2019年8月15日木曜日

フジクラ スピーダーのお話し

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ちょっと気になることがあるので
書き記しておきます。

 
IMG_0032


現在 ゴルフ販売の総数は極端に下がってきている中でも
そこそこ人気のリシャフト系
 の フジクラ スピーダーシリーズ の話です。

シャフトだけに限りませんが
多くのゴルフパーツは
 一番初めの開発は
 力のない人でも
 言葉は悪いですが 素人でも簡単に
 遠くに飛ばせる
 ことを念頭に始まります。

ビジネスライクな言い方で申し訳ないですが
ハードヒッター系の人は
放っておいても ゴルフ用品を買い替えてくれる、
買い替えずに居られませんし、
 ゴルフ中毒に近い存在です。
ですが その割合はゴルフ全体の数%
おそらく 3%程度だと思います。

数も少なく 放っておいても買い替えてくれるゴルファーのために
クラブを開発しても ビジネスにはなりません。

やはり ほとんどを占める 飛距離不足のゴルファーのために
新しいモノが企画・開発されます。
ゼクシオ、エスヤード なんかは典型的ですね。

テイラーメードが今の地位を築く元になった
ドライバーシリーズは R300 R320 R360  というモデルです。
チカラもなく 安定性も乏しい方向けの やさしいモデルです。
このシリーズは ヘッド重量も 205g前後あり、
重心距離も長く、モーメントも高いですから
慣れれば 必ず安定して 飛ぶようになります。

ところが ゴルフクラブの開発は
そのモデルが継続されると
なぜか そのハードヒッターというか
ゴルフ中毒に気に入られるような、そちら系にすり寄る傾向
になります。
これにあまり例外はないですね。
ヘッドであれば 軽いヘッド~小振り化~重心距離を短く
 ロフトも絞り、スピン抑制効果を強くしていきます。
シャフトであれば 例外なくハード化していきます。


フジクラのスピーダーも
初期のころは やはり 飛ばない、力のない人が開発の対象で
フジクラ自体もそれに気づいていて
シャフトを公に うさぎちゃん と ゴジラちゃん に分けていました。 
ハードなシャフトの うさぎちゃん別バージョンも用意するほどです。

IMG_0031

スピーダーは その前のモデル
フライラン シリーズの ライトペンタゴン というシャフトが始まりです。
復元性が高い、復元速度が速い ということで
カタログでも やや長め やや重めのスイングウエイト
 ワンスペック柔らかいものを薦めていました。

そのプローモーションはとても効果があり、
ゴルフブームも微妙にありましたが、
フジクラのシャフト というよりも
リシャフト という分野を開発した と言えます。

ところが スピーダーもご多分に漏れず
ハードタイプに移行していきます。
モデルでは ゴジラタイプばかり です。
丁度 スピーダーの661が境目ですね。


スピーダー661(speeder 661) はハニカム繊維にケブラー素材を
使っていることもあり 復元スピードが異様に速く、
人間の感覚では、しなっていることを把握できないほどです。
異様にハードなスペックです。
15年以上前 若かったフィル・ミケルソンも使用しましたが
Xフレックスでは使いきれず、Sでもギブしたほどで
復元スピードが緩やかな スピーダー757に落ち着きました。
 通常の市販スペック X の硬さを使っている人でも R でギリギリな程です。
シャフトの運動を促すためにも
重めのヘッド、重心距離の長いモノの方が
安定して飛ばせるようになります。 フジクラもそう薦めていました。

 しかし いかんせんあまりにもハードです。


ちなみにですが スピーダーの番号の末尾は
開発年を表しますので 2001年ということです。
17年も前のシャフト ということですね。


スピーダーシリーズ が登場して 5年位で
従来 飛距離をあきらめていた層が リシャフトで
飛距離を得る というのが一つの分野になったほどのブームも
話題だけ先行して 661路線登場から下降気味になり
結局 その路線への転向がスピーダーを消滅させます。

 
IMG_0030

そして 今なぜか復活・・・したのですが(その理由もわかりますが…)
当時は ゴルフの大好きな リシャフトまでしてしまうような
コアなゴルフファンが スピーダーを選んだわけですが、
現在では ネットやスマホの影響で
本来 この手のハードなシャフトを選ぶべきでないゴルファー層が
この手の 超ハードスペックを使うようになってしまいました。
フェイスブックやツイッターなどのゴルファーを見ていても
「ええええええ! なぜ そのシャフト? なぜ そのスペック?」
と言うのばかりで 驚きを隠せません。

