2017年4月28日金曜日

ゴルフクラブ◆慣性モーメントとは?

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クラブヘッドのやさしさ
ドライバーヘッドが顕著な例ですが
     
…現在はルール制限などのお陰でやや滞り気味ですそれは 大きさ で表されていました。

新製品として発売されたドライバーヘッドの体積で見ると
1995年  230cc
1998   263
2001   314
2004   388
2007   443
2010   455
とこんな具合です。

ウッドのヘッドだけではありませんが
ヘッドの大きさ というのは
その大きさそのものが易しさを生むのではなく
大きいことによって重量が周辺に配分
 俗に言う キャビティ効果 が高くなり
慣性モーメントが大きくなる
 ということなのです。


慣性モーメントが高い とはどういうことか
というと
そのヘッドの姿勢が維持されやすく
そのヘッドの運動が維持されやすい

ということです。

ですので ミスヒットしても
ヘッドがその影響を受けにくく
ラフや砂などの影響も受けにくい ということです。

大きさ だけでなく
重さ というのもダイレクトに慣性モーメントを
左右します。

ヘッドの重いものは
大変ミスヒットに強く
深いラフからのショットや
多少ダフリ気味のフェアウェイバンカーからのショット
などにも その威力を大きく発揮します。

と同時に前述のとおり
慣性モーメントの大きなヘッド(重いヘッド)は
同じ姿勢 同じ運動 同じ方向への運動 に
適していますが、ヘッドを回転 ローテーション
させるような使い方には適していません。

また 体の回転によって
斜めの弧を描くのには良いですが
手先を使って より縦の円弧にしてしまうような
動きにも適していないのです。

これも何度も書きますが
慣性モーメントの大きなクラブやヘッド
重たいヘッドのクラブを使った遠心力を作ろうとすれば
当然 慣性モーメントの小さなものより
より大きな遠心力が作られます。
しかし 遠心力は主に
 ボールを打つのに邪魔になる力です。
   …阻害する力と言っても過言ではない。

力 には必ず方向が付いて回ります。
ショットをするのに 一番重要な方向は
まず ボールの飛ぶ方向 です。
打ち手の運動の方向も重要です。
その二つは基本類似した方向を持っており
どの時期か にもよりますが
打ち手の運動方向を ボールの飛ぶ方向のエネルギーに
することも十分可能です。

しかし ゴルフクラブで作る遠心力は
常時 外にはらもうとする力ですから
その力が ボールの飛ぶ方向と一致することは
打ち終わったかなり後の箇所のみです。

ボールのうちに行く最中に出来る遠心力は
すべてブレーキとなるばかりでなく
人間の姿勢や運動の方向にまで影響を及ぼします。

重いヘッド、慣性モーメントの大きなクラブは
使い方によって 打ち手の味方になるか、敵になるか
真っ二つに分かれてしまう のでしょう。

2017年4月26日水曜日

ゴルフスイングは大別して2種類しかありません

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ゴルフのスイングには
どう振り分けても 大別して二種類しかありません。


それは何でクラブを動かすか(移動させるか)ということで
①肩も含めた腕の振り
②体(胴体)の回転
この2種類しか ありません。

まあ 画像などを見ればわかりますが
インパクト時、 体の向きを見れば概ねわかります。
現代の主流のスイングは
目標方向を体が向いてのインパクト。
(右を向いています)

過去の体の回転で打つスイングは
ボールに正対してのインパクト。
(正面を向いています)
顔の向きでもわかりますね


30年以上前のスイング概念では
①の腕…昔は手打ち と言いましたが
良く無いものとされ、①のスイングを治すことが
スイング改善・改良・レッスン と呼ばれました。
しかし、現代ではそれがスイング主流で
元々 多くはありませんでしたが、
体でクラブを動かす人は絶滅に瀕するようになりました。

①のスイングが主流になり始めた原因に
ドライバーショットの「高打ちだし・低スピン」の理論があります。
 
 打たれたボールは
 その飛び出た角度やボールのスピードに応じて
 適正な回転があることによって 浮力が得て
 飛び続ける仕組みです。
 ボールの速度が速い、打ちだしの角度(高さ)が高ければ
 より少ない回転数で浮力を失わず飛ぶことが出来ます。

また ボールを飛ばす破壊力の源は
 クラブヘッドの重量 × 運動速度 の二乗 で
それは ボール・飛びの三要素
 ボールの速度・回転・角度(高さ)に分散、
何かが多くなると 何が減る という
 3要素の合計はいつも等しい と言う仕組みです。

この3要素の中では ボールの回転はかなりエネルギーを消費し
かつ 距離そのものに直結する要素ではないので
これを限りなく減らしてしまおう というのが原理です。


従来 理想とされてきたスイングは
ティーアップと言う条件を除くと
体の前傾姿勢と右向きを向くテークバックによって
低くなった左サイド
インパクトへの進行方向サイドである左サイドが
低いことによって 上から入ってくる
その入ってくる軌道に対してのロフトによって
ボールの速度・回転・角度を生み出しました。
ですので
外観上はハンドファースト
地面に対してはロフトが立っているような状況での
インパクトです。


ところが 『高打ちだし 低スピン理論では』
軌道そのものを上に向けて
ハンドファーストは作らず、見てくれは寝たロフト
しかし 動かしてきた軌道に対してはより立ったロフト


ボールの回転は
 動かしてきた軌道面に対する逃げ(ロフト角度)
によって 決まりますから
似たような姿勢の場合 上昇軌道のモノの方が回転は少なくなります。
破壊力を回転でなく よりボール速度に! という考えから
生まれたスイングで 科学的には間違いではありませんが
これを体の回転でしようとすると
体の回転は前傾姿勢が伴うので
上向きの軌道は=左向きの姿勢になります。
ボールはアドレス時 やや左目とは言っても
体の正面の幅の中にありますから
それを上向きの軌道で打つことにはかなり無理があるので
体を先に回し、上向きを作ってから
腕で振る と言うのが今のスイングになった訳です。

このスイングにすると
アイアンで言えば 7番アイアンを4番アイアン相当の
回転で打ちだすことが可能です。
上向きにボールを打つので 左足上がりの状況と同じで
その上向き加減によって ボールの打ち出し角度を作り出すわけです。

理屈はわかるのですが、
あまりにも体に負担がかかり
アマチュアのオジサンゴルファーがホイホイとやれるモノ
ではないのです。
マシンから生まれたこの理論を
生身の人間にさせようとするこの理論が
ゴルフの衰退に拍車をかけると私は思っています。

2017年4月25日火曜日

マレットパターはイップス製造機

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あとは顕著な例なのが
 最近の へんてこりんなパター だろーねー。
モーメントが高い とか、フォローが出やすい とか、
そんな売りだけれど
 あの形状は兎も角『引きにくい』
ヘッドの軽さもあるから テークバックのスタートがし辛い
まさにイップス製造機。
視覚的に 上げる方向、引く方向のガイドが皆無 というか
やたらめったら 線があり、
ストロークするのに全然関係ない方向のラインや形状が
あるので、兎も角動かすことに何も手伝いがない。


まさに コンピューターの画面の中だけで
機械を対象にして作った 形状…。
真っ直ぐ引くことを強要しているけれど
重心の深いあの手のパターは
真っ直ぐ引こうとするシャフトなり・グリップに対し
多きズレたところに重心があるので
テークバックを取り始めると
その重さや遠心力に引かれ 外に上がろうとする。
視覚的には真っ直ぐ、感覚的には外に上がり
必ずループの軌道を作ることになるから
より テークバックの初動がし難い。
人間を無視した形状・・・。 

矛盾だらけのゴルフクラブ選び ②飛距離アップ

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飛距離アップするには
①破壊力を上げる(速度向上・ヘッド重量増量)
②よりよい 三要素 ボールの速度/回転/高さ(角度)
しか方法はない。

これをゴルフクラブに求めると
①の破壊力を上げるには
一見すると 長尺化 することが良いように思えるが、
長尺は 1インチ長くなるごとに ヘッド重量と言うもう一方の破壊力が
10~15g下がるので、
ヘッドスピードの数値だけが上がるので意味はない。
ヘッド重量を変えず、長尺化しない限り その効果は出てこない。
・・・・まあ それならば 長さを変えずにヘッド重量を増やした方が
   扱いやすさは高いような気がする


