2019年9月30日月曜日

ウエッヂの『バンス』

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ウエッヂ…サンドウエッヂのバンス角度やバンスソールに
なったのは 1930年頃です。



ウォルター・ヘーゲンがやり始め
ジーンサラゼンが量産型で使い始めました。
 
スタートはバンカーなどの地面潜り込まないようにするため
でしたが、 このバンスソールやバンス角度のせいで
安定した飛距離が打ち易くなったこと が
定着した原因です。
 
飛ばすものではないウエッヂですが
安定した距離が出ないと困りますし、
ピンと来ないかも知れませんが
飛ばないウエッヂは安定度が低いのです。



そのメカニズムは非常に簡単で、
飛ぶウエッヂは 
小さなスイング
遅いスイングでも

希望の距離を打ち易いですが、
飛ばないウエッヂは 
大きなスイング
速いスイングが

必要になりますから、安定度は当然低くなります。
 
その目安になるのがバンス角度・バンスソールです。
少々、単純ですが
機能としての ウエッヂのロフト角度機能は
(ロフト角度)-(バンス角度)  です。
つまり
 ロフト55度 バンス角度 6度(49) のウエッヂは
 ロフト58度 バンス角度12度(46) のウエッヂよりも
飛距離が出にくいのです。



バンス角度やバンスソールの役割ですが
どの道、地面と接触するウエッヂショットは
そ機能によって インパクト姿勢に補正をかけますから
均一なショットがし易くなるのです。

IMG_0610

バンス角度を選ぶ 一つの目安は
ウエッヂのヘッドの入射角度です。
バンス角度 14度であれば、
入射角度  14度以上 にすると
地面に対しては平行な0度なバンスになる訳ですが、
入射角度が それよりも緩いと
バンスは地面方向に張り出した形になり
ボールを打ち前に突っかかり易くなります。

ですので アイアンだけでなく
フェアウェイウッドも、
そのクラブの長さに応じたバンス角度になり
長いものほど 少ないバンス角度の数値になります。

本来、ヘッドの地面に対する入射角度は
体の前傾姿勢によって もたらされます。
全体の円弧が それこそ「円」になるのは
からだが回転するからです。
補助や誘導することはあっても
手や腕が その「円」そのものを造ることではありません。
ですので 入射角度 ☞上から打つ
は 手や腕でヘッド~クラブを下に振ることではありません。
単に 体の回転通りに、
同期してクラブを移動させれば 良いだけです。

2019年9月29日日曜日

ロフト角度の脳内イメージ

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001

これは パター です。

では 皆さんのイメージしている
パターのロフト角度 って
どの部分ですか…

弊社のお客様は知っているとは思いますが
多くの ゴルファーのイメージは
地面とフェース面の角度・・・
ですから 数値で4度とか、2度と知っていても
なんとな~くの イメージでは
90度 直角 だと思うのです。




では これは?
多分 6番アイアン位だと思います。

004

さて 何度?

頭の中にある 知識 としての数値ではなく
自分の漠然とした イメージとしての
ロフトは いったい何度ですか


数値として 30度 とか 35度とか です。

でも イメージでは 地面からの角度
120度 とかではありませんか・・・



ではもう一度
このパターのロフトは・・・


99fe6633-s

自分のゴルフクラブを フェース面を下にして
シャフトを地面に置いて下さい。
バックフェース… キャビティが上を向くように
すると フェース面と地面の隙間に角度があります。

これが ロフト・・・

要するに ここに 球体である ボールは
逃げる場所を見つける訳です。

004

このイメージが理解出来れば
悶絶クラブで苦しむことは無いと思うのです。

地面に対して 120度のロフトのアイアンの
イメージを持って ボールを横から打つような
イメージを持っている限り
打たなければイケナイのは 一番難しい
 ボールの底 です。

ここは ボール自体にも隠されていますし
自分からは 一番把握の出来ない 見えない部分です。

アイアンほどの厚みのある物体を
その隙間に入れるのは 曲芸 とも言えますし
そこを通すのには スピードは絶対条件と言えるでしょう。

しかし イメージとして
地面とフェースとの隙間がロフト 30度 となれば
打つべき場所は その反対のボールの上面。
何も邪魔するものもありませんし、目の前にあります。

