2021年11月30日火曜日

シャフトの『硬さ』考察

☞ハミングバードスポルテ本店 http://blog.livedoor.jp/hbs/


シャフトの硬さ と言うモノに対して
夢語りに近いと思うのですが、思うことがあります。


9割以上…(ほぼ全員と言って良いかも、ですが)のゴルファーは
ドライバー  45インチ相当 振動数...150cpm を
打ったコトも、振ったコトも、持ったコトもありません。
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好き嫌い は別として 一度でも
振動数150cpmの ドライバーを持つ、振る、打つ を体験すると
その100cpm上の 250cpmを恐ろしく硬く、単なる棒に感じ、
それが10cpm下の 240cpmであっても
それが10cpm上の 260cpmであっても
ヘッドが付いていない❓んじゃないか と思えるほど
 動きの無い ただの棒っきれ に思えてきます。

キックポイント なんて言葉を聞きますが、
 その棒のようなシャフトの硬さ…で?
と常々思う訳です。

150cpmを打ったことのない人でも
想像出来るかも…しれませんが、
初めて 150cpmを打つとすると
シャフトがものすごくし(短く)なるので
 チョロしそう…届かなそう  もしくは その真逆な

 テンプラしそう… 届き過ぎる…  想像をするでしょうし
逆に 150cpmを打った後、 250cpmのモノを打てば
シャフトが「全く」しなら(短くなら)ない ので
 届き過ぎ…そう か  
届かなそう… と思うモノです。
そして、それが そのまま スイングに反映されるのです。
下に振ってはダメよ_Moment
道具、なので サイズ とは異なるとは思いますが、
服であれば S.Ⅿ.L.LL. と試着してみれば、
 すぐその差は分かりますし、何かの事情(思惑)が無い限り、
 適正なモノを選んだ方が、快適ですし、見栄えも良いでしょう。
それから 考えると
 ドライバーを試打する際に、 R.SR.S.を打ってみて… って
 少し違和感を感じるのです。
 X…シャフトなんて 基本、マッチョな若者のモノですから
 対象外ですので、除外するとすると、
 R.SR.S はアマチュアが選ぶべき シャフトの硬さの端から端、
 それを打ち比べる って 本来、無理がある筈なのです。

つまり R...240cpm SR...250cpm S...260cpm
このどれもが硬くて どれも差がない のが現状なのだと思うのです。

👉選ぶ幅が狭すぎる と思うのです。
((Rさん SW.6i.5w.1W 2021913_Moment


夢物語 ですが、 表記として
①L (レディース) 155cpm(振動数)
 A (Gシニア)  170cpm
 AR (シニア)  185cpm
②R (レギュラー) 200cpm
 SR (選びドコロ) 215cpm
 S (スティッフ) 230cpm
➂SX (マッチョゾーン) 245cpm
 X  (絶句ゾーン) 260cpm


この位の硬さの差異 が 本当の意味での「シャフトの硬さ」
シャフトの硬さの役割を考えた 差 だと思います。

大量販売を主としているメーカーが
 一本のシャフトでここまで 広い硬さ差では管理しきれないのもありますし、
 ①のゾーンのシャフトと ➂のゾーンのシャフトをまるきし同じ
 とする訳にも行かないでしょうから よりコストがかかる…でしょう。


しかし、実際には ヘッドスピード、体力、年齢の差
 また、スイングのタイプの差 によって
 シャフトの硬さには この位広い領域があった方が
 多様性も生まれ易いですし、楽しめると思います。



また コレも正直な感想ですが、
 現在の多くのゴルファーは 硬すぎるシャフトを使っています。
 故に、しならないシャフトをしならせて使うことに慣れてしまいますから
 振動数 5cpm程度のシャフトの硬さ には ノー感じ ですが
 しならせなくても しなるシャフトを使うようになると
 その 5cpmの差も感じ取れる人が増えてしまう ので
 製品誤差 を狭めなくてはならず
 昔のように バカバカ売れるのであれば やる意欲も湧くかもしれませんが、
 爪に火を点すような現代のゴルフ販売事情で
 コストもかかり、手間もかかる のを やる筈ありませんよね…。

