2017年2月28日火曜日

L型ブリストルパター Q&A

 

Q:いろいろ選びようがあると思うのですが、どのようにしたら良いでしょうか?

A:まずはヘッドのメッキ仕上げを選んでください。
黒いタイプのものはやや加工料分高めです。

 

どの仕様であっても、
市販パターのインチキフェースインサートのような
打感の差なんてものは一切存在しません。
慣れて頂ければ、このパターでなければ味わえない打感と音を
楽しんで頂けます。 
嫌味ですが、市販のパターのフェースインサートを
例えゴムに替えても、この打感は生み出せないでしょう。

長さは32.5~35インチの間、
ただ 32.5インチではややヘッド重量は軽めな感じ
となるので、シャフトの柔らかさを優先したい場合は
33.5インチ以上が良いかと思います。



一番問題なのは『シャフトの硬さ』です。
細かく分けることも出来ますが
大まかに考えて 4種類の硬さの違いです。

市販のヘッド重量ですが 市販のパターの硬さは
 振動数で言うと 320cpm以上

①オリジナルのアルミシャフト   270cpm位
 市販の軽量スチールシャフト…よりは柔らかい感じ
②オリジナルグラファイト95g  200cpm位 弊社のシャフトではブラックスピーダー、MD-7.8.あたりが相当③オリジナルグラファイト90g  170cpm位 弊社のシャフトではMD-9.10.11.12.あたりが相当
④オリジナルグラファイト75g  140cpm位
 
弊社のシャフトではMD-14.15.16.あたりが相当

 

これをどう選ぶか というと
まず基本的に考えなくてはいけないのは
自分の他のクラブたちとの相性です。
自分の他のクラブたちとは出来るだけ近いものに…
ということですが、①の硬さだとこのパターの良さの
半分も発揮できない、ただ単に重いパターです。
②以降の硬さになるとやはり自分のクラブとの相性、
そして パッティングストロークをどうするか
という事になると思います。
ちゃんと押してあげる、弾かない打ち方をしたい
となると ③→④となって行きます。
一般的な振り子、ショルダーストロークをしていると
④のパターは打ってみないとどうなるか
わからない代物になる可能性は否めません。

初物にトライされるのであれば
②もしくは③位が無難と言えるかも知れません。

ただ 迷わせることを言いますが
作った自分が言うのもなんですけれど
④のパターは腰が抜けて、ひっくり返る位のパターで
ゴルフを始めた時からこのパターを使っていれば
世界中のゴルファーからパターの悩みを取り去れるほどの
素晴らしい逸品であるのも確かです。

グリップはパター全体がレトロなオーソドックスな
仕上がりですので、今よく見かける派手なもの、
変な形もモノは似合わないと思います。
と、同時に変な形のものは
パッティングに苦労している証でもあるので
その手のモノはこのパターには要りません‼

2017年2月25日土曜日

ゴルフ◆飛ばしたい! ~ヘッドスピードと遠心力


ゴルファーの永遠のテーマである「飛ばし」
ついて少々考えてみましょう。

今回は ドライバーショットだけでなく
アイアンショットの方にやや重きをおいて
飛ばしを考察してみたいと思う。


まず 飛ばしにおいてのヘッドスピードの話 から…。

スナップショット 3 (2014-03-25 12-05)

確かに ヘッドスピード以外の条件が
ある程度固定されていて
…クラブの扱い方が同じか、似ている状況の中では
ヘッドスピードの数値が高いほど飛距離が出やすい。

しかし、まず 自分の身体能力において
ヘッドスピードを上げることが出来るのか
というと オジサンゴルファーにとっては
かなり疑問符の付く挑戦になる。

ドライバーショットであれば
ヘッド重量が同じ、インパクトロフトが近似値
という条件において、ヘッドスピードが 3ms 上がると
10ヤード強飛距離は増える。

これを身体能力で上げる というのは
かなり無理があるので除外しよう。

次に ヘッドスピードを上げたい という目標に対し
そもそも スピードによってヘッドの遠心力を増やしたい
というイメージを持っているのであれば
例え 体力的にヘッドスピードを上げられる としても
それは 無駄と矛盾の始まり になるだけ。

ヘッドスピードを上げることによって
生まれる遠心力は その上がる速度に対し
積倍のような形で増えるだけでなく
ゴルフのクラブの 非対称な構造から
その不可抗力はとても複雑に
 その場その場で かなりいろいろな方向にかかるようになる。
そもそも 遠心力とは
回転系の運動に対して、軸になる「何か」に対し
外へ 外へとはらもうとする力 であるから。
 

ショットそのものは ボールをある目標方向に対し
遠くへ飛ばしたい という意図があるのだが
その「ある目標方向」に対し
まったく異なる方向にしか 遠心力は働かない。
ヘッドスピードとは ある方向へと進む速度
であるから、遠心力はそれを阻害するもの
ヘッドスピードに対し 遠心力はブレーキにはなっても
 加速の手伝いにはならない

という認識が ゴルファーにはあまりに欠けている と思う。

例えば 建築中の高層ビルの足場で
足の踏む場所しか 鉄筋がないような状況で
遠心力をたくさん作ろうとして素振りしたらどうなるだろう。
当然 振った方向に体は引っ張られるから
本能的に バランスをとるため
その逆の方向に自然に体は引くことになる。
スイング中の遠心力はアバウトではあるが
 アドレス時の自分からボール方向に対し
かかるから、その足場の上での素振りでは
そこから落ちないように その反対に体を引く
ことをしなければならない。

