2017年3月24日金曜日

ゴルフスイング◇スイングプレーンとは何か?

 
最近 ある機会があって
ゴルフレッスンを見学することがありました。


それは もう私の想像を絶する
語ることも出来ない おぞましい もので
これで お金を頂いてレッスンするの? と
本気で思って ぐっと我慢し、無言の行をしていました。
世にも恐ろしい時間になりました…(*_*;





その ネタ になるのは スイングプレーン です。


言葉は悪いですが 一般的なスイング論は
悪夢じゃなかろうか と思うのが少なくありません。

スイングプレーン なんて言うのは
手段と言うよりも、一つの経過であって
勿論目的でもありません。

スイングプレーンが出来さえすれば
 弾道が決まる訳でも 距離が延びる訳でもありません。

インパクトを意識するのは良くありませんが、
無機質なボールにとって 必要な打撃要素は
質量とインパクトの姿勢だけであって
軌道は ロフトの効果の一部にしか過ぎません。


ましてや 腕さばきで作るスイングプレーンは
運動神経や練習量の劣るアマチュアのとっては
二度と同じことの出来ない代物です。
そんなものを追いかけても
一生かかっても 体を痛めるだけで
 何も答えが出ず 終わるのは間違いありません。


答えは言いましょう。

スイングプレーンは時期 によって決まるものであって
自分で何かする というものではありません。



スイングプレーンで言うところの インサイド
というのは 体が右を向いている~正面 までの
時間を指すモノであってこのように その時期を失い
自分の体が正面を向いて「から」
クラブを振ったのでは
インサイド そのものが存在しないのです
これは インサイドから振る真似ごと
をしているに過ぎず
ただ クラブを寝かしこんで
ひねっているだけに過ぎません。


プロでやっている人はいるでしょう。
活躍している人もいるでしょう。
しかし、それはその振り方そのものではなく
その振り方でも活躍できる努力や忍耐
精神力であったり、過剰なまでの自信であったり、
本人以外は誰も真似のできない部分によって
の要素が殆どですし、
彼らほど練習も出来ず、運動性能の低い
アマチュアのオジサンゴルファーには
ほぼ全く参考になる要素がありません。

いま活躍中の 日本のMプロも
御多分に漏れず アウトサイドインのこすり打ち
する振り方ですが、
クラブをひねり込んで
 インサイドから入れる真似事をしています。
ロフトが開くので 煽り打って
 ロフトを消している だけのことです。
横方向の動きも 体とは真逆
縦方向の動きも 体とは真逆に
クラブを動かすのですから 必ず体を痛めます。

シンプルにインサイドから入れ
シンプルにロフトを開かなければ
済むだけのことを
超絶技巧で誤魔化している打ち方です。

まあ 曲芸と言う意味では・・・・確かにプロです。




想像してみて下さい。


ここからボールを打つとなると
グリップは殆ど移動せず
ヘッドだけが動くことになり
シャフトはグリップを支点とした
角角度運動をしなくてはならなくなります。
その動きをするなら
ドライバーのロフトを
9度 10度 11度 と
一度刻みの商品の
その1度の差が何かを生み出すと思いますか?

その振り方は ほぼ必ず 
 このインパクト姿勢になります。
ここまで 体を開いて打つとして
アドレス時の向き、セットアップに
意味が出ると思いますか?
アドレスの向きなんて どうでも良くなりませんか?

ここまで左サイドを上げ、右サイドを下げて振る
姿勢で クラブのロフト通りに打てますか?
アドレス姿勢が ゴルフクラブの基本ロフト です。
この煽り打ちを覚えて
地面が打つショットが上手くなると思いますか?
30年前にこのスイングしていたら
 レッスンプロなら廃業ですよ…アマチュア以下です。


右の腰が潰れた状態で
上手 体重がそこにかかったまま
動作の中で一番速い速度をすることになります。

左ひじは自分を向いているので
左ひじの逃げるところはありませんが、
クラブのその逃げるとこのない方向へと行こうとします。
自分で腕式逆十字をかけているのと同じですよ。
肩を上に逃がして 避けるしかありません。
 

体の姿勢(時期)は
極端な アウトサイドイン なのを
無理やり インサイドアウト にして
体に負担を掛けたうえで
無理やり 逆のことをして
安定すると思いますか?