②よりよい 3要素構成に変える
これは個々のゴルファーによってそれぞれだけれど
幾つか忘れてはイケナイ ことがある。
ドライバーをコースで使う場合
アイアンやパターやウッドなど別な機種のクラブを
一球ずつ交互に使うので
その機種間の差異、ヘッドの重さ感、クラブの重さ感
シャフトの硬さ などが大きく異なる場合、
ミスを誘発しやすく
特に昨今のアイアンは
①ヘッドが小振り(重心距離が短い 32~35mm)
②スチールシャフト仕様なのでヘッド自体が軽め
③スチールシャフトなのでシャフトが硬い
④クラブ自体が短い
例外が無いほどその状態で
それに比べドライバーは
①ヘッドが大きい(重心距離 36~44mm)
②グラファイト仕様なのでヘッド自体が重め(比較)
③昔に比べると Sシャフトでも硬さが落ちている
 …長さにもよるけれど
  ドライバーと5番アイアンのシャフトの硬さは
  離れていても 30cpm位だろうけれど
  今の一般的な その差は楽に50cpmを超え
  80cpm位離れたものを使っているケースも少なくない
④クラブ自体が短い

この組み合わせで行くと
短くで軽く、硬いアイアンは速く振ることが出来
長く重く、柔らかいドライバーは振り回し難くなる
これを 一球限り で交互交互に打つのだ。
想像しただけでも 上手く行きそうにない。

この構成であれば おそらくボールの置き位置も
かなりの違いがあるだろうから
スイングのリズムにも差が生まれるし
短く軽く硬いアイアンには トップ・引っ掛けにミスが多発し
長く重く柔らかいドライバーには ダフリ・天ぷら・スライスの
ミスが多発するだろう。

どのメーカーのどの機種を選んでも
このククリからは決して逃れられないので
クラブを変えても 差が出てこない。


ドライバーの個々のスペックを選ぶ以前の問題になるだろうねー。

矛盾だらけのゴルフクラブ選び…慣性モーメント

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ゴルフクラブ選び…
 不思議と言うか、矛盾と言うか


例えば ミスの寛容性…について

ゴルフクラブには一般的に言われる
「スウィートエリア」が広い と言うものを指すそのものの要素は無い。
あえて言うのならば 慣性モーメントの数値 か
重心の深さ と言ったところだろう。

慣性モーメント とは 簡単に言うと
 その運動やその姿勢を維持し続けるチカラ で
ミスヒットした時、当たり損ねた時でも
ヘッドの姿勢変化や運動継続力強い・・・
よって 「スウィートエリア」が広い という言葉は
あながち遠くもない。
そして 慣性モーメントはその言葉の通り
モーメント なので 構成要素としては重量が一番中心で
慣性モーメントの大きなクラブとは
周辺に重量が配分されているのは確かだが
慣性モーメントの数値を高くするには
①ヘッドが重い
②重心距離が長い(遠い)
③重心深度が深い(遠い)
④中心(重心)から遠いところに重量を配分
どの道 重量の効果 なのだ。
重量が重くなる効果なのだ。




例をとってみると
不謹慎だけど
 時速80キロの軽自動車とぶつかるのと
 時速30キロのダンプカーにぶつかるのと
の違いのようなもので
ダンプカーの方が静止時の慣性モーメントが高いので
例え 時速が遅くても 危険度は高い。
正面衝突したとすると
ダンプカーはぶつかっても その運動を持続しようするチカラ
が強いし、オフセット衝突したとしても姿勢変化も少ない…。




しかし、アイアンであっても ウッドであっても
この慣性モーメントの高さは
現代の ヘッドターン全盛 の時代には
ヘッドターンそのものがとてもし難くくなり
とても扱いにくいゴルフクラブになってしまう。

ヘッドターンするスイングは
ヘッドを速く、たくさん動かすので
ヘッドの重量効果の高いものは振り辛く
扱いにくいので
総称して呼ばれる 易しいクラブ
「スウィートエリア」が広い は
スイングによっては難しいクラブになってしまうのだ。

2017年4月24日月曜日

ゴルフクラブの重心位置と運動のベクトル

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ゴルフクラブには他の多くのスポーツ用品(道具)にはない
重心位置(重心のズレ)と言うのがあります。

IMG_NEW他のスポーツ用品。。。
例えば野球のバットやテニスのラケットは
重心のズレと言うのがありません。
ゴルフクラブの場合、
重心のズレの少ないモノでも3センチ
多いものになると5センチちかくも
打点の部分は握っている棒よりずれています。

このずれが不要だと考えるゴルファーもいるようですが
この「ズレ」は上手に使うと
打撃と言う動作を補助、促進する役割にもなります。

カタログなどでは 重心距離が長いモノの方が開きやすい
短いモノの方がヘッドが開きにくい とありますが
半分合っていて、半分間違っているとも言えます。

最終的には 適切なヘッドの重量とシャフトの柔らかさ
があれば、遠心力の作用によって
重量は一直線に並ぶのですから
そう言った「開閉」「回転」の効果と言うより
同じヘッドの重量であっても
長いモノの方が重く感じられることと
長いモノの方がシャフトの動きが大きく
トゥダウンの量も増えるから、
結果、そのように言われるのだと思います。


その 重心のズレの効果を考えてみましょう。

練習と言うか、ドリルで
この姿勢を作ってみましょう。
右をむいたまま、骨盤を右に向けたまま
腕(肘)を伸ばし、グリップを下げます。
少々オーバーですがフェース面が地面を向くようにするのと
空を向くようにする 二通りを行ってみます。

地面を向いている場合、握っている棒よりも
クラブヘッドの重さは左と言うか、進行方向側にあります。
空を向いている場合、握っている棒よりも
クラブヘッドの重さは右、進行方向とは逆にあります。

さぁ それぞれ、左手~左腕にどんな重さが掛かりますか?

ゴルフのショットのドリルです。
これから ボールの方に、目標(飛球線)の方に
動きたい訳です。

そして ここからフォローまで体は
シフト~ターンをしていくのですが
それを阻害するのは いったい どちらの向きでしょう?

フェースを地面に向けたものでは
左手~左腕に下への重さが掛かります。
また、重量方向に懸かるクラブやヘッドの重さは
左手やグリップ部分を飛球線の方に押します? よね。
また、グリップ部分は自分の体の方に押されてくると思います。
フェースを空に向けたものは
左手には上に向かっての重さが掛かりますし
グリップ部がボールの方に押され、体から離されてしまう
と思いますが、如何ですか?

理想的(理論上)には
インパクトまでは体は右向きです。
右向きの間は左半身の方が右半身よりも低くなっている訳で
その時間は出来るだけ長い方が良いでしょう。

この段階で左サイドに上がる重さがかかり
クラブが体から離れると 遠心力が増します。
外へとはらもうとする力
所定の場所にあるボール(通過地点)

外にはらむ力と反対の動作を行わないと
所定の通過点であるボールを打つことが出来なくなります。

左サイドが上がる というコトは
イコール 左を向く 事になります。








このドリル、アプローチは
必ず役立ちますので 是非^^
 

2017年4月22日土曜日

クラブから始まるゴルフスイング創り

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良い意味でも、悪い意味でも
スイングはクラブによって作られます。

軽いヘッドのクラブを使えば
振り回しやすいですし、
振り回さないと打撃部分のヘッドに破壊力がないです
 から
振り回すのは必然になってくる訳 です。

振り回すインパクトを作るには
その準備として 振り回して「テークバック」をとることに
なって行きます。
★体を回す
★左肩を入れる
そこら辺のキーワードを抑えつつ
ヘッドを振り回す準備をするのには
きっかけとして 体を少し回し
まあ それも右半身は動かさず、左肩だけを動かすんですが…

動きの少ない右半身、移動量の少ない右グリップを支点に
クラブヘッドの移動慣性を使って
クラブを自分の背後に放り投げるような格好ですね。

そうやって動かせば
結果 右ひじが下を向くんですが、
それをスイングの技術だと思っているところあたり
なんだか とても滑稽です。
ハミングバードではいつも思うのですが、
練習場などで 練習の事前の素振りを見て

