2015年10月24日土曜日

L型ブリストルパターのお薦めな使い方^^




L型ブリストルパターの最大の特徴は
そのヘッド重量にあります。
市販の平均的なパターのヘッド重量は300g強
L型ブリストルパターの
ヘッド重量は
470g強
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このヘッド重量を活かすのには...
まあ これは普通のパターでもそうなんですけどね

パターヘッドを真っ直ぐ動かす
という事を勘違いしないことだと思います。

ショットやアプローチも同じですが、
一番大切なことは 希望の距離を打つ⇒距離感です
一定した距離を打ち続けるという事の基本は 同じロフトで打てるようにする
という事です。
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パターストロークでいうところ
アドレスした目線(上から)で パターヘッドを
真っ直ぐ動かすことが重要ではありません。

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このラインから見た時
523e02d2パターが「出来るだけ」真っ直ぐ
まあ やや斜め上からのラインになる感じですが
この パターヘッドを横から見たラインで
出来るだけ「円」を描かないように
パターヘッドを動かすことが肝心です。

それをするために
第2のこのパターの特徴を利用するべきです。
このパターは市販の平均的なパターに比べると
異様に「シャフトが柔らかく」なっています。
スチールの装着された市販のパターの平均的シャフトの硬さは
 振動数300cpm オーバーです。
L型ブリストルの振動数は 180cpm前後 です。
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多くのゴルファーが勘違いしている
シャフトのしなりでヘッドを弾く(ボールを弾く)
と言う使い方では このシャフトの柔らかさは
より弾きやすく、同時にヘッドがより円を描きやすく
ロフトが一定して打つことがし難くなります。

ゴルフクラブの使い方の基本は
グリップを移動させることです。
そして その結果、でヘッドを移動させる ことです。
シャフトの役割は ヘッドの重さ、その形状によって
グリップを動かすことにあります。
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ヘッドの重さでグリップを動かす
ヘッドを出来るだけ地面に平行、もしくは
横から見たヘッドの状態で直線に動かす
と言う意識をすると
L型ブリストルパターの良さは発揮されると思います。
 
 
 
 

二重の円弧がゴルフスイングを壊す



スイングは「結果」として、ヘッドの軌道によって
円弧を描きます。
スナップショット 2 (2015-07-24 1-21)
スイングの"誤解"は、
クラブを持った打ち手が体の向きを変えれば、それだけで
第3者、外から見れば ヘッド軌道が円を描くことなのですが、
打ち手の多くはそれを動作として円を描いてしまう こと
(それをクラブを振る、ヘッドを振る と言います)
から生まれてしまうのです。

多くのゴルファーは
体の向きの変更と手さばき(クラブさばき)の二つの動作
によって 二重の円を描いています。
感覚的に 体の向きを変えることそのものが
円を描くのと結びつきにくいから 言えますが、
体の向きの変更に手さばきの"円運動"で
二重の円を描く ダブルの円描きは
やがて 本来の「体の向きの変更による」円の描きを
辞めて、円描きを腕に託すようになってしまうのです。

昨日も書きましたが
http://blog.livedoor.jp/hbs/archives/1913898.html
本来、スイングの基礎姿勢~アドレスには
前傾姿勢があるので
体の向きの変更によって 描かれるスイング軌道、円は
斜めに傾いています。
ですので、主のヘッドの高さ変化
主のヘッド軌道の高さ変化、上下動も
体の傾き+体の向きの変更 によって行われるものです。

それを、手さばきによる「スイング」「振る行為」によって
奪ってしまえば、
そのヘッドが、クラブが作る遠心力の対抗措置として
前傾姿勢を失う、という本末転倒が起こってしまうのです。

繰り返しますが
体の向きの変更そのものが円を描く
これの忘れてはいけないポイントは
ヘッドの上下変化、高さ変化の「主は」
前傾姿勢によって その円弧は斜めに傾いている
ことによって生み出される という事なのです。

ですので スイングを改変する場合
円弧を体の向きの変更そのもので行うことを
しない限り、
腕で円捌きを造っている限り
何一つ変わることはありません。
スナップショット 1 (2015-07-24 1-20)

円を描くことのすべてを
体の向きの変更に委譲できるか どうかが
一番のポイントとなるでしょう。
体の向きの変更で円を描くと
腕でそれを造るのと比べ
腕周りにかかる重さ、感触が極端に減る ため
スイングする実感が激減します。
それが スイング自体をしている実感 でもあるので
自分で円を造っている実感を失うような気になるでしょう。
 

2015年10月22日木曜日

昨今の「軟鉄鍛造」アイアン…




この十数年で色々なアイアンヘッドが出ていますが。。。

先日も書きましたが、
軽量スチールと言う
スイングだけでなく、ゴルフの未来すら破壊しかねない
代物が主流になって以来
ゴルフ用品の性能や質ががっくりと落ちてきています。