2021年11月29日月曜日

重いヘッド、柔らかいシャフトがスイングを誘います

重さを使え
 と昔からよく言われます。
重さを感じろ  とも言われます。

それは、決して重さを増やして使え と言う意味ではありません。
【切り返しから『渋滞』を起こさないように_Moment【切り返しから『渋滞』を起こさないように_Moment(2)








スイング動作 には
 次に行くべきところ、行きたいトコロ、
 だいたい…ですが、行く方向、行きたい場所
 があります。
クラブやヘッドの重さを使って
 次に ソコに行かなければならない、
 次に ソコに行かざるを得ない
そんな 重さの出来る位置や姿勢を作ってあげると
  無重力とは言えませんが、
 その重さは増えず、強く感じることはありません。
逆に、重さを強く感じる、重さが増える、
 というのは 自分の行きたいトコロ、行きたい方向と
 クラブの行きたがっている方向にズレがある

 重さが負荷になってしまっている
 というコトなのです。

ですので からだの回転、向きの変更と言う
 概ね横移動の作用 と クラブの機能を使って
 グリップの移動を出来るだけ 縦に変換してあげると
 トップの位置からインパクトまでは
 その重さ感はほぼ無変化、
 感覚的には重さを感じるコトが出来ない というか
 時間が短いですから 重さを感じる暇も多くありません。
【ゴルフスイング】貴方にはどう見えますか❓_Moment(3)

もしかしたら…ですが、
 ダウンスイングでクラブの重さを強く感じる、
 ダウンスイングのどこかの箇所でクラブが重くなる、 は
 からだのどこかが 止まっている、止めている、
 もしくは その重さを受け止めようとしている箇所がある、
 (まあ その場合、左サイドか、左グリップの可能性は高いです)
 どこかが止まっているから それを感じる、
 それを感じる暇があるのかも知れません。
【比較映像】頑張れ Rさん_Moment(4)【比較映像】頑張れ Rさん_Moment(6)








インパクト、インパクト以降
 クラブが長くなるコト、
 勿論 運動速度も高いことも含め、
 初めて 遠心力の影響を大きく受ける箇所に来ますが、
 それも受け止めず、(受け止めちゃダメ)
 それを受けないように どんどん
  左上腕、左グリップを上げ続ける 👉回り続ける
  逃がし続ける 追いつかれないようにする

 が大きな、長く低い(へっどの)フォローを生みます ので
 その力も 重いヘッド、慣性モーメントの高いモノ、
 柔らかいシャフトの方が強くなります

2021年11月28日日曜日

スプリットハンド から分る『軸運動』

☞ハミングバードスポルテ本店 http://blog.livedoor.jp/hbs/





この二種類の画像の比較をご覧ください。
(両手離(両手離し(両手離し(



腕のクラブさばきとからだの回転の関係_Moment腕のクラブさばきとからだの回転の関係_Moment1腕のクラブさばきとからだの回転の関係_Moment2





上がハミングバードの推奨している
両手離し(スプリットハンド)ドリル
で、
下が ごく一般的なスプリットハンドドリルです。

動画では判り難い かも知れませんが、
右グリップの移動する量 と 左グリップの移動する量 が
かなり異なります。
スプリット…両手を離して持っているので
 強調されていますが、基本は同じです。

ハミングバード式
(仮称)では
右グリップと左グリップの移動量も、移動方向もほぼ同じ です。
それによって 腕の長さの調整などが要らず、
左半身 と 右半身が同じ量だけ動き易いので
意識は一切していませんでしたが、 
(結果論ですが)
よく言う 軸運動 というコトになります。

それに比べ 一般的に行われる ハンドターン式
(仮称)では
倍とまでは言えないですが、明らかに
右グリップの移動量の方が左グリップより多いです。

また、ターンが必要な為
移動していく方向も 右と左では異なっています。

この 両グリップの移動法 では
右/左のそれぞれ半身 は同じように動くことが出来ません。
また 両グリップの移動方向が異なるため、
㊧グリップ~左半身は横方向の移動が強く なりますが、
㊨グリップ~右半身は縦方向の移動が強く なりがちです。
右グリップの移動量を増やしたいので よりそうなる傾向は強いでしょう。
これでは 軸が左右の真ん中にある運動は難しくなります。

!肩を縦にまわす なんて理論は
ここから派生しているのかも…知れません。

逆に言えば 左右のからだ、左右のグリップが
同じ量、同じ方向に動いてしまっては
手を返すこと
(フェースローテーション)が出来ない訳ですから
からだ の役割は それを耐えるため 止まる
動くのを我慢する というコトになるのですが、
それを「からだを使って」と言うのは、ちょっと的外れに思えます。