「アレ? ゴルフってクラブを投げる
 ゴルフクラブを遠くに投げるゲームだっけ…」って

いつもそういう風に思います。

何本かまとめて握って素振りしている人を見ると
手で振るとか ヘッドを振るとか その手の技術論は兎も角
ボールって位置として 両足の間 に存在する筈なのに
振るのは 体の左側で 空に向かって振ってるでしょ…。

いったい 何を、どの方向に、どうしたいのか
皆目 見ていると分からないんです。

その素振りで そこに置いてあるボールを
目指す方向に打つの?
っていつも思います。
その目的とは全然異なる素振り、
要するにイメージですよね、
それで うまく行かない って……
始めから やろうとしていることが違うでしょう って思います。


左腕、左肩だけが動いているようなテークバックでは
体の側帯
左サイドが伸びて、右サイドが縮むような格好になって
この時点で 既にアドレス時の前傾姿勢は意味をなさなく
消えてしまっています。

縮んだ右サイド。
体の右の大きく外れたクラブ。
空を向いて 重心位置やクラブ姿勢が最大の重さとして
右サイドにかかってしまいます。

これって ハミングバード視点で見ると
クラブは軽いから、ヘッドが軽いから
シャフトが棒だから出来ることであって
ヘッドが重くて、シャフトが柔らかければ
誰に教わるでもなく 避けることだと思います。

右半身を止め、左半身~左肩だけを動かし
ヘッドの移動慣性でテークバックを取る訳ですから
管理されていない クラブの姿勢変化、ヘッドの移動…
これで オーバースイングに悩むな という方が
無理があると思います。

自分が止まることによって
その反動でヘッド、クラブを動かす ということ
それそのものが量は兎も角
オーバースイングの源で
しかも 本来自分の動作と直結して動かす…
移動させるはずのクラブを、
止まるという反動でヘッドを動かすんですから
自分の動き、とは直接関係にないので
修正の仕様がありません。
その根本を変えない限り、絶対に直らない のではなく
治せないのです。

縮んだ右半身に
最大に右に重くなったクラブ
ここからダウンスイングを始めれば
普通に人間動作であれば
右サイドはさらに下がる というかもぐります。
右サイドがもぐる ということは
左サイドがあがる ということで
そのテークバックを取っている限り
上を向いて、あおって打つことも
ほぼ絶対にアマチュア程度の訓練量では
修正不可能なんです。

股関節にある筈の前傾姿勢はすでに無くなっていますが
ゴルフスイングでは 左サイドがあがる というのは
ほぼイコール、同量体が開く~左を向く ということです。

まあ 俗にいう アウトサイドイン の典型例です。

左サイドは突っ張り、右サイドは縮んだ状態ですので
目いっぱいロフトは開いています。
左サイドが遠ざかりながら 打撃を迎えるので
そのままであれば こすり打ち
弱弱しいスライスになって当然の打撃なのですが
それを防ぐために、ヘッドを返す。。。
ヘッドターンがより必要になります。

まあ 物事の摂理の分からない
変なゴルフの理屈で凝り固まった人には
何を言っても無駄ではあるのですが、
ヘッドターンをするのには
グリップの横移動を止める(制限する)必要があり
グリップの横移動を止めるには体を止めなくてはなりません。
すでにボールに対し遠ざかりつつある左サイドの
横移動を止めるには、移動を横ではなく上に変え
グリップの横移動量を減らさなくてはいけません。

これでうまく打てる人もいるでしょう。

しかし、体を痛めたくない人がやる動作ではありません。

で、始め に戻りますが
これって結局、技術としてのスイングありき で
始まっているのではなく、自分の使っているクラブを
使うにはこうなってしまう
というのが本当のところだと思います。
 

それを長く行っている人は
グリップが移動することがヘッドを移動させる
という ごくごく当たり前の
物事の摂理が全く理解できなくなってしまうのです。

ヘッドが走る・・・

言葉の意味はわかりますが、
実際には グリップの移動が促進され
体の回転がより促進されたから
ヘッドの移動も速くなったわけで
この言葉の真意を理解できていないうえで
その字面だけ追いかけると
 ヘッドを走らせるためにグリップの移動を止める
という本末転倒に行きつくのです
 

2017年4月21日金曜日

ゴルフクラブ◆飛ばしの秘密 前編

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ゴルフクラブによる『飛び』の秘密を
考えてみましょう。




①長尺化によるヘッドスピードの増加


長尺化によるヘッドスピードの増加は
飛びの要素になり得ます。
がしかし 長尺化するために、ヘッドを軽量化
してしまったのでは
単に「ヘッドスピードの数値」が上がるだけです

例えば 車で考えてみましょう。
 何か
(例えば怪獣とか^^)


に意図的にぶつかって壊す としましょう。
時速30キロでダンプカーがぶつかるのと
時速60キロで軽自動車がぶつかるの では
 どちらが破壊力が強いでしょう?


セット内を同じ流れにするようにゴルフクラブを製作すると
ヘッド重量を 半インチ 8~10g増減させます。
同じヘッド重量のまま 長尺化すれば
それは確かに『破壊力の増大』につながりますが
ヘッド重量を軽量化しての 長尺化は
扱いにくさの増大もついて回りますので
実際の 飛距離アップ にはつながりません。

独りよがりの数値の上でのヘッドスピードアップ
だけが利点???です。


と同時に騙されがち ですが
44インチを基礎にすると46インチに変更して
 44インチ➟46インチ 5㎝の差です。
で 平均しても速くなるヘッドスピードは 1.5㎳以下です。
1インチ長尺化しても 数値だけをとっても
ヘッドスピードは 1msあがりません。
ヘッド重量などほかの要因が同じとすると
その 1.5㎳ヘッドスピードの「数値」が上がる ことによる
飛距離アップは たった 5ヤード です。
それによって 立った製品ロフトを使える可能性があるので
(ここの部分が 長尺化の最大のポイント、真意です)
10ヤード近く飛距離を伸ばせる可能性…はありますが
5センチ長くなったことによる スイングに対する風の影響
ミスヒットの度合い、安定度 などを加味すると
長尺化での飛距離アップは幻想と言わざるを得ません。
最大(高)飛距離は10ヤード増えるかもしれませんが、
平均飛距離は変わらないか、もしくは落ちる可能性もあります。



 

②ヘッド重量の増加

クラブの扱い方(振り方)によって
ハッキリと分かれるところですが
効果は高いです。

クラブヘッドだけで言うと
🔴慣性モーメントの増加 や
🔴重心距離を長くする
 ことは
これに該当します。
ヘッド重量が重くなるとヘッドスピードが下がる…
ヘッド重量が軽くなるとヘッドスピードが上がる…

と思いがちですが
弊社でテストした限り
ヘッド重量以外をすべて同じ条件で
ヘッド重量を ➟20gアップ ➟40gアップ
ヘッド重量を ➟20gダウン ➟40gダウン

しても ヘッドスピードの増減は殆どなく
ヘッド重量を軽くすると
ヘッドスピードの多少のアップは見られますが
それも10球も打つと慣れてしまうのか
元のヘッドスピードに戻ってしまいます。


ヘッド重量を上げる効果は
慣性モーメントが増し
 運動の持続性やヘッド姿勢の継続性が高まり
ミスヒットやラフ・バンカーに強くなります。

ゴルフスイングとは
行き着くところ 重さの使い方 ですから
重いものほど それをどう使うかの試行錯誤
創意工夫が得られますので
デメリットは殆どないのですが、
ショットはヘッドをブンまわすものと妄信する人には
自由が利かず、辛いものとなるでしょうね



③ロフト(ロフト効果)を立てる

ヘッド重量とともに
飛距離アップの効果が非常に高いです。
おそらく アマチュアが飛距離の問題を解決する
最大の鍵になると思われます。

この40年のゴルフクラブの変遷と飛距離の相関関係は
基本 この『ロフト効果』によるものです。
長尺化によるヘッドスピードではないのです。



アイアンの場合、
製品として『ストロングロフト』になっているもの
には欠点があります。
今の 7番アイアンは30度強
20年前の5番アイアン
40年前の4番アイアンのロフト です。


