2020年3月17日火曜日

アイアンのセッティング

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ゴルフクラブの中でも
意外なほど おざなりにされてしまうのが
アイアン『セット』のセッティングです。

IMG_0616

現在は フェアウェイウッドやユーティリティの影響
アイアンのストロングロフト化の影響で
セットのスタートは 5番、もしくは6番アイアンに
なっています。


 ✋基本、クラブのセッティングというのは
シャフトの硬さの流れ というのが一番重要でしょうね





①ライ角度
アイアンの番手間は通常、半インチ 約1.25㌢ です。
通常 この番手間のライ角度は 1度 となっていますが
例えば 5番を 60度 に設定すると一般的なスペックでは
#6 61度  
ハミングバードスペック 60.5度

#7 62   ハミングバードスペック 61.0
#8 63   ハミングバードスペック 61.5
#9 64   ハミングバードスペック 62.0
PW 65   ハミングバードスペック 62.5
となり ウエッヂが65度と非常にアップライトです。
IMG_0623

ゴルフクラブは ライ角度とフェース角度の関係上
同じ「ライ角度」であっても ロフトが寝ている方が
フェースは左を向いていますので
大きなロフトほど左に行き易いですから
あまり アップライトなものは良くありません。
逆にウエッヂからすると ロフトの立ったクラブは
フラットですから 右に行き易いスペックです。

軟鉄鍛造…という事もあり
弊社のスペックは半インチ0.5度ライ角度差

PW.PS(AW).SW は
作られる方にもよりますが 1/16~1/8インチ差(長さ)で
ライ角度は 0.25度の変化を持たせています。

 
スナップショット 1 (2013-10-12 12-11)


②シャフトの硬さ
これは市販のクラブは酷いですねー。
軽量スチールだけでなく、グラファイトのモノも酷いです。
ライ角度の欄でも書きましたが、
シャフトの長さ変化による 硬さの変化は
短くなる程 数値は多くなります。 150➟155➟160

元々のシャフトの硬さやそのシャフトの性格などにも
よりますが、 振動数280cpm辺りですと
番手間の振動数差は 6~8cpm 位でしょう。

ところが 多くの市販セットは
短くなる程 急激に硬くなり(数値が多くなるものが多く)
また 番手間によっては 数値が隣の番手と
くっ付いているものも少なくありません。
フルショットで使う頻度の少ないウエッヂの方が
セットの中で『硬い』というのは使いやすい状態ではないですね。

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重量のあるスチールシャフトでも起こる製品誤差ですが、
軽量スチールシャフトだとそのバラツキはより激しいですね。


250cpm 位では 5~7cpm
220cpm 位では 4~6cpm
190cpm 位では 3~5cpm
160cpm 位では 2~4cpm


シャフトの硬さが落ちてくると(柔らかくなってくると)
1cpmの意味が大きくなってきますから
280cpmの時は 1フレックス(RシャフトとSRシャフト)
の差は 10cpm位ですが、

220cpmでは それは8cpm
160cpmでは それは6cpm
 と考えてよいでしょう。

柔らかいものほど微妙なセッティングが必要になります。



少なくとも セットのシャフトの硬さの流れが
ある一定範囲の中に無いと
ライ角度もロフトも角度も意味を成さず
上手く打てる番手や嫌いな番手
ロフト通り飛びにくい番手や
ロフト以上に飛んでしまう番手が出やすくなり
『セット』として失格になってしまいます。



残念ながら 市販のアイアンセットは
それがスチールシャフトであっても
その点においては ほぼ全品失格です。




③ロフト角度
余程のマッチョなゴルファー、酷いスイングでない限り
例外なく 番手の中で柔らかいシャフトが入っている
セッティング的に柔らかくなっちゃっている番手が
打ち易い番手で、飛ぶ番手です。

