スライス…というか、右回転のボールというか、
多くの人、ほとんどの人は ドライバーには出やすく、ウエッヂは出ない、
ショートアイアンには出にくい という感想を持っているでしょう。
その感想は 科学的に正解 です。
ゴルフクラブには ロフト角度 と フェース角度 という
二通りの角度があり、その二つの合成されたものが フェース面 です。
長さとの兼ね合いもあるので
ロフト角度が大きくなるものほど
ライ角度がアップライトになっていくのもありますが、
それだけでなく、
ロフト角度が大きなものほど
そのロフト角度とライ角度の二つで合成されたフェース面は
左を向いているというか、右を向いていないのです。
勿論 ロフトの一番立ったドライバーも右は向いていませんが、
比較論として 50度のロフトの64度のライ角度のモノの方が
断然 左を向いています。
だから ショートアイアンは引っかかったりしやすいのです。
何かに役に立つ かどうかは分かりませんが
ゴルフクラブの基礎知識としては重要なポイントだったりします。
そして これはスイング軌道、ヘッド軌道に関することになりますが、
軌道とは 即ち ゴルフクラブの長さ…製品の長さ ではなく
スイング中のクラブの実質的な長さの作り方にあります。
例えば この二つの写真をご覧ください。
持っているのは5番アイアン位だと思います。
(ま、これを見ると右腕の使い方がわかりやすい…かもしれませんが)
この平面上では ゴルフクラブはたいして長くないのです。
概ね トップの位置から インパクト付近まで
クラブはほとんど長さを変えず移動しています。
厳密に言えば クラブの実質長さは長くなっているのですが
その分、腕が伸ばされていても 前傾姿勢の中に入り
長さが吸収されるような形になって、プラスマイナスゼロです。
基本 アウトサイドイン というのは 振り遅れ
体が左を向いてから打っていることなのですが、
クラブを長く使い、ヘッドの通る道のりが長くなれば、
当然 体の動作進行とは合わなくなり 遅れます。
ダウンスイングに 腕も含めたクラブの長さを長く使ってしまうと
それは自動的に発生するのです。
体が開いて打てば ヘッドの向きと軌道が合いませんから 右回転…
ヘッドを返そうとして 体を止めれば 体の開きは止まっても
肩は回り 横ではなく上を向くので 右回転ではなく縦回転が増えます。
クラブの長さ管理、腕の長さ管理をしないと それは発生するので
ロフトの立った クラブの長い イコール前傾姿勢が浅いクラブほど
腕の長さを収納するスペースがないため
クラブの実質長さが長くなり易く、振り遅れの可能性が高くなるのです。
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