2019年6月11日火曜日

◇刷毛塗パッティングストロークのすゝめ◇

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まずは、こちらからご覧ください。


前半は、肩を揺さぶる「振り子式ストローク」
後半は、弊社で「刷毛塗」と呼ばれている
ストロークです。

その大きな違いを抽出してみましたので
こちらもご覧ください。

スナップショット 1 (2013-04-13 23-00)スナップショット 2 (2013-04-13 23-00)






スナップショット 3 (2013-04-13 23-00)スナップショット 4 (2013-04-13 23-00)










ストロークで大きな違いがあるのは一目瞭然。
ヘッドの高低の変化の激しい「振り子式」の場合
フォローを出せば出すほど、ヘッドは高くなります。

パターヘッドのロフトの変化を見るには
シャフトの角度を見れば、分かりやすいですが、
振り子式のシャフトは 90度近くも動いていて
片や「刷毛塗」では、シャフトの角度は10度程度の
変化しかありません。


☆インパクト時のロフト
☆インパクト時のフェースのどの部分でのコンタクト
☆ヘッドの高さの変化


どちらがそれに優れ、どちらがそれに劣っているか
言うまでもありませんが、それだけでなく
ヘッドをたくさん動かす「振り子式」の場合
必然的に、ストロークそのものが大きくなります。
ま、これは市販のパターのヘッド重量
少なすぎる・
軽すぎることに対する補正手段
ですから、仕方がない部分はあるのですが、
大きなストロークでは均一なパッティングは
簡単ではないでしょうね。

ご自分で素振りをする場合、
パターヘッド、では無く、シャフトの角度
というものに注目してください。

749d4652

また、L型ブリストルタイプパターの場合
後ろのえぐれの部分が、曲面に削り込まれているので
ロフトを変化させず、フォローを出していけば
自分の視線で、その面の見え方(光り方?)が一定に
なります。
その前に、フォローでその部分が見えるように
フォローを出してみる必要もありますが。。。


スナップショット 2 (2013-04-13 23-00)スナップショット 4 (2013-04-13 23-00)








振り子式ストロークでは、多分、広背筋を使って
肩周りを揺さぶる運動になるのだと思います。
確信はありませんが、そこで微妙な距離感は
とても難しいと思いますし、その動作そのものは
自分の背骨を捩じるものですから、お薦めはし難い。
総じて、前傾も深くなりがちですので
余程、そのストロークに自信が無い限りは
辞めた方が良いと思います。

刷毛塗のストロークは、利き肘の曲げ伸ばしです。
右左のグリップは上下に少し重なっていますから
右手を飛球線に伸ばしていく

(厳密には自分の胸に平行に伸ばしていくこと。
パッティングストロークの場合は向きの変更が
殆ど無いので、それが飛球線と一致している、だけ


これを出来るだけ 左の肘で受け止めず
左の手首を手のひら側に逆折りしていくことで受けます。

右手で左の掌底を押していくような感じです。
『ポイントは左腕が止まらないこと!』です。
左腕、先がつまらないことです。

2019年6月10日月曜日

頑張ってるクン 入梅編



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『遠心力』の呪縛

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パターストロークを参考例に挙げますが、
よくあるショルダーストロークでは
アドレスした自分の目から見て
パターヘッドを真っ直ぐ動かすことが
重要なことだと妄信している人が殆どです。


活躍するプロでも少なくないですね。


005001
実際のところ、ゴルフクラブ~クラブヘッドは
ライ角度とロフト角度の単純な直角ではない面が
フェースであるがゆえに、
自分の見た目から ヘッドが真っ直ぐ動いて見えても
ロフト角度が変わってしまうと
面の向きはかなり変わってしまいます。


002006

2mの距離を打つのに 左右で30㌢以上もズレる ほどです。

003009



同時に ヘッドが円弧を描くのは
本来、背骨を軸とした 胴体の向きを変える動き が
主になる筈のところを 肩で揺さぶるショルダーにしたり
手首で揺さぶる動きにすれば
円弧は当然小さな半径になり 時間や移動距離に対し
ロフト変化は激しくなります。

ロフト変化 クラブの姿勢変化
当然作用として人間の姿勢に働きますから
アッパー軌道になれば 体重は右に寄り、
よりアッパーは激しくなります。


左サイドが激しく上がるということは
それと同等に体も左を向く
・・・でもこれだと左手が届かなくなるので
体は急激の止まり 上に蹴るような動きになる
引っ掛けフック チーピンしか出ませんよね~