 まあ これがアマチュアのスライスの出る大きな要因
ではあるのだけれど
遠心力は使わないわけではないが、
 それは打撃の主のエネルギーではないし
使い方を誤ると 正しく、強く、安定してショットする
阻害要因でしかない という認識をまず持つべきだ。

飛ばし に関して スピードを上げる ということ自体は
決して間違いではないが、
それはシンプルに 動作速度
スイングで言うところの 
回転~向きの変更を素早く行うこと であって、
打撃の破壊力を増やすための遠心力を増やす
という発想は その動作速度アップの妨げにしかならない
という認識をもたなければならない。
 

長いものの先に重さのある ハンマー投げ
のイメージを持っている人もいるかとは思うが
ゴルフのクラブの使い方とは
根本的に異なるのが
ハンマー投げは ゴルフで言うところの
クラブそのものを遠くに投げるスポーツで
ゴルフは そのゴルフクラブでボールを打ち
狙った方向に遠くに飛ばすゲームである ということ
なんだけどね…。

2017年2月24日金曜日

パター〇ボールの転がり

某大手メーカーのパターの広告を見て、なんだかとても残念に…というかさびしく思いました。
ボールが転がり、回転するのは 地面と球体であるボールに摩擦があるからです。
 では、地面が芝なのと、氷なのでは、どちらが多く転がり、そしてどちらが『良い転がり』と呼ぶでしょうか。
同じ打撃力で打てば、氷面で打った方が遠くまで移動するでしょう。...
1mを移動するのに ボールの回転も少ないでしょう。
エネルギー普遍の法則がありますから、芝の上で抵抗で失った分を除外して 遠くまでたどり着くとは思いますが、同じ回転総数になるような気がします。

パターで重要なのは 転がりではなく移動です。
移動させることが「主目的」で、転がりは「手段」でしかありません。
望みの距離を移動して、さらにカップインさせることが目的で
転がり自体はどうでもよいと言っても過言ではありません。
ボールの外周は約14㌢弱です。
140㌢を移動するのに、2回転しかしないのと10回転するもの、
どちらが必要な打撃力が多くて、
どちらが芝目の影響を受けやすいか
同じ距離を打つのに多い打撃力が必要なのと
少ない打撃力で済むのが どちらが簡単で どちらが繰り返しやすいか
高校生程度の科学で簡単に理解できるはずです。
宣伝とは言え、その程度のことが理解できていないのか と思うと
なんだか少し寂しい気がします。
と 同時にアマチュアゴルファーがパッティングに苦労するのは、ここら辺にも原因があるという事がわかります。

ゴルフクラブ◇シャフトの歴史とスイングの変遷



昔のゴルフはヒッコリーシャフトが中心で、
ゴルフをするのには
「如何にシャフトをひねらず、
ボールを確実に遠くに飛ばすか。」
であった。

何故ならば、
クラブを捻ってしまうとたちまちシャフトが折れてしまい、
一球も打たずに壊れてしまうこともあるからだ。

その頃のゴルフは貴族の嗜みではあるが、
主人と小姓さんがいろいろ考え工夫し、
自前で工作したゴルフクラブを使うものであったから、
壊れたものをお金でまた買い直せる
ではなく、また一から材料を吟味し削っていく。

 大変な手間である。

だから、シャフトを壊さないように、大切に打つのだ。 


しかし、これではあまりにも限られた人の娯楽になってしまう、
そこで技術に関係なく、
ゴルフというスポーツを楽しんでもらう為、

   壊れないシャフト=スチールシャフトなのである。 

 今では、まるでスチールシャフトは
上級者が使うもののように思われているが、
始まりは 
ちゃんとゴルフクラブを扱えない
ちゃんとスイングできない人向けのモノだったのである。

 開発、発売当初は
  「正しいスウィングをしなくても出来る、
壊れない上に非常に長持ち。しかも安い。」

 というのが売り文句であった。

 


ヒッコリーシャフトのクラブでは
ネック付近の破損防止のために
ヘッドのホーゼル部分やシャフトの先端は
非常に太く仕上げ強度を保ったが、
スチールシャフトはその必要がなく、
すっきりとしたネック部を作ることもできたのだ。


スチールシャフトの最大の特性はねじれ剛性が高く、
ヒッコリーではだめだった捻る動きを容認したことだろう。

  これにより経済的に限られた人ばかりでなく、
   技術的にもヒッコリーでは継続してゴルフができなかった人に門戸が開かれた。


またシャフトも安価で簡単に製造できるようになり、
大量生産の時代に入ったわけだ。 


海外のプロの世界ではちょうど過渡期にかなりの人が
  道具によるスウィングの変化に苦しんだようだ。

クラブを捻る動きを入れない人にとっては 
ヘッド付近の重量が軽いクラブは飛距離が出ないばかりでなく、
タイミングも取り難い

 そして、このスチールシャフトの特性を考慮し、

本来のヒッコリーでは完全なる禁じ手であった捻る動きを利用し、

ヘッド重量の低下を動きのスピードアップで補ったのが
ベン・ホーガン氏である。


ベン・ホーガンの一番特徴的な動きが手首の内転・外転、

 正式に言うと肘関節の回内・回外という動きである。
(もしくは肩関節の外旋・内旋)
 

