そうですね 60歳前後の
身長170cm前後、 体重70キロ前後
やや運動不足気味の男性
『これからゴルフを始める設定』であれば
もしくは 貰ったクラブで始めて
自分で購入する『初めてのクラブ』
👉ドライバー45インチで 硬さ 200(~160)cpm
👉アイアン38インチで 硬さ 220(~180)cpm
この範囲位が理想的、
コレに慣れさえすれば 癖のない、
からだを傷め難いスイングに行き着き
「楽しめるゴルフ」が出来る と思います
予算の都合上…中古のセットなんかを買うと…
ドライバーでスイングを覚える、というのは
ちょっと無理がありますから 当然、短めのアイアン
で 練習を始めることになります。
この硬さ は 一般男性 にとって
地面に置いてあるボールを
フェースで こそぎ取る のが難しいスペックです。
ボールが拾えない…
フェースを下に向けたまま
からだの回転で! なんてことをしたら
見事に空振りするだけ です。
ですので フェース、ロフトを開いて
ボールとマットの隙間に
フェースを入れるコト を強要されます。
それ以外の方法では かなり難しい…。
8番アイアン以降の 元々大きめのロフト のクラブ
であれば 曲がりの元になる 縦のスピン量が多いですから
方向は兎も角、それでも大きな曲がり にはなりません。
ところが 6番よりも上の 長い、ロフトの立ったモノ
になると そう打とうとすると ダフリ、トップ か
飛ばない 緩い右曲がりの球 になります。
ロフトを開いて 地面のボールをこそぎ取る
そして そこそこの当たりになる
この二つを両立させるには
俗に言う ハンドファーストは厳しく
ヘッドでグリップを追い越す
開いて入れて、閉じて抜く
そういう感じにならざるを得ません。
✋バンカーはなんとかなりますが…
アプローチショットはものすごく苦労するコトになります。
開いて入れて…ボールとマットの下を刷り抜くショットは
そこそこの インパクト加速が必要です。
緩いインパクト加速では ダフリか、トップは必至。
しかし、アプローチはその加速加減が距離加減です。
果たして どう距離を調整するんでしょう❓
練習場でのアイアンショットには マットと言う強い味方 がいます
ですので 慣れてくれば、ミドルアイアンでも
ロフトを開いて 少しダふらせて
と言う打法が 自然と身についていきますが、
ところが そのまま ドライバーに行くと
本来、打つべきスペックよりも硬いドライバーですが、
比較対象になる アイアンよりは柔らかく
シャフトがしなる分、開きが増大し
強烈なスライス を味わうことになります。
開いて入れて と言う打法は
既にこの時点で 「自分の当たり前」になっていますから
フェースターン が 次の課題 になって行きます。
アイアンに比べ 大型のドライバーは重心距離も長く、
アイアンよりもシャフトも柔らかい
しならせて しなり戻して を続けていくと
本来の 自分の『使うべきスペック』よりも
少し硬い筈の ドライバーシャフトが 柔らかく感じる…
『そうだ!』
もっと シャフトを硬くすれば スライスしないで
もっと 飛ぶはず!
この経験するゴルファーは かなり多い と思います。
スチールシャフトの
インパクトやダフリ、トップなどの衝撃の減衰率は
カーボンのそれに比べ 半分以下、
つまり 衝撃がかなりからだに響く上に
腕のロールを激しく使い、
インパクトでは左腕の止め、絞り、
ヘッドターンするのですから
肘や手首などの関節への負担も
少なくないスイングを要求されます。
確かに 自分の本当の体力に合ったシャフトの硬さ
には コストがかかります。
硬いシャフトの墓場 の中古品 から比べると
文字通り 桁違い になるコトもありますが…
体の故障を生んでしまう運動性能頼りなスイングを強要され、
のちのち かかる整体や医療費 を考えると
どっちが『高い』のか疑問です。
従って、基本 初期投資のみ。
周囲は 悩んでおられる 。
(店主)
本当にそうですね。
現状のゴルフクラブの 変化/進化は歪な方向に進んでいます。
この部分が 現在のゴルフクラブの最大の問題点 です。
👉ドライバーは飛ばない と売れませんので
シャフトがどんどん柔らかくなっています。
2021年現在の 一般的なSRシャフト は
20年前の レディース相当 です。
👉一方、アイアンは一本売りが基本ではないので
セットを #6~PW 5本にしたり、と
『低予算でないと』売れません…。
基本、硬いシャフトではほぼ商品の違いによる性能差
は出ないので ブランドと価格のみが『セールスポイント状態』
"その結果のスチールシャフト装着" であって
スチールシャフトが良いから、ではない
安かれ、悪かれの売り手都合が続いています。
本来、コース、現場では
一球交互交互に打つ ドライバーとアイアン が
振動数230cpm-ドライバー と 320cpm-アイアン の差…。
必ず ミスが出る、
ミスが出るように誘発されるスペックの差 です。
そのミスが出ないようにするため 練習の数、頻度を増やすと
『当然』ボールの置き位置(右打ち)が
ドライバーは㊧ 👉左かかと前位
アイアンはは㊥ 👉人によっては真ん中よりも右
へ行き着くことになり、そのボールの場所の違い から
結局、同じスイング、同じタイミングでは当たらない、
コースの傾斜や景色で ボールの位置のズレのよるミス…
それもまた 当然の帰結 です。
230cpm-ドライバー 320cpm-アイアン
市販のごく一般的な組み合わせ だと
パワーのある人はドライバーに悩み
パワーの無い人はアイアンに悩みます
スイングの問題があっても、無くても、
空中にあるボールを打つドライバーは
250cpm を 220cpm に変更しても、その逆の
220cpm を 250cpm に変更しても、
ある程度 慣れてしまえば なんとかなりますが、
地面にあるボールを打つ アイアンは そうは行きません。
320cpmを 300cpm にしても
まだまだ はるかに硬く、代り映えがしません。
280cpm でも まだまだまだ 硬く
それ以下に 落とすには スチールでは難しい…。
それを『クラブで解決』しようとすると
いきなり 倍、倍以上 単価が上がる
おそらく ゴルフクラブの最大の問題はココ なのでしょう。
カーボンシャフト(グラファイトシャフト) は
スチールシャフト とは 発想が全く別です。
シャフトを歪ませない、変形させないコトが
基本思想なスチールシャフト
シャフトを歪ませる、変形させるコトが前提で
その復元や力の逃がしを考えているカーボン
前者が強度発想 で 後者は剛性発想 です。
まあ 言ってしまえば 前者は旧世代の産物…。
ですので 300cpmのスチールシャフトの相当するのは
250cpm それ以下のカーボンシャフト装着品、
220cpmの硬さのドライバーに適したアイアンの硬さは
230~235cpm-5番アイアン相当 です。
アイアンに硬さにドライバーを合わせると
体を傷めることになり、
ドライバーの硬さにアイアンを合わせようとしても
市販にはそういう系列のアイアンは存在していない。
使う予算を抑えるため
中古市場で売ったり、買ったり しても
名称と色柄が変わる、毛色が変わるだけで
その構図の中から抜け出せないのですから
本来、クラブの買い替え、それに伴う迷い
も ゴルフの楽しみ だった筈なんですが…。