それは飛びますよね。

それによって 従来存在しなかった
PS・AW が追加され
セットも 従来は #3~P、SW だったものが
#5~P、A、SW 構成に替わりました。

まあ 番号が変わっただけのロンダリングみたいな感じです。

それを飛ばす為…深く考えると意味不明なのですが
更にロフトをストロング化すると
120ヤード以下 というアマチュアにとって
使う頻度の高い距離帯 に
クラブが少なくなります。
150ヤード以上 というのは
登場する頻度も多くない上に
色々な要素からミスも多い距離帯に
番手が 5本も7本も充実しており
120ヤード以内という
登場する頻度の多い距離帯に
番手が2本しかない なんてことが
発生します。

野球で言うと 外野に5人野手がいて
内野に2人しかいないような構成です。


ですので そこらへんも踏まえた上で
ロフト構成は考えましょう


           ➟続く
 

2017年4月18日火曜日

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L型ブリストルパターのヘッド重量は 470g
市販の平均的なパターのヘッド重量は 300g強

 
シャフトの硬さも大きく違うので より一層なのですが、
この重さの違いは転がりだけでなく
距離にも大きく差が出ます。

パターが飛ぶ。。。訳ではないですが
重さのあるものの方が
推進力が強く 目や傾斜に負けにくい、
そして 同じ距離を打つのに
小さなストローク、ゆっくりしたストロークで
打つことが可能になります。

双方を打ち比べると…
特に 生きた芝の上に打ち比べると分かりますが
市販のパターは兎も角飛ばない。転がらない。
がゆえに 弾いてボールを打たなければならなくなります。
「その」距離を打たなければならない という優先事項
であるのに、弾く という方法は
推進力を回転力により変換してしまい
その回転力はブレーキに成りかねません。
そして 弾く というパッティングストロークは
打ちだす方向が二の次になりやすく
その問題も生まれてきます。


慣れ はさておいて
小さな、速くないストロークの方が
ミスも生まれにくく
打ちたい方向に打ち易く
同じ距離を打ち続け易い
 と思います。


それに似たような状態がアプローチにもあります。
こちらはヘッドの重量だけの話ではありませんが、
使える状態、打てる環境であるのなら
その距離をよりロフトの立ったアイアンで
アプローチをした方が より距離感は掴みやすく
ミスも軽減されます。

例えば 30~40ヤードのアプローチを
サンドウエッヂでするとなれば
スピードは兎も角 ショットのスケールは
かなりフルスケールのショットに近い大きさに
なると思います。

ところが これを7番アイアンで行うとなると
パッティングの延長線上程度の大きさの
スイングになると思うのです。

これはひとえに 打つ距離と打つ道のりの差と
高さという打撃の破壊力をかなり食ってしまう
要素が入ってくるからです。

7番アイアンは ほとんど ゴロ ですから
40ヤードの距離に対し 多少多くの道のりを
ボールは飛んでいきますが
その距離をサンドウエッヂで打った場合
道のりは 倍近くになり
高さという破壊力を食ってしまう要素が入るので
7番での打撃に比べるとかなりの破壊力が必要です。

そして パッティングと同じように
大きくない 速くないスイングで その距離を打てる方が
大きい 速いスイングで打つよりも
より正確性というか、ミスが起こり難い上に
ミスが起こった場合でも
7番でのミスの方が圧倒的に結果オーライに
なりやすいと思います。

その距離のサンドウエッヂでのアプローチは
1/10の距離になる可能性も
倍の距離になってしまう可能性も秘めていますし
その手のミスは頻繁に起こると思います。
7番では 半分の距離になることも少ないでしょうし
倍の距離になることは殆ど起こりません。


このアプローチに ヘッドの重量の違いまで入ってくると
重いヘッドの7番で転がすのと
軽いヘッドのサンドウエッヂで上げるのとでは
必要な破壊力、打ち手が作らなければならない破壊力の差は
かなりのものになると思います。

重いヘッドの方がヘッドの姿勢維持能力が強く
ダフリなどの負荷の増えるミスにも当然強いでしょう。
斜めに傾いているとは言え 概ね平面上をヘッドが動かせるのと
円を描き、より立体的に動かさなければならないのとでは
ミスの頻度も大きく異なると思います。

そんなところにも ショットの概念の差が生まれてくるのです。

2017年4月17日月曜日

知ってて損しないゴルフマメ知識

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ゴルフ用語って 結構 沢山ありますよね

ウエッヂのバンス なんてのもあります。

バンス って かなり誤解されている部分が
有るんですけど 正しく理解して 正しく使えば
非常に有難い 存在 効果なんです。
最近では サンドウエッヂなのに

6度とか 殆ど バンス角度の無いものもあったり。。。

バンスの意味 クラブの使い方
分かっていたら こんな便利なモノ
減らしたり 無くしたり しないと思うんですけど
残念だな~ って思います。

最近では ハミングバードのお客様には
殆どいらっしゃいませんが
以前は。。。
 「ボールが上がってしまって 飛ばないので
  ロフトを立てて下さい。」
って 軟鉄のアイアンを持ち込まれる方が
多くいらっしゃいました。

確かに ライロフトマシーンを使えば
機種によってはステンレスヘッドであっても
勿論 軟鉄鍛造ヘッドも ロフト角度 ライ角度は
いじれます。



例えば 30度の5番アイアンがあったとします。
5番アイアンであっても バンス角度は存在します。
専門用語かも知れませんが スクープになっている
アイアンバンスは存在しないと言っても
良いかも知れません。
その 5番アイアンに 5度位のバンス角度が
付いていたとしましょう。
これを 飛ばない 上がり過ぎる と
2度ロフトを立てて 28度にしたとしましょう。

と 同時に この5番アイアンの バンス角度は
3度に減ってしまっています。

分かりますか????

ですので この5番アイアンは
確かに 計測上は 28度になってしまいましたが
使用上では やはり 同じ30度に変わりはないのです。
イメージがし難いかも知れませんが
バンス角度は そのクラブの長さや用途によって
設定されています。
ヘッドの入射角度 が イコールと言っても
良いかも知れません。
サンドウエッヂのバンス角度を選ぶ 目安には
自分の「入射角度」があるとも言えます。
正しく 上から入れて来れる人にとっては
バンス角度は あれば あるほど 便利で
寝かして コスリ打ちをする人には 少ない方が
良い・・・(というか 選択の余地が無い...)

バンス角度は インパクトロフトを安定させますし
ウエッヂなんかにとっては インパクト時や
設置時の安定 支えにもなる訳です。

単純に考えれば ロフト角度からバンス角度を
引いたモノを インパクト時の 地面に対する
ロフトと考えるコトが出来て
☆30度のロフトの 5度のバンス
☆28度のロフトの 3度のバンス
インパクトロフトは 変らないモノになるのです。

分かります?!
蛇足ですけれど
弊社のアイアンは 一般の販売されている
アイアンのバンスよりも 幅も角度も
大きく設定されているので
表示上のロフトは寝ているのですが
実質上は殆ど同じとも言えるのです。


シンプルな構造のウエッヂなんかは
バンスに幅があって バンス角度もしっかり
している方が 格段に 安定していて
使いやすいんですけど
現在の プロも含めたゴルフ界は
正しく ゴルフクラブを使うコトに誘う用品
には 興味が無いと言うか 余裕が持てていないのが
少々 気になるトコロです。


ただ 専門的に言えば
バンス回りがしっかりすると 低重心になり過ぎてしまい
ウエッヂとして 距離コントロールがし難くなる
ケライは否めんので 上手に 製品ロフトと
組み合わせねばなりません。

バンス回りのデカい 低重心 深重心
そして ハイモーメントの60度ウエッヂ
は非常に使い難くなってしまうモノです。

ちなみに ハミングバード で言う
使いやすい ウエッヂ とは
 
思い描いた距離が そのまま表現出来ると言うことで 色んな球が打ち分けられる
みたいな 美辞麗句ではありません。

色んな球が打ち分けられる人は
練習も豊富、技術も豊富なのですし
僕の考える クラブの扱いとは対極にいますので
別にクラブを選ぶ必要はないような。。。
どのクラブを使っても 結局 クラブの性能を
無視して 利己的に使ってしまうので
機能、性能云々は意味がないような・・・
 そんな気がしますがね