 回内とは「前ならえ」の状態から掌を下に向ける動きで、

 回外とはその掌を上に向ける動きを指すのだが 

 この動きはゴルフクラブの構造と
重量配分を無視した動きだと思っている。

ゴルフクラブにはそれぞれ角度があり
距離/方向ともに とても密接につながっている。
いびつな構造のゴルフクラブを 回内 回外 という
ねじる動きで使うことを推奨する・・・ のは
やはり 間違っていると思う。

2017年2月20日月曜日

バンカーショットにテクニックは要りません☺ クラブ次第です‼

まあ…もう、可哀想としか言えないですね。 女性は勿論、男性であったとしても 現在、流通している『サンドウエッヂ』では バンカーに苦労するのは必然です。
バンカーやラフからのショットは 勿論クリーンにボールだけ打っても構いませんが、 平均的に言えば、ボールだけでなく、 周辺のモノをどかさなくてはなりません。 単純なる「質量」「重さ」との対決です。
30年以上前、メーカーや種類などを問わず サンドウエッヂは310gのヘッド重量は当たり前 320gを超えるもの も幾つかありました。 シャフトも今より柔らかいものも多く 今よりも断然にヘッドが効いていました。
現在、市販されているサンドウエッヂの多くは ヘッド重量290g…それ以下も多くあります。 300gを超えるようなものは皆無です。 シャフトは昔より断然硬いですから ヘッドの重さも感じにくいものばかりです。
20gも30gも軽いヘッドで 同じようなショットを打つのには 当然、速いヘッドスピード、速い動作が必要です。
チカラの無い方、足腰の弱い方、女性、子供… にとって、足場の悪いバンカーでのショットで より難易度を上げる「ゴルフクラブ」を使わされています。
そして その問題は質量だけではありません。 この20年間で、理由は…皆目意味不明ですが、 どんどんとサンドウエッヂのバンスの幅や角度は デフレ傾向、減少しています。
やはり30年以上前には バンカーを得意とするウエッヂでは バンス角度18度なんてものは珍しくありません。 15度、16度のバンス角度が平均値でした。
ところが今や 14度のバンス角度があるサンドウエッヂを 探すのはとても大変…。平均しても12度もありません。 質量は減ったうえに、バンス角度が3度も4度も 少なくなってしまっているのですから バンカー苦手製造機と化してしまっています。

振り回すための軽いヘッド 振り回すための硬いシャフト 振り回すためのバンスの減少 この手のウエッヂでバンカーショットにトライすれば 筋力・運動性能・練習量 恐らく すべて揃わないと バンカーショットを好きになることは稀でしょう。
距離感は多少の慣れは必要ですが ✊重いヘッド ✊柔らかいシャフト ✊大きなバンス(幅か角度) があれば、バンカーにテクニックは必要ありません。 テクニックを必要としないために その機能や構造は存在するのですから^^
と同時に それらはバンカーショットだけでなく ショットのそのものをどうすればいいのか ショットとは何かを教えてくれます。
ウエッヂだけに限りませんが 現在の主流のクラブは すべて 構造や機能を無くす、薄くする、薄める方向に邁進しており それによって手助けしてくれる能力が落ちているばかりでなく どうクラブを使ったらいいか どうスイングをしたらいいか をガイドしてくれません。
重いヘッドは(パッティングも同じです) バンカーだけに限りませんが、 足場の悪いような状況では特に 必要以上に大きく振らない、 必要以上に速く振らない~動作しない でも 必要な距離を打てます。 ショットの基本は慣性モーメントです‼ 慣性モーメントとは主に質量を指しますが、 芯が広いとか、寛容性が高い と言う意味よりも その姿勢や運動を持続する力 を指します。


重いヘッドは小手先で動かさないことを示します。 その意味は、体でクラブを動かして 打つことによって、クラブ…だけでなく 大きな体が動いているから ボールと言う打撃されるモノと打撃するモノ の質量に圧倒的な差が生まれます。
軽いヘッドは小手先で動かすことを示唆します。 これでは クラブだけの重さ、もしくは 腕とクラブだけの重さですから 体を動かしながら打つのとは 打撃するものの全体のモーメントが明らかに違います。
柔らかいシャフトはシャフトの使い方を教えます。 バンカーというような 重いものを打つ場合 クラブだけを振ってヘッドだけを動かす方が 有効だと思いますか? 雨の中で水分を吸った砂や土は数キロの重さはあります。 どう思いますか? 体で打った方が負けそうもありませんよね?! シャフトはそのヘッドの重さを利用して グリップを動かすためにあります。 柔らかいシャフトはそれを教えてくれますから
自分 が クラブを動かすこと   なのか…
クラブが自分を動かしてくれる    のか…
どちらを好むか ということですよね☺
大きなバンス幅、大きなバンス角度は クラブを弧で振らない、手先で振らない という事を示唆します。 現代の 小さいバンス、バンス角度は 小手先で弧を作ることを誘導します。 この振り方ではバンカー出ない ばかりか バンカーショットで飛ばせなくなります。 バンカーから距離が出しにくいから より大きく、より速く振らなければならない…
ミスショットのスパイラルを産み出す  その…サンドウエッヂ。
まあ ゴルフクラブを選ぶのも技術です。