よって パッティングストロークだけではなく
ショット全般において
意識した円弧、
その円弧の最下点付近でボールをとらえようとする意識は
多種多様なミス

✋出る球の上下角度の違い
✋スピン量の違い
✋出る球の左右角度の違い
✋それに伴うボール速度の違い

を生み出すばかりか
1センチ単位で ヘッドそのものの高さがズレると
そのまま結果になってしまう トップ・ダフリ の
ミスも付いて回ります。

そして ショットには
その左右軌道に対する ヘッドの向きで起こる
横回転(右回転/左回転)も付いてくるのですから
打ってみなければ分からない
と言うショットになってしまいやすいのです。



何も考えず ゴルフクラブを手にすれば
長い棒の先に重さが集中していますから
先端を より速く・より多く・より強く 動かすと
なんだか 強い力を生み出すように錯覚しがち ですが、
ゴルフショットは その先端の重さによって
球体であるボールを打たなければならなく
しかも、その先端部には
球筋や距離などを決める角度 がそれぞれ異なる形で
ついています。

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ゴルフクラブそのものを
遠くに投げる競技 であるのなら納得ですが、
その先端部で 球体を打って争うゲームであると
遠心力を 打撃の主のエネルギーに考えるのは
怪しすぎます。安定度が無さ過ぎます。

 

グリップを動かすことでなく、
グリップを軸としてヘッドを動かすような
クラブの扱いは グリップの移動を止めることで
作り出す動きになるので
本来 体自体が向きを変える ということの最大阻害要素です。
どんどん ゴルフスイングそのものから離れることになります。


遠心力 と言う呪縛から逃れられない限り
スイングの進化はあり得ないでしょうね。

遠心力で ボールを飛ばす と信じている限り
誰からもアドバイスの貰えない 自分のスイング
自分のタイミングを追求するしかありません。
そのスイングで 似た球を打つのには
本来のスイングに必要な練習量の 数倍~十数倍
必要になってしまうので 体の摩耗との勝負…
 ま 個人の自由ですけどね…。

2019年6月9日日曜日

ゴルフグローブのお話し

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手のマメのお話^^

鬼のような練習量があれば それはそれで出来てしまうのかも
しれませんが、まずシンプルに用具でマメは防止出来ます。

まず 手に汗をかいて
手袋がかなり湿ってきたら
乾いたものにローテーションしてください。
何枚かでローテーションすれば
そこそこの球数打っても マメを作らずに済みます。

 
スナップショット 6 (2013-09-07 13-16)

次に 多くのゴルファーがそうですが
大きいグローブを使い過ぎです。
お店に来られた方は分かるかもしれませんが、
私は手が大きいです。
プロスポーツ選手(バスケとかプロレスとか)
そう言う人を除いて、自分より手の大きい人に
殆ど会ったことがありません。
多分 皆さんのグローブ選びの観点で言うと
サイズは L ➡ 26とか25 を選ぶと思います。
でも、私が実際にしているグローブは
メーカーや機種,素材にもよりますが、 22か23 です。

(コースで使うのなら 21も考えます)
どこかで書いて記憶がありますが、
大きい手袋を使うというのは とても損しています。
ぴったり、もしくはキツキツのグローブを使えば
握力を多く使わなくとも グローブがグリップを握ってくれます。
そして、小さめのグローブでは
自然の手のひらが手のひらとして使え
拳骨を作ることが難しくなります。
正しく握りやすくなる ということです。

手のまめは 湿っていることから始まりますが
基本は摩擦です。
スイング中に動かしている というのもありますが
大きな手袋は手袋の中で手が遊んで
手袋自身と手の不必要な摩擦が発生してしまいます。

スナップショット 1 (2013-09-09 13-43)

新品を装着する時はきついかも知れませんが
慣れてしまえば 小さめのグローブはグリップすることの
補助具として大変有能です。
○○シープの本革の手袋を使う必要なんてありません。
1000円もしないような合皮のもので十分です。
自分の手の入れられる最小サイズ
新品の時は 少々しびれる位 小さめのグローブを
一度試してみて下さい。(痛くない程度のものね)
使い込んでくると伸びてくることも計算に入れてくださいね。

