2025年3月31日月曜日

令和のドライバーのリシャフトのお話し

☞ハミングバードスポルテ本店 http://blog.livedoor.jp/hbs/


質問「ドライバー、ウッド系の殆どメーカー、機種が
 ネックの調整できる いわゆる『カチャカチャ』タイプに
 なって来ていますね。」 

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店長「それはそれで 上手に使いこなせば
 面白いオモチャではあるのですが、
 それと並行して 中古クラブ市場のかなり盛り上がっているので
 結構、滅茶苦茶なコトが横行していますね。」

質問「どんな ですか❓」

店長「ネックの調整出来るものは
 シャフトの先端に スリーブという金具が付き、
 ヘッドに差し込む角度や回転を変えて
 そのスリーブを差し入れ、固定するんですね。

 ですので 同じ機種のウッド、ドライバーじゃない ウッド、
 それらのスリーブ(差し込み部分)が共有なモノがあって
 3番ウッドのシャフトでも 5番ウッドのものでも
 スリーブ付きであれば
 ドライバーに差し込むことが可能です。」

質問「えええ それ短くないですか❓」

店長「はい。今では ドライバーの平均的な長さは 46インチ
 3番ウッドだと 43インチ強ですので 3インチ短くなります。」

質問「それで 使えるんです❓」
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店長「ボールは打てます
 でも まず 3インチの分のヘッド重量は軽くなります。
 重さにすると 20~25gです。
 スイングウエイト表記ですと D-1のモノが B台になる可能性も…。」

質問「大丈夫なんです❓」


店長「強烈に軽くなりますから
 振り回す人には 負荷が少なく振り易く感じるかも知れません。
 が しばらく使うと 色々弊害は出るでしょうね。」

質問「ですよね。」

店長「まず 衝撃がデカくなります。
 重さって 衝撃を喰う と言うか
 動き始めると 重いモノほどモーメントが強くなるので
 ボールに当たった時の減速が少なくなりますが、
 軽くすると ボールに当たった時に減速が激しく、
 それは 場合によっては 痛みになる可能性も。。。

 また ロフト的に 10度として、
 それを 43インチで使うとなると
 入射角度が発生してしまうので 打ち出しが取れません。
 ボールの高さを確保するには 軌道を変えなくてはなりません。

 ま このケースは殆ど 途中で辞めるんじゃないですかね。


 スリーブが付くタイプのモノ、その中古 であると
 クラブとして売られていても ヘッドだけ、シャフトだけ、
 を目的として購入される方も多いと思います。

 それはそれで 面白い楽しみ方 だと思いますが、
 失敗するケースも多いと思いますね。」

質問「ありそう・・・。」

店長「重心距離とか慣性モーメントとか 無視して
 ヘッドを機種名だけ、ブランド名だけ で 追いかけると
 失敗する率は高いと思います。

 スリーブを利用して 簡単にシャフトを替える、
 そもそも シャフトを替えるコトに積極的なゴルファーは
 総じて 硬いシャフトを好みます。
 人気があるから、と言って 重心距離の長いモノや
 慣性モーメントの数値の大きなモノ は
 あまり硬いシャフトとの相性が良くありません。
 ソコに 硬いシャフトを挿しても あまり良い結果は出難い
 と思いますし、
 現代のヘッドは どれも かなりロースピン、
 スピン抑制の強いタイプが多いですから
 重心距離の短いモノやモーメントの低いモノも
 硬すぎるシャフトでは ボールが浮かない とか、
 浮力が持続できないになり易いので 注意が必要です。


 あっちに付いてるシャフトをこっちに挿して とか
 そういうご依頼がものすごく増えてますねー。

 2本のシャフトの硬さが 全然違う、
 良い感じなのは 柔らかい方なのに、
 知名度、人気を優先して
 あまり上手く行っていない硬い方を採用
 なんて言うのは ホント、日常茶飯事の作業です。