2017年4月16日日曜日

昨今のゴルフクラブ事情◇ドライバー

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多くのドライバーは長尺化の中にあります。
47インチのモノも見受けられますが
やはりユーザーの中ある
「ヘッドスピード神話」
というのが
それをさせているのかと思います。
 

これは参考例としての長さとヘッド重量、
 そして計算上のヘッドスピード増加量です。
  ☆スイングウエイトで言うところの D-00を作る参考例です。 44インチ   204g  基準ヘッドスピード38.0
45   192
(6%減)       38.6
46   180
(12%減)      39.2
47   168
(18%減)      39.8


 ヘッドスピードで言うと 44と47インチで
3インチですから 約8センチの長さの違いで増加する
ヘッドスピードは 2ms前後です。
と同時に ボールに当たる部分のヘッドは30g近く
20%も減少して伸びるヘッドスピードはたった5%です。
ボールを打撃する破壊力には二乗計算が入るとは言え
その係数の一方が20%減って、増える方が5%では
計算しなくても 破壊力総量が減っているのは明らかです。

それと同時に長尺には二つの大きな欠点があります。

まずはゴルファーは全員感じている
「扱い辛さ」長尺になって 扱いやすく感じている人は
よほど結果が伴わない限り多くは無いでしょう。
この長さが ドライバーをあまり好きではない
の主な原因になると思います。

次に 長尺はとても風に弱いのです。
風邪に弱いのは「弾道」ではありません。
スイングに! なのです。
現代の460㏄前後の大きさでは
実はスイングする際の ヘッドの全映投影面積よりも
シャフトの投影面積の方が20%位多く、
シャフトの長さはスイングする際の風の影響を
とても受けやすい状態なのです。
そんなこともあって 風が強く荒野のようなコースの多い
ヨーロッパの選手に長尺は少なく、
箱庭の人工的な設計のコースが多いアメリカの選手の方が
長尺は多いのです。


でも やっぱり長尺の方が飛ぶじゃん!
5番ウッドより3番、3番ウッドより1番の方が飛ぶじゃん!
と思われるゴルファーも多いと思いますが、
その秘密は「単純にロフト角度」の問題なのです。
前述の通り、打ち手のスピードの増減も含め
ショットとしての破壊力は長尺にしても
減ることはあっても増えることはありません。
その破壊力を「ロフトによって」より
距離…ボールスピードに変えられるかどうか
 というのが長尺化の唯一の利点なのです。
長尺にすると 入射角度が緩くなり、若干ですが
ヘッドスピードも上がります。
それによって 打ち出し角度が取りやすくなります。
ヘッドスピードのアップも伴ない、それを考慮に入れて
以前よりもロフトの少ないものが使えるチャンスがあれば
飛距離を伸ばすことが出来る というのが
ドライバーに限らず、クラブの大原則なのです。


そうですね、例えば 5番アイアンをヘッド重量等揃えた上で
ウエッヂの長さにすると
ボールの地面を転がり抵抗を無視すれば
元の5番アイアンの長さと同じような距離にはなります。
元の長さで 150Yキャリー 転がり0 と仮定すると
ウエッヂの長さだと 90Yのキャリーと60Yの転がり
みたいな感じです。
でも実際には転がり抵抗はかなりのものですから
元の長さよりも少ないキャリーになってしまいます。
そう言った意味合いなのです。


!!!!!!!
なら ロフトの少ないものにすれば飛ぶじゃん!
って思いそうですが、ここには罠があります。
ドライバーをより飛ばしたいのは
 ゴルファー全員の望み ナノは間違いありませんが
長尺化してまでも 距離を望むゴルファーの多くは
いえ 日本のゴルファーの95%以上が
ヘッドを振り回して、上を向いて、大きなロフトで
左右の曲がりや回転に関係なく こすって打っています。
そのこすって打っている人が
ヘッドスピードを増やすことを主目的にして
より振り回しやすいヘッドの軽い長尺をもって
ロフトを1度少なくしたところで
距離が延びることはなく、
逆に減るのではないかと思います。

長尺にした分、上を向いてインパクトする度合いも
増えますし、今までよりもより速く動こうとしますから
よりミスも増えるでしょうし、
ヘッドが軽くなっていることにより
打撃の衝撃に緩和度も減っていますから
肘や手首を痛める率もあがるでしょう。

ヘッドターンが主流の昨今では
10回に一回位は以前より ちょっとだけ飛ぶ可能性も
あるにはあると思いますが、
平均飛距離は今までよりも落ち
ミスの割合やミスの激しさも増え
挙句の果てに 肘や手首を痛める…。
まあ そんなところでしょう(;´д`)

元々 軽量スチール&軽量ヘッドのアイアンとの相性が
最悪の大型ドライバーを
更に軽量長尺にして、ドライバーだけでなく
アイアンやアプローチ、パターまでダメにしてしまう
スイング破壊兵器に成り得るセッティングです。

正直 億害あって一利もありません…。

まして その軽いヘッドの長尺に 
ヘッドのロフトやライを変えられる
機能のついたものなど
性質の悪いジョークかと思ってしまいます。

2017年4月14日金曜日

柔らかシャフト 重たいヘッドを お薦めします

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弊社 ハミングバードスポルテ では
ものすごく 重たいヘッド
 ものすごく 柔らかい けれど 強いシャフト
を使って クラブを創る事を強くお勧めします


その理由は 
クラブの一見歪な重量配分や
やはり歪な打撃箇所…ヘッドの構造を考えていくと
どちらにしては ヘッドには重量があり
シャフトには撓りが存在する訳ですから
その意味を追いかけていく事が
より上手にボールを打ち 飛ばし 目的方向に行かす
事ではないか と考えるからです

そして ゴルフスウィングとは
如何に ゴルフクラブを上手く扱うか
という 体の動き中心ではなく
道具の扱い方 という観点の方が
ゴルフがやさしくなる
特に いったん覚えた後での メインテナンスを
なくせるのではないかと考えるからです


この20年位の プロゴルファーも含めた
スウィングの変遷と ゴルフクラブの変遷・・・

特に 急激にヘッドが軽くなり 
 シャフトの性能も落ち 硬くなってきた
この10年の変化は非常に激しく
上手くいかない だけでなく
不必要な 体の痛み が増えてきたように思われます

おじさん おばさんを 対象に
流石に 持ちさえすれば すぐ出来る訳では無いですが
筋力や超人的な人間の動きでは無く
単純な物理の法則を使い
出来るだけ少ない労力で 遠くに飛ばす 事が
長い年月 体を痛めず ゴルフを楽しむ コツ だと思うからです

是非 お試しください

昨今のゴルフクラブ事情◇ドライバー

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多くのドライバーは長尺化の中にあります。
47インチのモノも見受けられますが
やはりユーザーの中ある
「ヘッドスピード神話」
というのが
それをさせているのかと思います。

これは参考例としての長さとヘッド重量、
 そして計算上のヘッドスピード増加量です。
  ☆スイングウエイトで言うところの D-00を作る参考例です。 44インチ   204g  基準ヘッドスピード38.0
45   192
(6%減)       38.6
46   180
(12%減)      39.2
47   168
(18%減)      39.8


 ヘッドスピードで言うと 44と47インチで
3インチですから 約8センチの長さの違いで増加する
ヘッドスピードは 2ms前後です。
と同時に ボールに当たる部分のヘッドは30g近く
20%も減少して伸びるヘッドスピードはたった5%です。
ボールを打撃する破壊力には二乗計算が入るとは言え
その係数の一方が20%減って、増える方が5%では
計算しなくても 破壊力総量が減っているのは明らかです。

それと同時に長尺には二つの大きな欠点があります。

まずはゴルファーは全員感じている
「扱い辛さ」長尺になって 扱いやすく感じている人は
よほど結果が伴わない限り多くは無いでしょう。
この長さが ドライバーをあまり好きではない
の主な原因になると思います。