最近の伸びる素材を使っているものなんか
本来のルールでは 違反? じゃないか という位
かなり補助具として使えます。
是非 試してみてください
グローブを変えるだけで 多分グリップも変わってきます。

2019年6月8日土曜日

スイングを壊すゴルフ用語『肩を回す』『捻転』

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images20150404163453

肩を回す というのは
正確には 肩の位置している胴体
股関節から上、
骨盤から上の胴体の向きが変わるから
結果として 肩の位置も向きを変えることを指して
肩だけが単独で回ることを指すのではありません。


捻転…なんて言葉も使われますが、
体は横回転に対するゴムではありませんので
それを実践することは
自分で自分に卍固めやコブラツイストをかけるのと同じです。
おじさんには危険な行為です。
BlogPaint
肩だけを回す、捻転する というゴルフスイングは
ゴルフクラブの最大の機能である
ヘッド重量を有効に使う方法を逸してしまう だけでなく
逆に そのヘッド重量を邪魔なものとしてしまいます。

何故ならば
ゴルフスイングには
骨盤(胴体)の向きと前傾姿勢という
とてもよく考えられた機構があるので、
正しくはボールを打っていく時、インパクトに入っていく時
進行方向が低く、それによって
ボールが上から打て、ボールが潰せ
ヘッドの重さだけでなく、腕や体の重さも
インパクトの破壊力や対ボールの重さへの対抗力として
利用できるからです。

imageCAX9G566このような動作は
動作そのものを運動とするのではなく
ある運動をするための準備動作であり
ストレッチです。
体を壊さないようにするための『準備運動』です。
その準備動作そのものを 主たる運動 
にするべきではありません。

肩甲骨などの部分の可動域が広いのは
決して悪いことではありませんが、
それは 体を壊さないようにするため
体を痛めないようにするための保険なだけで
それ そのものを動作そのものにするためのものではありません。

骨盤の向きが変わるから
上から打て
骨盤の向きが変わるから
インサイドから打てるのです。


t02200278_0327041312030346860このスイングに上から打つ
チャンスは既にありません。
このスイングにインサイドから打つ
チャンスは既にありません。
というか 始めから
上から打つ、インサイドから打つ
チャンスが存在しないのです。
ここからひねくり回して
クラブヘッドをインサイドから入れて
きた、もしくは上から入れてきた
ように見えたとしても
クラブを寝かしてひねくり回したに
過ぎず、曲芸に近い技 ですから
オジサンゴルファーにとって参考に出来る部分はありません。
百害あって一利なし です。

20年前や30年前であれば
『器用な手打ち』で片づけられてしまう打撃なのです。

images20150404163453肩だけを回すようなスイングは
この骸骨の背中を見てわかる通り
ほぼ まったく体を動かしません。
そして 背骨には回転するための機構や関節は
存在しないのですから
それが原因で体を痛めてしまうのは
当然に帰結になります。
そのスイングでは シャフトのしなり(運動)や
ヘッドの重さを嫌うので
より硬い(運動しない)シャフト、より軽い小振りなヘッドを言う
より肉体を酷使するスイングになる という結末が待っています。

2019年6月6日木曜日

クラブの重さを使って体を回そう

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クラブの重さを使って体を回そう


弊社のアイアン HBS-16(5番アイアン) ですと
ヘッドの重さ 320g
シャフト    60g
グリップ    50g
総重量    440g位です。
IMG_0622


ゴルフクラブのその重さは
その姿勢や位置によって
人間に加わる負担として
重さそのものや方向が異なります。



そのクラブの縦方向・重力方向にかかる重さ を
利用して体を楽に回していくには

いつというのがとても重要になります。

スナップショット 10 (2017-04-20 16-39)例えば 
グリップよりもヘッドの方が低いこの状況では

(グリップ➡ヘッドの方向)へと重さがかかり
運動という係数分、遠心力なども増えます。
この位置関係で クラブの重さを活用しようとすると
逆に 自分の動作・運動の妨げになります。
ゴルフ用語で言われる 右手を使うな 左手のリードだ
みたいなものも この状態で重さを使おうとすれば
そう言う結末になるのだと思います。


ゴルフクラブはスイングする際、
ヘッドが高い時間
(グリップとヘッドの上下関係)  と
ヘッドが低い時間 の二つがあり
当然 それによって かかる重さの方向が異なりますし
重さそのものも異なってきます。