 ✋✋一応、アドバイスはしますけどね…。」

2025年3月30日日曜日

はじめまして。 『悶絶クラブ』です

☞ハミングバードスポルテ本店 http://blog.livedoor.jp/hbs/



初めて悶絶クラブを手にすると、
初めて悶絶クラブで打つと、
恐らく全員が驚くことになると思います。
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多くの人が
 ご自分の基準 ☞ 柔らかい
 ご自分の基準 ☞ ヘッドの重たい
は 今のクラブと比較して10%以下
硬さの目安である振動数が
 260cpm ☞ 245cpm
軽量スチール装着の5番アイアンのヘッド重量
 240g  ☞ 255g
 位だと想像されていると思います。

ところが 悶絶クラブはスペック(仕様)によっては
 260cpm ☞ 150cpm
 240g  ☞ 300g

になってしまうのですから
想像以上の「すごさ?」に驚くことになるでしょう。

シャフトが柔らかくて、ヘッドが重いと
自分の動きによってクラブはそれを倍化するような
そんな感じです。

特にヘッドを振りまわして
クラブの機能を無視し、自分の技巧によって
ボールを打っていた人には
その柔らかさによって、その重さによって
それが封じられてしまうでしょうから
ちょっと大変かもしれません。
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自分が腕さばきで クラブを動かしていると
柔らかい&重いの複合体は
自分の手さばきへの反応が鈍く、動かし辛く
思った通りになってくれません。

こんな質問頂きました。
「試し打ちのクラブを打ちました。
 テークバック(ストローク)の初期に
 ヘッドの重さを‼感じてしまいます。」
これは違和感…と言う意味だと思いますが、
このご自分の言葉に、ご自分のショット(テークバック)や
ストロークの謎というか、問題が隠れています。
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ゴルフクラブは
自分が動くと、それが持たれているグリップ部が動くので
当然、その分ヘッドも動きます。
クラブヘッドが重くても、シャフトが柔らかくても
軽いものや硬いものから比較しても
重くなって、動かし辛いのは
「クラブ」であって、ヘッドでは無い筈です。

ヘッドが重い…ということは
ヘッドを動かそうとしている ということです。

グリップを動かして、その分ヘッドを動かすのと
ヘッドだけを動かすのでは
ゴルフクラブの ロフトやヘッド姿勢、クラブ姿勢の
変化が激しく(多く)なり、
 その分安定したショットやストロークの可能性が下がり
ゴルフに良い影響を与えません。
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どんなクラブであっても
シャフトには 硬さや柔らかさ 軟度が存在し、
ヘッドには 軽さ重さはあっても 集中した重量は存在します。
重くて振りにくいから それを無くす(減らす) という発想は
クラブは一切頼らず 自分で打つという事です。
クラブの機能は無視したい、邪魔されたくない という事です。

少し言葉は悪いかもしれませんが、
そう思うのなら、ファッション以外で
クラブを買い替える理由はありません。
    多くの人がそうですけどね…。

ゴルフクラブには先人たちの数百年蓄積された知恵が
集まっており、私個人も悔しいのですが
その知恵を上回るようなものを考えつきません😱


 ✌ ✌ ✌ ✌ ✌

悶絶クラブは ものすごくハッキリ主張をするクラブです。
扱い方でダメなモノはダメ とはっきり言います。
当たり前と言えばそうですが、その典型例が「重さ」です。
今までは気にしなかったかも知れませんが、
これからは「重さ」を敏感に感じてみて下さい。

✊その重さが「いつ」生まれるのか?
✊その重さは「どの」方向に発生するのか?

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そして その重さは
✊自分の動作をしていきたい方向との関係はどうか?
✊打つボールの方向との関係はどうか?