からだの厚みのコトは抜き にしても
㊧半身/㊨半身、その移動が同じように
同じ方向に 同じ量 動くからこそ
からだの真ん中に 「軸」 が形成されるのでしょう。

だとするならば、からだの両脇にある腕
そして 両グリップは
同じ量、同じ方向に動かさないと
それを作り出すのは難しくなる
…と思いませんか❓

両腕が、そしてその付け根が、
そして 両グリップが
似たような量、似たような方向に動くことが
『からだの回転で打つ』 なのではないでしょうか❓

L型 ファット-B 11/30受付締め切りになります

あるお客様の 特別な指定によって
 作られた 一点限りのモノ です。
 現存では サンプルを含め2点しかありません。
IMG_1426
成型の為のプログラムも、金型もない、
 最終仕上げを除き、ほぼ全行程 手削り のヘッドです。 
IMG_1413
ヘッド重量は
  530~535g あります。

ロフト 4度(ブリストルオリジナルよりも1度立っています)
ライ角度 71度(同じ)
素材は軟鉄鍛造 S15C です。
仕上げは 素地にWニッケル、
 表面に薄くチタンコーティングをしています。
 見た目は 薄い金色 です。
IMG_1422
見た目で言うと 2mmほど厚みが増し(ファット-B)
 ネックが3mm長くなっています。
重心が1mm深く、2mm高くなっています。
IMG_1425

ご依頼のある分のみ 製作いたします。
 (締め切りは11月30日までとさせて頂きます)

 以後 再販、再製作の予定はありません。
  …納品は年内…はかなり難しいと思います。
IMG_1414

ご連絡、ご依頼、お問い合わせは
 〒238-0024 横須賀市大矢部3-14-10
 <hummingbirdsports@jcom.home.ne.jp>

  046-804-1480    野澤  まで

2021年11月27日土曜日

スイングを治す考え方「右サイドの下がり」

☞ハミングバードスポルテ本店 http://blog.livedoor.jp/hbs/

そこそこメジャーなスイングの悩み に
ダウンスイング時の「右サイドの下がり/もぐり」
それに伴う「リキミやイキミ」

(シャフトを寝かしてしまう場合も多々) があります。

スナップショット 8 (2013-06-02 23-18)スナップショット 9 (2013-06-02 23-18)スナップショット 10 (2013-06-02 23-19)





このケース も
 ✖右サイドを下げないようにする ではなく
 ⚠右サイドを下げなくても打てるよう模索する

から 始めた方が良いでしょう。

その根底にある原因は人によって異なりますが、
  この場合も 目に見える問題
 「ダウンスイングで右サイドが下がる/もぐる」
の 右サイドに問題があるのではなく
右サイド以外の部分 に問題があると考えて間違いありません。

当り前…ですが、からだはつながっています。
右サイドがもぐる、下がる、
そして それに伴って「力む、イキム」のは
進行方向の前側が 渋滞を起こしているコトが多い
と考えて良いと思います。
つまり 左サイドが動いていない と言うコトです。

きっかけとしてありがち ではあるのですが、
🔴からだを開く → スライス
🔴引っかけ  →からだの開き  と考えがち…

ダウンスイング、切り返し以降の
 運動方向の先頭に当たる 左サイドを止めるコトを促す
「左サイドの壁」なんて言葉に行き着くと…
前が渋滞を起こす訳ですね。
ミスターKの法則1_MomentミスターKの法則1_Moment(2)







左サイドを止めて
そこで一気に リリース すると
右サイドの「リキミ」感と言う労力と その 叩き感の充実
それとショットの成功が相まって からだに定着します。
今まで こすりスライスを打っていた人 や
飛ばし屋さんと評判の人が 陥り易いパターン です。

そして ココにも 
 『インサイドアウト教』と言う邪教が顔を出します。
正直、自分以外の他人から見える
スイング軌道なんて 本当はどうでも良いこと です。
自分にとって 満足できる距離を、ある程度の安定度で
からだを傷めず 繰り返せるのなら どんな軌道でも良いのです。
それでも あえて インサイドアウト というのなら
それは からだの向きの変更でクラブが移動して 起こる現象 で
それを 手さばき、手の返し で作っているのは
 偽装、見せかけのモノ に過ぎません。