シャフトの硬さとスイングの関係



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2019年8月14日水曜日

【投稿】ゴルフクラブの機能を壊す軽量スチールシャフト

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【投稿】
 現状で某メーカーの軽量スチール付アイアンを使っています。
パワーには自信がないので、硬いシャフトは敬遠しておりますが、
貴社で試打クラブを打たせて頂いて以来、
タイミングも取れず、全く当たらなくなりなりました。
飛距離も以前よりぐっと落ちてしまいました。
弾道の伸びがなく、
あまり高く上がらず緩い球になってしまいます。
・・・その理由を教えてください。

 
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 お手紙ありがとうございます。
既に組まれているアイアンですので、
ここの重量は正確ではありませんが
お使いになられているアイアン(#5)は

 ヘッド重量  240g前後
 長さ     38.0インチ
 シャフト硬さ 284cpm
 ロフト    25度
    のモノです。
試打されたアイアンは TRI-11

 ヘッド重量  305g
 長さ     38.0インチ
 シャフト硬さ 165cpm
 ロフト    27度
    のモノです。

二つのアイアンは 硬さとか、ヘッドの重さの違い
と言う以上に 別なスポーツの道具 と言えるほど
全く異なるものです。

試し打ちをされたアイアンは 硬さの番手11番
というものですが、これがある程度打てるのであれば
市販の軽量スチールのアイアンでは
クラブが打ち手、ご本人に何もしてくれません。
ただ ボールを自分の足や手で直接蹴る殴る と
痛いですから、その代わりに使うだけの道具とも言えます。

シャフトが柔らかいクラブは
打ち手のインパクトを左に押す…ずらします。
打撃方向~トップ以降⇒フォロー方向 に対して
動きの方向や速度、動きそのものを促す効果が高く
打つことを助けてくれます。

その時々のヘッドやクラブの姿勢を
打ち手に伝える機能も強い ですから
感触でスイングの形を作っていける可能性も高くなります。

そこにヘッドの重さも加わります。
その度合いも激しく、慣れてしまえば
お使いの市販のアイアンは
ただ自分が筋力によってクラブを振りまわすのに負荷が少ない
程度の働きしかありません。

長さも総重量も大きく変わりませんが
クラブの動きを促すだけでなく
打撃そのものの破壊力もありますから
ロフトは多くとも飛距離は望めるでしょう。
002

市販の多くのクラブは ストロングロフト
立ったロフトです。
ですが、市販のクラブはグリップを支点に
ヘッドを振る動きで打つことに「適して」いるので
グリップの移動が止まり
ハンドファーストが作れず
右体重のまま、上に振ることを促します。

そういうスイングを造りたい人はどうぞ…と言うか
そういうスイングでないと使えません。

ですので、入射角度も緩くなり
上に向かって振るので、ロフト角度にかかわらず
飛び出る角度も高くなります。
飛び出る角度は高いですが、
下をくぐるようなインパクト、打撃になるので
ボールに対し、打撃のエネルギーが伝わりにくく
ボールの回転にエネルギーが逃げやすくなります。
5番アイアンで打つ ロブショットみたいになる訳です。
「抜けた球」と言います。  。。。だるま落としに近いですね

市販の軽量スチール系のアイアンでは
上から打とうとしても
上から打つことだけを気にすると
フェースはがっつり開いて シャンクするような、、、
フェースの開きを気にすると
ボールは左に低く飛び出て、左に曲がります。

ドライバーと比べるとかなり・・・
ボール6個分以上右に入れないと打てないでしょうね…。

その影響はフェアウェイウッドに強烈に出ますから
ゴルフバックからフェアウェイウッドが消えてしまう
可能性も十分あります。

パターも含めた全部のクラブを同じように、
そして ゴルフクラブの本来の機能を活かして打撃したい
とお考えでしたら、どうぞもう一度ご来店くださいませ^^

2019年8月13日火曜日

インサイドアウトの本質

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今は便利になったもので
椅子に座っていても 毎日毎日
沢山のスイング動画を見ることが出来ます。
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そのほとんどのスイングが
出来れば避けたい、嫌いな「アウトサイドイン」「カット打ち」
になるべくの ショットであり、スイングです。
上手くない、下手だ と言う意味ではありません。
「アウトサイドイン」になる為のスイングを意図的に作っています
「アウトサイドイン」をワザとしているのです。


