます。

オーバーな参考例ですが、
砂の上、芝の上、氷の上をボールが転がる時
どれが 良い転がりと言うでしょうか?
同じ力で打った時に 届く距離が大きく異なります。
回転とは摩擦ですから、同じ考えなのです。

元々 必要以上に軽いヘッドのパターで
打っているのですから、
より強く、より速く打たなくてはならないオーバースピン絶対論は
症状を加速度的に悪くさせます。



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次に ショルダーストローク です。

パッティングだけに限りませんが、
良いスコアで回りたければ
ゴルフショットは「距離」を最優先に考えた方がよいです。

世界のトッププロが優勝争いをしていても
1mの距離のパットがカップの入る確率は5割前後です。
予選当落選 の状況であれば、当然 それ以下 です。
我々アマチュアは 当然当然 それ以下以下! です。
ですので ショットもそうですが、
パッティングはトータルで無駄なストロークを打たない
つまり 打とうとしている距離を打つコトが最優先事項
それがトータルストロークを減らしていきます。

真っ直ぐ打つ なんていうのは
 言ってしまえば どうでもよいコト なのです。
だいたいの方向に
 打ちたい距離、打たなければいけない距離を打っていれば
無駄なストロークはどんどん減って行きます


ショルダーストロークは
 真っ直ぐ打たせることを最優先にしたものです。

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しかし ヘッドの上下の移動、上下変化
そして ロフトやヘッド軌道の変化が大きいので
結局は真っ直ぐ打てないのですが…。

言ってしまえば 打つ人本人に
「真っ直ぐヘッドが動いていているか、どうか」
だけを問う、
見た目のための見た目だけのストローク法です。


そして そのストロークは
前傾を深くし、首の付け根辺りを軸としますので
ある距離以上を打とうとすると
体が右に傾き、ヘッドの最下点が右にズレます・・・
つまり パターでも煽り打ち、しゃくり打ち になるので
多くの場合 パターの歯が入るトップになります。

ですので プロのパッティングをテレビやネットで
見ていても 歯がボールに当たる硬質な濁音が
インパクトになっています。

パッティングのトップは
通常のストロークの
 十倍以上のスピンが入ってしまうので
ボールは急激にブレーキがかかりますから
ボールがお辞儀するように止まってしまいます。



スナップショット 3 (2016-11-24 20-31)

そして 極めつけは マレット型のパター です。

マレットの特徴は 重心が深いので
ヘッドが飛球線・進行方向 前に出易いコトです。

つまり ショルダーストロークで 煽り打ちになりがちな
その打撃を加速させることになります。

①軽いヘッド
②オーバースピンをもっとかけろ
③ショルダーストロークで煽り打ち
④マレット型パターでさらに煽り打ちし、トップを打つ

のですから ショートしない方がおかしいです。


おそらく プロも含め、半分以上のゴルファーが
この罠にずっぽりはまっています。

この「ショート病」の困るのは
登りのチャンスのパットはショートし、
届かせようとすると左のひっかけ、
長い距離のパッティングの距離感が掴めず、
下りや速いグリーンでは必要以上の伸びてしまう
ことになるので、パターがいつまで経っても
苦手項目から外れないことです。

何処にも何にもメリットがありません…。

ヘッドスピードはまだまだ上げられる



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2020年3月19日木曜日

軟鉄鍛造ヘッド メッキのお話し

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通常 軟鉄素材のアイアンヘッドの場合、
耐摩耗性や耐錆び性能のため メッキが施されます。

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軟鉄アイアンには素材として
S15~20~25 とありますが、
この数値は 鉄に対し炭素鋼がどの位の%で含まれるか というもので
数値の大きなものほど 硬め.耐錆効果高め です。
ほとんどの軟鉄アイアンと呼ばれるモノはS25cですが、
従来の熱間鍛造でない、切削による鍛造も増えてきたので
S30cも増えてきています。

弊社の HBS-16 は S20c
ブリストルパター は S15c です。

 
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①クロームメッキ(銀色)

👉下地に一層、ニッケルメッキが入っているのが一般的です。

放っておくと錆が立ってしまう 軟鉄アイアンには
メッキ処理が施されますが、市販の多くのアイアンで使われるメッキです。

市販の平均的なアイアン ブリヂストン、タイトリスト、テイラーメイド 等は
メッキの厚み 50~60μ
弊社のメッキ 30μ
耐摩耗や錆びに対する性能の為!というのもありますが、
メッキに厚みを持たせると 軟鉄素材の下処理にひと手間省けるので
そちらが主な理由と考えられます。

この厚み(50μ以上)のクロームメッキですと、
事後のライ・ロフト調整の際
メッキにひびが入る可能性があるので注意が必要です。
特に製造から3年以上経っているものは要注意です。


②Wニッケルメッキ(金色)

クロムメッキの下地にも使われるメッキです。

 
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非常に薄い(10~20μ)のが特徴で、クロムメッキに比べると
打音が素地に近い低質のモノになります。
欠点は薄いので 耐摩耗性が低いことと
クロムメッキに比べると錆が立ち易いコトです。

市販のアイアンでは 主に最後に使われたものは
ブリヂストンのJOEモデル、プロギアのDATA725あたりが最終で
下処理の人件費を考えると昨今のアイアンでは割高と言えるでしょう。
その手間を隠すため 最近ではキャビティ部にシールを貼るのが主流です。
正直、今ある市販のアイアンヘッドで Wニッケルメッキに耐えられるものは
皆無と言えるでしょう。  ぼこぼこザラザラ…です。  簾も立つしね…