2017年2月16日木曜日

ゴルフスイング◇体重移動と体の仕組み


体重移動 というのを
スイングでは頻繁に言われますが、
スイング動作の中で意識して行える か
というと 答えは NOだと思います。
スナップショット 3 (2017-01-13 12-28)スナップショット 6 (2017-01-13 12-29)












スイングは全体で動き出しから終了まで 約2秒。
ダウンスイングを始めてからインパクトまで 0.2秒程度。
インパクトの瞬間だけで言えば 1/3500秒です。


体重移動という意味で
左に体重が乗る というのは
左脚に という意味ですし、同じく
右に体重が乗る というのは
右脚に という意味です。

yjimageLL1DHR4Z

しかし スイングは体を回転させるため
正しく行っても
骨盤、まあ腰と言い替えましょう、
左腰と左脚が一致する瞬間は
その言葉の通り 一瞬ですし
右向きの状態では 左腰が右脚と一致しているに近い状態
も存在するので、
 左腰 イコール 左脚
左腰の方に体重を移しても
それが イコール 左脚に体重を乗せられるか どうかは
時機、タイミングによっても異なります。

しかも まだ その左右の感覚は
なんとなくでも 掴みやすいのに
良くも悪くも スイングは地面に全く平行な動きでなく
回転は斜めに傾いているので
左サイドが高い時、左サイドが低い時 が
それぞれ存在し、それも同時に時期によって異なる上に
どっちかが下がっている というのは
スイングという短時間の動作の中では
とても自覚し難く
左に体重を移そうとしている時、
左サイドが高く、移そうとすればするほど
結果、右体重(右重心)が強くなってしまうことは
掃いて捨てるほど発生し、
殆どのゴルファーはその状態と言えます。

そして 侮ってはいけないのは
クラブの重さ です。

市販の軽いクラブだから大丈夫 な訳ではなく
静止状態のクラブの目方など役に立たない。
クラブは長さもあり、運動・移動させれば
その速度分 その長さ分 の掛け算になるので
数キロ~十数キロの負荷になり
その掛かった重さと 人間は立体的に反対に動き
バランスを取るので
自分の望みに関係なく
 そのクラブの扱い方によって 体重移動は決まってしまう。
明治の大砲になりたい人などいないが
明治の大砲でないと ボールを打つことの出来ない
クラブの不可抗力が出来てしまう ということ。



では どうするか?
それは意外に簡単で、
トップオブザスイングからダウン~インパクト~フォローに
かけては
体重は必ず グリップエンドの向いている方向にかかる と
考えてよく
グリップエンドが体に対し左を向いていれば 左に
グリップエンドが右を向いていれば 右にかかりやすい。

そして もう一歩踏み込むと
地面と平行を基準として
グリップエンドが上向き・下向き と
右向き・左向きは
その絡み合いによって 体の姿勢は決まってくる。

スナップショット 4 (2016-07-27 18-56)

グリップエンドが左を向いていても
上を向いてしまっていると 体は逃げてしまっているから
気持ちは体重が左でも おそらく上をむいてしまっている

例外は殆どないと考えてよく
ダウンスイングで
グリップエンドが
下を向いている時間、
左を向いている時間を
長くとればとればとるほど
左サイドが低くなっている時間が長く取れ
それによって 
  左への体重移動がしやすくなります。


トップの位置 や ダウンスイング での
体は右を向いていますから
その時の 左とは シャンク方向に近い訳で
その後体が回っていくから
無意識な形でグリップは シャンク~飛球線~飛球線より左
に動いていくのです。
ですので シャンク方向の下向きを維持する
というのが意識できる 体重移動なのです。

2017年2月13日月曜日

シリーズ✋スライスの出るメカニズム 2




なかなか スライスの話に辿り着けませんが、
ロフト。。。の項目はとても大切ですので
しっかり理解してもらえると良いと思います。

ロフト角度とは
ヘッドの移動速度と重さが積算された破壊力を
ボールの打ち出し角度や回転に逃がすことによって
同じ打撃力であっても、技術を使わず距離を打ち分けたり、
一定の距離を打ち続け易くするための 逃がし です。
IMG_0518

よって ヘッドの入ってくる角度~入射角度も
ロフトの一部と言えるわけですから
クラブの長さ・・・ 自体 ロフトの一部とも言えます。

多くの人は
クラブの長さが異なると、ヘッドの移動速度が異なるので
それが 距離の源 と考えがちですが、
長さによって 確かに破壊力に変化は生まれますが、
ゴルフクラブの構造は
基本 半インチ長くなると
打撃部分であるヘッドの重さは7~10g軽くなります。
長さによるヘッドスピードの変化は
1インチ(2.54㌢)で1㎳はかなり難しく
3インチ(約8㌢)で2ms程度です。

3インチ短くなるとスピードが落ちますが、
その分 ヘッドは50g近くも重くなるわけで、
その破壊力そのものに大きな違いはありません。
 
そこの部分はこの位にしておきますが、
ヘッドの入射
角度はシャフトの前方の傾き分
そして 
 クラブの長さはイコール前傾姿勢の変化につながりますから
それも入射角度を作っていく要素の一つ という話…ですが、
実はそれには絶対条件があります。