 
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✋大前提 として 言っておきたいのですが
アウトサイドイン が悪い 訳ではありません。
当たり前ですが ボールは無機質 です。
これから打つ人が どのクラブを持って、
どの方向を向いて どうやって打つか
全く関知しませんし、忖度も、祈りも通じません。
ましてや ゴルフクラブで打たれるかどうかもわかりません。

単なる物理的な衝突、加重・加圧によって のみ
飛んだり、上がったり、曲がったり するのです。

ですので 良く言う アウトサイドインは
打つ人の構え、スタンスの向き に対して
どう振ったか の形容詞ですが、
ボールにとっては 打つ人のスタンスやアドレスの向きなど
うかがい知れぬ、まったく関係ないモノ で
打つ人の勝手な「アウトサイドイン」 は
ボールにとっては その方向に打たれた、振られた に過ぎません。


確かに傍から見れば かまえた向きよりも ややひっかけ気味に振った、
打った ように見えますが、ボールにはそれが真っ直ぐ(目標方向)なのです。

  ✋ わかります?
    実はこのポイント、とっても重要だと思います。
    その本質が分からないと
    治せるものも治せなくなってしまいます。


ですので 自分の構えに対する アウトサイドイン という
ボールから見た物理現象を無視した エゴイズムの強い考え方 では
問題は解決しません。
IMG702

自分の都合、自分の構えに対して やや外から
スタンスの向きに対して やや左に振られた
俗称「アウトサイドイン」の問題は
その軌道にあるのではなく
構えに対し アウトサイドイン に振ると
1.インパクト時、体が開いた状態
 👉左サイドはボールから遠く、右サイドがボールに近い
 つまり ロフトを開いた状態で当たり易くなる
2.インパクト時 からだが開いた状態
 👉左サイドが高く、右サイドが低い
 つまり 左足上がりの状態と似た状態

この二つが同時に起こるので 飛距離不足の問題や
ダフリやトップのミスが増える問題が生まれるのです。

ですので 飛距離不足に悩んでおらず、ミスも多くないのなら
別に気にせず、ややひっかけ を持ち球にして置けば良いのです。


その物理現象を無視し
「アウトサイドイン」という ボールを考えず
自分のエゴ だけで 軌道を「インサイドアウト」に治そうとすると
ゴルフ人生を通して 悩み続けることになります。

 
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普通にしていれば ややスライス気味の球になるか
ひっかけが このスイングにとっての正解の球・弾道
このスイングにとってのナイスショットです。



インサイドアウト とは
からだの向き通りに動かす
手さばきではクラブを動かさず ショットする、

そして クラブはテークバック側では 短くなっており
フォロー側では長くなるサマ から そう見えるだけであって
クラブを手さばき(シャフトの角角度運動)で動かしている限り
絶対に、未来永劫 正しい意味でのインサイドアウト にはならないのです


だから 言葉にされる
「アウトサイドイン」はダメだよ
「インサイドアウト」にしましょう

というのは その軌道を治せ と言う意味ではなく
クラブの移動を 手でなく からだで行いましょう
というのが真意なのです。



 ですので ここの部分を履き違えてしまうと
 覚える必要の無い無駄な動作で補正を繰り返すことになるのです。
 その補正動作は 本来 ゴルフスイングには全く必要の無い
 無駄な動作!であり、体を痛める動作! です。

2019年8月12日月曜日

あなたのゴルフスイングに欠けているもの、余計なモノ 

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確かに 先に重さが編重している
という部分は否めませんが、
ゴルフクラブという道具の
他の用具、スポーツ用品との最大の違いは

『角度』というものがあることです。

 
555

他のスポーツの用具は概ね
その道具そのものが角度であり、
その道具に対し 使用面、使用部分、打撃面などは
角度があったとしても 垂直な関係にあります。

そして その角度には
左右の角度と上下の角度 というのが混在
混じり合った関係にあります。

ボールの打つ方向というのは
時計の針で言うと
目標を12時に取っているという基準で
いいところ 11時半~12時半の幅15度位の範囲で
それは 上下の角度であればもっと狭いものになるのです。