次に 長尺はとても風に弱いのです。
風邪に弱いのは「弾道」ではありません。
スイングに! なのです。
現代の460㏄前後の大きさでは
実はスイングする際の ヘッドの全映投影面積よりも
シャフトの投影面積の方が20%位多く、
シャフトの長さはスイングする際の風の影響を
とても受けやすい状態なのです。
そんなこともあって 風が強く荒野のようなコースの多い
ヨーロッパの選手に長尺は少なく、
箱庭の人工的な設計のコースが多いアメリカの選手の方が
長尺は多いのです。


でも やっぱり長尺の方が飛ぶじゃん!
5番ウッドより3番、3番ウッドより1番の方が飛ぶじゃん!
と思われるゴルファーも多いと思いますが、
その秘密は「単純にロフト角度」の問題なのです。
前述の通り、打ち手のスピードの増減も含め
ショットとしての破壊力は長尺にしても
減ることはあっても増えることはありません。
その破壊力を「ロフトによって」より
距離…ボールスピードに変えられるかどうか
 というのが長尺化の唯一の利点なのです。
長尺にすると 入射角度が緩くなり、若干ですが
ヘッドスピードも上がります。
それによって 打ち出し角度が取りやすくなります。
ヘッドスピードのアップも伴ない、それを考慮に入れて
以前よりもロフトの少ないものが使えるチャンスがあれば
飛距離を伸ばすことが出来る というのが
ドライバーに限らず、クラブの大原則なのです。


そうですね、例えば 5番アイアンをヘッド重量等揃えた上で
ウエッヂの長さにすると
ボールの地面を転がり抵抗を無視すれば
元の5番アイアンの長さと同じような距離にはなります。
元の長さで 150Yキャリー 転がり0 と仮定すると
ウエッヂの長さだと 90Yのキャリーと60Yの転がり
みたいな感じです。
でも実際には転がり抵抗はかなりのものですから
元の長さよりも少ないキャリーになってしまいます。
そう言った意味合いなのです。


!!!!!!!
なら ロフトの少ないものにすれば飛ぶじゃん!
って思いそうですが、ここには罠があります。
ドライバーをより飛ばしたいのは
 ゴルファー全員の望み ナノは間違いありませんが
長尺化してまでも 距離を望むゴルファーの多くは
いえ 日本のゴルファーの95%以上が
ヘッドを振り回して、上を向いて、大きなロフトで
左右の曲がりや回転に関係なく こすって打っています。
そのこすって打っている人が
ヘッドスピードを増やすことを主目的にして
より振り回しやすいヘッドの軽い長尺をもって
ロフトを1度少なくしたところで
距離が延びることはなく、
逆に減るのではないかと思います。

長尺にした分、上を向いてインパクトする度合いも
増えますし、今までよりもより速く動こうとしますから
よりミスも増えるでしょうし、
ヘッドが軽くなっていることにより
打撃の衝撃に緩和度も減っていますから
肘や手首を痛める率もあがるでしょう。

ヘッドターンが主流の昨今では
10回に一回位は以前より ちょっとだけ飛ぶ可能性も
あるにはあると思いますが、
平均飛距離は今までよりも落ち
ミスの割合やミスの激しさも増え
挙句の果てに 肘や手首を痛める…。
まあ そんなところでしょう(;´д`)

元々 軽量スチール&軽量ヘッドのアイアンとの相性が
最悪の大型ドライバーを
更に軽量長尺にして、ドライバーだけでなく
アイアンやアプローチ、パターまでダメにしてしまう
スイング破壊兵器に成り得るセッティングです。

正直 億害あって一利もありません…。

まして その軽いヘッドの長尺に 
ヘッドのロフトやライを変えられる
機能のついたものなど
性質の悪いジョークかと思ってしまいます。

2017年4月13日木曜日

軽量スチールシャフトが壊すゴルフ。。。

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スイング破壊兵器である 軽量スチールシャフト登場以来
公にはなっていないけれど、グラファイトの
ウッド~アイアンシャフトもかなり変貌を遂げた。
それは ユーザーにとって決して良いことではない。

スチールシャフトは単一素材のため
負担がかかりやすく細くなっている部分は肉厚が厚く、
太くなっているグリップ付近はかなり金属が薄くなっている。
それが故に、形状とは異なり
シャフトとしては先端が重いものになっている。
グラファイトの場合は、強度強化と重さは自由に出来るので
双方(スチール・グラファイト)が存在するアイアンでは
シャフト径が異なることもあり
◆ヘッドの軽い スチールシャフト用
◆ヘッドの重い グラファイトシャフト用

という二種類のものが存在していた。存在していた!(
過去形
そのヘッドの重さの差は、長さを統一して換算すると
20g近くになる



グラファイト装着のアイアンが「飛ぶ」
と言われていたのは、ヘッドが重く
シャフトもやや長めであったから なので
シャフトそのものの素材の差 ではない。



ところが 軽量スチールと言う
スイング破壊兵器が蔓延して以来
グラファイトも先端部を重くし
ヘッドを共有できるよう 統一化されてしまった。

この方が当然 二種類のヘッドを作る必要もない上、
シャフトで言うと
負担のかかる部分を重くし、補強できる
悪く言えば、良い繊維を工夫して使わなくても
強度を確保できるグラファイトシャフトを使うことが
出来るようになった。
売る側、製作する側からすると 素晴らしいアイディア
技術革新である。

ところが ユーザー側からすると
ゴルファー全般が ゴルフの魅力の一つである
「飛距離」というものに悩みをもっているのに
その一番大きな源を奪われてしまい、
クラブヘッドが軽くなり、シャフトが硬く
その影響でクラブが軽く「感じやすく」なったから
 
飛ばなくて悩んでいるゴルファーに速く振れという事を促すクラブが横行するようになった。

クラブが軽く感じ、ヘッドが軽く感じられるから
と言って、成人アマチュアゴルファーが
ヘッドスピードが増えるわけもなく、
例え 増えたとしても たかだか 1~2ms程度で
20gも軽くなってしまった打撃部分を
1~2ms程度のヘッドスピードアップで
補えるわけもなく、
単に軽くしたことによって
販売の際、「おお これはヘッドスピードが上がりますね~」
と言うテクニックともいえるのかな。。。

ショット全般に 硬いシャフト 軽いヘッドの影響は
正直、強烈で 良い面は何一つなく、
元来、大人の社交的な遊びであった筈のゴルフが
体力や筋力、運動性能に自信のない人を
どんどんゴルフから追い出し、
いまや「脳みそ筋肉系」のゴルファーしか
のさばっていないような状態になってしまっている。 

2017年4月11日火曜日

ゴルフスイング◇故障しにくいスイング創り

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おじさんゴルファーにとって
ゴルフが原因で腰痛になるのは出来るだけ避けたいものです。

知っての通り、胴体を支える背骨には体を捩じる関節は
存在しないわけですから
それを無理やりひねるのは故障の元になります。
自分でコブラツイストをかけているようなものです。

ゴルフスイングの場合
当然、運動の速度もありますし
その手のスイングは決まって
長い棒の先にあるヘッドの重さをつかって
遠心力を作ることが飛ばしのチカラと信じていますので
余計負担は大きい訳です。

また、反動をつけるスイングというのは
動いているものや箇所と止まるものや箇所が
必ず存在するので そこにより歪みが生まれやすくなります。


体をちゃんと回す
回転させる(向きを変える)というのは
股関節から上の胴体を まるごと 一つのユニット
として 足腰などの大きな筋肉で動かすのですが
人間の感覚というか、感触として
胴体そのものというのはつかみ取りにくいような気がします。



そこで意識したいのが
進行方向の上腕なのですが、
上腕だけを動かしたのでは より胴体は捻られます。
大事なポイントは
 進行方向の上腕と進行方向のお尻 が
同時に移動、動作をしていくということです。
おおざっぱではありますが 胴体を長方形の箱と考えると
その四隅に当たるのが 上腕とお尻 という具合です。

進行方向の上腕とお尻が同じように
同じタイミングに同じ方向(平行)に移動すれば
上半身を一つのユニットとして使えるようになります。

体の構造上、胴体をひねるというのは
胴体に対し横に回転というのは不可能ですから
立体的に体が捻られてしまい
しっかりと体を支える足 軸足というのが出来にくくなります。