それは
クラブの移動、ヘッドの移動を
ちゃんと 体の回転で行っている ということです。

それをいま普通の 肩から先、腕や手で移動させている限り
前傾姿勢にしても、クラブの長さなりの入射角度というのも
全く無意味なものになり、
全て 自分の技術力によって作り出さなくてはなりません。

そう考えると
いまふうのゴルフスイング
オンプレーンスイングが
現在のゴルフクラブを作ってしまっている、
そして そこまで深く考えないアマチュアゴルファーにとっては
ゴルフクラブを機能させないためのスイングを
無理やり洗脳されてしまう機械が今のゴルフクラブという訳です。
自分の運動神経や技術力中心に ボールを打つのなら
どのクラブを使っても差は出ないでしょうに…。

嘆かわしいのは
クラブを機能させないことを覚えさせるクラブを売るため
アマチュアがゴルフクラブの違いや特性をわからなくなり、
自ら どれを使っても同じ を作り出してしまっていることが
より一層ゴルフクラブが売れない原因 だと
気付いていない上に、売れていないから
 またその動きに拍車がかかるという事です。

IMG_0509IMG_0510IMG_0511









クラブヘッドの移動の原動力は
腕の多少の補助はあったとしても
基本は 体の回転です。

そして、クラブヘッドの構造は
長い棒の先の重さが付いていて
その根元の部分、グリップの部分を人間が
体の回転で移動させるから
結果としてヘッドも動くんです。


ヘッド「を」直接動かすのとは違います。

先端に重さが付いている ということは
その重さの分 グリップよりも動きたがらず
腕なども含めた クラブの長さが描くであろう弧
半径よりも ずっと内回りをした
グリップの移動量分(以下)だけ 移動することによって
自然なハンドファーストが生まれるのです。


そして それがシャフトの前方への傾き分の
ヘッドの入射角度を生むのです。

スナップショット 3 (2017-01-13 12-28)スナップショット 4 (2017-01-13 12-29)
スナップショット 5 (2017-01-13 12-29)









 


ヘッドを振って、ヘッドを前に出すようなスイングでは 
クラブの長さなりのスイングの弧も
ヘッドの入射角度も 製品のクラブの長さとも異なり
毎回毎回まちまち
なんの 規則性も生まれません。
 

また 入射角度も クラブのメカニズムとは異なり
打ち手が自分で作り出すもので
ヘッドを振ることによって、クラブが重くなってしまい
右サイドが下がり、左サイドが上がる
のも 加え 打ちだしの高い・・・
高いというよりも ぽこん と飛び出ただけの
フェースに当たった 天ぷらのような球になってしまいます。
そのロフト、ロフト効果のもっと激しいモノ
そして ヘッドスピードの速いものが抜け球です。
 


アイアンで言えば 隣同士の番手の
製品ロフト角度の差は 4度程度です。
時計の針の 秒針・分針の一秒・一分 は6度ですから
厳密にする必要はありませんが
インパクト時のロフト角度もめちゃめちゃ
入ってくるヘッドの角度(入射角度)もめちゃめちゃ
ヘッドを振ることによって左サイドが上がることもばらばら
このスイングを極めて行って
いったい 未来に何があるというのでしょうか?
 



2017年2月12日日曜日

長尺は飛ぶ! は都市伝説です


ドライバーを長尺にするには
弊社のような ごく一般的なクラブ概念を無視しない限り
長くした分、ヘッドを軽くするので
破壊力そのものに 実は大きな違いはありません。
rad-04

長尺がその威力を発揮するのは
ある意味 とても限定的で
煽り打ちをしていない 
 体でクラブを動かしている
 ゴルファーが その長さから緩い入射角度を造れ
 高打ちだしの低スピンの弾道⒲と作り得る
 またそれによって より立った製品ロフトを
 使える可能性がある
から です。

ポイントは
「煽り打ち」をしていない というところで
元々 煽り打ちをしているゴルファー
私の目では 8割を超えるアマチュアゴルファーは
過度な煽り打ちですから
長尺にすると より一層の煽り打ちになり
例え その煽り打ち効果によって
 インパクトのロフト効果が立ち気味になったとしても
討てば打つほど 左足上がりの状況が強くなるので
その長尺効果がそのまま「飛距離になる」とは限らず
逆に ドロップしてしまったり
ポワーんとした高い球になるケースも少なくありません。


ゴルフ業界の事情で言えば
SLEルールや諸所の意味不明なルールのお陰で
クラブ開発ががんじがらめになり
ヘッドの色を派手にしたり
ロフトがこちょこちょいじれる無意味の効果 も
正体がばれ、売れる要素にはならなくなっていますから
飛距離を出す という命題のドライバーは
長尺化に進むしか道は無いと考えているのでしょう。

c7ba0ace


①長尺なりにヘッド重量が減り
 破壊力としては大差がない
②本来の長尺効果である
 入射の緩さをもたらす効果は
 煽り打ち全盛の今の世ではその効果が無いに等しい





 とともに 長尺化には大きな欠陥があります。
多くの人にとってはそれは想定外でしょう( ;∀;)

それは意外にも『空気抵抗』です。

実は ゴルフスイングするのに
大型化されたとは言え ヘッドの投影面積(フェース面)
よりも 45インチ以上になれば
 シャフトの投影面積の方が大きく
長くなることにより 道のりが長くなる だけでなく
その空気抵抗によって 長尺化分のスピードアップは
殆どないのです。
特に ヘッドを振る、シャフトの角角度運動させる
オンプレーンスイングにとっては
 その空気抵抗はかなりの弊害になり、
そのスイングは必ずと言ってよいほど
 煽り打ちになるのも伴ない、長尺化で結果が出ることは
皆無と言える関係なのです。