また 多くの人を悩ませるスライス 右曲がり(右打ち) は
移動してきた道のり に対し フェースが右を向いているコト ですが
ゴルフクラブの構造上、
 右向きのフェースには ロフト増 が付いて来易い
その ロフト増 が問題なのです。
 だって フック(ロフト減付き)より
 スライス(ロフト増)の方が飛ぶなら 誰も否定しませんよね。

蛇足ですが、開いて入れる クラブを寝かして入れる ヒトには
ヘッドの返し、フェースローテーションが必須 なのですが、
それは フェースの向きを閉じている のではなく
ロフトを閉じている のが 本当の目的 と気づいていないのです。

まあ ソコをさておいて
右サイドのもぐり、下がり
それに伴う リキミやイキミ、シャフトの寝かし
などに悩む人は
ダウンスイングから 一気に左サイド
箇所で言うと 左肩を動かす、回す、開くコト をお薦めします。

✋左肩を開きますから
 前さばきで無いと届きません。
 踏み込んでいないと届きません。
 順序は兎も角、
  踏み込んで❓ 踏み込みながら 左肩を廻しましょう。

✋ヘッドでボールに当てよう、
 手でヘッドを動かし、ボールを探ろう、とすると
 左サイドの動き、からだは止まりますから
 元の木阿弥です。
 最後まで、一気に回る、
 →それで打てるように模索してみましょう。
  右サイドがもぐる時間を与えない というコトですね。
2018年3月⇒⇒⇒2020年6月_Moment(2)


だいたいのパターン
 当初の悩み 「右サイドの下がり/もぐり」とは
 直接関係になさそうな
 そのトライをすると 右サイドの下がり、もぐり は
 かなり解消します。

スイングを治す考え、筋道 とはそういうモノです。

2021年11月26日金曜日

設計者や作り手が意図する『ロフト角度』

☞ハミングバードスポルテ本店 http://blog.livedoor.jp/hbs/


ご自分がどう打ちたいか、どんな球を打ちたいか
によりますが、クラブを設計、開発、製作する側の意図する
『基本的な、普遍的な クラブの使い方 』
  を知っていて損は無いと思います。
これは 50年以上前から すべてのメーカー、全ての機種で
この考え方が基本中の基本となっています。
勿論、今もそれは変わりません。

✋アイアンで説明しましょう。

IMG_0524

個人差はあると思いますが、
(もう少し グリップファースト気味…なのかな?)
だいたい このような形で構える(アドレス)と思います。


ドライバーやパターも含め、各番手には ロフト角度 がありますが、
そのロフト角度は 打ち出しの角度とボールの回転を作り出します。

静止している時は シャフトに対するフェースの後方への傾きを
ロフト角度(製品)と呼びますが、
そのシャフトは
 理想的には 入射角度分、前に傾いており
(グリップファーストの形)
稼働中、ボールに及ぼす角度は
その傾き具合によって異なってきます。


クラブにはそれぞれの長さがあり、93443
前傾姿勢やからだの回転がありますから
ヘッドは地面と平行に
 ボールに真横から入ってくることはありません。
            こうは入ってこない訳です 👉👉👉


ボールに影響を与える、打ち出しの角度や回転などを
及ぼされる角度は ヘッドの進入対する 後方への傾き(角度)です。

ヘッドがそのクラブの長さなり、前傾姿勢なりに
上から入ってくる分 
✋地面に対しては ロフトの立った形 になりますが、
それが 設計者、開発者、製作者の意図する
そのクラブのロフト角度の機能です。

93443e9793443e97







左を① 右を② とすると

①は打ち出し角度は低く 回転は多め  です
②は打ち出し角度は高く 回転は少な目 です

ボールの実質速度は 打ち出しの低いモノの方が
同じ速度であっても 多く水平移動しますので
全体の傾いた ①の方が速くなります。

①と②はクラブとして 機能的に
ロフトに応じたクラブの長さとして 作られています。
ロフトの少ないモノは クラブを長くし、入射を緩くさせ
打ち出しを取り、不要なスピンを増やさない と言ったコト です。