IMG_0624

アイアンの番手間の ロフトは3~4度 ですが、
これも『シャフトの硬さの流れ』がちゃんとしてないと
意味をもたなくなってしまいます。


見てくれやキャビティのデザインでなく
こういう所が セットのセッティングなのですが、
どう考えているのでしょうか…。

2020年3月16日月曜日

意味不明な 練習用柔らかいシャフトの巻

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最近、練習用だと思うのですが、
かなりのメーカー、シャフトメーカーから
柔らかいシャフト、もしくは柔らかいシャフト装着のクラブ
が出ているのですが。。。

ちょっと 不思議に思うコト があります。

 
ダウンスイング~左上腕_Moment



シャフトの本来の役割は
ヘッドやクラブの重さそのもの、
ヘッドのその特異(特殊)な形状による重さのかかり方を打ち手に伝え、
どの方向に動くのか👉スイングの方向性
いつ動くのか👉スイングのタイミング・リズム
速く、強く動く👉スイング運動の助力  するものです。


つまり シャフトは
 ヘッドの重さによって「グリップを動かす為のモノ
」です

✌その意図であれば その練習用のクラブは練習になるでしょう…が
 それを理解している人は オーバースペック、過度な硬さのシャフトを
 常用するコトはない・・・・ というパラドックスなんですがね
 ゴルフ界のよくあるパラドックスです。


しかし、一般的には
レッスンプロなども含め
✖シャフトは しならせて しなり戻して
✖ヘッドの重さとしなりもどし で ボールを弾いて打つ
 グリップを動かすコト ではなく
✖ヘッドを動かすモノ ~しならせて・しなり戻して打つ
 と考えられています。
おそらく プロゴルファーやゴルフメーカーさんも含め
ゴルフに携わる人の 95%超える、限りなく100%に近い人が
そう信じていると思います。


どちらも宗教のようなモノで どちらを信じ、どちらが好きか
に良い悪いは無いと思いますが…。


シャフトをしならせて しなり戻す 人にとって
柔らかいシャフトは
 そのしなる量も、しなり戻る(正確にはしなり戻す)量も
かなり大きいです。
何センチ、何十センチ とは言えませんが、
例えば、普段・・・NS950 の SR相当 
振動数(シャフトの硬さ) 5番アイアン 290cpm  
を使っている人にとって
振動数(シャフトの硬さ) 5番アイアン 200cpm
のものは シャフトの動く量は3倍以上 往復では6倍~10倍近く
動かしますし、動かさなくてはなりません。

down_swingAZEJ5123_Moment








開いてあげて、閉じて降ろす
それが上手く行くには
ナイスショットになるには そのしならせる量、しなり戻す量とともに
その速度やタイミングが重要になります。

✋その練習用クラブを初めて手にした人は
当初、ダフリ、シャンク、スライス、ハイボール を連発する筈です。
そして 練習を重ねる。。。球をたくさん打って
シャフトをしならせる量、しなり戻す量、時期
その塩梅、加減、要領・・・タイミングを掴むわけですが
それは あくまでも その練習用クラブの要領、タイミング です。

シャフトはヘッドを動かすモノ
シャフトはしならせて、しなり戻して使う と考えている人
にとっては スイングのリズムやタイミングが命 です。
そのリズムやタイミングが 参考にならない程離れている
元の 振動数290cpm…振動数で言うと倍も違うクラブは
そのタイミングも要領も 全く異なる
別のスポーツの道具 と言っても過言ではないほど違うモノ です。

まったく違うタイミング・リズムのクラブで練習して
実際に使うのは 倍も硬いシャフト って
なんか意味あるんですか?
何を覚えたいんですか?
なんのための練習なんでしょうか?
ゆっくり振るための練習ですか?
   ✋でも、自分のクラブは速く振らないと飛びませんよ…。

しならせて しなりもどす・・・
その方法 って言っても
倍も柔らかいシャフトは そのスイングなら
放っておいても しなります・・・・嫌というほど・・・
でも、自分のシャフトに戻ったら
自分でしならせないと しなりません。
なにが参考になるんですか?
 ボールを打つのにしならせる必要があるなら
 放っておいても しなる その練習用のクラブの硬さを
 使えば 済むだけ と考えるのは変ですかね~🤓😵

