昨日の記事の続き…というか補足の記事になります。

この部分が理解できると
ヘッドスピードや経験値と関係なく
簡単に スピンの効くアプローチが出来るように なるでしょう。


スピンを効かせるのには
そのメカニズムというか
法則を知る必要があります。

多くのアマチュアは スピンを効かせるのに
①スピードを上げる
②ロフトを開く
という風に思っているようですが
それは双方間違いです。

①スピードを上げる は
ヘッドスピードを上げてもスピンは効きますが
上げなくてもスピンを効かせることは出来ますし、
アプローチの場合、その距離を打つ、正確に打つ、
ミスの頻度を少なくする という課題も同時進行ですから
芸としてやるのならいざ知らず
それらの課題を満たしたうえで スピンを効かせる のであれば
スピードが上げる必要はないでしょう。

②ロフトを開く
これは もうまるでダメです。

スピンを効かせる はイコール スピンを増やす
のではありません。
スピンを増やせば 通常ボールスピードは落ちます。
スピンを増やせば 通常打ちだし角度が増えます。

ボールの回転は永遠のモノではなく
いつかはゼロになるのです。
ボールスピードが遅く、かつ飛翔道のりが長くなれば
着弾時にスピンが残っている可能性は落ちていきます。


スピンを効かせる原則は
その距離を打つのに必要範囲の中、安全範囲の中
ボールスピードが速く、飛翔道のりが短いこと です。


ですので 意外にもサンドウエッジで打つよりも
9アイアンでアプローチした方が
適切にスピンが入る可能性が高いものです。
ロフトを開いて スピンを効かせるには
ボールのスピードも ボールの回転量も必要です。
かなり危険度が伴い、アマチュア向きではありません。
プロにとっても 一か八かのショットになります。



ただ 同じヘッドスピードで打っても
ウエッヂの方がヘッド重量という
 ボールを打撃する破壊力が高いので
安全性を兼ね、スピンを効かすのに多用されます。

アマチュアの多くが
肩の揺さぶりによるショルダーストロークでの
パターやアプローチが多いです。
これが諸悪の根源でしょうねー。

これは即ち、ほぼ100%の確率で
ヘッドの上昇軌道、グリップの上昇軌道での
アプローチになります。
その上に、フェースをどんどん上に向けてしまうので
上昇軌道になっても ロフトは大きくなります。

上昇軌道分 打ちだし角度も高い上
ロフトも大きくしますから
ポコん と上に飛び出ますが
道のりが長く、ボールスピードが遅いので
左足上がりで 2クラブ分大きいロフトのクラブで
打っているような球筋…という具合です。

当然、飛翔中にボールの回転は解け
着弾時には惰性しか残っていない という具合です。


失敗してもいいですから
練習場で、ウエッジを持って
グリップが下降軌道の中にインパクトを入れてみて下さい。

ウエッヂにしては かなり低めの弾道で飛び出ますが、
その放たれた弾道は ワンバウンド目、ツーバウンド目に
スピンが効き ブレーキとなる球筋になるでしょう。

特に ヘッドの重いものでやるとその効果は高いです。
ヘッドの軽いもので行うと そのヘッドの軽さの分
スピードが必要になり、スイングも大きくなります。
速く 大きいスイングですから ミスもし易くなりますし、
速い、大きいスイングになると 概ね
しゃくりインパクト、煽るインパクトになりますから
(グリップが下降中のインパクトが作れず)
スピンの効く球を偶然以外では打てない という事になります。