スイングプレーンと言うのは
 なぞるべき軌道 ではなく
  打つ時期
   体の向きに応じた
    打つ時期のことです。


正直 それが分からない人に
ゴルフスイング スイングプレーンを語る資格はありません。
まして アマチャアにこの体を痛める動きを教えるのは
大袈裟に言えば 罪に問われる ほどです。
 

2017年3月20日月曜日

L型ブリストルパターをお使いなられる方へ




L型ブリストルパターの特徴の一つに
他のパターと比べて
出球の速度は遅いのですが、遠くまで届きます。

その速度の違い、
速度変化(転がっている最中の速度変化)の違い は
かなり大きく 
 そこは慣れて頂く必要があります。
 イメージ造り が必要です。
IMG_0034

どちらかというと シンプルに
ボールを手で投げ、転がしたのに近い 感じです。


その上で
 良い感じの距離感 に馴染んでいくのには
 そのボールの転がるスピードを掴んでください。

そのスピードを出させてあげる。
そのスピードでパターを動かす 
ヘッドではなく、グリップを動かしてあげる
というのがとても大切です。

IMG_0032

ヘッドばかりを動かすストロークでは
ロフトの変化やヘッドの高さ変化が伴います。
もともと 数度しかないロフトのクラブがパターです。
打つたびに それが2度になったり、8度になったり
してしまうのでは その距離感が掴みにくいですし、
ボールに影響を与えるロフト効果 というのには
ヘッドの入射角度、入ってくる上下角度 と言うのも伴ないますので
ロフトが激しく変化するストロークは
入射角度も激しく変化するので
球筋が一定し辛く、距離感が掴めません。

幸いにも L型ブリストルパターは
よく飛びます。良く転がります。
小さくて、遅いストロークで済みますので
弾くように打たなくても十分飛びます。

ですので ストロークの練習をするとすれば
鏡やガラスに写るパターヘッドのロフト姿勢や
ヘッドの高さが 激しく変化しない
上下に円弧を描かないで 地面と平行に動くよう
確認してみて下さい。
 


パッティングも打撃ですが、
ボールを弾いてはいけません。
打ちたい方向に
打ちたいスピード分だけ
パターヘッド(動かし方はグリップを動かす原則で)
で ボールを押してあげれば良いだけです✊

イメージとすると
パターヘッドの上に乗ったボール
それを インパクトと言うポイントで
離脱させてあげるような感じです。

 


 
 
 

あとパッティングがあまり得意でない人への
ちょっとしたアドバイス(万人向けではありませんが)ですが、
パターストロークも左回転~フック回転がお薦めです。
余りオーバーにしない範囲で
テークバックで 自分に近めに
フォローで 自分より遠めに
ヘッドを回転させず、内から外に
ボールを打ってあげて 左回転をボールに入れてみて下さい。

L型ブリストルパター 開発裏話②



L型パターは構えてみると、視覚的に
非常にシンプルな「線」によって構成されています。

トップラインのフェース側と対になった2本の直線と
バンスというか ソール後方の緩い曲線です。
 

直線曲線の合計3本の線というのは
一つの曲線によって
その直線が歪んて見えたりします。

 


試作段階では 木
次の段階では 粘土 と使って
デザインを作っていきます。

開発当初から 溶接なしの軟鉄のインゴッドを
鍛造し、削り落とすということだったのですが
試作品として いよいよ削り出しの金属に
入ってくるのですが。。。
ここで難関にぶつかります。

開発当初は バックフェースはのっぺりとした
掘落としのないデザインでしたが
粘土とは異なる そこの削りの陰影によって
フェースが反って見えるのです。

フェース面等直線はNC旋盤による削りですから
反りが見えるような直線ではないはずなのですが
金属にして その削りの陰影が視覚的影響を及ぼすとは
思ってもみませんでした。

そこで バックフェースを窪ませる デザインに変更します。
これで アドレスから見える「線」は4本になります。
ソール後方の曲線と何種類もの半径の円の組み合わせ
・・・最終的には6種類の半径で組み合わせ
テークアウェイの移動しやすい形を作りましたが、
その曲線を維持すると フェースの歪み視覚から
抜け出せません。
バックフェースのへこみの開き角度等
この段階で16種類ものトライをしてみましたが
 やはり微妙なその反り
(フェースが窪んで 左を向いて見える)は
解決しません。

 


申し訳ないのですが、
市販のパターは この程度であればゴーサインなのでしょう。
しかし、ハミングバードによっても
一大事業ですので、ここに妥協は許されません。

ある時、何気なく
そのバックフェースのくぼみを自分で削り始めました。
弊社にある工作機械は丸い歯のグラインダーですから
丸くへこませる形でしか削れませんが
何回か行い 形を見てみると
今までより ずっとフェースの反りが消えているのです。

あああ なるほど。

ソール後方の曲線と相応して
キャビティ部分を同じように窪ませて
そこに 瞳 の形をつくって完結させると
ソールの曲線とフェースの直線が分離して
見えるという訳です。
 