余談にはなりますが、角度 という面において
左右の方向ばかりを気にするゴルファーが少なくありませんが、
打つ距離がある程度確定しない方向は無意味なもので
打つ距離と打つ方向のそれぞれの角度は
ゴルフにとって どちらが大事とは言えない
双方 重要なものです。



そのとても大切な『角度』というものが
存在する ゴルフクラブにおいて
体の回転そのものでクラブを動かす
スイングプレーン、スイング軌道を体の回転そのもので作る
というのは最も大切で、
体の回転そのものでクラブを動かしていれば
多少のずれがあっても 体の向いている向きに対し
概ね平行な左右角度にボールは飛び出し
製品ロフトに概ね準じた上下方向にボールは飛び出します。

ところが このスイングプレーンというのを
自分の腕さばきで作ってしまうと
4289f9fa-sスイングプレーン、スイング軌道 をどうするか
 という問題とともに
左右に飛び出る角度、上下に飛び出る角度を
常時 修正修正しておかなくてはなりません。
自分の体の向きと関係なく 左右に対し
ボールの飛び出る方向が発生する ということになります。
そして その同じく、左右の角度と
上下の角度を望みと一致させるのは神技のレベルです。

584506d7よって このように
自分の体の向きと
平行ではなく、垂直に飛び出る
というの 体の回転でクラブを動かしているのなら
絶対に出ない球筋、方向なのです。
うちのお店には
打席の前に スクリーンと鏡がありますが、
自分の体に垂直にボールが飛び出す ということは
アドレスで その方向(鏡に向かって)に飛ぶ 
ということになりますから
アドレスで方向を造る という事が無意味になります。
22dfc18d-s

想像してみて下さい。
ゴルフクラブが 立体とは言え
フェースのこのような向きにボールは飛び出る 
のは分かると思いますが、
このクラブの このロフト角度は 左右の腕の長さが
概ね揃った時(概ね体がボールに正対した)に発揮されるわけで4289f9fa-s
この体の向きであれば
元のロフト通りに当たったのではこの方向に飛び出ません。
ロフトも自由自在、飛ばす方向も自由自在
というのであれば クラブの性能など無視
と言っても良いのではないでしょうか?



ゴルフクラブにとっての ロフト角度 は
とても大きな機能、クラブ購入に選択の大きな基準の一つです。
その ロフト角度 ですら 自分のスイングによって
自由自在になってしまうスイングにとって
各クラブごとの そのロフト効果 など
無意味なものになる訳ですから
 何を選んでも一緒 という事になる訳です。

 ☆ゴルフクラブの 重心などの効果は
  ロフト効果の違い を造るものが大半です。




それと最近のスイングの傾向
 とゴルファーから聞く『体の故障の箇所』
において 気になることがあります。

ショットは かつて
 「体の正面でとらえなさい」と言われました

体の正面でとらえなさい
 という意味は、体の幅の中で! という意味ですが
それと同時 正面でとらえるには

顔が正面を向いている
体~胴体に対して 正面を向いている

 というのが基本です。
スナップショット 1 (2015-09-05 1-32)

623c1d572817337eb8c8724aee59aba5ところが 最近では
多くのゴルファーは インパクト時
右を向いています。
右を向いている というのは
自分の胴体・上半身に対し
正面ではなく 右肩の方、右を向いている
ということです。

そして 同時にこの手のスイングが横行するようになってから
かつては聞いたことのなかった
「首」を痛めるゴルファーの話を
頻繁に耳にするようになりました。
ゴルフで首を痛める… あまり喜ばしくないですねー

体を回す、向きを変える

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体を回す は 体の向き
体の正面になるところの向きを変える
ことです。
4bcbe6f4スナップショット 1 (2016-11-28 2-35)









胴体のとっての 正面 を 
右に向けたり、左に向けたり することです。

背中をねじって、体をねじって
どこが正面なのか わからないけれど
なんとなく 右向き にすることでは断じてありません。

ce17f420

胴体をひねったり、ねじったりせず
お尻や脚の筋肉を使って
胴体の乗っかった骨盤の向きを変えてあげることです。
男性であれば 大事な秀二の向きを変えてあげることです。