5cd72f36028c2f578c994ebcd97f91a7


また 空気抵抗は
ラウンド中の風 の影響も同時に受けますから、
強風のラウンド時では その影響は少なくありません。
米国のプロに比べ、ヨーロッパの選手の方が
短めのドライバーを選ぶ原因にもなっています。
それも ヘッドを振るスイングのひとには致命的です。



それでなくても 長尺って扱い辛いでしょ?
過去に何度もムーブメントとして
長尺化は起こりましたが、一度たりとも定着せず
終わっています。
どの道 45インチですら長尺なのですから
振り難い、扱い辛い 更なる長尺は
他のクラブとの相性も含め、良いことはないでしょう。



また 問題点としては
ヘッドスピードが上がる と信じている人が
長くなることによって より長い道のりを動かす長尺
ヘッドばかりを振ることを自然と意識する

そのことが 将来、良いことを生みませんし、
その感覚は他のクラブに大きく影響、悪い影響を与えるのは
長い時間の実験の中で明らかです。
特に今は ヘッドをどう動かすか という意識が
非常にゴルファーに強い時代なので
その効果は 百害あって一利ない と見てよいでしょう。


昨今の ドライバーを飛ばすには
「高打ちだし 低スピン」理論は
確かに理屈…としては合っていますが、
ティーアップされている 空中のボールを打つドライバー
専用の考えというか、
ティーアップされていること そのものが
その理論なのですが、それを過度に追いかけ
結果、体を痛めたり、地面からのショットが下手になったりと
本末転倒 甚だしい状況が見て取れます。





長さとヘッド重量は相関関係にあり、
馬鹿の一つ覚えのように 飛ばしたいから長くする ではなく
今のスイングの改善点を教えてくれるのも
ゴルフクラブの小さくない役割の一つ なのですから
クラブを振らずに上から打つ という事を
覚えられる短尺にも活路があるのではないかと
ハミングバードは考えています。

2017年2月10日金曜日

ゴルフクラブ都市伝説 Q&A



Q:ドライバーの反発係数は飛びに影響するか
A:影響はあるにはありますが、
  まず 反発係数は 反発 が物理要素ではなく
  実はその反対です。
  インピーダンス理論 と言いますが
  衝突する二つのものの ゴルフの場合、ボールとヘッド
  振動数(歪みの率)が近ければ近いほど
  力がボールの変形に逃げず 
  ボールの速度になりやすい性質です。
  ですから 一般的に信じられている
  ヘッドの反発、弾きとは少々異なります。
  
  それともう一つですが
  基本 250ヤード とすると
  ルール上限の 0.83 と 0.86 では
  ほんの数ヤード の誤差程度でしかありません。
  反発係数によって 10ヤードもの差が
  出たりすることはないんです。

  まあ あまり知られていませんが
  ドライバー史上 一番反発係数が高いのは
  パーシモンで その反発係数の数値は
  ゆうに 0.90を超えたりするんです。
  いったい このルールの意味はなんなんでしょうね…。


u=1496909236,281788952&gp=0



Q:ドライバーにフェースの金属素材➡チタン
 だと飛ぶのか

A:答えは半分正解、半分誤解。
  一般的に認識されている
  チタンの方が強く弾く(反発力がある)から飛ぶ
  というのは大間違い。
  基本 ボールと金属質には歪み率の差が200倍前後
  あるので、それが少し前後しても
  ボールの飛びに影響はありません。
  チタンだと飛ぶ
  というのはもう少し間接的で
  ➡チタンだと大きくできる
  ➡クラブを長くできる
  ➡ロフトを立てられる
   もしくはスピン抑制効果を強くできる
  というものです。

  そして 軽量で強度を保てる金属素材のため
  ヘッドの設計の自由度が高くできる点もあります。

12_b


 
Q:シャフト(クラブ)の長さは
  飛びに直結するか?

A:基本 長さと飛びは直結しません。
  前述のとおり、クラブを長くすると
  小さなロフトを使える可能性が増えます。
  それが飛距離につながるのであって
  ロフトやボールの上がる性能そのままで
  クラブの長さを増やしたとしても
  ボールの高さやスピンが増える率の方が高く、
  飛距離が増える可能性は高くありません。
  
  クラブを長くするということは
  一般的に ヘッド重量を長くする分 軽くする
  ということなので
  長さが増える分、数値上 ヘッドスピードが上がっても
  ボールを打撃する「破壊力」は同じです。
  正直 長くなって扱い辛くなる分を差し引くと
  長尺ドライバーにほとんどメリットはないと思います。   特に風のある日にはいいことはないでしょね。  

  まあ 飛ばすために長尺を
  と考えるゴルファーの多くは
  スピードが増して、遠心力が増えるから
  と考える人が多いでしょうから
  より一層効果は出にくいでしょうねー^^

sample 2009_09_15_19_49_13-17フレームショット


Q:サンドウエッヂの溝はスピンを増やすのか
A:答えはNOです。
  ウエッヂに限らず、クラブの溝の役割は
  スピンを増やすことではなく
  スピンを減らさないため のものです。
  インパクト時にフェースとボールとの間に
  異物が入らないようにするのが目的で、
  主に水に対して有効です。
  車で言うところの
  「ハイドロプレーン現象」を防ぐタイヤの溝と
  ほぼ同じ役割です。