今日から僕も 『マン振り君』



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2020年3月15日日曜日

『打ち手』がどうゴルフクラブに動かされるのか

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始めの一歩 の部分で
間違えやすいので是正しておきましょう。
とても大切な イメージ です。

 
6e29a7ea8f8f16e856be62cba38d45c6


特に現代は 弾道計測や映像など
一見 科学的、物理的な参考があるので
余計にそう考えがち 
(→どうゴルフクラブ動かすか) ですが、
スイングとゴルフクラブの関係は


「人間が どうゴルフクラブを動かすか」 ではなく
「人間が どうゴルフクラブに動かされるか」 です。

それは 良くも、悪くも、 です。

確かに ゴルフクラブ、クラブヘッドがボールを打ちますが、
クラブがボールを打ってくれる のではなく
クラブに動かされて 自分が打つ のです。

良くも、悪くも、です。



例えば…ですが

市販ドライバー  ヘッド重量 190g  /  シャフトの硬さ  240cpm
悶絶ドライバー  ヘッド重量 240g  /  シャフトの硬さ  140cpm

👉50g重たいヘッドに 100cpm柔らかいシャフト
 比較すれば ヒモのようなシャフトが付いていますから
 この重たいヘッドで シャフトのしなりで ボールを弾いて打つ
 と考えている限り、悶絶からは脱しません。
 重いヘッド、柔らかいシャフトの方が
 より 打ち手が動かされやすい に過ぎません。
✋これは 市販のクラブを使っていても規模の違いはあっても基本は同じです。

 
IMG_0662

馬鹿の一つ覚えのように
「遠心力を増やせば 飛ばせる」と信じていれば
その遠心力 という ボール方向でも、打球方向でもない
別な方向に引っ張られる力を消すために
その反対方向に一生懸命体を引っ張る動きを
必然として行います。
挙句の果てには 体を上に蹴るんだ という
まるでまじないのような トンでも理論まで飛び出します。

クラブの基礎効果、基礎性能を利用して
自分が上手く動くには
その“時期”が重要になります。


      ✌遠心力を利用する場合、必ず
      ヘッドの方が低くなった時 クラブを動かそうとしますね。


クラブは 1mの棒で、グリップとヘッド、
端と端で極端に重さの配分が異なります。

極端に重さのある 
ヘッドの方が
グリップよりも高い位置関係にある時
 のみ
そのクラブの効能を利用することが可能です。
IMG_0013_Moment(2)

ヘッドの方がグリップよりも低くなった時、低くなっている時期は
特にその重さは 良い形では人間に作用しません。
ですので ヘッドの方が低くなった時、低くなっている時期 に
クラブ、特にヘッドを動かそうとすれば
その分 体の動き は止まることになります。


打ち手でクラブを利用できるのは
ヘッドの方が高くなっている時期 だけ で
その時に その重さを利用して
人間の動作を促進、助力させるのです。
スナップショット 1 (2016-11-26 15-46)
ですので テークアウェイ、トップの時期で
ヘッドの方が高くならないスイング法 では
正直、クラブに何か期待するのは無駄でしょう。


           クラブ…は高くなりましたが グリップに対して ヘッドは… →
          ヘッドの重さがグリップに作用する位置関係になっていません。
          形、型だけを追いかけると こんなスイングになります。
          まあ 有り余る体力、強靭な肉体、痛みに鈍感であれば
          お好きにどうぞ です。

2020年3月14日土曜日

悶絶ゴルフクラブのご案内

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アイアンで説明しましょう。

現在 市販されているアイアンのシャフト(軽量スチール)
平均的な硬さは 5番アイアン(38インチ相当)で
 SR表記 290cpm です。
(一分間に290回振動するという意味)