その動作に対し、例の肩甲骨や肩、腕などは
「基本」 何もしなくていいのです。

(あえて 言えば右ひじ・上腕位でしょう)
左の腕や肩、肩甲骨を胸の前に、右に動かして
背中の張りを造る必要性など何もないのです。
それで疑似的な背中の張りを作ることは
ゴルフスイングの諸悪の根源のひとつです。

逆に 左肩、左腕、左肩甲骨は
アドレスのその場に残して 体の向きだけ変える…
胸を開くような、背中を縮めるような
 テークアウェイの方がずっと正解に近いです。
左肩甲骨などを動かして、背中を伸ばす(引っ張る)
胸を縮めるような動きにスイングとしての利点は
なにひとつありません。

そこを腕さばきで覚えるのであれば
左腕・左肩・左肩甲骨 は置き去りにして
右ひじを後方に肘鉄するように
胸を開いていくような動きで よい と思います。


例えば この連続写真をご覧ください。
 
体を回す 向きを変える 回転す
というのは当たり前ですが、
左半身が動いた分と右半身が動いた分が
ほぼ同量な筈です。
この写真ではテークアウェイの段階で
左半身・左肩・左腕 しか動いていません。
体を回している「つもり」ですが
実はボールの方にお辞儀をひねりながらしているだけで
その証拠に アドレス時にあった背骨に位置に対し
トップオブザスイング時では
 背骨はかなりボールの方に近づき、倒れてしまっています。
ですので ダウンスイング以降、
ボールから離れながら打つことになります。
これでは 体を開きながら、
そしてそれと同様に上を向きながら打つことになります。
職業として自分の肉体をそれに捧げて
やっている人は兎も角、おじさん…アマチュアゴルファーが
真似てよいことは何一つないでしょう。

このスイングでは 右腰を潰しながら
素早い運動を行いますので右腰の負担、
遠ざかる左サイドでボールを届かせるために
突っ張る左腕の肘に大きく負担がかかります。

おそらく この選手も活躍するほど
その2か所の故障を抱えることになると思います。

2019年8月10日土曜日

ウエッヂ☆バンスと喧嘩するな

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ソールのフェース面側にある角を リーディングエッジ
その反対、奥行きにあたる奥にある角を トレーリングエッジ
と呼びます。

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構えた時に、
リーディングエッジの方が高く、トレーリングエッジの方が低い
俗にいう バンスの出ている バンスの張っているソールを バンスソール
逆に リーディングエッジの方が低く、トレーリングエッジの方が高い
ドライバーやフェアウェイウッドのようなソールを スクープソール と言います。
プラスマイナスありますが、その角度を バンス角度と呼びます。

ロフト角度…ではなく クラブの長さに応じて
長いクラブから短いクラブになるにつれ
そのバンス角度はプラス(バンスソール)に増えていきます。

最近では 小手先で振るために
バンス角度の少ない ウエッヂが多くなっていますが、
仲良くすれば バンス・バンス角度は非常にお役立ち機能を持っています。

バンスの役割として 地面への干渉、
地面への食い込みを抑制、抑える というのがありますが、
一番の機能は そのソールによって
インパクト付近の姿勢を一定に保ちやすく
インパクトロフト角度のばらつきを抑える役割を持っています。

wedge-bounce

よって バンス角度の張ったウエッヂほど距離が飛びやすく
バンス角度の少ないものほど飛ばす、抜けてしまう傾向があります。


数値で言うと ウエッヂを10度以下で使っている場合、
自分のスイングに疑いを持つといいかも…しれません。



バンス角度は その角度通り、もしくはそれ以上の
入射角度で入れてくることを示唆するものです。

バンス角度分、シャフトが前に倒れている
というのが 理想なウエッヂショットです。

555

アプローチの際、ヘッドを丸く振れば
その丸く振った分、フェースが上を向いた分、
バンスは張ってしまい、地面と干渉し易くなります。

アイアンは ウエッヂほどではありませんが、
バンス角度を持っています。

番手の番号くらいの角度です。 5番~5度・・・
ですので グリーン周りのランニングで使う場合、
バンス角度10度を超えるウエッヂで打つよりも
7~10度くらいのバンス角度のある 8番・9番あたりが
丁度良いころ合いではないかと思います。