ゴルフクラブ全体の重量配分や
クラブヘッド、クラブの形は 
打ち手が打ち易いよう、
繰り返し打てるよう、
少ない力でボールを飛ばせるよう、
体を痛めなくても練習できるように

考えられて作られています。


スイング中に重さを感じる ということは
その自分にかかる 重さの時期や方向が
自分の次に「行きたい方向」に対し負荷、邪魔になっている
という事です。

クラブのその重さに促進され 動作が出来、
ボールを打て、振ることが出来れば
クラブの重さは感じません。
 ☞特に切り返しからダウン~フォローまで

テークアウェイは重力に逆らう動きなので
多くはありませんがなにがしかの重さが掛かります。
それであっても
その方向は望ましい方向でしょうか?
テークアウェイは
トップの位置からボールを打っているための準備です。
動作そのものも
ボールの飛球方向とは概ね逆方向に動き
巻き戻しのようなモノですから
その逆方向への重さの増幅は
ボールを打つ方向にとっては不必要、最低限でいい筈です。

そういうのも とても参考になると思います。
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恐らく 現在活躍するトッププロも含め、
レッスンプロですら、雑誌やテレビ、誰かの言葉
によって 漠然と、ぼんやりと
『スイングってこういうもの』
『ダウンスイングってこうやる』
『ボールってこう打つ』
と言う程度だと思います。

ゴルフクラブとスイングの関係なんて
考えている人は殆ど居ません。

でも、ゴルフは「自分」の個人プレイで
現場に出ると 頼りになるのは
自分自身とゴルフクラブだけ です。

そのゴルフクラブに
使い方を教わり、使い方を考え
その機能を利用する方がずっと楽しいと思います。

 😊悶絶クラブは長く楽しめるクラブです!

2025年3月28日金曜日

L型ブリストルパターG2◆L字パターヘッドの造形 後編

☞ハミングバードスポルテ本店 http://blog.livedoor.jp/hbs/

L型ブリストルパターを作る際
当初は販売価格を無視し、比重の重たい925の銀を
使った作ろうと思っていました。
ところが金属加工屋さんに相談すると
銀を削り出しで作ると その削りカスは
切削過程での熱によって極度に酸化してしまい
元の銀に戻すのに、銀を買うより高くなってしまう
とのアドバイス。。。
500gのパターヘッドを作るのに
750~800gのインゴットが必要で
それがリサイクル出来ないとすると。。。
 ここで挫折
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そこで今度は 弊社のアイアンを作ってくれている
共栄ゴルフさんに相談します。。。
削り出しと言うことも含め
弊社のアイアンと同じ素材で
同じ加工、仕上げで出来るとのこと。

L型の形状を採用した一つの要因に
アイアンの延長線上、0番アイアンのようなものを作ろう
というのがありましたから、そのアイアンを作っている
ところにお願いするのは筋だとおもい
決断しました。

さて ここからが大変です。
一般的なパターは 300g強
500g近いものを作るには
単純な構造が故に倍の大きさになってしまう…。
オーソドックスな形状を維持しつつ
その重さを倍にしなければならない。。。
よくある タングステンなど異素材を重量増加の
ために使うとなると、面積、体積が取りやすい
ソールになってしまい、重心が低重心化・・・
パターにとっては芳しくない状況になってしまう。
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かといって フランジのついているような形状にすると
当初の目的であった 初期の動きだしイメージのしやすい
形状にできない。。。