ヘッドの方グリップより高い時間帯 では
クラブそのものの重さは 
主にグリップに掛かってきますから
グリップを動かしやすくなります。

逆に ヘッドの方が低い時間帯では
クラブの重さは運動による重さも加わり
クラブの形状のヘッド方向に外へ外へと
重さが掛かって来て
打ち手との接続であるグリップを移動させ辛くなります。
千人

ゴルフスイングの構造はとてもよく出来ており
ヘッドが高い時間帯 は
スイングにとって

 テークアウェイ後半~トップ~ダウンスイングの前半
という 体が右を向いた時間帯
 です。

体が右を向いた状態 は

正しく 股関節~骨盤毎 右を向いていれば
体の左サイドの方が低い時間帯 ですので、
グリップに掛かる重さ は
 主に左サイド・左グリップにかかり
トップ➡ダウンスイングの前半 では
ボールを打っていく方向に対し
グリップが動かしやすくなります。
スナップショット 1 (2016-11-28 2-35)

準備 として 体がちゃんと骨盤毎
右を向いていれば、
グリップに掛かる重さ は 重力方向ですが
この重力方向には 動作にとっての縦と横(斜め)が
混じり合いますので 非常に便利です。
このタイミングであれば
一つの方向で 縦横いっぺんに出来るのです。

この位置関係から想像力を働かせてもらうと良いですが
グリップに掛かっている重さは 
グリップエンド➡インパクト位置 の方向ですので
スイングにとっては非常に好都合です。
そして ヘッドには重心距離 と言って
シャフトよりも内側 自分の方に鎌首をもたげた形状が
ありますから それはより有利です。


ヘッドの方が高い時間を失うと
後に 横の動き そして 縦の動き
の二つをする必要が生じます。
しかも、ヘッドの方が低い時間に入ってしまうので
その重さは 単純な目方の 数百グラムではなく
運動が加わった 数キロ~十数キロ の重さになるのですから
いつ クラブの重さを使うのかは 天国と地獄になるわけです。


dohirakiですので この姿勢などは
意図して この姿勢を作ったのではなく
クラブの重さを処理し
ボールを打った結果 作られたもの…。

クラブを動かす遠心力を
必死に体で引っ張って相殺し
ヘッドとボールが当たるようにした
クラブに振られてしまって出来た結果です。

これで遠くまで正確に飛ばすのですから
やはり すごいと言わざるを得ません。
体を痛めないのか 心配でなりません…。

2019年6月5日水曜日

貴方のショットは改善されないかも??

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と 少々ショッキングなタイトルですが…。
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ショットとは物理現象です。
気合いが入っているから とか
念力なんてのは ショットに影響を与えられないのは
当然と言えば 当然ですが

物理現象とは

①インパクト時でのヘッドのサマ
 ヘッド姿勢や入射(入ってくる)角度・方向
②インパクト付近でのヘッドのスピード
③ヘッドとボールの関係(打点)

それらで決まってきます。

インパクトに意識が集中するのは
良いことではありませんが…
それを改善するのに
 絶対、必要なのは
自分自身が リニア にクラブヘッドと関係している ことです。
自分自身の動作(移動)が
リニアにクラブヘッドの動作(移動)と関係していることです。

ところが多くのゴルファーのスイングは
 クラブヘッドを、もしくはクラブをインパクト前に
リリースしてしまっているので
そのヘッドの姿勢やら、打点やらを管理することが出来ません。
リリースとは 放り投げてしまう に等しい行為で
ゴルフクラブは確かに シャフト で
グリップとヘッドはつながっていますが
クラブヘッドの移動の源はグリップの移動である筈で
グリップの移動を固定してヘッドだけを動かす行為があると
そのヘッドの移動の ミスや正しさを
修正(もしくは繰り返し)するものが無くなってしまいます。


動画のなかでは
打ち手の動作とクラブの動作が一致せず
クラブを「リリース」するキッカケ として
打ち手が動作しているに過ぎません。
そして 打ち手が動作を止める 反動として
クラブをリリースしてボールを打つのですから
インパクト付近での ヘッドのサマは
ヘッドの移動任せで管理できません。
偶然待ち のような状態です。

練習して この偶然待ちを…偶然の確率をあげるのが
スイングの向上でしょうか?