そして 工場にはソールの曲線具合と同じ
キャビティ部分の円形のくぼみをリクエストしてみました

ここの部分は解決策に至るまで
相当 数と時間を費やした と記憶しています。

金属の削り出しにすると
その陰影が形の見え方に影響する
というのはとても勉強になりました。
故に 削り出しパターには直線で構成される
ピンタイプが多く、マレットや
逆にシンプルな構成で誤魔化しの効きにくいL型は
なかなか出てこないわけですね。

 


現在 流行っている異形のマレットヘッドは
まあ ガンダム世代の人たちの受けがいいんでしょうが、
モーメントを幾何学的に表現したものですね。
しかし、パッティングストロークは
生き物である人間がするわけです。
特に パッティングストロークは
静かな動きですから、チカラやスピードで解決出来ません。
打ち手の心模様や欲がモロに出る訳です。


 


機械的な動きを求める
私の目からすると ロボチックな形状のマレットは
多分 その場面ではマイナスに働くでしょう。

この1mを入れれば 予選通過、外せば予選落ち。
初めての 100切りのパット。
初めての ハーフ40切りのパット。
外すと トリプルボギーの登りのパット。
その場面で 機械的に動けるのならば
パターに悩んだりしないですよー。

パッティングなんて 一番感性の代物なんですから
人間の感性にあう形でないとダメでしょう。
 

2017年3月19日日曜日

L型ブリストルパター 開発裏話①



もう かなり前の話になりますが、
L型ブリストルパターを作ることになった経緯を
お話しします。

ハミングバードの場合
重いヘッド 柔らかいシャフトを専門としていますから
御多分に漏れず パターにもその手のものを選択します。

 

当時、もうかれこれ 10年数年前でしょうか
お付き合いのあったあるメーカーより
軟鉄の削り出しパターの在庫が大量に残ったことから
パーツで販売しませんか と話がありました。

当時はまだ 今ほど ヘッド重量が重くなかったので
丁度よい重さ(410g)だったと記憶しています。
数年にわたり、そのパターを軸に販売しておりましたが
それも残りわずかとなります。

現在 ゴルフ用品の多くは売り切り が基本です。
初版に作ったロットがさばけたら
よほどでないと 再版することは多くありません。

 今も昔も ですが、パーツも含め
パターは平均34インチと短いにも関わらず
35.5インチのウエッヂと
ヘッド重量はほとんど同じ重さです。(300g強)
スピードで何とかできるアイアンはまだしも
その素材の重さが転がりのカギ
推進力のカギになる パターとしてもあまりに軽すぎます。
アマチュアに限りませんが、
多くのパッティングストロークを見ていると
打つ距離 に対し ストローク(幅)が
余りに大き過ぎるように見えます。
たかだか 数m、ボールを転がすのに
異様に仰々しい テークバックを見ると
入らなそうですよね…。
その原因になっているのが パターヘッド重量 です。
市販の そのウエッヂと同じ重さのヘッド重量の
パターでは そうしないと届かない のです。


 


それに意外に思うかもしれませんが、
パターヘッドが軽いと
なぜか…本能的になんでしょうか
アドレスからの動き出しにきっかけというか
始まり がしにくいものです。
パターヘッド重量はストロークのそのものの鍵にもなるのです。

トーナメント中継を見ていても
パターヘッドが軽く、緊張した場面で
ストロークを始めるのに逡巡とうか
スタートに躊躇している選手を多く見かけます。
往年の名手 特にショットメーカーとして有名な人に
それは多い気がします。
重いパターヘッドをストロークした後で
軽いパターヘッドを使ってみると
ヘッドを動かす という意味ではありませんが、
ヘッドを引きにくくて仕方ありません。
無理に動かそうとすると どうしても
ループな軌道になってしまいます。
あきらかに ヘッド重量が足りていない のです。

 

まあ そこでオリジナルのパターヘッドを作ろうと
幾つかのサンプルも見ながら
デザインを始めますが、
それと同時に各パターヘッドの形状による
問題も浮き彫りになってきます。

まず マレット型ですが
マレット型は重心が深いのが特徴です。
しかし その重心の深いのは利点でもあり
大きな欠点にも成り得るのです。
まず 一つ目の問題は
人間の思い込み的な部分と
ヘッド重量がずれた位置にあるので
テークバックで外に上がりやすくなってしまいます。
重さがあれば まあ 多少解消するのですが
市販のマレットは見た目と異なり
ものすご~~~~~~~~~~~~~~く軽いので
あれでは ループなストロークは解消しません。
それに 重心が深いことによって
ヘッドが前に出やすく
本来 グリップが動くからヘッドが動く
というのがパッティングも含め、ショットの基本ですが
ヘッドを振り子で動かしやすい
そういうストロークを身に着けやすい という
欠点も表裏一体で内包しています。
   ➡ということでボツ