何度作り直したことでしょう。。。

クレイモデルから サンプル削り出しにすると
その削りの陰影によって、歪んで見えたり。。。
構えた時に見えるラインによって
フェース面が反って見えたり。。。

出来ればグースはつけたくないけれど
グースに見えるような形状。。。

パターヘッドとして出来るだけ高重心な形状。。。

そして 何より 動かす~移動させるイメージの
浮かびやすい形状。。。

重心を高くするため 出来るだけネックを太くし、
グースに見せるため、削りの手法を変えてもらって
削り出しパターに投入できる技術はすべて
注ぎ込みました。


10数度のテスト&エラー
一年半の歳月によって 今の形状は出来ています。

自信作です。

2025年3月27日木曜日

L型ブリストルパターG2◆L字パターヘッドの造形 前篇

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パターだけに限らず、アイアンやウッドなどもそうですが
ボールがどこに飛び出そう と言うイメージだけでなく
クラブヘッドをどの方向に移動させるか、引くか、
(引くという言葉は手で動かすというニュアンスがありますが…)
それを醸し出す造形はとても重要です。
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自分が古いタイプの人間だから
そう感じるのかも知れませんが、
最近のクラブ、特にマレットやL型タイプのパターには
その「醸し出す雰囲気」を感じ取れません。
確かに 数値上、やれモーメントが高い とか
重心が深い と言う理屈は理解できるのですが、
人間は機械ではありません。
OB三連発をしたホールでのパターは
気落ちして弱くなったり、怒りで強くなったり
そういうものだと思います。

パターストロークは
ショットのように、スピードやパワーで解決出来ない
非常に静かなものです。
ショットのように「エイ!」という
乾坤一擲で誤魔化すことも出来ません。
ですので、ストロークまでの見つめている
ボールとパターのイメージは
とても大切だと思うのです。
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このL型ブリストルパターを作るきっかけとなったのは
ベティナルディと言うメーカーの
中尺のピンタイプのパターヘッドです。
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削りだしのピンタイプの形状で
中尺パター…
当時は中尺パターはまだまだ市民権を得ていませんでしたから
どちらかと言えば、パターの苦手な
パターイップスになりそうな人の
一時しのぎの存在でした。
ですので、流通するものも安価なものが多く
削りだしのベティナルディという高額なパターは
ほとんど回転しない状態。。。
しかも、ピンタイプ&中尺というのは
日本ではあまり認知された組み合わせではないので
ほとんど売れません。
非常に正当というか、オーソドックスすぎる形状というのも
この組み合わせにはイマイチだったのかも知れません。

販売元と仲が良かったこともあり、大量に買い付けました。
ヘッド重量が 405g超だったこともあり
それを引っこ抜いて、弊社オリジナルのパターシャフト
を指して、再販しておりました。

それが在庫切れし始め、
同時に弊社で販売しているオリジナルのウッドや
アイアンヘッドのヘッド重量がより重たくなり
よりシャフトの柔らかくなり・・・
お客様から パターが軽い、パターのヘッドが感じられない
という意見をちらほらと聞くようになります。
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そこで オリジナルのパターを作ろう
と言うことになったのですが
当初は そのピンタイプの重たい版を作ろう
と思っていました。
正直、ピンタイプのパターは直線に使い形で
構成されているので、デザインは意外に簡単です。

クレイモデル(粘土)から始めるのですが、
なんと言ったらいいのか
ピンタイプのパターは
静的には完成された形状ではありますが
人間が使う~動かすということに掛けては
何もガイドが無いというか
どの方向へ動かすのかのガイドが存在しません。
何度作り直しても
動かすイメージよりも動かさないイメージしか
出て来ません・・・。
同時に マレット形状もいろいろやってみましたが
これはもっと動かせない。。。
動かす方向のイメージがほとんどなく
イップスになってしまう形状です。
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L型パターの有名なところでは
ウイルソンの8802、8813
マクレガーのIMGなどがありますが
いずれも グースが強く、ヘッドを回転させる
そんなテークバックのイメージが出てしまいます。

そこで 自分の古いパターのコレクションの中から
ブリストルパターを引っ張り出してきます。

2025年3月25日火曜日

PIN型パター デール9 特徴1.2.3.

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〇ライ角度を 71度から 70.5度  0.5度フラットに
〇スタンダード仕上げ を クロムサテン(銀)
  従来のアイアンなどのサテンよりも目の細かいサテン仕上げで
  今までよりも ちょっと 青白っぽい感じです。
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◉Wニッケル(シャンパンゴールド)
 テフロンブラック(墨黒)
 カッパー(ピンク)
 ダークカッパー(チョコレート)は オプションになります。
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ロフト角度 3度
ライ角度  71度⇒ 70.5度
重心角度  75度
ヘッド重量 515~525g
材質  軟鉄鍛造S15C
仕上げ 鍛造後 NC
🔴純国産ヘッドです
ピン型『デール9』 新仕上げ追加
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左から カッパー(ピンク)・ダークカッパー(チョコレート)・オイルブラック
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◉カッパー(ピンク)
 使い込んでくると 黒っぽく
 くすんでくると思います