  うーん ルールでなぜそこまで細かくするのか
  物理的にはよくわからないんですが…
  利害関係の匂いがするのは勘ぐり過ぎでしょうかねぇ
 

2017年2月6日月曜日

スライスの出るメカニズム 1

多くのゴルファーが悩むスライス
おそらくすべてのゴルファーが一度は苦しむスライス
そのメカニズムは意外に理解されていない。

ショット全般・スイング全般に関わるとても大切なこと
なので、少々長くなりますが シリーズで書きます。
おそらく 多くの人は始めはピンと来ないでしょう。
逆にピンと来る人にとっては必要のない話です。
とても、とても大切なことなので
出来れば 何度もお読みください。
勿論、質問・コメント・メール大歓迎です






まずは ゴルフ用語の共通用語を確認しておきたい と思う。

ゴルフのインパクト時の
ヘッドの姿勢には 大きく分けて 4種類存在し

①シャット ロフトの閉じた(締まった)状態

IMG_0514

②オープン ロフトの開いた(緩んだ)状態

IMG_0515

まず この二つの状態には
ライ角度等による影響は割愛して
フェース面の左右方向には関係なく
ロフト状態を作るもの である ということ。

そして これは 見ての通り
 グリップ(グリップエンド)の位置が大きく作用するということ

③フェースが左を向いた状態

IMG_0516

④フェースが右を向いた状態

IMG_0517

後半のこの二つは
ゴルフクラブヘッドの構造上、
左を向いた状態はロフトがやや立ち気味になり
右を向いた状態ではロフトは開き気味になる。

多くの人は ④がスライスを生む と思っているが
厳密にはそうではない・・・ というか
 半分合っていて、半分間違っている。
フェースの向きはあくまでもボールの飛び出る方向を
司っているものです。
理屈っぽくなってしまうけれど
④がスライスを生む・・・となると
その対処方法としては ③になる訳だけれど
③というのは 自分の立ち向きに対して
左に向かってボールを飛ばす ということで
それでは アドレス時の向き というのが意味を消失してしまう。
それでは 大切なことをうしなってしまう…。


ロフト角度やライ角度の複合体としての
フェースの向きは あくまでも
ボールの出る方向を司るもので、
ボールの回転を作り出すそのものではない。




アマチュアが苦しむ スライスのメカニズムは
 実は、フェースが右を向いているコトではなく
 ①ロフト角度と、
 ②ヘッドの通る軌道、
 そして ロフトとライの複合体(立体)である
 ③フェースの向き
 との絡み合いによって生まれる
 のです。


000009

これは スライス(こすり球)だけでなく
抜き球などもそうですが、
小手先で 右を向いた(アマチャアは開いたフェースと呼びますが)
状態を、左に向ければ、フェースを返せば
片付く という簡単なものではなく
スイングの根幹にかかわる話なのです。

ちょっと難しいかも知れないけれど
分かるまで答えますので、
どんどん質問・コメント・メールなどお寄せ下さい。






そこで 一度 ロフトというもので
頭の中を再確認してみよう。

この手の話をする際、
ヘッド軌道(スイングプレーン)や
入射角度… ヘッドの移動するルートや軌跡になると
兎角 ヘッドの事が故に、ヘッドにばかり意識が行ってしまい
結局 その軌道や軌跡、ルートなどのヘッドの移動を
手先、手の返しなどで作ってしまうことが
そもそものスイング迷路の始まりです。
スナップショット 1 (2016-12-24 3-12)

何度も何度も書きますが、
左右であっても、上下であっても
そのヘッドの通る軌道・軌跡・移動の源は
『前傾姿勢+胴体(骨盤)の回転』で
肩甲骨などを含めた肩から先は
それを割り増ししているに過ぎず
本体価格ではない という認は絶対に必要です。
それが認識できない限り、
スイングの理屈やクラブのメカニズムなどは
全くの無意味で、練習量や運動神経による
根性論・気合い論でゴルフを解決するしかありません。
 


ロフトも含め
スライスなど、ボールがどのような弾道になるか
のメカニズムを知れば
どのように修正すればいいのか、おのずと見えてくると思います。








ゴルフクラブの製品ロフトとは
この状態で
多くの人は ロフトとは地面との角度関係にある
 と考えていますが、
それは大きな間違いです

IMG_0518

ショットする前の、製品ロフトであっても
運動させた時の インパクトロフト(物理ロフト)であっても
フェース面のロフト角度とは
シャフトとフェース面の傾きの角度です。

そこを決して間違えてはいけません。


そして ヘッドの姿勢が同じような状態であっても
人によって 弾道が異なるのは
そのヘッドの上下動~入射角度がそれぞれ微妙に異なるからです。
仮に インパクトの ヘッドの状態、ヘッドの姿勢が同じでも
(そんなことは実際にはありえないのですが…)


✋入射角度がきつければ
 打ちだしの角度は低く、スピンは多め、初速は速め
✋入射角度が緩ければ
 打ちだし角度は高く、スピンは少な目、初速は遅め

 になります。(あくまでも二つの比較論です)
555

そして その入射角度は
先ほど述べた
 製品ロフト
 ➟シャフトとフェース面の角度差 の通り、
シャフトが前に傾いている分と
 ほぼ同等の角度が入射角度
になるのです。
 