例えば
よく言われる スイングプレーンも
正しくは 自分の体の周りと直接リンクしたもので
自分の向きを変えた分、クラブも向きを変えます。
ヘッドの重さ分、ややそれよりも少ない…というのは割愛しますが、
自分が 120度向きを変えたら、
クラブもその分向きを変えるのです。
しかし それを腕の振りや肩の揺さぶりで作ってしまえば
自分の動作が 直接ヘッドの移動と関与できません。
ミスをしても 修正の目安がありません。

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また ゴルフクラブは
角度というものが一番重要になるものです。
飛ぶ方向や飛ぶ距離、高さにしても
角度によって管理されるのです。

クラブ、シャフトに角角度運動をさせてしまうと
写真のように ヘッドの見た目の向きは同じでも
こんなに飛ぶ方向は異なってしまうのです。


グリップよりもヘッドの方が沢山動く
グリップよりもヘッドの方をたくさん動かす

 
5322-21-2015-1

というのは その方が飛ぶ かも という
完全に誤って概念から生み出されていると思うのですが、
それによって クラブは角角度を起し
ボールの飛ぶ方向も高さもそして距離も狂いますから
飛ばすのには方向をあきらめ
方向を重視すると飛ばすのをあきらめることになるのです。





非常に残念なのは
最近の ゴルフを教える側の勉強不足が
それを助長し、クラブの構造を無視した
アマチュアの延長線上のレッスンや教えが横行しています。

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パターのショルダーストロークなんかは典型例で
打ち手から ヘッドが真っ直ぐ動いているから
真っ直ぐ行くように思わせますが
ロフトの変化の激しいということは
イコール 方向の変化も激しいということです。
打ち手にとって 視覚的に真っ直ぐ動かす ことよりも
パターという構造を使って 真っ直ぐ転がす方法
を教えるべきでしょう。
道具の構造も加味しない状態での教えなど
メクラ滅法で打つのと変わらないと思います。




そして このポイントはとても大切なのですが
ゴルフクラブを上手に使う ということは
その形と重さを使って
より簡単に打ち手が「正しく」動かされる

 ということです。

重さによって 動作を補助、もしくは促進される場合
重さは
「重く感じることはありません」

スナップショット 1 (2016-10-14 0-54)

逆に 重さに逆らって、その重さと関係ない動作をすると
重さを強く(重く)感じます。
現在、横行している ヘッドターン、スイングプレーン系の
スイングは インパクト時で 体を止め
グリップの移動を止めて、ヘッドの慣性や遠心力に任せて
ヘッドの無造作な移動に頼って打ちますから、
インパクト付近で その重さに耐えるため
グリップを急激に強く握ります。
その動きはとても 動作として記憶に残り易い ものです。

 
BlogPaint

クラブの構造によって
動作を補助、促進されてしまうと
クラブの重さを感じる前に
スイングが終わってしまう、インパクトが終わってしまうので
動作としての記憶に残りにくい…のです。

多くの人が 体験していると思いますが
良いショットを出来た時、
どうやってのか よく覚えておらず
「あれ? どうやって打ったんだろう…」ってやつですね。

2019年6月4日火曜日

スイングの修正はテークバックの初動で

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ミスショットの多くの問題は
結果として インパクト時のグリップの位置にあって
ザックリ言ってしまえば ミスショットになる多くの要因は
インパクト時にグリップ位置が右にあり過ぎること なのです。

これは単に「ハンドファースト」を作る とか
そう言ったことではなく、スイングの概念とか
かなりもろもろのことの集大成とも言えます。

スナップショット 6 (2015-10-15 19-55)

スイングの概念は何度も言って来ていますから
今回は割愛するとして、技術的にそれを最大限防ぐ方法として
テークアウェイの初動の動きがあります。

テークアウェイだけに限らず、スイングは
体の向きの変更~体の回転が主たる動作で
それを成功させるも、失敗させるも
進行方向側の上腕(肘)
テークアウェイ時は右上腕~右ひじ
ダウンスイング時は左上腕~左ひじ

がちゃんと移動するかどうか にかかっています。

テークアウェイの初動で
左腕のローリングから入ってしまうと
クラブや左腕の重さが右腕に対し上に被さってしまい
右腕や右ひじが動かせなくなりますから
結果として右半身がしっかりとした移動を取れず
回転不足や前傾姿勢の消失につながります。

よって テークアウェイの初動では
右ひじの後方への引き、によって
クラブをインサイドに移動させる
グリップをインサイドに移動させる
 ことを
覚えた方が良いと思います。

