Q:ゴルフを始めたばかりで、
先輩のおさがりを使っていますが、
自分でクラブを『買ってみよう』と思っています。
アイアンの には
どんな違いがあるのでしょうか❓
初心者ですのでキャビティの方が良いのでしょうか ❓
教えて下さい。
その答えは一番最後にします。
まずは キャビティアイアン からお話ししましょう。
キャビティは英語で穴あき、虫歯のコトもそう呼びます。
キャビティアイアンのメリット は
①大型ヘッドのドライバーと同じように
重量を周辺に配分するコトによって
同じ重量でも 重量効果が高い(重くしたのと同じ)コトで
打撃力が増し、距離が出し易くなります。
➁①と似ていますが、重量を周辺に配分するコトによって
慣性モーメントを上がり、運動の持続性、
姿勢の維持性能が高くなり、距離を出し易く、
ミスヒットに寛容になります。
➂重心配分に自由度が高いので
重心距離を長くしたり、重心を低くしたり、
㊕にマッスルバックに比べ、重心を深くし易く、
ボールを上げ易くします。
と 良いトコロばかり。。。に感じますが、
設計思想はその通り、良いトコロが多いのですが、
実際に製品にすると 実はそうでもないのです。
❶マッスルバックに比べ、見てくれも大きくし易いので
アイアンですが、やや長尺気味も多く、
また 購入対象者が女性や高齢者など 非力な方が多いので
それに合わせて 軽量ヘッドになっていることが多い・・・
❷慣性モーメントの主要素は『ヘッドの重み』です。
❶に絡み ヘッドが軽量になっていることが多いので、
実は見てくれ…ほど 慣性モーメントが高くないものが
多いのです。
例:古いアイアンですが、見てくれは巨大で
奥行きもある キャビティ の代表例のような形状なのですが、
慣性モーメントは 異様に低く(数値 1700g㎝2)
当時の平均値/2500g㎝2 より遥かに低かった…。
❸重心が深く、上がり易い分、ストロングロフト のモノが多く、
飛距離性能は高くなりますが、その分、
番手が長距離型に集まり、使用頻度の高いロフト帯に
番手が少なくなる、番手間の距離差が開き易くなる欠点があります。
キャビティアイアンとマッスルバックのアイアンの
最大の違いは 重心距離(シャフトから重心までの長さ)です。
キャビティの方が大型 → 重心距離が長く、
大型のドライバーのソレに近い、
理想的には ドライバーよりもクラブの短いアイアンの方が
重心距離は長い方が良いのですが、
現代には そういうドライバーとアイアンの関係は
皆無に近いので、少なくとも 似ている重心距離の関係 の方が
双方に互換性が高くなる、ここが最大のメリットと思います。
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