✊✊✊設計者、開発者、製作者が一番望まないIMG_0524
そのクラブの ロフト機能、シャフトの長さの機能が使われない
使い方は ヘッドが上から入ってきているのに
ロフトがオリジナルのアドレス状態のまま
 です。

この使い方(キャスティング)をすると
打ち出し角度も多く、スピンも多い という
ボール速度も上がらない、距離も出ない使い方 になります。
元々 立ったロフトのクラブはまだマシですが、
大きなロフトのクラブになってくると
抜けた球になり易く、がっくりと距離が落ち、ボールも上がらなくなったりします。
また、上から入ってくる分 ロフトが傾く(立つ)コトを前提に
バンス角度やソールの幅など設定されていますので
その機能も使えなくなってしまいます。


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二つを比較すると 分かり易い かもしれませんが、
ヘッドの進行(進入)、入射角度に対する フェースの後方への傾き(ロフト)が
かなり大きく異なります。

ハンドファーストを推奨、促してはいませんが、
クラブのオリジナルなインパクト角度は
シャフトが前に傾いた分 イコール 上から入ってくるというコト です。

ウエッヂだけでなく クラブ全般として
 ソールの幅やバンス角度などは
この使い方を基準にして設定されています。

2021年11月25日木曜日

L型ブリストルパター Q&A

☞ハミングバードスポルテ本店 http://blog.livedoor.jp/hbs/


Q:L型パターは難しい印象がありますが…。
005

A:全くそんなことはありません。
何故、その風評が定着したのかは不明ですが、
(おそらくL型パターが世に広がったころ
 米国のモノの並行輸入品が中心で
 35インチのものが多く、非常にヘッドが軽かったですね
 そのヘッドの軽さが難しさを生んだのでは…と考えています)

アイアンの延長線上と言う意味では
他の形状のものに比べると利点はたくさん御座います。
逆にデメリットは殆どないと言えます。

 ヘッドをターン(回転させて)打つを信じている人が
 少なくないようですが、
 パターだけに限らず アイアンも同じで
 ショットの目的は ボールを移動させることです。
 ボールを回転させることではありません。
 ボールの回転は移動に伴い、発生するに過ぎません。
 ボール⒲を目標方向に押してあげる と言うのが基本です。


まず、その形状が
ストロークのし易さを生み出します。
例えば、ピンタイプやマレット形状であると
その形から、次に動かすところがイメージ出来にくく
ストロークの初動が取りにくいと思います。
007

L型は特に弊社のブリストルパターは
テークアウェイを取る方向を喚起させる形状に
なっておりますので、
無意識に動かしても そのガイドが活きてきます。

006

次にL型パターは
マレット等のパターに比べると重心が浅く難しい…
と思われがちですが、正直真っ赤な嘘です。
確かにデータ的には
マレットに比べると重心位置は浅いです。
しかし、ボールを上げる必要のないパッティングに
重心の深さの利点は殆どなく
逆にデメリットな部分も少なくありません。
ゴルフクラブ(クラブヘッド)で言う所、
重心の深さは インパクトロフトを大きくする作用が
ありますが、ボールを転がしたいパッティングに
その効果は良い とは言い切れません。
重心が低いとヘッドが前に出やすく思いますが
クラブの構造上、ヘッドが前に出る というのは
ヘッドが上に動きやすい になります。
009

多くのアマチュアのパッティングは
ボールにオーバースピンを与える😱
というものすごく間違った理論に基づいていて
『ボールを下から上にコスリあげる』ストロークが目立ちます。
そのストロークにとって
重心の深いマレットなどは
インパクトなどを葉…ショットで言うところのトップを
生み出し易く、距離が一定しなくなります。
マレットを使用していているゴルファーの
インパクト音を聞いていると
ヘッドの角がボールに当たっている音が多く
これでは望みの距離は打てなくなります。
偶然待ちの状態になります。


慣性モーメント・・・
これも多くの勘違い を生んでいる理論です。
慣性モーメントとは
姿勢や運動を持続しようとするエネルギーです。
だまされてしまいそうですが
マレットなどの形状に比べると L型の方が小さめです。
(打ち手の目線で見ると)
重心も浅いです。
008

しかし、300gのマレットタイプと
470gのL型パターで
どちらが その慣性モーメント
姿勢や運動を持続する力が大きいと思いますか?
勝負になりません。
数値で言っても段違いです。