◉ダークカッパー(チョコレート)
 非常に渋い柄です。
 双方とも 銅メッキ系ですので
 ダークカッパーは使ってくると
 角、エッジがピンクになってくると
 思われます。





①桁違いの慣性モーメント
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ドライバーやアイアンのヘッドなどの
比較や指標となる言葉で 「慣性モーメント」と言う言葉
がありますが、これは何か と言うと
基本的には 「重さ」 を表します。
 軽自動車とダンプカー
 小石と月では その「慣性モーメント」が異なり
慣性モーメントの大きな ダンプカーや月 は
外的な圧力/影響を受けた時、
慣性モーメントの小さな 軽自動車や小石 よりも
変化が少なくなります。
それを数値で表すと 3000とか4000g/㎝ になります。

ゴルフクラブで言うと 慣性モーメントの大きなモノは
 姿勢、だけでなく
 運動そのものも持続しようとするチカラ が強く

ちょっと 不謹慎ですが、
 同じ速度 時速50キロで
 止まっている軽自動車にダンプがぶつかるのと
 止まっているダンプに軽自動車がぶつかるのでは
様子が異なるのは 想像が難しくないと思います。
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また、同じヘッドの重量であっても
ドライバー、ウッドなど 立体的に大型になれば
重量が重心点から離れているので 慣性モーメントは大きくなります。
キャビティのアイアンも同じ発想です。
 独楽(こま)で言うと
軸に対し、重量が外側にあればあるほど
回転の持続性が高くなる、そういう発想です。

一般的なの パターヘッド重量は 310~320g(34インチ)
     👉L型ブリストル で 470g (1.6倍)
     👉ピン型デール9 で 520g (1.7倍) です。 

 慣性モーメントもそれに相応するモノと考えられます。
パターには 慣性モーメントのルール制限はありませんが、
もし 設定されれば まず アウト でしょう。

昨今、少しづつ…ではありますが、市販品のパターヘッドも
重くなる傾向が強くなっています。
異形の大型マレットは 慣性モーメントを上げるのが目的です。

ヘッドが重くなれば ヘッドスピードが緩め であっても
同じ距離が打ち易くなり、小さなストローク、
遅めのストロークで済みますから 方向だけでなく
距離も安定し易くなります

➁ロフトの立ち を生み出す 高重心

一般的なパターの重心は 13mm です。
ブリストル、デール9共に 17mm あります。

シャフトの柔らかいコトもありますが、
それによって 自然なハンドファーストを作り出し(促し)ますので
立ったロフトでインパクトがし易くなります。

ヘッド重量もありますが、
パッティングでボールが潰せるインパクトが可能です。
 その音も独特かな…。
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ボールの滑り出しも良く、傾斜や芝目の影響も少ないので
よりストレートなラインで狙うことが可能になります。

ヘッド重量が強烈に重いので
 速いグリーンや下りのラインに不安を抱く方も居るかと思いますが
 実際には その逆で(言葉では伝わりませんが…)
 速いグリーンや下りで怖いのは スピード感 です。
 ゆっくり、ゆったり転がっても ちゃんと届く
  その強みは 使ってみないと 分からないですよね~。


➂非常にソフトな独特の打感、転がり と 独特の音

 ヘッド重量の重さ(慣性モーメントの高さ) と
 シャフトの柔らかさ、重心の高さ によって
 緩めに打っても ゆったり転がって 届く、
 転がる というより 滑るに近いかも知れません、
 そういうパターです。