当たり方に厳密性も必要ありませんし
成功とスピードの速い遅いには関係がありません。

かたや 難易度の高い スピードの必要な
しかも 120度のロフトで打つのと
難易度が低く スピードはどちらでも良い
30度のロフトで打つのとでは
どちらが簡単で どちらが繰り返せて
どちらが飛ぶんでしょうねぇ~。


イメージできない人には
全く意味不明の記事になっちゃいましたが…

2019年9月28日土曜日

『スライスとロフトと長さ』のお勉強

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スライス…というか、右回転のボールというか、
多くの人、ほとんどの人は ドライバーには出やすく、ウエッヂは出ない、
ショートアイアンには出にくい 
という感想を持っているでしょう。

その感想は 科学的に正解 です。


ゴルフクラブには ロフト角度 と フェース角度 という
二通りの角度があり、その二つの合成されたものが フェース面 です。
IMG_0479IMG_0480












長さとの兼ね合いもあるので
ロフト角度が大きくなるものほど
 ライ角度がアップライトになっていくのもありますが、
それだけでなく、
ロフト角度が大きなものほど 
 そのロフト角度とライ角度の二つで合成されたフェース面は
左を向いているというか、右を向いていないのです。

勿論 ロフトの一番立ったドライバーも右は向いていませんが、
比較論として 50度のロフトの64度のライ角度のモノの方が
断然 左を向いています。
だから ショートアイアンは引っかかったりしやすいのです。

何かに役に立つ かどうかは分かりませんが
ゴルフクラブの基礎知識としては重要なポイントだったりします。

 
IMG_0514


そして これはスイング軌道、ヘッド軌道に関することになりますが、
軌道とは 即ち ゴルフクラブの長さ…製品の長さ ではなく
スイング中のクラブの実質的な長さの作り方にあります。

例えば この二つの写真をご覧ください。

スナップショット 1 (2015-10-15 19-52)スナップショット 7 (2015-10-15 19-55)









持っているのは5番アイアン位だと思います。
 (ま、これを見ると右腕の使い方がわかりやすい…かもしれませんが)
この平面上では ゴルフクラブはたいして長くないのです。
概ね トップの位置から インパクト付近まで
クラブはほとんど長さを変えず移動しています。
厳密に言えば クラブの実質長さは長くなっているのですが
その分、腕が伸ばされていても 前傾姿勢の中に入り
長さが吸収されるような形になって、プラスマイナスゼロです。

基本 アウトサイドイン というのは  振り遅れスナップショット 1 (2017-01-21 11-26)
体が左を向いてから打っていることなのですが、
クラブを長く使い、ヘッドの通る道のりが長くなれば、
当然 体の動作進行とは合わなくなり 遅れます。

ダウンスイングに 腕も含めたクラブの長さを長く使ってしまうと
それは自動的に発生するのです。

体が開いて打てば ヘッドの向きと軌道が合いませんから 右回転…
ヘッドを返そうとして 体を止めれば 体の開きは止まっても
肩は回り 横ではなく上を向くので 右回転ではなく縦回転が増えます。

クラブの長さ管理、腕の長さ管理をしないと それは発生するので
ロフトの立った クラブの長い   イコール前傾姿勢が浅いクラブほど
腕の長さを収納するスペースがないため
 クラブの実質長さが長くなり易く、振り遅れの可能性が高くなるのです。

2019年9月27日金曜日

軽ーいスイングで



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秋の頑張ってるクン



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イメージの間違いがスイングを造ります

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酒飲みゴルフ話などで
何気なーく その手振り身振りを見ていると
結構 危ないイメージを持っている人が多いです。



✋アプローチの手振り で

スナップショット 7 (2013-07-04 23-37)スナップショット 8 (2013-07-04 23-37)
スナップショット 9 (2013-07-04 23-38)