上腕とお尻…胴体が一つのユニットとして動ければ
シンプルにそれを支える足 というのも付いてくる訳で
回転を遂行することが同時に体重移動⒲も遂行することに
なって行くわけです。

また 胴体をひねって 体を捩じってしまうと
どこかのポイントで どこかの箇所が止まる
という「反動」で動作をすることになってしまい
反動というのは 自分自身が運動の方向や速度を
管理できない、無造作はものになってしまいますから
フルスケールのショットとアプローチショットなど
動作の速度や大きさなどが異なるものが
一つの共通する動作としてくくれなくなってしまいます。
 

胴体を一つのユニットとして動かすことが出来れば
その運動を自分の意志によって
速度や方向を管理しやすくなり
フルショットからアプローチまで一貫して
一つの共通する動きにしていけるようになります。

取りあえず シャドースイングからでもいいですから
進行方向の上腕とお尻を同じように動かす
というのをトライしてみて下さい。

トーナメントに見る 多くの日本人選手の苦手

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この5年位の選手はわからないけれど
大きくは変わってないと思います。
スイングを見る限り
おそらく違いはないでしょう…。



飛距離…においては 確かに体格の違いや
過去のスポーツ経験などから
差があるのは確かですが、ゴルフはそれだけではないので
どうにでもなる筈なのです.

日本人選手が欧米の試合に出て
一番苦しむのは
『アプローチ』です。

芝質の違いもあります。
日本に比べ 欧米のフェアウェイやラフなどは
ずっとずっと深く カットが長めです。
何種類もの複合の芝を使うところも多くはないので
『ボールが沈みがち』です。
1センチとは言えませんが、数ミリは日本の試合より
沈んだようなライ、状況が多くなります。
特にヨーロッパに行くとそれが顕著になります。
芝付きの良いところが フェアウェイが日本のラフのようですし
芝付きの悪いところは 公園の芝程度の生え具合、
そのくせ グリーンは地が堅い(日本と反対)
ものすごく整備された日本のコース育ちの選手には
かなり手ごわいところになるでしょう。

飛距離との絡みのありますが、
欧米の選手並みに飛ばそうとするので
より「煽り打ち」の動きが染み込まれます。

沈んだボールを煽り打ちでアプローチすると
プロですから どミスにはならないですが
自分の思った通りの距離感が出ません。

芝を噛んだ状態になるのでスピンが入らず
飛んでしまったり、
毎度毎度ダフリ気味になるので飛ばなかったり
プロであれば ベタピンになるような距離の花道からの
アプローチからでも 楽なパットの距離になりません。
日本では ゴルフクラブの流れもあり
軽いウエッヂヘッド、少ないバンス角度
小さなバンス幅を多用してきたのが、
欧米では ウエッヂは重め、バンス角度も多め
大きなバンス幅と今までの反対のモノが主流です。
そこでクラブに対する迷いも生まれます。
色々試すけれど、煽り打ちのアプローチには
どれも相性が悪いですから、行ったり来たりを繰り返します。


そんなこんなのストレスが蓄積し
次第にゴルフが崩れていくのです。


ホントは その飛ばしとアプローチは密接な関係であるのに
別なものと判断し、ボールの位置をいじったり
毎度スイングに修正を入れてしまいます。
プロですから何とかしのいでいっても
そんなゴルフで通用するのはいいところ2年が限界です。
自分の知っている限り
昨今の選手の中では「宮里藍選手」だけが
そこを理解し、アプローチを重視したスイングを心がけ
ツアーを戦っていたように思います。

欧米のグリーンは高速型が多いですから
転がすのも決してやさしくはありませんが
飛距離を重視した『煽り打ちのスイング』
プロとして戦うのには 生半可な練習量では通用しません.
その練習量がどんどん体を蝕みます。
 ☆オンプレーン型の煽り振りは前傾を深くとり
  回転を縦型にしてしまうので 背筋や首への負担が
  必ず多くかかります。

アプローチで こすり打ちの延長線上に
『抜き球』というのがあります。
ロフトを寝かして、緩い入射で入れて
だるま落としのようにして、低く緩いボールで
グリーンに止めるアプローチを指しますが、
プロであればさして難しい球質ではありません。
が これを多用するようになると
正直、その選手のスイング生命は終末期にかかっていると
行って差支えは無いと思います。


そして 体を痛め 欧米ツアーを断念する
というパターンに陥るのです。

2017年4月9日日曜日

ゴルフクラブ◆マレットパターの致命的欠点



と題しては見たけれど
マレット型…奥行きの深いパターそのものの欠点
と言うよりも
多くのゴルファーが信じて疑わない
肩を揺さぶるショルダーストロークとのかみ合わせ
組み合わせが問題を作り出します。









マレット型のパターで
登りのパッティングや
ミドルレンジ(3mを超えるような)の距離の
パッティングを打つと かなりの確率で
引っかかります。


と言うよりも ひっかけないと打てません。

 
 

マレット型のパターヘッドのメリット①は
見ての通り、重心が深いことです。
それは動作として、どう作用するか、というと
重心の浅いパターに比べると
ヘッドが進行方向に…前に出やすく フォローが出やすい
という点なのですが・・・・・・・・・・・
それを 主流のショルダーストローク
肩を揺さぶるストロークで行うとどうなるか というと
ヘッドが前に出ると
打っている本人は真っ直ぐフォローを
出していると思いますが
体の構造上 体はやや左を向き始めます.

そう ショルダーストロークは
アウトサイドインの典型
スイングにとっては諸悪の根源なのです。


この状態が正面を向いている状態で
例え肩甲骨、肩だけであっても
この姿勢から 左サイド(肩)を下げ
右サイド(肩)を下げる状態は
その度合いによって
どんどん左を向き、どんどん上を向いていくのは
お判りでしょう。
自分の頭で考え、自分で試してみれば分かりますが
真っ直ぐ出そうとするショルダーの動きは
体をねじる、ひねる動きになっていくので
真っ直ぐ引き、真っ直ぐ出す というのは不可能なのです。





結果、上に振る のも相まって
左に出て 左回転の入り易いストローク
と 左に出やすいパターとの組み合わせです。






そして マレットパターのうたい文句

(実質的には詐欺に近い状態ではありますが)

ヘッドが大きく、重心が外に配されているので
慣性モーメントが高い ということです。

 

しかし 実際には見た目の大きさとは異なり、
非常に軽く作られています。
本来モーメントは質量、
見た目通りの、見た目で想像する重さよりも
ずっと ずっと軽いのです。
確かに 同じ重量の重心の浅い、小振りなヘッドよりは
慣性モーメントは数値的には高いには高いのですが、
人間の感覚的 見た目の大きさ=重さ のギャップがあります。


🌟しかも フェースバランスであると
ヘッドの実質重量 はより軽く感じられます。
マレットに良く採用される ベントシャフト(曲がったスチール)
が装着されていれば より一層軽く感じますので
数値で表すのならば
 330gのパターヘッド(マレット・フェースバランス)
 スチールのベントシャフト
のものは 250g弱のヘッド重量
「感」になるでしょう。




マレットの大きな欠点として
逆に重心の深さがあるので
テークアウェイを引く際、
イメージのパターの重心→フェース面やネック部 に対し
本来の重量の中心点がかなり離れたところにあるので
真っ直ぐ引こうとすると 外にはらみ易くなります
マレット型を苦手とする人は
この外に上がってループする動きを嫌がります。
ショルダーストロークをして
マレットを使うと意識しなければ
 ➟ループスイングになり易いのは確かです。

と同時に ヘッド重量が軽い ですから(飛びません)
強く打たなくては飛ばないので
どうしても テークアウェイが大きくなり
ストロークが速くなります。

✋外に上がり易く
✋テークアウェイが大きくなり易く

✋ループスイングになり易く
ヘッドが前に出やすいので 左に振り易く、上に振り易い
これでうまくいく筈がないでしょう。


🌟引っ掛け癖
🌟ショート癖
はマレットの最たる特徴なのです。



色も含め ゴテゴテしたデザインが
よりテークアウェイの取りにくさを生みますし
どこにどのように引いていいのか と
性質としての動きやすいところ
 に一致点がありません。