L型 ファット-B 11/30受付締め切りになります

☞ハミングバードスポルテ本店 http://blog.livedoor.jp/hbs/

あるお客様の 特別な指定によって
 作られた 一点限りのモノ です。
 現存では サンプルを含め2点しかありません。
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成型の為のプログラムも、金型もない、
 最終仕上げを除き、ほぼ全行程 手削り のヘッドです。 
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ヘッド重量は
  530~535g あります。

ロフト 4度(ブリストルオリジナルよりも1度立っています)
ライ角度 71度(同じ)
素材は軟鉄鍛造 S15C です。
仕上げは 素地にWニッケル、
 表面に薄くチタンコーティングをしています。
 見た目は 薄い金色 です。
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見た目で言うと 2mmほど厚みが増し(ファット-B)
 ネックが3mm長くなっています。
重心が1mm深く、2mm高くなっています。
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ご依頼のある分のみ 製作いたします。
 (締め切りは11月30日までとさせて頂きます)

 以後 再販、再製作の予定はありません。
 
 …納品は年内…はかなり難しいと思います。
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ご連絡、ご依頼、お問い合わせは
 〒238-0024 横須賀市大矢部3-14-10
 <hummingbirdsports@jcom.home.ne.jp>

  046-804-1480    野澤  まで

2021年11月24日水曜日

最新版 長崎ゴルフ通信

ゴルフグローブのお話し

☞ハミングバードスポルテ本店 http://blog.livedoor.jp/hbs/



手のマメのお話^^

鬼のような練習量があれば それはそれで出来てしまうのかも
しれませんが、まずシンプルに用具でマメは防止出来ます。

まず 手に汗をかいて
手袋がかなり湿ってきたら
乾いたものにローテーションしてください。
何枚かでローテーションすれば
そこそこの球数打っても マメを作らずに済みます。

スナップショット 6 (2013-09-07 13-16)

次に 多くのゴルファーがそうですが
大きいグローブを使い過ぎです。
お店に来られた方は分かるかもしれませんが、
私は手が大きいです。
プロスポーツ選手(バスケとかプロレスとか)
そう言う人を除いて、自分より手の大きい人に
殆ど会ったことがありません。
多分 皆さんのグローブ選びの観点で言うと
サイズは L ➡ 26とか25 を選ぶと思います。
でも、私が実際にしているグローブは
メーカーや機種,素材にもよりますが、 22か23 です。
(コースで使うのなら 21も考えます)
どこかで書いて記憶がありますが、
大きい手袋を使うというのは とても損しています。
ぴったり、もしくはキツキツのグローブを使えば
握力を多く使わなくとも グローブがグリップを握ってくれます。
そして、小さめのグローブでは
自然の手のひらが手のひらとして使え
拳骨を作ることが難しくなります。
正しく握りやすくなる ということです。

手のまめは 湿っていることから始まりますが
基本は摩擦です。
スイング中に動かしている というのもありますが
大きな手袋は手袋の中で手が遊んで
手袋自身と手の不必要な摩擦が発生してしまいます。
スナップショット 1 (2013-09-09 13-43)

新品を装着する時はきついかも知れませんが
慣れてしまえば 小さめのグローブはグリップすることの
補助具として大変有能です。
○○シープの本革の手袋を使う必要なんてありません。
1000円もしないような合皮のもので十分です。
自分の手の入れられる最小サイズ
新品の時は 少々しびれる位 小さめのグローブを
一度試してみて下さい。(痛くない程度のものね)
使い込んでくると伸びてくることも計算に入れてくださいね。

最近の伸びる素材を使っているものなんか
本来のルールでは 違反? じゃないか という位
かなり補助具として使えます。
是非 試してみてください
グローブを変えるだけで 多分グリップも変わってきます。

2021年11月23日火曜日

質問頂きました✋ 1.2.3.

☞ハミングバードスポルテ本店 http://blog.livedoor.jp/hbs/

ご質問頂きましたので

<質問です>

1.
 アイアンは球を狙って打ちますが、
ティーアップしてるドライバーはどこを狙ってスイングすればいいのですか?


 うわー 考えたこともありません。

やっぱり、ボールなんじゃないですか?