手のひらがフェース なんだと思うけれど
このようなイメージでフェースを入れてきたら
これって・・・・
 ⚠ロフト90度でショットする     もしくは
 ⚠ソールでボールを打つ


まさに こすり打ちそのもの になります。

これでは ↑↑↑ 上がるばかり、 か
 ◎◎◎スピンが増えるばかり、 
もしくは その複合で
ボールは前に進みません。

俗に言う 危険なロブショット です。

成功率の非常に低い、奇跡のロブショット法です。


ボールに 上がる角度やそのクラブのロフトなりの回転を与えるIMG_0727
ヘッドの入れ方は
ヘッドの上から入ってくる軌跡 に対して ロフト角度
つまり その軌跡に対して 直角なヘッド(フェース)

     ・・・・仮にロフト0度の垂直 であれば ですが
 
スナップショット 11 (2013-07-04 23-39)スナップショット 13 (2013-07-04 23-39)

このイメージが 上から入れてくるイメージで
スナップショット 12 (2013-07-04 23-39)
スナップショット 10 (2013-07-04 23-38)
✖ これで入れてきたら 横から、 もしくは 下から 入るコトに
なってしまいますよ。

想像がつくかと思いますが
この二つは あまりにも大きなロフトの違い で
根本的に 飛ばせる人と飛ばせない人のクラブの使い方
ソノモノとも言えると思います。


葛谷Slomo_MomentIMG_0582_Moment










このイメージの間違いが
からだの使い方、スイングの作法にも大きく影響すると思います。

2019年9月26日木曜日

ゴルフクラブ◆軽いヘッドの弊害

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どうだろう。。。
 色々考えてみても軽いヘッドの利点は見つからない

ドライバーのヘッドを軽くして。。。
速く振れる と思ってしまうけれど、
楽をしたいから軽いヘッドにして、結局のところ
速く振らなければいけないのは なんだかおかしい。
クラブがかるくなったから、その分、自分が働いているだけ。。。
本当はクラブに助けてもらいたい…筈なのに。

軽いヘッドはボールをどかさない。
静止している時のボールの重さは 45g
しかし、これを200ヤード水平移動させるのには
800kgを超える重さがヘッドに掛かる。
単純なる計算式で 破壊力は 重さ×速さの二乗 になるのだから
重さが減った分は、自分の労力で補わなければならないし、
重さというのは同時にモーメント
 運動を維持しようとする力 と比例するので
重さが無くなると、その運動を持続しようとする力も失う。

ph01_15

軽いヘッドは 上げてきたヘッドスピード が
ボールの負荷(重さ)を受けた時に、スピードの減速が
激しいので、そのスピードギャップが故障の原因になる。
多くのゴルファーがそのお蔭による関節痛になっている。


 横道に逸れるけれど
シャフトと言うのはテーパーが付いており
負荷のかかりやすい先端部が細い。
グラファイトはその部分を補強したり、
繊維の強度の組み合わせで、
シャフトそのもののバランスをいかようにでも出来るが
スチールシャフトは単一素材の為、細くなる先端部の
肉厚を増やしてしか、強度を補強することが出来ない。
故に見た目と異なり、スチールシャフトはシャフトそのものの
先端部が重く、装着するヘッドの重量が軽くなる。


その軽量スチールが主流になってきたのに合わせ
各メーカーとも ドライバーヘッドを軽くしてきた。
シャフトも強度を工夫するよりも、先端部を重く、
厚くした方が安上がりで済む。
主流になったのも、単価を下げ、売れていないアイアンの
販売を伸ばすがためで、売り側の都合とも言える。
✪打っても飛ばない。
✪当たっても「快感」が無い。
✪インパクトが痛い。⇒特に冬。
✪スイングを教える機能が乏しく(無いに等しい)進歩し難い。