 打撃方法が変わってくる のもありますが、
 弾く感じでは打たなくなるでしょう。
 押すまで行かない感じ、ソッと押す感じ に近いです。
 ボールとの慣性モーメント(質量)の違いもありますが、
 軟鉄の中でも よりソフトなS15Cの
 厚みのあるフェースの打感は非常にソフトに感じるでしょう。

 また、長いネックがかなり打撃の衝撃を吸収するので
 よりソフト感は強まるコトでしょう。
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 長め距離のパットになると
 通常のパターでは体感することのできない
 ボールのつぶれ を感じることが可能です。
 その打音は独特✋
 使えば 使うほど 楽しめるパター です。 

2025年3月23日日曜日

お役立ちな #6UT-28° #7UT-31°

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 店長「FWとUTの話し に戻りますが、

【ソールの幅】
👉FW 75~85㎜
👉UT 65~75㎜
👉IR 18~30㎜

 見た目の通り FW は 8㌢ ソールの奥行きがあり
 それに比べると UT は  奥行きが若干 少なめです。


✅FW のソールは
 平らな部分が早めに終わる
 フェース側のリーディングエッジに比べ
 ソール後方(バンス)側のトレーニングエッジが高い
 (UTに比べ地面から離れている)
 スクープソールとまで言えないまでも
 そう言う構造になっています。
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✅UT のソールは
 アドレスする際の 座りの関係 からフラット
 な部分が割合として多く、
 もしくは 若干のバンスソールになっているケースもあります。」

質問「この違いは❓」


店「ボールの置き位置になるでしょうか…

 ✋アドレス時の ボールの置き位置 が
 若干、中目を好まれる方は UT
 ✋左目(右打ち)を好まれる方は FW

 と言う感じになるか、と思います。

811.2-1
 UT#6-28° UT#7-31° ですと
 距離としては アイアンで言うと一番手上の
 #5I相当、#6I相当 が 若干、長めのスペック…
 ヘッドの大きさは 小さくなっていませんので
 逆に 短く感じるかもしれません。

 着弾角度も確保し易く
 飛ばすというよりも 止められる #5.6.アイアン
 と言う感じで その名の通り、お役立ち と思いますね。」


2025年3月21日金曜日

アプローチショットにも重要 『着弾角度』

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店長「弊社にも 弾道計測器ありますので ご活用下さい😊
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 FWとUTの話し、からは少し離れるのですが…

 😵アマチュアの アプローチ止まらない問題😵
 😵場合によっては スピン掛からない問題😵


 も似た事案なんですね。」

質問「😢 止まらないッスねぇ…。」

店長「過去に実験したコトがあるんですが、

➀ロフト56°-長さ35.5in の通常のウエッジ と
 ヘッド重量をその長さ用に減量した
➁ロフト56°-長さ37.5in の長尺ウエッジ


 想像通りなんですが、
✅スピンの数値は ①の方が多め
✅ボールの打ち出しは ➁の方が多め
✅ボールの高さ ~最高到達点は ➁の方が高め

 弾道は ①の最高到達点~一番高いトコロ は奥め で
 ➁の方が 真ん中に近い位置 お饅頭のような弾道 になります。
ショット
 ➁は➀よりも 2インチ(5cm)長い分、
 若干、ヘッドスピードが高い為 (1㎳弱)
 弾道ソノモノがやや高くなり、ランが増える
 と言ったほどではないですが…
 止まり易いとは言えません


 ➁は長さが長い為、入ってくる軌道が緩く
 場合によっては アッパーになっている可能性があります。
 故に ボールの打ち出し は取れ(高くなり)ますが
 やや上向き軌道でのインパクトになるので
 スピン効果としては減り
 この実験では ➁ は 長さがあり
 それがヘッドスピードアップになったので
 弾着(接地)角度が確保出来ましたが、
 長さが 35.5インチ~通常のモノであれば
 最高到達点も下がりますので
 着弾(接地)角度も少なくなります。