とは言え ボールを見ていれば当たる と言うわけでもないですし、
見なくても当たりますが、慣れないと不安でしょうね。

私、個人のコトで言うと
もう20年来 強度の乱視 の為
 眼鏡なしでは ボールが6~9個くらい見えます。 ふふふ
 カマキリとか虫の目、状態です。

一番色の濃さそうなのを打っているつもりですが、
見てはいますが、注視していませんし、漠然としています。
なんとなく 視界の中にあるボールを打っている感じです。
どの道 ちゃんと見えませんので。。。。。。

✋テークバック時、右向き不足の方は
一回、ボールから視線を切って
からだ~股関節を境目とした胴体を『右に向ける』習慣付け
をした方が良いかも知れません。

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2.
 硬質のディスタン系の球をお勧めする理由
はどのようなロジックでしょうか?興味があります。


ボールの柔らかさ に関してですが、
ドライバーであっても、アイアンであっても
金属質とゴム質 のヤング率(歪み率)は
200倍以上差があります。

20年前に比べると ツーピース~多層系のボールは
実は 歪みにくくなっています。
無駄な歪みが無いので飛ぶのです。

柔らかい と感じる(実は錯覚しています)のは「音」です。
表層や二層目に ポリマー・イラストマーなどの
 吸音材 が多用されているのが理由で、
実際には ボールはどれも
  硬く? なっています。


勿論 ボールは好き嫌い、好みで良いとは思いますが、
柔らかさ(音に)に固執する必要はないと思います。

悶絶クラブであれば  いや! と言うほど
ボールは潰せるので 硬質系のボールでも
十分潰せますし、いい音も出せます。

ボールの重要性は 同じ球を使い続ける コト です。
そう言う意味で 硬質なボールの方が 安価な場合が多く
そういう意味合いで 硬質なボールをお薦めしています。
予算が許せば どちらでも良いかな とも思います。


これは余談ですが、(ボール質にもよりますが)
一般的な練習場のボールで 良い球 を打っていると
実際のコースで使うボールでは
スピン過多、弾道高め になってしまう可能性があります。

ユーティリティクラブ、フェアウェイウッド、ドライバー あたりでは
すこし 失速する位が良いと思います。

私 個人の場合で言うと 元々弾道が低いので
6番アイアン以上のクラブが失速し、
 全部 同じキャリーになってしまいます。
それを無理にあげようとするのは 良い練習になりません。

練習場では 距離を重視せず
弾道の高さを揃える練習をした方が良いと思います。


353204-1

3.
 3Wと7WとUTは、ミステリーを考えていますが、
どのモデルになるのでしょうか?

野澤さん的にはSYBとミステリーはどうお考えですか?

形状の好みもあるとは思いますが、
SYBの W422V は ロフトの一度大きく
性格的にも上がり易いヘッドです。
打ち出しがやや高めの スピン少な目タイプとお考え下さい。
#3-14.16.17.
#5-19
#7-22
#9-25
#11-28

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一方、ミステリーの HT-411 は
性格的にはオーソドックスなタイプ
打ち出しが中弾道 W422Vに比べると スピンはやや多め です。
411-6_small
#FD-14.15.16.
#5-18
#7-21
#9-24
性格も含め
番手とロフト構成で選ぶ方がよいかな と思います。

UTはミステリー一本なのですが
 ロフト構成は
#3-19
#4-22
#5-25
#6-28

 その組み合わせになると思います。
✋3番に相当するモノは
元々の球質、ウッドに対する自信 にもよりますが、
大きめのロフトを選んだ方が良いと思います。
無理に3番を選ばず 5番からでも良い場合もあるでしょう。
その場合は 18度のロフトのミステリーの方がよいかも ですね。