ゴルファーの平均年齢層がますます上がり、
昔に比べ 体育会系若者が減ってきたこと
それらが相まって、ゴルフ人口は激減している…。

売り上げを伸ばそうとした努力は認めるけれど、
本末転倒で、緩やかなる自殺のようになっている。。。


これが実は総じての 軽量スチールシャフトの弊害だ。

ま、それはさておき
軽量ヘッドのアイアンで一番困るのは
スピードで解決し辛い アプローチショットに
如実に表れてくる。

「ヘッドを振る」って訳でなくとも
先端に重さの無いモノってのは リズム感というか
タイミングってのが作り難い。
アプローチショットで一番重要な「距離感」って
行き着く所、スピード感な訳で
動作のスピード、ボールのスピードの感覚的な
繋がりが距離感になって行く。
本来、短くとも、一番ヘッドの重いウエッヂは
メトロノームの様な役割もある訳で
それが乏しい訳だから、うまく行きにくい。

090804_01

まして、バンカーやラフなど、ボール以外の
重さもどかさなければならない状況には
軽量ヘッドは滅法弱い。
力の無い人、早く動けない人、体重の無い人
女性などにとっては、最近のクラブは
「バンカー恐怖症発生装置」になってしまっている。

ゴルフクラブ◇L型ブリストルパターの活かし方

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進化版L型ブリストルパター(480g) と
一般的な市販のパター
(300g強)  の
最大の違いは ヘッド重量 です。

010

パターは飛ばさない道具
 と認識されているゴルファーは少なくありませんが、
少ない力で飛ぶのなら

✌小さなストローク、
✌ゆっくりしたストローク、
✌小さなストローク幅で

十分な距離を打てる方が より簡単 です。
008

軽いヘッド・硬いシャフトの市販のパターで
弾いて打ってしまうのは 仕方ないかも知れませんが、
L型ブリストルパターの持つ その打撃力・破壊力を
弾いて 無駄なスピンにしてしまっては勿体無いです。



パターストロークは
ボールが地面を転がって進むので
ショットと異なり 順回転・オーバースピンになりますが、
パターにおいての 良い転がり とは
オーバースピンが沢山かかることではなく

逆に 同じ距離を進むのなら 少ない回転 の方が
地面との接触も少なく、
よりブレーキが掛かり難い上
芝目などの影響も少なくなります。
(曲がりにくい・直進性が高い ということです)

 
006

多い回転になると ブレーキも掛かり易く
芝目の影響も受けやすくなりますから、
意図的に オーバースピンをかけるような弾くストロークは
実は サイドブレーキを踏みながらアクセルを踏んでいるように
良いことは何一つありません。
007

ボールは自重により 始め少し沈んでいますから
そのくぼみから 飛ばしてあげてから 転がり始める方がよく
いきなり オーバースピンをかけてしまうのは
くぼみの壁に当たり、エネルギーをロスする上に
跳ねてスタートするのでラインに乗りにくくなります。

パターにおいて 一番悪いパターンは
歯で打ってしまう事で
特に
ロフトが、フェース面がどんどん上に向きながら
加えて、ヘッドも上昇、上り傾向が絡むと
歯がボールに入ってしまいます。
006009







距離にもよりますが、
パターでの自然なボールの回転数は 数百回転 なのですが、
歯が入ってしまうと 途端に5倍~10倍の 2000~4000回転
が初期に入ってしまいます。
お分かりになるとは思いますが、
同じ打撃力で 500回転で済む回転数が2000回転(4倍)
になるということは それだけ推進力を取られてしまうだけでなく
その回転数の増幅が当然地面との摩擦として働きます。
出だしはピュッと早く出ても、すぐに減速して伸びない ばかりか
摩擦として芝目を多く受けてしまいますから
その回転力が曲がりをさらに増やしてしまい
切れが大きくなってしまうのです。

L型ブリストルの良さを引き出すのには
単に ヘッド・フェースでボールを押してあげれば
いいのですが、逆に弾いてしまうと
破壊力があるために 逆効果になってしまう場合も…。

ショルダーストロークはパターだけでなく
ゴルフショット(ストローク)にとって
良いことは何一つないのですが、それはさておき
自分のストロークをガラスや鏡で見て頂きたい。