ここの部分は実際にボールを打って身に着けるよりも
シャドースイングや素振りで体に刷り込んだ方がいいでしょう。

スナップショット 2 (2015-09-24 17-52)

ここの部分 だけではないのですが
自分の移動させる(あくまでもグリップですが)
クラブ・ヘッドは自分の動きを司ります。
何度も書いていますが、
スイングには前傾姿勢があるので
右を向いているときは 右サイドの方が左サイドよりも高く
左を向いているときは 左サイドの方が右サイドよりも高く
なります。
その姿勢をキープするには
それにそったフェース面の向き、クラブの位置が必要で
テークアウェイ時にはフェースは空ではなく
地面の方を向いているようなシャットがナチュラルな状態です。
テークアウェイ時からフェースが空を向くということは
その時点から前傾姿勢を放棄することになります。

右ひじの後方への移動で グリップを動かす
出来るだけヘッドはセットアップ(アドレス時)に残すような
そして シャットが維持させるような初動を作り出すことが
それ以降のスイングをしていくには必須条件となるのです。

2019年6月3日月曜日

ヘッドの重いゴルフクラブはいかが?!

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柔らかいシャフトでヘッドの重たいクラブというのが
 ハミングバードの基本のゴルフクラブですが、
多くのゴルファーは
柔らかいシャフトを使って
 
重いヘッドでボールを弾いて打つ という
使い方のイメージを持っていると思います。

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そのイメージで
重たいヘッド・柔らかいシャフトを使うと
ハイボール・スライス・ダフリ
びっくりするほど飛ばないと思います。
当たらないかも…です。

重たいヘッド・柔らかいシャフトの効果は
良くも悪くも 打ち手の体の動きや姿勢に
多大な影響を与えます。
クラブの位置や姿勢によって ほぼ決まってしまう
と言っても過言ではないでしょう。






 上手に当たる、上手く打てる、楽に遠くに飛ばす
そういう体の姿勢にするのも
上手く当たらない、こすって飛ばない
そういう体の姿勢にするのも
ゴルフクラブの位置と姿勢で決まります。


自分の力量や運動性能で
長い棒の先に有る重さ・ヘッドを振りまわす
そう言う気持ちは分かりますが、
それをすることによって 当然 なにがしかの
自分への影響があるのです。

人間は機械ではなく、非常に優れた修正能力
しかも瞬時の演算能力を持っていますので
その影響を加味しながら 目的である
ボールを当て、目標の方向に飛ばそうとするものです。

なんと言って良いか難しいですが、
ゴルフクラブと仲良くする術と考えるべきで
傲慢にゴルフクラブをねじ伏せようとする限り
何も言わない・何もしてくれない軽いヘッド
何も言わない・何もしてくれない硬いシャフト
を使う他ないでしょう。


ですから
どんなに重いヘッドが付いて、
どんなにシャフト柔らかくても(製造限界があるかも…ですが)
運動の速度・ヘッドスピードを遅く
ゆっくり振る必要は一切ありません。
正しくクラブを扱うのであれば…ですけれど。

 

クラブを重くしてしまうような使い方をするから
ゆっくり振らなくてはならなくなる訳で、
クラブの重さが変わらない使い方であれば
振動数120cpm、市販の平均値の半分の硬さでも
ヘッドスピード60msで打っても全く問題ありません。


想像通りです、ヘッドの重さの違いは余りに明白…。

弊社の悶絶クラブを手にした後で
市販のクラブを持つと まるでヘッドが付いていない
ような錯覚(錯覚ではないかも…ですけど)に陥ります。

その感覚の通り、ヘッドの場所
ヘッドの移動の仕方、
ヘッドの重さ、ヘッドの重さの変化
などを十分感じ取ることが出来、
それをスイングやショットの邪魔にするか
それとも味方にするか は自分次第です。

重さは自分の味方にすれば
動作の加速を誘発する要素として大きいですし、
クラブの本来、その形状によって
スイング動作の方向を示唆・誘導します。

20090801 2009_08_28_14_38_06-573フレームショット

勿論、打撃部の重さですから
ボールの質量に負けない
ボールを移動させる能力は長けています。
今までよりも 格段に楽に、遠くに
そして繰り返し打てる要素…なのですが、
本当に使う人次第、考え方次第 かも知れません。