Sシャフト SRシャフト Rシャフト
の際は 10cpm程度です。

この 290cpm という硬さに
   240g程度 のヘッドが装着されています。


IMG_0459


弊社の悶絶…と呼ばれるアイアンのシャフト(グラファイト)の
硬さは何種類かありますが(5番アイアン)

 ❶ 180cpm
 ❷ 160cpm
 ❸ 140cpm



市販のモノから比べると 100cpm ですから

XXXSXSRAR
トリプルXシャフトとレディースシャフト程度の違いです。


IMG_0504


このシャフトに 弊社オリジナルのニューモデルヘッド
軟鉄鍛造 HBS-16 が装着されています。
ヘッド重量は 320g(5番アイアン) です。

ウエッヂでのヘッド重量は
市販品   290g
HBS-16  380g です。

トリプルXのシャフトの80g軽いヘッドが付いていて
レディース相当のシャフトに80g重いヘッドが付いている
そんな感じです。
なんだか 反対の方が良いような気もしますよね…




 ❶ 180cpm
 ❷ 160cpm
 ❸ 140cpm


シャフトの硬さで言うと
❶の振動数 180cpm程度のモノであれば
ヘッドを振る スイングの弧を回転ではなく、
手さばきで作るスイングでもすぐに慣れて打てるようになります。
ヘッド重量の恩恵は大きく、
今までよりもずっと軽く振って同じ距離を打てます。

柔らかいシャフト/重いヘッドの一番の特徴は
とても体に優しいこと です。


弊社を訪れる多くのお客様は
市販品を長く使ってきて、どこかしら体の痛み
体の故障を持っていて、悩んでおられます。
柔らかいシャフト/重いヘッドのクラブは
その悩みを ほぼ100%解消します。


IMG_0624


重いヘッドの特徴は やはり慣性モーメントが高いので
ミスヒットやラフ・バンカーなどに強いことです。
特にウエッヂではそれが顕著です。
バンカーショットで言うと
柔らかいシャフト/重いヘッドのウエッヂでは
バンカーは簡単です。
逆に市販品では悩むのは当然かと…。


 ❶ 180cpm
 ❷ 160cpm
 ❸ 140cpm


振動数❷160cpm位 からは
クラブの扱い方を考えるスペックです。
運動性能が高く、練習も豊富な方は今まで通りで大丈夫ですが、
目の前の結果よりも クラブの扱い方を変えていく
シャフトの使い方やヘッドの重さの使い方を変えていく
スイングを変えていく という趣向がより強くなります。


IMG_0625


振動数❸140cpm このクラスになってくると
従来通りの ヘッドを振る扱い方では
上がるだけ・スライス・飛ばない・ダフり を
連発することでしょう。
体の回転通りに軌道を造ることを強要します。
ステップアップして慣れた方は別ですが、
ファーストトライであれば
 スイング改造を主眼に置いたスペック です。
正しく扱うと成果もはっきり出ますが、ダメ出しも厳しいです。
ヘッドの重さもありますし、体で打ちますから
従来感じていた インパクト感・打感 はありません。

曖昧な表現ですが、従来の 6~7割の力加減
振り加減で従来通りの距離を打てるようになれます。

言いにくいことではありますが、
同じ熱意を練習やレッ〇ンにかけるよりも
遥かにはっきりとした効果があります。



      ご検討下さいませ 店主

2020年3月13日金曜日

ストロングロフトのアイアンの罠❷

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現代の標準的なアイアンセットのロフト構成はこんな感じです

4番から22度(オプションだと思いますが)
5番  25
6番  28
7番  32
8番  36
9番  40
PW  45
AW  50
SW  56

✋こちらがストロングロフトの構成です
4番から18度(これは無理)
5番  20 (…これも無理)
6番  22 (きわどい)
7番  24
8番  28
9番  33
PW  38
⁇⁇  ~ この間が謎
AW  50
SW  56