注目するのは 自分の動きではなく
パターの動きです。
特にヘッドではなく、シャフトに注目して貰いたいのです。

パターストロークは
ショルダーを使った 振り子で振らなくとも
多少ヘッドは上下に動きます。
理想的には やや高い位置から低い位置に
高低差という意味では斜め直線に動きたいのですが、
そうも行きません。
高いところから 低いところ
 そして打ち終わると 高いところへと移動します。
009

パターは確かにクラブの中では
ロフトは立っています。
L型ブリストルはやや多めの 5度のロフト です。
そのロフトとは シャフトとの角度差 を指しますから、
ボールに対し、地面に対し
シャフトを振ってしまうと それだけ大きなロフトのクラブ
で打つことを意味します。
ゴルフクラブは構造上、ロフトが寝て来れば
フェース面の下部、歯の部分が前に出るような形に
なりますので トップになりやすいですね。
ボールが下に飛び出た上に スピンが多くかかるのですから
ブレーキも掛かりやすいでしょう。
IMG_0538IMG_0539








インパクトもそうですが、
それ以降(フォロー)に対し
シャフトが ロフトを増やさず
シャフトの角度、姿勢がそのまま
ボールを打つ抜いてあげる という事が重要です。


同じような位置で、同じようなヘッドの高さでも
シャフトの角度によって
これだけ フェースの姿勢は違うのです。

そして これは必ず撃つ方の人間の姿勢にも影響します。
特に 肩の振り子で振る人にとっては
このシャフトの延長線上に頭があるわけで、
ヘッドが前に出るストロークでは
撃つ人の頭は右にズレ易く
 その分、最下点は右にずれます。
より一層 歯で打つ確率が高くなるわけです。

意識がヘッドに行ってしまいがちですが、
人間が操作できるのは グリップの動かし方 ですから
同時にシャフト姿勢の意識も持って貰えると
L型ブリストルパターはあなたのパッティングを
インチキのように向上させます。保証します。

2019年9月24日火曜日

ゴルフクラブ◇シャフトの使い方講座

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クラブにもよりますが…、ゴルフを始めたばかりであれば
正しいシャフトの使い方』を覚えるのは
けっして難しくありません。
 
非常に当たり前ですが、
ゴルフクラブ、ゴルフシャフトは勝手に動きません。
勘違いしてはイケマセンが、
シャフトが、ヘッドがボールを弾いて打つ
 なんてことはあり得ないんです!
 
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シャフトがしなって しなりもどる
ということは グリップとヘッド、
両先端部の運動量に差をあって、初めて起こりえます。
シャフトがしなって、しなり戻るのには
グリップ部の移動が抑制される必要、
減速もしくは停止しないとその運動は発生しません。
つまり これはゴルフクラブの働きではなく、
 逆にクラブを殺す、自分の作為的な動作です。
 
✊そのために長さがあって、そのために先端が重くなっている
 だから弾いて打つ!
✋いえいえ、ヘッドには角度があって
 出来る限り、そのクラブの角度通りのボールが飛ばないと
 そのエネルギーも意味もありません。
 弾いて打とうとする限り、
 持っているクラブの、そのオリジナルのロフトより
 高く、スピンの多い球になりがちです。
 意図的に、ヘッドがグリップを追い越す と言う行為は
 イコール 左サイドを高く、右サイドを低くすること ですから
 ヘッドでボールを弾く という目的は達成されても
 ダフリやトップ、体が開く、右サイドが突っ込む
 飛距離不足、弾道が高い という問題がより現実的な
 問題にすり替わり、深刻化するだけです。

 
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チャンとしなる、運動する硬さ(柔らかさ)のクラブを
使ったことがないから、その発想になるのですが、
シャフトの役割は
 ゴルフスイングの基本通り、
グリップが移動するから、ヘッドが移動する
に準じます。

 
シャフトがグリップを押すから グリップの移動が促進され、
シャフトがヘッドの重さをグリップに伝えるから、
 より繰り返し、正しい方向にグリップの移動が促されるのです。
 