ボールのつかまえ方 ドリル



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2019年6月2日日曜日

現代のゴルフクラブ傍論

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この10年位で ゴルフ用品界の進もうとしている道が
加速度的に怪しくなってきています。
怪しくなった大きな要因のひとつには
「マークダウン」と言って
新商品が発売される 2か月前になると
大手メーカーはクラブを商品価格を半額にします。
始めは在庫処理が目的だったのかも…です。
ところが、それが悪循環の始まりで
商品全体の総販売数の おおかた7割近く が
マークダウンされてから になってしまいましたから
コスト計算もやり直しです。
さらに 新商品を出さないと 旧商品の販売数が伸びない
という奇妙な状況に陥ってしまいました。
マークダウン後の商品ですから数は売れても販売総額は落ち、
にもかかわらず新商品は出し続けなければ行けないわけですから
台所は苦しくなる一方です。
ゴルフクラブのイメージとしての「価格」も
この10年でかなりデフレしたように思えます。

スナップショット 1 (2016-01-17 16-25)

かつてのゴルフクラブは
ユーザーがそれを正しく使えるか、どうかは別にして
より易しく、より楽に ボールが打てるように作り
そして 
無言でゴルファーを誘導していました。

私個人では 反発係数あたりから
間違った方向にユーザーを誘導しているような気がします。

反発係数は以前説明しましたが、
インピーダンス理論と言って
ヘッドとボールの固有振動に基づく理論です。
双方の固有振動数に離れがあればあるほど
つぶれやすいボールが つぶれることとそれを復元することに
打撃のエネルギーを取られ、ボールの速度が食われてしまいます。
ですので、双方の固有振動数、歪み具合を出来るだけ近いもの
にしてあげることによって ボール初速をロスしない考えが
反発係数 という概念の始まりです。
…たぶん 昭和50年代始まりの発想ですね。
ですので、反発係数が数値として高い ということは
確かにボールの速度は上がりますが、イメージとしては
 「より反発しない」 ことになるのです。

素材としては
 パーシモンドライバーが反発係数の数値としては断トツです。
0.93を超えるものすら存在します。

どうですか? 言葉遊びになってしまいますが、
パーシモン素材のドライバーとメタル素材のドライバー
どちらが 「反発」しているように思えますか?
・・・・メタル素材でしょ?
でも現実は「反発係数の数値」としては
圧倒的にパーシモン素材なんです。
古い話になりますが、メタルが出始めたころ
ボールが吹き上がって…でしたよね。
それは 同じロフトや性能ではメタル素材のヘッドの方が
ボールが必要以上につぶれてしまい、その復元のために
ボールの速度よりボールの回転ばかりが増えてしまうからです。


反発係数という言葉
英語で言うと SLE
 スプリング ライク エフェクト …バネのような効果
…この言葉はもう完全に いかさま です。 呆れてしまいます。
バネ のような 効果・・・
のような と 効果 はほぼ被った意味で
本来のその性質をちゃんと物語ってはいません。
反発係数の数値は
その数値が高いほど、確かにボール初速は高くなりますが、
より ヘッドとボールが似たようにつぶれる
一方的にボールだけがつぶれる のではない
というところが 本来の概念です。


言葉として使いますが、反発係数の概念が導入された時
それと同時に、ボールを弾かないような打ち方が
主流になって行くべきだと思いました。

ちゃんとしたその性質、その機能を説明していれば
ゴルファーのイメージとして
 ボールを弾かないで打った方がその効果は活かせる
という認識になったはずです。

ところが それとはまったく反対の
 反発させること、弾くことをイメージとして
定着させてしまったのは
正直、ゴルフ用品界の最大の失敗だと思います。
今の販売低迷やゴルフ人気の失墜の大きな原因のひとつ
だとさえ思います。


また 傍論になりますが、
パーシモンドライバーは その"反発係数の数値"の高さ故
スピンが掛かり難くなっています。
ボールが上がりにくい のです。
よって より上から打ってあげないと
ボールの浮力が生まれなくなっています。
一方 メタルドライバーは その反発係数の数値の低さ故
スピンが掛かり易くなっていますが
そのメタル素材の特性上、ヘッドを大きくし易く
重心を深く取ることが出来ます。
ヘッドの重心は深くなれば成る程
インパクト時にヘッドが前に出やすく、
インパクトロフトが増えやすいので上げやすい
という性能と同時に、それによって入射角度を緩く
もしくは煽りうちになりやすいという性質ももっています。
そう考えると 
現代の誰もかれもが
ショットを煽り打ち するこの傾向は
クラブによってもたらされている
 ということも
わかる訳です。