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グリーン周りで あげるアプローチをウエッヂで多用する方は
総じて バンス角度の少ないものを好みます。
そのアプローチでは バンス角度があるとそれが邪魔で
トップダフリが頻発するからですが、
バンス角度の少ないものは うまく当てられた時、
ショートする、かなり大きくショートする傾向が強いモノです。

実はスコアの伸び悩みはここら辺にあるのかも…しれません。

2019年8月9日金曜日

ミート率 ってなんだ?

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オジサンゴルファーが
出来れば練習頻度も少なく
体も痛めず ボールを飛ばそう とするわけですから
うわべ ではない、ある程度の知識が必要です。

その最たる例が
 ミート率 です。
IMG_0771

通常 機械計測、弾道計測をする場合

ボール速度:ヘッド速度 の比率を

なぜなのか ミート率 という言葉で表します。

通常ドライバーでは
 ミート率 1.25~1.55 位の数値、
つまり ヘッドスピードの 150%   ~1.5倍位の
数値にボールスピードはなります。
例:ヘッドスピード40ms ➽ ボールスピード 60ms

この通称ミート率は
ヘッドの軌道やインパクト時のヘッド姿勢 などにも左右されますが、
なにより 一番影響が大きいのはロフト角度 です。
数値として 1.50 というものは
 どんなに頑張っても5番アイアン₍のロフト₎では不可能です。

通称ミート率の数値を高くするには
 より立ったロフトのクラブを使うか
 より立ててインパクト迎えるか
この二つしかありません。

ドライバーヘッドの SLE(スプリングライクエフェクト)
反発係数のルールも これが発想の始まりですし、
ボールのルールもこの ボールスピードが元になっています。


この数値が ミート率 という言葉に該当するかは微妙ですが、
ボールを飛ばす というのは
 この発想₍ロフトとボール速度₎を抜きにはできないのは確かです。

製品として ロフトの立っているものの方が ボールは速くなります。
それが長尺化する理由でもあります。

ここで考えが二つに分かれます。
 ①ロフトを寝かして打っているけれど、製品ロフトを立てる方法 と
 ②製品ロフトは寝ているけれど 打ち方としてロフトを立てる方法
プロも含め 現状では99%が前者、
後者を薦めているのは 世界規模でもハミングバードを含め数社・数店しかないでしょう。

アイアンのストロングロフト化 もその一部ですね。

体のやさしいのは 圧倒的に後者です。
身体能力に大きく左右されないのも後者、
力のない人が楽しく遊べるのも後者だと思います。

前者を選ぶ限り、練習頻度と整体、果てはブロック注射まで控えている次第です。
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それはさておき
ゴルフは ドライバーショットも一打
2mのアプローチも一打 で
バスケットボールのような どれかのショットが3ポイント
なんてことがありません。

スコアが100 だったとして
OBや打ち直しがないとすると
ドライバーは14回
アイアン・アプローチが50回
パターが36回 位の割合でしょう。
OBや打ち直しがあって ドライバーを20回打ったとしても
トータルで 空中のボールを打つ割合は2割
パッティングも含め 地面からボールを打つのが8割です。
ショットだけだとしても 7割は地面から打つのです。

ロフトを寝かして打つ ということは
バンスが張ります。
ロフトを寝かして打つ ということは
スイングの ヘッドの最下点よりもやや後
ヘッドの最下点はボールよりやや手前になります。

その打ち方で フェアウェイウッドはどうでしょう?
アプローチはうまく打てるでしょうか?