7番が24度前後 となると

9番~PWと AWの間
もしくは AW~SW の間に大きく差が出来
コースで一番使用頻度の高い距離帯に穴が出来ます。

名称は仮称ですが 10番アイアンやPW-Ⅱ や AW-Ⅱ を入れるのでは
単に 番手ロンダリングしただけ ですから
現在のアイアンの番手を シールを張り換えれば済む
と思うのですが・・・ 言い過ぎかな。

IMG_0624


で、実は 問題はそれだけに済まないのです。
アイアンのデザイン~設計には難所 があって
使用上、
ロフトの立った、上のクラブは上げ易く
ロフトの寝た、下のクラブを上げ辛く する必要性があります。
飛ばすクラブ、上げるクラブと
飛ばさないクラブ、上げないクラブが必要なのです。

ストロングロフトにしたため
過度に上の番手は 上げ易い設計。。。
バンスが大きくなったり、重心が深くなっている のですが
それが 40度の以上のクラブには使い辛さ になってしまいます。


通常 ロフトが増えると
それに応じて バンスが増えていきます。
4度のロフトが増える、半インチ長くなる に応じて
バンス角度も1~2度ずつ 増えていくような感じなのですが、
元々 ソールが大きく、重心を低く、深く設計していると
そのソール形状をどこかの番手から大きく変える必要性が出てきます。

まあ 言うなれば 8番アイアンまでをユーティリティー にして
それ以降を アイアンにする と言った感じです。

それでも その変化、推移には限界、
同一機種としての流れ・・・があるでしょうから限界があります。
✋重心の低い、重心の深い 40度以上のクラブは
ロフトの増え 以上に 飛距離が出なくなり 使い勝手が悪くなります。

実戦、コースでは 130ヤードを超えるショットよりも
110ヤード以下の距離の方が スコアには直結しています。
そこに クラブが少ない
しかも 使い勝手が良くない となると
野球でいうところ 外野を5人で守って 内野は2人
サッカーで言うトコロ フォワードを7人にして デイフェンダー3人
のような配置になるのではないでしょうか

☆通常のロフトのキャビティアイアンでも
PS・SW はキャビティではなく、ブレード(マッスル)になっているのも
そう言った理由です。


この10年でゴルフクラブはからきし売れなくなりました。
特に アイアンは酷い現状のよう・・・です。
とは言っても このストロングロフトのアイアンを使うのなら
前述しましたが ある番手までをユーティリティー にして
ある番手からアイアンにした方が あとあとの実害が少ないような
そんな気がします。

2020年3月12日木曜日

ストロングロフトのアイアンの罠❶

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令和になった現代
アイアンヘッドのロフト、どの辺りが基準値なのかは分かりませんが
5番アイアンで言うと 25度位じゃないか と思います。
現在はアプローチウエッジ(PS)が標準装備ですから
4番から22度(オプションだと思いますが)
5番  25
6番  28
7番  32
8番  36
9番  40
PW  45
AW  50
SW  56
こんな感じがアイアンの構成だと思います。
IMG_0784

最近、ストロングロフト…ロフトの立った(数値として少ない)モノ
が多くみられるようになりましたが、
ストロングロフトのクラブには 『それ相応の罠』が仕掛けられています。

7番アイアンが24度 だとします。
5番アイアン相当、場合によってはそれより立っています。

となると 上の番手 下の番手のロフト構成は
4番から18度(これは無理)
5番  20 (…これも無理)
6番  22 (きわどい)
7番  24
8番  28
9番  33
PW  38
⁇⁇  ~ この間が謎
AW  50
SW  56

口は悪いですが アイアンの飛距離…番手による飛距離
に自信がない人が使う…というよりも
アイアンの番手による距離の虚栄心が強い人が使う
と考えて良いのか と思ってしまいます。

まず 6番22度のというロフトは
ほとんどのアマチュアには ティーアップ以外では
実戦使用は無理 だと思います。
逆に このロフトが使える人は ストロングロフトは要らない…でしょう。
つまり 7番24度でもぎりぎり なので
6番以上のアイアンがバックの重し になるか
7番が上限のアイアンになる というコト でしょう。