軽量スチールシャフトは
軽量に出来るだけあって 硬いというか強いです。
強くて金属の肉厚の硬いペラペラなシャフトです。
そのシャフトの性質上、
今までのスチールシャフトよりも相性として
軽いヘッド、重心距離の短い小ぶりなヘッドを好みます。
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正しくシャフトを使えば
平均的な日本ゴルファーでは
シャフトを動かせない硬さ、異様な硬さですので
シャフトをしならせなければならない振り方を
せざるを得ません。

シャフトをしならせる振り方では
ボールを飛ばすのには
スライスを防ぐのには
ヘッドターンせざるを得ませんから
ヘッドの軽い、重心距離の短い小振りなヘッドが必要になります。

ウッドであっても、アイアンであっても
各製品の違いやその製品そのものの性能、性格は
デザインや色ではなく
重心の位置によって作り出されます。

重量が軽い ということは
単純な言い方になってしまいますが、
性能というか、性格も薄く、少なくなっている
という事に似ています。

ウッドもアイアンも基本的な形状
先端が末広がりなど 決まった形があります。
よほど特化した性能が無い限り、異形状ではやはり売れません。
重心が短くなれば、
重心位置設計の自由度はかなり狭められます。
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比重の違う金属等を使って
それを無理やり変えてしまうと
形に沿っていない重心位置ということは
ヘッドその物の
慣性モーメント ⇒その姿勢や運動を持続する力
は低くなってしまいます。

また コストダウンの為
軟鉄鍛造 と呼ばれるアイアンの製法というか
素材つくりが違うものになりつつあります。
従来は アイアン個々を一個ずつ鍛造して
重量の中心点の密度を濃くする というのが鍛造製法です。
しかし、この製法は仕上げをするのに
職人の手が必要になり、コストが高くなりますし、
ロフト、番手ごとの金型が必要になります。
で、現在の鍛造製法、主流になりつつある鍛造製法は
先に大きな金属ブロックを鍛造しておき
それを 旋盤・NCで型抜きしていく製法です。
この製法ではNCで精密にメッキ下地まで仕上がるので
職人が必要ありません。
また、NCのプログラミングさえ組めれば
金型を作る必要がありませんから
かなりのコストダウンになります。
正直 桁違い です。
しかし、それでは重心点の密度を高める
 と言うことが出来ず、逆にブロックの中心が高密度になり
概ね そこは削り、捨てられる箇所になります。

この製法は職人が要りませんから
機械、プログラムがあれば
どこででも製造が可能です。

日本の伝統芸である刀の技術が
失われていくとも言えます。

2015年10月17日土曜日

知っていますか◆ゴルフクラブ◆ 『ソールの秘密』

たまに見かけますが ウエッヂなどのソールを削っているゴルファー…。
リーディングエッジならいざ知らず ソールを削ることは  メロンを切って、中身を捨てて皮だけ残しているような ソール部分を削って、良いことは何一つありません。 重量も落ちる上、機能も削る分捨てています。
バンス幅やバンス角度は度合いはあるものの 双方ともに多くて、広くて、大きいほど 機能として充実していると言えます。 アイアンにおいても  ソールの進化がアイアンそのものの進化 そして真価と言えるほど重要な部分なのです。
よくウエッヂを評価する時に 「抜けのよいウエッヂ」 と言う言葉がありますが、 ハミングバード的に重量も考慮すると インパクト前後のぬけが良いか、どうかは ソールの形状というよりも シャフトの硬さ であったり ヘッド重量 であったり そのシャフトの硬さに対するヘッドの重さ であったり クラブ全体としての総合的な部分がほとんどを占め ソールの形状そのものは「抜け」とは 密接な関係にはないのです。
どんなソールの形状をしていても クラブ、クラブヘッドの慣性が低ければ ボールと言う質量~負荷に対し推進力が負けてしまいます。 …ボールに対する質量敗け ソールを削る ということはヘッドの質量を落とす ということになりますから、その時点で ヘッドの推進力を削っていると考えてよいでしょう。
まして アイアン全般に言えることですが 「ヘッドのぬけ」はショットの最優先事項ではなく 繰り返し同じ距離が打てることや ミスヒットに強いことの方が ショット自体としての 優先事項は当然高い訳です。
ソールの大きな役割としては 「インパクト時の補正効果」があります。
補正効果には 飛距離とミスヒットがあり その部分においてソールは非常に役に立ちます。
また、多くの人が錯覚しているかと思いますが ゴルフクラブをある程度正しく使えれば ★バンス角度があればあるほど  ⇒打ち出す球の弾道は低くなります。 ★バンス角度が少ないほど  ⇒打ち出す球の弾道は高くなります。
逆にイメージしている人、少なくないかも…ですね