勘違いしている人も多いですが、
この方法ではバンカーは出るだけで 得意にはなりません。
力のない人にとっては 上がっても 飛ばないので
バンカーが苦しくなります。

ロフトを寝かす ということは
ダウンスイングで右サイドが下がり
体重は右に乗ったまま です。

体重がつぶれた右腰に乗ったまま ですから
腰は怖いですよね・・・


答えは明白なのです。
自分の体のメインテナンスにお金も時間もかけられる
若者であるプロゴルファーの真似をして
オジサンが何になるのか・・・ 利口な発想ではありません。

本日のドライバーショット



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2019年8月8日木曜日

ヘッドは『かまってちゃん』

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若者の用語・・・になるかもしれませんが、
クラブヘッドは大変な「かまってちゃん」です。画像2

かまってほしくて仕方ありませんが
無視してください。

ヘッドにかまって良いことは ほぼ何もありません。
かまってちゃんは置き去りで良いのです。


人間の「かまってちゃん」の対処の仕方は分かりませんが、
ことゴルフクラブにおいての「かまってちゃん」のヘッドは
重さという表現で 打ち手に訴えてきますので
「かまって」と言う信号が来てから かまったのでは
もう間に合わず、どんどん振り回され、姿勢も崩されます。

かまってちゃん が訴え出す前に
その訴えが出ないようにしてあげることが鍵です。

ビデオ_Moment

ミスが出たり、ショットが上手くいかなくなると
大概 かまってちゃんに意識が強くいきます。
そのなると かまってちゃんばかり「かまう」ようになるので
より深い罠にハマってしまいがち。。。です。
video-1531996826Trim(2)_Moment
打ち手が意識しなければならないのは
グリップの移動であって、
グリップの位置や姿勢、方向を意識するべきで
かまってちゃんは 放置プレイ が理想です。

グリップの位置や姿勢、移動の方向を意識すると
かまってちゃんは いきなり働き者 に代わります。
とても 良いタイミングで、良い手助けをしてくれます。

かまってちゃんは大変わがままですが、
そのわがままさは ボールをどかす能力としては非常に高く、
それを上手に利用するには 重力方向 と言う特性は考えないといけません。
右を向いており、進行方向に下が絡むときは働き者 になりますが、
進行方向に上が絡んでくると とたんに 元の「かまってちゃん」に戻ります。

かまってちゃんのわがままに付き合って
かまってちゃん そのものを動かすと
そのわがままは倍増していきます。
かまってちゃんのわがままを使って
自分のグリップを移動させたい方向に従って
その能力を使ってあげてください。
video-1531996834(2)_Moment
どうすると そのわがまま が
打ち手の楽になり、打ち手の速度になり、素早さになるのか は
上げ方、上げた位置、自分の体のクラブの関係
自分の体の向きとクラブの関係によって決まってきます。


また ショットとなると
グリップの方が低い状態では 働き者 になりますが、
グリップの方が高い位置関係になると 『かまってちゃん』に戻ります。

2019年8月7日水曜日

『シャット』

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スイングで 数少ない自分で出来るチェックポイント
の一つに 動作中のフェース面の向き があります。

特に テークバック時やアプローチのトップなどでは
この フェース面の向き というのが
かなり重要なチェックポイントになります。


何度も書きますが、
スイングには 前傾姿勢と体(骨盤)の回転があるので
右を向いている時は
 体の右サイドは左サイドよりも高く
左を向いている時は
 体の左サイドは右サイドよりも高く

なります。

MVI_0741_Moment

フェースの面というのは 基本
この傾きに対して スクエア にするものです。

よって テークバック時やダウンスイング時など
右を向いている『時間帯』は
フェースは地面の方を向き気味の シャット
になっています。

決して 小手先で造るモノではアリマセン。


アプローチなどでチェックする際、
例えば シャフトが地面と平行になっているような時
フェースは地面、ボールの方を向いているのが
本来の スクエア です。



これを小手先でなく
体の、骨盤の傾きでしっかり作れると
クラブの重さを「良い方」に利用できる利点があります。

知っての通り、ゴルフクラブのヘッド には
重量の中心点 重心 がありますが、
それは フェース面よりも奥
アイアンで言うと バックフェース・キャビティ側の
やや奥まったところにあります。
アイアンでの数値は 5mm程度ですが
ユーティリティになると 10㎜を超え
フェアウェイウッドでは 25㎜前後
ドライバーになると 35㎜を超えます。

スナップショット 4 (2015-04-18 18-59)

この重心の奥にあることを 重心深度 と言いますが、
この重心深度が上手く扱えず
上記のように 重心が深まってしまうクラブ程
苦手にしているゴルファーは
 このシャット、フェース面の向き
そして それを何で造っているのか と言うコトに
意識を持つと良いと思います。