次は ピンタイプですが
廃版になってしまうパターが
ピンタイプだったこともあり、
あまり何もかんがえずピンで進めていましたが
ある時点で行き詰まりを感じてしまいます。

ピンタイプは形状的に
マレットよりもいっそう重心が低いところ
ソールに重量が集中しています。
ネック周りに重量が少ないんですね。
マレットの方が低重心に見えますが、
ヘッド重量を増やした時、高さをとっても
違和感が少ないので、重心は高く設定できるのです。
ところが ピンタイプだとそうはいきません。
また ピンタイプの場合
ほぼ機械工作でしか試作品を作れないのと
直線構成のため 微妙なニュアンスがなかなか
作り出せないもどかしさがありました。

ある時 もともと重い弊社のアイアンヘッドに
シャフトテスト用に 80gさらに増量したもので
何気なく パッティングしてみると
これが 素晴らしい。
何より アイアンヘッドのその形状は
ヘッドを移動させる方向を示唆、指示する要素が
強く ともかくヘッドが移動させるイメージが出やすい

よし これだ!

と思い、アイアンの0番を作ろう という発想に
至りました。
そこからが苦労の連続…。

 

始めは ジョージローのスポーツマンを
ベースにしようと思っていたのですが
何分 サンプルがない…。
人生の中で一度だけ見た だけです。
そこで手持ちにある ウィルソンやマクレガーなどを
参考に作り始めますが、
どうも このL字パターのグースネックが
好きになれないというか
ストロークの始まり がしにくいイメージというか
ヘッドを回転させるイメージが付きまとう。
まず そこをなんとかしたい…。

とはいえ 視覚的につかまりが悪くない ものにしたい
ということを考え、
同時に重心を高くしたい のを両立させるため
ネックを太く、長くしてみました。

常識的にアイアン系のネックは 直径15mm前後です。
ヘッドのベース重量を 450gとすると
直径を3mm増やすと その部分で20g近く増量でき
かつ 重心も1.5mm位高く出来ました。

しかし 今度はそのネックの太さから
強度が増してしまい
後々のロフトライ調整が非常に難しくなってしまいました。

そこで 素材を 軟鉄鍛造のS25Cから
S15Cに落とします。
これによって ロフトライ調整も可能になりました。
 

2017年3月9日木曜日

ゴルフ◇不遇なフェアウェイウッド時代


現在、巷で主流になっているスイング論 では
ティーアップして空中のボールを打つドライバーは兎も角
地面にあるボールを重心の深いフェアウェイウッドで打つのは
かなり無理があるのでしょう。

派生して枝分かれしているスイング論はあれど
多くのものが ヘッドをより前に出す
ヘッドがグリップを追い越す そんな理論ですね。

ゴルフクラブ・ヘッドの機能、重心の位置
(ヘッドの重量の中心点)
・・・この各機種による違いは
   そのヘッドの特徴を表しています。
特徴を表してはいますが、錯覚して、誤解して、
認識していることが多いかと思いますが、
衝突・インパクト時のその重心位置の効果…よりも
遥かに その重心位置(重量配分)によって
クラブがどのような姿勢で入ってきやすいか
どんな姿勢になりやすいか
ということの違いなのです。

重心位置が深いほどヘッドは前に出やすく、
ロフトが多くなりやすくなります。
ゆえに ロフトのきついクラブに限っては
重心位置が深いもののほうが易しいと言われれるのです。
同時に重心の深いものの方が
入射角度が緩くなりやすく
今流行りの 高打ちだし・ロースピンを生み出し易く
出来ています…あくまでも理論上ですが…。


その重心位置の機能と現代のスイング論を
兼ね合わせると フェアウェイウッドのような
アイアンの8倍も10倍も深い位置に重心のあるヘッドでは
ヘッドが前に出る機能/ヘッドを前に出すスイング
によって 体重が右に残りやすく
インパクト以前に体が上を向きやすく
ヘッドが前に出やすい(相乗効果) によって
トップやチョロが多発するクラブになってしまっています。

アイアンであれば ボールの位置を右において
ごまかすことも可能ですが
ドライバーに近いような長さのウッドでは
そうも行きません。

BlogPaint


重心が深く ヘッドが前に出やすい
故に ロフトが付きやすく 易しい というのが
フェアウェイウッドだけでなく 重心が深いクラブヘッドの
大きな利点な筈なのですが、
現代のスイングと組み合わせると
地面から打つショットが届かなくなってしまう という
これまた大きなデメリットも内包しているのです。