 FWとUTの関係と似ているでしょ❓」

質「似てますね😶」


✋アプローチショット で ボールが止まらない は
 緩い入射角度 ヘッドを入れてくる角度 による
 スピンの数値の低下…も無い訳では無いですが、
 ソッチが問題なのではなく、
 緩い入射による 打ち出し角度のアップ によって
✅ボールの最高到達点が手前になる
 …着弾位置から離れる 👉着弾角度ダウン
✅ロフトが大きい
(ロス率の高い)クラブでの
 打ち出し角度アップは ボールの飛ぶ速度をかなり喰う

 ‥最高到達点が低くなる 👉着弾角度ダウン

 『着弾角度』ダウンが原因なんですね

2025年3月19日水曜日

FW? UT? どっち? ◌着弾角度に着目しましょう

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店長「FW.UTを選ぶ際、
 実は重要な要素 のひとつに
 落下角度、着弾角度、
 ボールが地面に着弾する際の角度
 があります。

✋こちらは 何年か前の 米女子プロの全員の平均値 です。
 H-sp.B-sp.BS/HS入射角打出角回転数高さ
着弾角飛距離
 m/s m/s 縦/rpm₍ヤード₎
Driver41.762.21.483.013.2261022.837218
3wood40.058.61.48-0.911.2270021.039195
5wood39.156.81.47-1.812.1450023.743185
7wood37.754.61.46-3.012.7469022.846174
4iron35.551.51.45-1.714.3480021.943169
5iron35.149.71.43-1.914.8508021.045161
6iron34.648.41.41-2.317.1594022.846152
7iron33.746.21.38-2.319.0670022.747141
8iron32.844.41.33-3.120.8749022.847130
9iron32.041.31.32-3.123.9758022.747119
PW31.138.21.28-2.825.7840021.048107

✋着弾角度は 右から2番目の数値になります。

 ドライバーや 3W. #3UT. など 主に
 前進…前に進むことが目的なモノは
 地面に着弾する際の角度は 30°台


 9W や #6UT. #7UT など
 打つ距離を前もって 想定している、
 出来れば ある程度で止まって欲しいモノは
 プロの場合ですと 40°台後半
 アマチュアの場合ですと 目安として 40° 」

質問「 40° 以上 というコトですね😶」

店「はい。

 で…ですね、
 同じような距離を打てるクラブ、
 例えば ➀9W ➁#6UT ➂#5IRON が有った場合、
 ➂の#5IRON は 弾道の高さも取れませんし、
 勿論、着弾角度も浅い~緩い(40°より少ない)
 そして 当たる確率も低いので除外😊

 次に ➀9W と ②#6UT ですが、
 ロフト角度は 近似値、もしくは ②の方がやや多め
 クラブの長さは ①FW の方が 長い

 それは どんな違いになるか と言うと
 少し極端なんですが、
ショット
赤 ①9W

黄 ②#6UT

こんな感じになります。

✅①の方が 長さも長く(入射が緩い)
 フェアウェイウッドの箱型ヘッド 👉重心が深い
 が故に ボールの打ち出しは高く スピンは少な目

✅➁の方が 長さは短く(入射がキツイ)
 アイアン形状のヘッド 👉重心が浅い
 が故に ボールの打ち出しは低く
 ロフト角度も若干多いので スピンは多め


 ➁のクラブの方が 最高到達点が奥になる為、
 着弾角度がキツクなる →止まる😊」

質「なるほど✊」


店「FWが得意な方、きっちり入れて来れる方は
 #9ウッドの方が長い分、最高到達点が高くなり
 着弾角度も取れます。 得手不得手の違いです。

 ですので アイアンの替わり として
 決まった距離を打ちたい FW UT の選別 は
 着弾角度を確認して頂きたい んですね。
スクリーンショット 2025-03-02 225653
✋40前後…40°を越える着弾角度が取れていれば
 狙った距離でボールを止められます。


😿逆に 35°以下の着弾角度 になってしまうと
 ランが多く出ますので
 どんな距離になるのか 読みにくくなり
 グリーンを狙うのには 使い辛い…😢
 前進を目的としたクラブになります。」