 
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✊弊社の HBS-16 には どのメッキにも下地に銅下が入っています。
 Wニッケルは摩耗性が低いので銅下は必需品と言えるかも知れません。



✋メッキによる打感…って言葉が使われますが、
 メッキによる打感…なんてものは存在しません。
 あえて言うのならば 厚みのあるクロームメッキはやや打音が硬質に
 なりがちなので硬めに感じるかも…と言う程度です。


✋また メッキにはおおまかに
 ☆ミラー仕上げ(ポリッシュ仕上げ)←艶あり
 ☆サテン仕上げ ←艶無し
 が存在します。
ミラー仕上げの方が目が細かいので汚れが付きにくく
メンテナンスする必要が低いと言えます。
どのメッキも事後にポリッシュするとミラーにすることが可能ですが、
サテンにするには再度の加工が必要になります。 

 
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③テフロン・ボロン(黒)加工
 
 弊社の HBS-16 の場合、 Wニッケルメッキの上に
 テフロン加工がされています。
 耐摩耗性が低いので ソールなどは擦り切れてしまいますが、
 キャビティ部などの箇所においては抜群の防錆性能をもちます。

 やはり 色が黒…ですので、やや小振りに見えます。


 
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✋アイアンヘッドのメッキは好みにもよりますが、
 特にミラー(ポリッシュ加工)仕上げの場合、ヘッドが光り易いので
 ヘッドの形状…トップブレードの形状や面取りの方法・角度 などに
 合わせて選んだ方が良いかも知れません。

2020年3月18日水曜日

ゴルフクラブ都市伝説 Q&A

☞ハミングバードスポルテ本店 http://blog.livedoor.jp/hbs/



Q:ドライバーの反発係数は飛びに影響するか
A:影響はあるにはありますが、
  まず 反発係数は 反発 が物理要素ではなく
  実はその反対です。
  インピーダンス理論 と言いますが
  衝突する二つのものの ゴルフの場合、ボールとヘッド
  振動数(歪みの率)が近ければ近いほど
  力がボールの変形に逃げず 
  ボールの速度になりやすい性質です。
  ですから 一般的に信じられている
  ヘッドの反発、弾きとは少々異なります。
  
  それともう一つですが
  基本 250ヤード とすると
  ルール上限の 0.83 と 0.86 では
  ほんの数ヤード の誤差程度でしかありません。
  反発係数によって 10ヤードもの差が
  出たりすることはないんです。

  まあ あまり知られていませんが
  ドライバー史上 一番反発係数が高いのは
  パーシモンで その反発係数の数値は
  ゆうに 0.90を超えたりするんです。
  いったい このルールの意味はなんなんでしょうね…。


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Q:ドライバーにフェースの金属素材➡チタン
 だと飛ぶのか

A:答えは半分正解、半分誤解。
  一般的に認識されている
  チタンの方が強く弾く(反発力がある)から飛ぶ
  というのは大間違い。
  基本 ボールと金属質には歪み率の差が200倍前後
  あるので、それが少し前後しても
  ボールの飛びに影響はありません。
  チタンだと飛ぶ
  というのはもう少し間接的で
  ➡チタンだと大きくできる
  ➡クラブを長くできる
  ➡ロフトを立てられる
   もしくはスピン抑制効果を強くできる
  というものです。

  そして 軽量で強度を保てる金属素材のため
  ヘッドの設計の自由度が高くできる点もあります。

 
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Q:シャフト(クラブ)の長さは
  飛びに直結するか?

A:基本 長さと飛びは直結しません。
  前述のとおり、クラブを長くすると
  小さなロフトを使える可能性が増えます。
  それが飛距離につながるのであって
  ロフトやボールの上がる性能そのままで
  クラブの長さを増やしたとしても
  ボールの高さやスピンが増える率の方が高く、
  飛距離が増える可能性は高くありません。
  
  クラブを長くするということは
  一般的に ヘッド重量を長くする分 軽くする
  ということなので
  長さが増える分、数値上 ヘッドスピードが上がっても
  ボールを打撃する「破壊力」は同じです。
  正直 長くなって扱い辛くなる分を差し引くと

  長尺ドライバーにほとんどメリットはないと思います。
   特に風のある日にはいいことはないでしょね。  

  まあ 飛ばすために長尺を
  と考えるゴルファーの多くは
  スピードが増して、遠心力が増えるから
  と考える人が多いでしょうから
  より一層効果は出にくいでしょうねー^^

 
sample 2009_09_15_19_49_13-17フレームショット


Q:サンドウエッヂの溝はスピンを増やすのか
A:答えはNOです。
  ウエッヂに限らず、クラブの溝の役割は
  スピンを増やすことではなく
  スピンを減らさないため のものです。
  インパクト時にフェースとボールとの間に
  異物が入らないようにするのが目的で、
  主に水に対して有効です。
  車で言うところの
  「ハイドロプレーン現象」を防ぐタイヤの溝と
  ほぼ同じ役割です。

  うーん ルールでなぜそこまで細かくするのか
  物理的にはよくわからないんですが…
  利害関係の匂いがするのは勘ぐり過ぎでしょうかねぇ