👉テークバック時に クラブを開いていしまう
 シャットではなく、フェースを空に向けてしまう、
 左手の甲を空に向けてしまうと
 シャフトに対し 重心位置はかなり右にズレます。
 重心位置はシャフトに重さとして作用しますから
 開いてあげてしまうと 必要以上の重さが掛かり、
 シャフトを軸として 自分から見て
 時計回りにヘッドが回転しようとしてしまいます。
 ダウンスイング時、それを閉じようと 反時計廻り
 させようとする動きは、重心位置を上げる動きです。
 クラブ全体・ヘッド全体は下げていく時間帯に当たる
 ダウンスイングで ある一箇所だけは上げる動き
 という とても複雑な動作が必要になります。

 
スナップショット 3 (2017-06-28 19-07)

✋それに対し、体の傾きによって
 シャットを造っていると
 シャフトに対し 重心が右に大きく行きませんから
 ヘッドの重さ、クラブの重さをあまり増えません。
 
 少々 オーバーに考えると
 シャットを強めにしておくと、逆にヘッドが閉じようとする
 作用を閉じるコトでなく、グリップを動かすコト にも
 利用できるので、その差は大きいのです。

2019年8月6日火曜日

よくある『クラブが活かせない』テークバック



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はじめての『L型ブリストルパター』

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L型ブリストルパターに限りませんが、
より良いパッティングをするのには
以下の点のご注意下さい。


①深くかがんで ボールに被るように構えない

×                   〇
IMG_0710_Slomo_Slomo_MomentIMG_0710_Slomo_Slomo_Moment(4)
 






これには幾つか理由があります。

 ✊振り子のクラブを使うので
 ロフト変化、ヘッドの高さ変化が激しく
 安定した距離感が生み出しにくくなります。

 ✊ヘッドのある場所と 自分のヘッド(頭)が
 いつも反対に動くので
 スイングボトム・パッティングストロークボトムが
 アドレスよりも右にズレます。
 が、故に 長い距離でのダフリ であったり
 距離によって度合いは変わりますが、
 常時 上がり行程でのインパクトの為、
 薄いトップ気味の球になり易いです。

 👉トップショットは ショットの中で一番回転数が増えます。
 通常のパッティングでは 回転数は 300~800回転
 1000回転以下のことが殆どですが、
 トップになると 打つ距離とあまり関係なく
 4000~5000回転なんて言うのもザラ・・・。
 その分 エネルギーは食われ ボールは飛びません。
 ✊何も感じなければ良いですが、
 お家で、とか、パッティングの練習をそこそこする のであれば
 このかがみ方、前屈は 腰を痛める原因になります。
 ……私の年齢で 5分やれば もうしんどいです。

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 ✊コースで 緊張感を生み出し易い ので
 避けた方が良いと思います。

 ✊この構えでは 距離感を生み出す、タッチの違いを生み出すのが
 首回りや背中の筋肉です。
 前傾して それでなくとも重い自分の体を支えるのに
 かなり使用している その筋肉が距離感の元 なのですから
 微妙な距離感は生み出しにくい と思います。


②腕さばき 肘さばきで打ってしまいましょう。

 肩を使う ショルダーストロークは
 肩であれば、結局 腕
 背中であれば 繊細な調整に不向き という あいまいな箇所が
 距離感を作るコトになります。

 故に ひじの曲げ伸ばしで
 〇右腕の肘の使い方や
 〇左腕の動かし方 で 距離感を造りましょう。

 ⚓カギになるのは
 右ひじの伸ばしと左手首(もしくは左ひじの逃げ)の関係です。

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 ひじを伸ばし 右手が押すのは シャフトやクラブではなく
 クラブを持った左手、左手首を押すような感じ になります。

 よって 右ひじの伸び と 左手首の平側への折れ(左ひじの逃げ)
 がつながった関係になります。


 ヘッドの高さを大きく変えず
 フェースがずっと ボールを追いかけるような
 そんな感じになります。



このパッティングストロークは
そのまま ショットとつながっていきます。
両肩の揺さぶりでストロークする その感じは
スイングにとっては 手打ち です。
からだの回転 ではなく
体のひねり になってしまいますので
出来れば パッティングで
回転を体のひねり 肩のひねり と結びつけない方が良いと思います。