弊社はドライバーだけに限らず
フェアェイウッドもアイアンも
重心が長く、重心が深いものを好んで作り、使います。
第一にはヘッドの重量効果が高くなることですが、もうひとつ
ゴルフのショットでは 飛距離を損なわず
弾道の高さをしっかり取る というのが
一番大変なことで
これをヘッドの性能に補うのがとても重要と考えている
というのがあります。

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フェアウェイウッドは
高齢になった時 とても重要なクラブです。
同じ距離が打てるアイアンに比べると
高さが取りやすく、キャリーボールを生み出し易い…。
パワーやスタミナなくなってきた時に
例えば 小雨振る 肌寒い 17番ホールで
150ヤードのキャリーボールの必要な池越えのショット
これは やはりフェアウェイウッドの出番 です。

そのためには やはり
 フェアウェイウッドの利点をしっかり使える
 重心の深いヘッドをしっかり使える
クラブ扱いを身に着けておく方が良いと思います。

2017年3月7日火曜日

ゴルフ◆ダフリ と トップ のメカニズム


意味不明に感じるかも知れませんが、
少々噛み気味(厚めに当たる)になるものを除けば、
ゴルフショットの
「ダフリ」
というのは
ボールにヘッドが届きすぎている
と考えるのは大きな誤解です。

ドライバーショットで 10センチも手前を
ダフってしまっているのは
実は ボールに届いていないのです。

ボールに届いていない
という言葉は 単にヘッドとボールの上下関係高さの違い を連想させますが、
「届く」という言葉はも勿論、立体です。
移動中の空母に着艦しようとしている艦載機は
左右にずれ 甲板に届かなければ着水してしまいます。

ヘッドがボールのその所定の高さに到達していても
そのポイントが手前になってしまえば
当然、それも「届いていない」に該当します。

ヘッドの高さがボールに届いていないのではなく
ヘッドのその横移動が足らずに、ボールに届いていないのです。

ゴルフクラブは本来
そのヘッドの形状などの作用によって
グリップが動かされる という働きを持っています。
軽いヘッド、硬いシャフト、のクラブは
その作用が少なく、グリップを進行方向に押す力が足りません。

ヘッド高さにも作用しますが
インパクトは 所定のグリップ位置(上下前後左右)
というのがある訳なのですが、
そこへ到達する補助をクラブがしないので
ボールに届かなくなるわけです。

ですから 少々噛み気味に当たるのを除けば
ダフリ というのは所定の左右位置にグリップが到達しておらず、届いていない結果であって
「届きすぎている」と間違った解析は
当然 間違った修正を生みます。
ヘッドを振るスイングにとって
届かない と考え ヘッドをもっと振ろうとすれば
体が上を向くか、クラブヘッドがあがり軌道に入りますから
より一層「届かなく」なります。

それをさらに ボールを中に置いたり
体を早く回して結果ボールを中に置いたり
という間違いで塗りつぶしていくことになるのです。

根本は ボールに届かせるには
空間ではありますが、グリップの位置が所定の
ところに届いている必要があります。
それを補助する役割はクラブにはとても多く
その補助能力が足らない というのは
スイングを形成する上で ものすごく大きなデメリットです。

グリップが左に押されて
所定のヘッドの高さの時に、所定のグリップの左右位置
という機能がクラブに薄ければ
それを人間の技術で補わなければならなくなります。

ボールを中に入れて打つ
や 体を早めに開いて打つ となると
体の開いた分を勘案して ヘッドの姿勢を作らないと
思い通りの方向に行きません。

体が早めに開く といのはイコール
体が早めに上を向く ということですから
届いていない「ダフリ」はウサギと亀の追いかけっこで
いつもいつもついて回ります。
 

これは トップのミスも全く同じで
アマチュアの9割9分の「トップ」ショットは
ヘッドの高さが ボールに届いていないのではなく
インパクトの グリップの左右位置が右にずれていて
ヘッドがあがり軌道で当たっているに過ぎません。
ボールは球体で、打撃面にはロフト角度が存在しますから
単にヘッドとボールの高さ関係が届いていないのなら
薄く当たっても 球体は角度のある所に逃げます。
左右位置が右、所定のところに届いていないから
ヘッドがあがり軌道になり、オーバーに言えば
フェース面の歯、角ではなく
ソールで打とうとしている過程で当たったに過ぎません。

ヘッドを振ろうとしている人には
何を言っても始まらないのですが
そうでない人にとって この「届かない」というメカニズムを
ちゃんと理解するのはとても大切です。