IMG_0482
つまり 多くのアマチュアゴルファーが信じている
この状態、このクラブ姿勢での
インパクトは 入射角度が 0度
クラブへ上からではなく、横から入って来ている
という事になります。

IMG_0481シャフト(クラブ)がこのように前方の傾いてる分の
角度でヘッドは入ってくる
 ということなのです。

イメージを作り出したくはないので
使いたい言葉ではありませんが、
ハンドファーストになった分だけ
ヘッドは上から入ってくる
 ということです。

ですので、ヘッドがグリップを追い越す
ヘッドが返って、ヘッドの方が前に出る というのは
上から打たず、下からしゃくって打つことを指します。
それを推奨する打ち方なのです。

こすり球や抜き球を打っている人の
秘密はこのイメージにあるのです。


  では スライスはどうでしょうか?

2017年2月5日日曜日

フェアウェイウッドは苦手ですか?


最近のアマチュアゴルファーの傾向…は
ユーティリティクラブ(UT)の定着化 というのがありますが、
その原因には 
フェアウェイウッド(以下-FW)
どんどんと苦手化
しているのではないか と思われます。


10003407_290033064486765_134308500_n004










FW と UT の一番の違いは
ソールの奥行き(進行方向の長さ) です。

機種によって差はありますが
FW では 10㌢を超えるもの もありますが、
UT は その半分の5㌢程度(それ以下)です。

まあ それがそのまま 重心の深さに相当していくのですが、
基本 この部分が複合的に 苦手を助長 しているのだと
思われます。


現代の 軽いヘッドを振るための振り方 は
スイングの歴史の変遷からすると
ドライバーショットの「高打ちだし/低スピン」
から始まっています。
ティーアップされ、空中にある球を
煽って打つと その「高打ちだし/低スピン」を
生み出し易くなりますが、
本来、ティーアップそのものがその効果を生み出すもので
それを意図的にすることが
地面から打つショットをどんどんと苦労させていきます。

ph01_15

上を向いて 煽り打つ 訳ですから、
奥行きのあるソールを持ったFW は
どんどん苦手になって行くのは 自然な流れです。

ドライバーも FWの一種
ロフトの一番立った 1番ウッド という名目も
モノですから、理解しておく必要がありますが
ウッド形状になったものは
重心がアイアン形状のモノに比べ重心の位置が深く
重量の中心点がよりフェース面から遠いところにあります。

その 深い重心の位置 が
 インパクトの時にボールに何かの効果 を生むか
というのは ゴルフクラブを正しく使う上で
大変間違った認識ですし、
クラブの使い方を誤らせます。

重心の位置は クラブがどのように移動するか
重心の位置が グリップやヘッドにどのような移動をさせるか
というものなので、
重心の位置が深い というのは
ヘッドが前に出やすい構造であり、
それは 同時に 入射角度を緩めにして
無意識な煽り打ち、を作り出しやすいのです。

つまり ドライバーで考えると
普通のショットと同じように扱っていても
ティーアップされ、通常よりも左に置かれたボールは
その構造によって ナチュラルなうすーーーい煽り打ちを
生み出すものなのです。

adc717b3-s

それを
意図的な 煽り打ちにしてしまったのでは
実は元も子もないのです。
特に 地面からボールを打たねばならないFW にとっては
致命的… FWを苦手にするでしょう。
意図的な煽り打ちが主流の現代では
ナチュラルな煽り打ちを誘発されにくい
UTの方が
ソールの奥行きの無さ もプラスして使いやすく…
逆に その誤った技術力が定着するほど
FWはどんどん苦手になっていく仕組みです。


しかし この意図的な煽り打ちには
決定的な欠陥があり、加齢とともに
ヘッドスピードがある点を下回ると
途端に UTだろうが、アイアンだろうが
地面から打つショットの成功率ががたんと落ちてしまいます。
言葉は悪いですが、若いうちの 脳みそ筋肉打法
と言えるのです。


相対として FWはUTに比べると
ずっと ボールが上げやすく
加齢により体力の落ちてきた状態では
ある程度の長い距離…以前はアイアンで打てたような距離を
打つときに グリーン上でボールが止めやすく
距離が読みやすいクラブになりますから、
苦手にしておいて 良いことはありません。

2276add6
      
プロとは言っても……ひどい姿勢ですねー
        とてもゴルフスイングとは思えません。
       このどこに 前傾姿勢 というのが
        あるのか、どなたか解説お願い出来ませんか?



その点、ワンポイント 注意点をあげておきますが
ドライバーであっても、FWであっても
その長さによって、短いクラブよりも
大きな円弧になり、その結果、緩い入射角度になるだけで
ボールを上から打つ という事に関しては
なんの違いもありません!

そして そのボールが上から打つ というのは
ヘッドを 上から下に振る ということではなく
ダウンスイングからインパクトにおいて
進行していく 体の左サイドが低くなっている「時間/期間」
のボールを打つ、ボールにアプローチする
ということなので
ヘッドをどう動かすか という事を考え、
上から打つ為に より上から下に振れば…
振れば振るほど 体は上を向きますから
答えは永遠に見えてきません。