・・・・・・・・プロの煽りうちはひどいなぁ…美しくないよー。


現代のゴルフクラブは 当たり前ではありますが、
(ゴルフクラブに限ったことではないのでしょう)
道具 ➡ 商品としての色を強くもち
より易しく、より楽に ユーザーが使える よりも
より数が売れる より安いコストで
ということを念頭にして、作られるようになりました。

昨今 流行りのネックのいじれるタイプのドライバーなど
ユーザーにとって 一利もメリットはありません。
ネックの動かせる 取り外し可能なタイプのクラブは
単に メーカーが提供する無償の試し打ちクラブの数を
激減させられたことだけがメリットです。

スナップショット 1 (2014-08-28 16-06)

一昨年あたりから多く見られる
 重心が動かせるタイプのドライバーに関しては
10g程度の重量が トゥ~ヒール
フェース側~バンス側 に移動
端と端を比べてみても、
重心の位置は1ミリ動くか動かないか程度ですので
工業製品の製品誤差の範囲の中 です。
逆に ユーザーによって重心の位置が
大きく動かせるのであれば、ではその機種の開発概念は
なんだったのか ということにもなります。

デザイン上の問題もあるにはありますが、
より金属厚が薄くなってきているので
それの補強としてバルジ効果の一つでもあるのです。


まあ どちらも機能ではなく、単なる飾りです。

ゴルフ用品会の背景をみると それも 然るべし
というところですね。

2019年6月1日土曜日

右向き不足 ⇒ 空間/時間が足りない

☞ハミングバードスポルテ本店 http://blog.livedoor.jp/hbs/


悪癖であれ、なんであれ、
スイングは必ず「必要な動作」で構成される。

練習ではなんとかなっても いざコースで
というコトになるとそれはより顕著になる。

テークバック での右向きで
始めから 手で上げる 手で動かす は論外として
骨盤の動きがダイレクトにクラブの向きとつながっていないと
張りぼての「右向き」は コースで化けの皮がはがれ
手だけで上げる それになってしまう。

形の都合、帳尻だけ 骨盤の右向きをつくっても
そこに クラブの向きを変える という 本来の役割がなければ
仕事がないので やる必要がないのだから
当然のごとく コースでは省かれてしまう のだから注意が必要だ。


スナップショット 1 (2014-02-07 18-29)
骨盤の右向きが無いと
圧倒的に不足するのが、空間と時間。
運動させたい、移動させたい 腕やクラブを通す空間がなく
それを無理やり インサイドに寝かせれば
その寝かせたクラブを元に戻す(返す)
必要性が生まれてしまうのだから
忙しいのに やることがさらに増える。
やることが増えれば インパクト時は延び延び 遅れるので
体は開き、右サイドは下がり、
より一層運動させられる空間は狭くなっていく。

よくある話で
インパクト以降 『左ひじが抜けてしまう…』も
右向き不足が原因であって
その時の 左ひじを意識しても改善は不可能。
だって それ 狭い空間では必要な動きだもんね。


骨盤の右向きがあれば
(手を遅らせない工夫は必要だけど)
それを基本戻すだけで済むのに。



常態化されてしまっている
腕でのクラブの向きの変更に
からだの回転☛骨盤の向きの変更を加えるのではなく、
腕でのクラブの向きの変更を無くし(取り去り)
その仕事のほとんど全部を 骨盤の向きの変更 に変えないと
それは体に染み込んでいかない。
その点注意が必要。
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多くのゴルファーは クラブヘッドの始めの50㎝の移動 この時点で
もうすでに からだの回転の仕事を腕が取ってしまっている。
クラブのご存知の通り、長さがあり、その先端に重さの偏重した構成なので
スタートをそのように動かせば、その慣性がクラブを動かすコトになり易い。

この「始まり」は 長い年月楽しむ ゴルフの慢性病の元で
ドライバーの距離不足や安定性の欠け
フェアウェイウッドなどの長物の苦手
アプローチの向上止まり の元になる


骨盤とクラブの向きをリンクするのはスイングの始め
として 最も大切なこと。


下品だけれど、秀二とクラブは赤い糸で結びついている   ・・・感覚なのだ。