また ストロングロフトのアイアンは
ストロングロフトに出来る、ストロングロフトにしても「上げられる」「使える」だけの
重心高の低さ、か 重心深度の深さ、慣性モーメントの高さ の必要性があります。
それは、最近ユーティリティのように厚みの増してきたアイアン とは言え
ウッドに比べると まだまだ 板形状 のアイアンには構造上限界があります。
重心の低さ、重心の深さは ソールの奥行き、大きさによって
決まると言っても良いでしょう。
つまり ソールが大きく、バンスも張っている アイアンになります。
異素材、比重の違う金属を使っても やはり形状に頼らざるを得ません。

ソールが大きく(広く)、バンスの張っているアイアン
アイアンの飛距離に悩んでいる人は
ヘッドスピード不足もあるとは思いますが、
ロフトを寝かしてボールを打つ癖が強い。。。ので
この ソール、バンスが邪魔になると思います。
IMG_0524

飛距離を出すために 入射角度を緩くするための
重心の低さ、重心の深さ が 災い して
ソール形状と相まって ダフリやトップ、ダフリチョロなどを
生む可能性が否めません。

ソールやバンスは ゴルフクラブをその長さなりに
上から打てる人にとっては お助け機能 ですが、
アイアンの飛距離不足の人は しゃくり癖、あおり癖 が強い・・・ ですから

2020年3月11日水曜日

ゴルフスイング~後ろから前から



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設計者や作り手が意図する『ロフト角度』

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ご自分がどう打ちたいか、どんな球を打ちたいか
によりますが、クラブを設計、開発、製作する側の意図する
『基本的な、普遍的な クラブの使い方 』
  を知っていて損は無いと思います。
これは 50年以上前から すべてのメーカー、全ての機種で
この考え方が基本中の基本となっています。
勿論、今もそれは変わりません。

✋アイアンで説明しましょう。

 
IMG_0524

個人差はあると思いますが、
(もう少し グリップファースト気味…なのかな?)
だいたい このような形で構える(アドレス)と思います。


ドライバーやパターも含め、各番手には ロフト角度 がありますが、
そのロフト角度は 打ち出しの角度とボールの回転を作り出します。

静止している時は シャフトに対するフェースの後方への傾きを
ロフト角度(製品)と呼びますが、
そのシャフトは
 理想的には 入射角度分、前に傾いており
(グリップファーストの形)
稼働中、ボールに及ぼす角度は
その傾き具合によって異なってきます。


クラブにはそれぞれの長さがあり、93443
前傾姿勢やからだの回転がありますから
ヘッドは地面と平行に
 ボールに真横から入ってくることはありません。

            こうは入ってこない訳です 👉👉👉


ボールに影響を与える、打ち出しの角度や回転などを
及ぼされる角度は ヘッドの進入対する 後方への傾き(角度)です。

ヘッドがそのクラブの長さなり、前傾姿勢なりに
上から入ってくる分 
✋地面に対しては ロフトの立った形 になりますが、
それが 設計者、開発者、製作者の意図する
そのクラブのロフト角度の機能です。

93443e9793443e97








左を① 右を② とすると

①は打ち出し角度は低く 回転は多め  です
②は打ち出し角度は高く 回転は少な目 です

ボールの実質速度は 打ち出しの低いモノの方が
同じ速度であっても 多く水平移動しますので
全体の傾いた ①の方が速くなります。

①と②はクラブとして 機能的に
ロフトに応じたクラブの長さとして 作られています。
ロフトの少ないモノは クラブを長くし、入射を緩くさせ
打ち出しを取り、不要なスピンを増やさない と言ったコト です。



✊✊✊設計者、開発者、製作者が一番望まないIMG_0524
そのクラブの ロフト機能、シャフトの長さの機能が使われない
使い方は ヘッドが上から入ってきているのに
ロフトがオリジナルのアドレス状態のまま
 です。