ウッドとアイアンの間に ユーティリティクラブ を入れるか否か
にもよりますが、それによって
残りのもう一本のウッドを選ぶと良いと思います。

ウッド、ユーティリティ共に
 きつい番手、キツイロフトは選ばない が
 基本だと思います。

番手間の長さの違いなど ヘッド重量で変えられますので
一度に造らない場合(何回に分ける)であっても
どういう構成にしておくか 先にご相談ください。

2021年11月22日月曜日

【保存版】弾道スペック データのウソ❓ ホント❓

☞ハミングバードスポルテ本店 http://blog.livedoor.jp/hbs/


面白いデータ、
あまり知られていない データをご紹介します。



スイング集 Patty_Moment


 H-sp.B-sp.BS/HS入射角打出角回転数高さ
着弾角飛距離
 m/s m/s 縦/rpm₍ヤード₎
Driver41.762.21.483.013.2261022.837218
3wood40.058.61.48-0.911.2270021.039195
5wood39.156.81.47-1.812.1450023.743185
7wood37.754.61.46-3.012.7469022.846174
4iron35.551.51.45-1.714.3480021.943169
5iron35.149.71.43-1.914.8508021.045161
6iron34.648.41.41-2.317.1594022.846152
7iron33.746.21.38-2.319.0670022.747141
8iron32.844.41.33-3.120.8749022.847130
9iron32.041.31.32-3.123.9758022.747119
PW31.138.21.28-2.825.7840021.048107
➂おまけ   46.8 64.1 1.45 7.8 16.0 1710 --- -- 252

このデータは 複数のLPGAトーナメント(米国)で
計測した 数百人の女子プロ のショットデータ(2019年) です。

番手ごと ですが、左から 
◌ヘッドスピード
◌ボールスピード
◌俗に言う ミート率
◌ヘッドの入射角度
◌ボールの打ち出し角度
◌ボールの縦の回転数
◌ボールの最高到達(高さ)点
◌キャリーの接地(着弾)角度
◌キャリーボールの距離


平均的な 成人男性(おじさんゴルファー)のデータ と比べ
  ややハイスペック、やや飛ばし屋さん気味ですが
参考になる点も多いかと思います。

 キャリー218ヤードですので
 総飛距離は240~250ヤード と見て良いでしょう。




➀ドライバーを除き
全てのクラブに入射角度(データ上 マイナス値)が
あるコト
 ですね。
全部、真似はしきれませんが
 ウッドははらって打ち、アイアンは打ち込む は
実は本当では無いのが判ります。
長さ、や長さによる立ち方(前傾)などによって
 そう見えるだけ というコトなのでしょう。

ドライバーのティアップを考慮に入れても
🔴クラブごとの、ロフトなりの回転数の変化
🔴長さなりの 入射角度の変化
 が
一定(の流れ)になっていますから 
ほぼ全番手 同じように振っている と考えて良いと思います。


ここは私たちよりもパワーがある、スピードがあるから
可能と言えるかもしれませんが、
ティーアップしたドライバーよりも
地面から打つ #3の方が
打ち出しも低く、最高到達点の高さも低い、
のは やはり プロならでは、です。


➁これは既に知っている人も居るかと思いますが、
 ボールの最高到達点、
 一番高くなるトコロは
 実は ほぼ全番手 同じ高さ
 です。

 飛ぶ距離に対し どこが一番高くなるか
 というコトで
 距離の出るドライバーは より真ん中にそれがあり
 ロフトの有るウエッジに近づくほど
 一番高くなるトコロが奥になる、と
 着弾角度から想像出来ます。

 同じ地面から打つ クラブ同士比べてみると
 3番ウッドのロフトが15度前後
 PWのロフトが 45度前後 ですが、
 (ボールの置き位置も関係しますが…)
 打ち出し角度には 15度前後しか差が無いコトから
 如何にボールを潰して打っているか 
 別な言い方をすれば 前さばきで打っているか 分かります。
 ボールを潰して打つ は まだ死語ではないのですね。


 数週間前に女子メジャーを優勝した選手も
 ドライバーであっても 右手のスナップは
 打つまでは解かないイメージです
、と言っていました。

01_b


➂ おまけですが 72歳時の
 ジャンボ尾崎 のドライバーショット データ です
 ひゃあああ やはり怪物ですねー



④これもオマケ ですが、
 ドローボールと呼ばれているショットは
 アドレスのターゲットラインに対し
 すべて 右向きのフェースから生まれています。

 
開いているからスライス は一概には言えないのです。



全体的な、そして個人的な感想 で言いますと
アメリカの女子プロは思ったほど 普通 というか
驚くほどは飛んでいないのですね。
1年半~2年前のデータになりますから
ドライバーでは 打ち出し角度がやや増え
 スピン量が減っているのでは と予想します。

また、全番手のショットデータを見ると
 一般的アマチュアゴルファーは
 『いかに すくって打っているか』 わかります。
  余りにも違いが大きい…ですね。
真似をしよう とは言い切れませんが
 本当の 上から打つ が掴めていないのでは❓ と思います。