幾何学的な形状にしていても
それは逆にマイナスに作用します。

パッティングストロークは
行きつくところ 人間の感覚の最も発揮されるもの。


ハッキリ言って
マレット型をショルダーストロークでしていると

✊基本、ショートしやすく
✊良い転がりにはなりません ↔ 跳ねます
✊チャンスの距離は殆ど引っ掛かります
✊どこに引いたら良いのかわからなくなります
✊テークアウェイに入りにくくなります。


➟イップス製造機になるでしょうねー


言葉は悪いですが
ビビり症の場面位しかメリットは出てきません。

イップスになりたければ
より派手な よりゴテゴテしたデザインの
ベントシャフト(曲がったスチールシャフト)の
フェースバランスのモノを使えば
2年位で成れるのではないでしょうか

2017年4月8日土曜日

ゴルフスイング⚾スイングプレーンとドローボール


間違って認識してはいけないのは
真っ直ぐ飛ぶ とは
ストレートに飛ぶ
 ということではなく
セットアップ(アドレス)した時の
目標に対し 真っ直ぐ行く
アドレス時のボールと打った後止まったボールが
概ね真っ直ぐ目標に向かっていて
飛ぶさま が 真っ直ぐいく ことではない

 

日常の生活でも
どこか 例えばゴルフコースに行くにしても
そのゴルフコースに対し
方角的に真っ直ぐ行く訳ではないが
寄り道もせず 最適、もしくは最短ルートで
そこに向かう事と似ている。


兎も角ボールは球体、丸だから
横の回転が混じらないで飛ぶのは殆ど奇跡の確率。

弊社にある 弾道計測器で長年数値も見てきたけれど
ドライバーからウエッヂまで
二桁の横回転数 なんてことは まず皆無で
最低でも 300~500回転 は必ず入っていて
多い時には 縦回転を上回る 2500回転なんて時もある。
まあ 弾道の曲がりは 縦回転と横回転の割合
によって決まるから 何回転が良い なんてことも言えない。

多すぎるのは良く無いが、横回転を無理に少なく
ゼロに近づけるよりも
一定の 右なり・左なりの回転を目指した方がよい!


飛ぶさまが真っ直ぐを追いかけると
右・左の両方が出る訳で
ゴルフのメカニズム上、それを追いかけた場合
真っ直ぐ行くのは 全体の1割にも満たないほどになる。

ハイレベルな…なんて思うかもしれないけれど
飛ぶさま を真っ直ぐにするのでなく
自分の弾道を どちらかの回転しか入らない
曲がっても予想通りの曲がる方向にしておく概念でないと
ショットやスイングの壁にすぐブチ当たってしまう。

ゴルフクラブは スイングとの兼ね合いで
正しく使うと やや左回転が入るモノ。

弾道のメカニズムは
ヘッドの軌道 進んでいる方向に対し
フェースの向きがどうなっているか
ということなので
 

正しく 体の回転で軌道を作っていれば
当然 ボールに対し 自分側
 
(ボールから自分に遠ざかる方向)


通称インサイドから入ってくるので
そのインサイドから入ってくる軌道に対し
スクエア であれば
 その軌道に沿って ボールは真っ直ぐ飛びでる。
その軌道に対するスクエアよりも やや右向き
 であれば ボールには右回転が入る
その軌道に対するスクエアよりも やや左向き
 であれば ボールには左回転が入る

 

体の回転でクラブの軌道を描ける人が
 陥りやすい勘違いは
ダウンスイングはインサイドから入ってくるので
その軌道に対しスクエア気味・・・
 それは アドレスを基準にすれば右を向いている もの なのに
アドレスのフェースの向きを造ろうとしてしまうこと。
これでは ものすごくキツイ左回転が入ってしまうから
右に出ても コーススクリューのように左に撒いてしまう。


ここの点は気を付けた方が良いでしょう。

体でスイング軌道を描くことによって
似たような 安定したスイング軌道が作りやすい
それを基準にフェース面の向きやロフトなどを構築、設定して
行くことが大切です。

スイング軌道が弾道を造る基盤になるのです。


一方 軌道を手さばきで作る最近のスイングは
まず 球筋を決める基準になるスイングの軌道が
毎回ばらつきます。
 

例えば アドレス時よりも フェースは左に向いていても
スイング軌道が それを上回るアウトサイドインであれば
ボールには右回転が入りますし、
逆に 無理やりインサイドから入れてきて
フェースはものすごく右を向いていても
それを上回る インサイドアウトであれば 左回転が入ります。

そして 忘れてはいけないなのは
自分で実験してみると良いですが
フェースターンをすることを当然 と思っていると
そのフェースターンのタイミングや度合い、速度
それに応じて 当然 スイングのヘッド軌道は変わります。

毎回 ウサギと亀の追いかけっこ
軌道とフェース面の向き という
双方、密接に干渉しあう基準のないスイングを追いかける
ことになります。
 
スイングを知らない というのは悲しい。

http://blog.livedoor.jp/hbs/


勿論 悩めるアマチュアはそれを知りたいと模索しているし、
努力もしているけれど
それを教える、それを仕事としている人が
あまりにスイングについて、
ゴルフクラブのメカニズムについて、
当たり前の物理現象について知らな過ぎて
今、世の中に流布しているスイング論は
まるで カルト宗教のようになっている。

その代表例が スイングプレーン論。
もう 悲しくなるくらい……ひどい。

スイングプレーンと言うのは
その軌道が問題なのではない。
スイングプレーンって言うのは『時期』の事を指すので
それを作り出すとか、なぞる類のものではない。

原則論として
体の向きを変えるから スイングは円弧 になる。
右を向くから インサイドに入って
正面を向くまでに インパクトに入るから 
インサイドから入って来て
基本、インサイドに入っていく。

スイングはクラブの構造を使って、
遠心力を直接、打撃力にする訳ではないけれど
基本 インサイドインの軌道は
インパクトまではクラブは短くなるように使われ
インパクト以降は遠心力によって
クラブが長く使われるようになるので
結果 インサイドアウトに『見える』だけ…。

それを体の回転の時期 と関係なく
腕を振って 軌道を作ってしまうと
体が正面を向いてから クラブを動かし始めれば
この時点で 既に インサイドは存在しない。

それを無理やり インサイドから入れているのは
今までのゴルフ用語では
「単にクラブを寝かしている」に過ぎないし
それによって 大幅にロフトは寝てしまい、
打つ方向の特定 も異様に難しくなる。

こんなのゴルフスイングじゃない。

ただ単に ゴルフクラブでボールを叩いているだけで
それはテニスラケットでも、野球のバットでも同じで
ゴルフクラブの機能や構造を無視して
ボールをぶっ叩いているに過ぎない。


2017年4月7日金曜日

石川遼君の秘密


うーん これは…
明らかに そのクラブの製品ロフトよりも
圧倒的に高い打ちだし角度、
体の姿勢を見ての通り
左足上がりの状況を作り出して打っている という状態。



両方ともそうで
遠近法みたいなものがあるから
正確には言えないけれど
デビュー当初から異様に気になる点。

ボールの初速というのは
ヘッドスピードに比べ 約1.5倍位で、
インパクトのロフト『効果』が少なければ少ないほど
その初速の増える割合は高くなるんだけど
どういう撮影位置だったかによるけれど
スイングの姿勢(時期)に対し
異様にボールが動いていない(移動していない)
スイングに対するボール初速が遅すぎる。

正面気味から取っているとしても
ボールの大きさとヘッドの大きさを比較しても
異様に ボールが遅い…。


おそらく 上を向いて
こすって打っているんだろうねー
ドライバーやアイアンでロブショットを打ってる。

アマチャア並 というか
ものすごいスコアの良いアマチュア って感じ。



遼君のすごいところは
この 正直ひどい、レベルの低いショット力でも
プロの世界でやっていける練習量、
それに基づく自信や精神力なんだろーねー。

でも この上を向く非常に悪いスイング、
そして それを打ち消すだけの練習量…。

もう そろそろ 肉体の限界だろーねー。