シャフトによって グリップが押されていくから
インパクトが速く訪れるので
 上から打てる、インサイドから打てる可能性が高くなるのです。
その時期に乗っかれば、
重力によるクラブ、クラブヘッドだけでなく
自分の腕の重さの落下ですら、運動の促進に使えます。
 
MVI_0741_Moment(9)
 
ヘッドがボールを弾く、シャフトがボールを弾く
 と考えている人は
インパクトまでに グリップの位置移動の静止、
つまりグリップを止めるので
体の姿勢も、クラブそのもののも
必ず上がり軌道で打つことになり
クラブや腕の重さが有効に使えないばかりか、
逆に負荷になります。

ドライバーであれば、確かにある程度の高さは必要ですが、
ショットの距離の基本は『水平距離』が基本です。
安定して飛ぶ高さが確保出来れば、
必要以上に高い必要はありません。
空に向かって、月に向かって打てば それは飛びません。
しかも それは全部人力…。
クラブの性能や機能などまるで無視ですから
残念ですが、クラブを買い替えても効果はゼロ
   …お金の無駄になるだけです。
 
 
シャフトによって グリップを移動させるポイントは
その「時期」にあります。
ヘッドの方が上に、グリップの方が下になった時
その時を逃さないことです。
ゴルフクラブは構造上 長い棒の先の重さが集中しているので
ヘッドの方が下、グリップの方が上の位置関係では
そのクラブ、ヘッドの重さによって
グリップの移動は妨げられます。
ダウンスイングで体を先に回し
ヘッドの方が低くなってから
クラブ【ヘッド】を動かそうとするのは
クラブと言う「重さ」が一番重くなっている時の行為ですから
クラブの機能は「逆」にしか働きません。
それでは「人力」打法になってしまいます。
 
ですので、遠心力で飛ばそう
 という概念もクラブを活かしません。
遠心力は グリップ➡ヘッド方向の
 外に、外にはらもうとするチカラ ですので
グリップの移動を妨げ、スイングスピードの低下を生みます。
それを無理やり動かそうとしても、
その力は距離につながるボールの速度ではなく
ボールの回転を生み出すだけになってしまいます。


適切なヘッド重量 長さにもよりますが、
 ドライバーなら 220g以上
適切なシャフトの硬さ 体力にもよりますが、
 成人男性なら 振動数160cpm以下
 女性や非力な方なら 145cpm以下であれば
ハッキリ感知できるほど シャフトがグリップを押します。
ヘッドの姿勢、クラブの位置によって
 そのグリップが押される方向は変わりますので、
自動的に ヘッドの姿勢、クラブの位置 
を気にするようになります。
概ね 正しく使えれば
 まるで他人がボールを打ったように、
ボールを打ってくれますから~打たされますから
なんかピンと来ないかもしれませんが、
その時 初めて クラブの機能を感じることになるのです。

特に女性や力のない方にとっては
重いヘッド、しなるシャフトであれば
どうテークバックを取るか、どこに収めるか
は その重さと感触が答えを出してくれます。
間違っても 
ひどく深いオーバースイングになることはありえませんし、
特に打ち方を意識しなくとも
バンカーは苦手にはならないでしょう。
IMG_0002

振り回せば 重くなってしまいますから
振り回さずに飛ばす方法を模索しますから
先生としては最高の存在になると思います。

2019年9月23日月曜日

ミスショットの原因はクラブ「セッティング」です

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同じメーカーの、同じ機種を、同時に揃えたから
と言って、セッティングが流れ になっているとは限りません。
その場合であっても、
 9割がた ミスを誘発する要因は潜んでいます。

お客様の持ち込みのクラブを
長年見てきました。
数千セットは見たのではないでしょうか?