この使い方(キャスティング)をすると
打ち出し角度も多く、スピンも多い という
ボール速度も上がらない、距離も出ない使い方 になります。
元々 立ったロフトのクラブはまだマシですが、
大きなロフトのクラブになってくると
抜けた球になり易く、がっくりと距離が落ち、ボールも上がらなくなったりします。
また、上から入ってくる分 ロフトが傾く(立つ)コトを前提に
バンス角度やソールの幅など設定されていますので
その機能も使えなくなってしまいます。


93443e97IMG_0524








二つを比較すると 分かり易い かもしれませんが、
ヘッドの進行(進入)、入射角度に対する フェースの後方への傾き(ロフト)が
かなり大きく異なります。

ハンドファーストを推奨、促してはいませんが、
クラブのオリジナルなインパクト角度は
シャフトが前に傾いた分 イコール 上から入ってくるというコト です。

ウエッヂだけでなく クラブ全般として
 ソールの幅やバンス角度などは
この使い方を基準にして設定されています。

2020年3月10日火曜日

ゴルフクラブからの影響

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ショットやスイングの悩みは
あるクラブセットの中に、一本違ったものを
入れた時に起こり易くなります。



まあ よくあるパターンでは
アプローチが上手く行かないから
ウエッヂだけを入れたとします。
おそらく ウエッヂだけを変える場合、
多くはバンスの少ないウエッヂを買います。
ロフトを寝かして、開いて打ってスピンをかける
なんていう事を考えたりしますから
単品では そのウエッヂは功を奏すると思います。
思いますが、ロフトを寝かして開いて打つ感覚は
他のショットに当然影響を与えるでしょう。
それによって ドライバーが飛ばなくなって来たりします。
まさか!の展開ですから、理由は見えないでしょう。

IMG_0630
それと同じパターンでユーティリティがあります。
シンプルに、フェアウェイウッドとアイアンの距離の隙間
それを埋めるだけであればいいですが、
フェアウェイウッドが上手く行かない、好きになれないから
という理由でユーティリティを加える場合、
そのフェアウェイウッドが打てない原因は
ロフトを寝かすとか、体が上を向くから
フェアウェイウッドの構造のソールの奥行きが邪魔になるから
打てないのを その部分が地面に干渉し難い
ユーティリティの構造で『誤魔化す』ことは
同じように ほかのショットに影響を与えます。




フィッティングだけではありませんが、

IMG_0624

ゴルフは人間がします。
機械・ロボット・マシンではありません。
必ず、なにがしかの影響をクラブから受けます。

ヘッドだけでなく、シャフトに関しても
そのデータの主なものはマシンによるものです。



新しいクラブであれば
他のモノよりも、もしくは今までのモノよりも
ヘッドが軽いかも知れません。
シャフトが硬いかも知れません。
ライ角度がフラットかも知れません。
今までと違うから買い替えたり、買い足したのです。

性能というのは、特性でもあり、癖でもあります。
その特性、違いという条件の変化の中で
人間はそれを利用するために変化を加えます。
どんな形であれ クラブが変われば必ず打ち手は変化します。

アドレスを変えたり、グリップを変えたり、
ボールの置き位置を変えたり、タイミングを変えたり、
その変わった条件の中で最適な結果を出す為
必ず変化を加えます。
それが『新しいもの』であれば一生懸命使えるよう
努力しますから余計です。

自分のスイングやタイミングなどは
今まで持っていたクラブを活かすための集大成です。
それにアレンジを加えれば
今までのクラブとの相性は悪くなります。

IMG_0622

人間は必ずゴルフクラブからなにがしかの影響を受けます。
それは間違いありません。



ですので それを無視して 無理やりねじ伏せてしまうか、
逆にその変化、影響を利用してしまうか
クラブを替える時にあらかじめ考えておいた方が良いと思います。