ある程度データを取って
そのデータと フェース面のボール跡、傷、
ソールの傷、グリップの傷み具合などを照らし合わせます。

007

スイングやショットを見る前に
おおよそ どのクラブが苦手、もしくは上手く行き難い か
どのクラブはよく使っているか、使っていないか、
ショット全般に置いての悩みも見当がつきます。


ものすごく硬いシャフトを使っている(好きな)人の傾向は
セットの中に
❶シャフトの柔らかい
❷ヘッドが重い/重く感じる
❸ヘッドが大きい、シャロー形状、重心距離が長い
❹ロフトの寝ているモノ
そう言うものが入っていると
 あまり得意な番手ではないようです。

逆に柔らかめなシャフトを使っている(好きな)人の傾向は
❶シャフトの硬い
❷ヘッドが軽い/軽く感じる
❸ヘッドが小さい、ディープ形状、重心距離が短い
❹ロフトの立っているモノ

市販のゴルフクラブの傾向としては
 総じて…ですが、同じ機種であっても
ドライバーよりもフェアウェイウッドの方が
ヘッドが軽め・シャフトが硬め が多く、
硬いシャフトの好きな人にとっては
 そのウッド系の中では ドライバーが苦手になります。

✋そのパターンだと その傾向の方は
 フェアウェイウッドよりもユーティリティを好みます。


✋同じ機種の同じ銘柄のアイアンセットであっても
 シャフトのセッティングにはかなりばらつきがあり、
 シャフトの硬さが玉石混交、
 数種類の硬さが混在するセットが殆どです。
 その傾向は
 均一なモノを作りにくい軽量スチールが強くなります。

 
スナップショット 8 (2015-10-15 19-55)


硬めのシャフトを好んで使う人は
現在の一般的なゴルフクラブセットの組みあわせ

 デカヘッドのドライバー/グラファイトシャフト
 小振りな軟鉄のアイアン/スチールシャフト

というこの奇妙奇天烈なセットと呼べない
組み合わせでは
 スピードで解決できる 中距離系のクラブは得意 ですが
✊ヘッドが大きく、シャフトがアイアンに比べ
 極端に柔らかいドライバーはなかなか上手く行きません。

✊困ったことに 硬いシャフトを好み方は
 スピードで解決する傾向は強いので
 スピードで解決できない ロフトの寝たウエッジなどを
 不得手としているケースが多く、
 スコアの伸びの歩留まりはかなり早いです。


本来、スチールシャフト、特に軽量スチールは
番手が下になるほど 硬めになって行きます。
5番アイアンに比べると ウエッジが
1フレックス硬めの「同じ銘柄・同じ硬さ表示」
のセットと呼ぶもの、が標準品です。
ですので、硬いシャフトが好きな人にとって
好都合の筈なのですが、ウエッヂは万事が万事
スピードで解決できません。
煽り傾向も非常に強いので、
ウエッヂがロフト通りには距離が出ず、
番手の流れの中で
 ロフトが寝てくると どんどん距離差が広がります。

 
IMG_0459

ヘッドが軽く、シャフトの硬いクラブの特徴は
(使う人の特徴…ですね)
インパクト付近で クラブだけが動いていることです。
(ショットの、インパクトの慣性モーメントが低い)

ですので ラフやバンカー、ベアグランドなど
ヘッドにボール以外の負荷がかかるショットに弱くなり
それをさらにスピードで解決しようとして
動作が速くなったり、大きくなったり してミスるのです。

また 硬いシャフトを好み人の場合、
ヘッドスピードを上げても 高さが増す、スピンが増える、
余りにもロフトを寝かして煽っていると
逆にボールが低く、緩く、遅くなったりもするので
ヘッドスピードと距離の関係が確立できないため、
 グリーンに近づくほど苦労したりします。

と同時に シャフトは硬いの(ドライバーと比べ)に
 そのヘッドの形状が苦手なので
 フェアウェイウッドを嫌う人が多いですね。
バックにはユーティリティの花が咲いています^^



全体的に 練習量・練習頻度でゴルフを良くするので
ある年齢になると体が痛み始め、
その練習量と頻度に比例して、ゴルフの向上が止まります。

その時になって クラブに頼ろうとしても
兎も角 速くクラブを動かしてしまいたい人には
ゴルフクラブの、クラブヘッドのお助け機能は
邪魔のモノになるだけですから、
買い替えても、結局、同じ毛色のモノになるだけです。