2017年11月29日水曜日

現代版『ゴルフクラブの選び方』ロフトのお話し

☞ハミングバードスポルテ本店 http://blog.livedoor.jp/hbs/





長くゴルフクラブをデザインしたり、作る仕事に従事していると
ゴルファーがゴルフクラブを選ぶ際に
その選ぶ基準にしているものに
とても不思議……首を傾げたくなるものが多いです。
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例えば
シャフトの硬さやドライバーのロフトなど
『上手になったら』硬いシャフトを使う とか
立ったロフトを使う という
ゴルファーのスキルや経験値が
クラブ選びの選定条件になったりしています。

ここに4人のゴルファーが居たとしましょう


①20歳 ハンディキャップ36
②20歳 ハンディキャップ2
③75歳 ハンディキャップ36
④75歳 ハンディキャップ2


さて この4人のゴルフクラブを選ぶ際
シャフトの硬さやロフト角度などは
ゴルフのスキルの一つである
 ハンディキャップを基にして選ぶべきか
はたまた 年齢を基にして選ぶべきか 
 どちらだと思いますか?
どちらが適切だと思いますか?

ロフト角度は好きな球筋や常用するコースのタイプなど
によっても微妙に異なるとは思いますが、
ハンディが同じであれば 20歳の人と75歳の人は
共通のロフト…というのが良さそうに思えますか?
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シャフトの硬さ… ロフトの角度もそうですが
シャフトの硬さには種類がある訳です。

ハミングバード視点で言えば、市販の一般的なシャフトは
馬鹿硬くてもどれも同じ…と言えますが(それはさておき)

シャフトの硬さ、というのが存在している限り
それに応じて、その種類に適合する『何か』がある筈です。
ハンディキャップ…でしょうか?
しかし、それがなぜシャフトの硬さなのでしょう?
おかしく思えませんか?

正しく、あくまでも正しくクラブを使うと仮定し
シャフトの硬さは そのシャフトの硬さが
使う人に応じて 運動させた時に
クラブヘッドのずれた重心を 
シャフトやグリップの延長線上の
一直線上に並ばせるための機能で、

当然 それは使う人の使うスピードに応じるものです。

年齢や体力に関係なく、ハンディ・・・
俗世間で言われる
「腕前」によって
シャフトの硬さを選ぶ 
としたら
イコール ではないですが、
75歳のゴルファーは20歳と同じような
ヘッドスピードを出すことは難しいですし、
忘れてはならないのは
75歳のゴルファーの方が 
もし同じ数値(ヘッドスピード)を一時的に出せた としても
それをラウンドを通して、維持することは難しく
後半、どんどん落ちていくスピードに対し
シャフトがどんどん硬く(機能しなくなっていく)
という事になってしまいます。

これもイコールではありませんが
ハンディキャップではなく、似たような年齢の人の方が
(似たような体力) 
クラブ選定をしていく共通項は多いのでは ないでしょうか
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外国での選び方は イマイチ よく分かりませんが
兎角 日本では「腕前」というクラブ選びに関して
あまり関係ない要素で選定する習慣が強く
とても損をしていると思います。

クラブを選ぶ前、購入する前に
少し考えてみて下さい。

例えば

 本来使うべきものよりもややロフトの立ったクラブは

 メリット→当たった時に飛ぶ可能性が高い
     →弾道が低い
 デメリット→ロフトが立っていると、ミスへの寛容性は低い
      →弾道が低い


このクラブを長年使い続けるとどうなるか というと


①ミスの頻度が高いので その飛ぶショットが出る割合は
 ロフトの寝たものよりも格段に低く、最高値は高いが
 平均値(飛距離)は低いものになる
②弾道が低いので 上げるショットを身に着けることになる


ゴルフの醍醐味、みたいな部分で
たまに出る
「火の出るような当たり」狙いなのは
否定はしませんが、平均飛距離は飛んでないので
結局、飛んでいないことになります。

更に もっと悪いのは、上がりにくいクラブやロフトは
上げるショット、上げるスイング という
飛ばさない方法を覚えるゴルフクラブなんだ! という事です。

見栄を張って「立ったロフト」を選んだことには言及出来ませんが
飛ばしたいために「立ったロフト」を選ぶことは
欲をかいた結果 飛ばせないスイングを覚えることになるのです。
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ならば
 逆に使うべきロフトよりもやや『寝たロフト』を使えば

 メリット →ミスをした時に、寛容性が高い(高さに逃げる)
      →飛ばすために 弾道を低くするスイングを覚える
 デメリット→弾道が高くなり易く、距離を損する


という、そのクラブを使っていくことによって
『飛ばせるスイング』を覚えるクラブに投資した方が
 良いのではないでしょうか

ゴルフクラブは目先の結果 も否定しませんが
そのクラブを使っていくことによって
クラブに教育され、導かれていくこと
というのが少なくないので、
そちらの事も考えて損はないと思います。

2017年11月28日火曜日

L型ブリストルパターと言う名の「0番アイアン」

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年末年始のセールも終わり、時間が取れる様になりましたので
少々練習とラウンドに励んでみました。
 
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数か月ぶりのラウンドに備えて1週間前から毎晩パター練習。
刷毛塗りというか、右手の動きでボールのつぶれる感覚がずいぶん変わります。
「ヘッドがグリップを追い越す事は無い」事を再認識します。
ゼロ番アイアンすごいなぁ。
 
 
その結果ラウンドで気づいたのですが、
「クラブを下に振らない」「ボールをクラブが勝手に拾ってくれる」
という事に関して分かったつもりで全っ然分かって無かった事に気づけました。
 

ホントなんです!ホントに下に振らないんです!自動です!
ただし、それを支える「シフト」とか「クランチ」とか「アドレス」等の
基本の大切さも再認識です。
寒くて右秀二ターンが不足すると恐ろしい悶絶弾が出るのはご愛敬です。
 

すっごい気付きについて。
ゼロ番アイアン様のお陰で転がしとかピッチアンドランが大成功です。
今まで怖くて仕方無かったのに嬉しいです。
そしてそこが良くなったと言う事はスイングの核心に近づけたのかなと思ってます。
全てのクラブの打球が良くなって来ました。
ゼロ番アイアンすごいなぁ。
 
 

シャフトと気温について。
キチンと測って無いのでなんとも言えませんが、
体感で8℃位までは自作鉛チューンで
何とか行けます。
5℃を目安にミスショットの可能性が高まります。
ティーショットは待ち時間にホッカイロで手を温めるついでにシャフトを温めると
なかなか素直に打てます。
L型ブリストルパターってすごいなぁ。
 

感謝。
 

2017年11月27日月曜日

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もしかしたら
現代のゴルフスイングの「酷さ」
パッティングストロークから始まっている…
のかもしれません。

show_imgコチラをご覧ください。

世界のトッププロ?の
パッティングストロークです。

当たり前ですが、
パッティングも体のどこかを使って
パターなり、ヘッドを動かして
ボールを打ちます。

5d625fee従来よりもうんと深く前傾して
打つ訳ですが、
この構えからして
腰のライン・骨盤は固定です。

では どこを動かすのでしょうか?


 肩・ショルダーです。

腕や体・グリップで作る三角形・五角形を
固定して 肩を揺さぶってパターを動かします。
ではこちらをご覧ください。

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背骨には体を揺さぶるための『関節』はありません。
ショルダーストロークで動かす部位は
いったい 体ですか? 腕ですか?

そして この肩…肩甲骨を動かす為の筋肉は
僧帽筋や広背筋です。
これらの筋肉はどちらかというと
大きく動いたり、耐えたり
強く激しく動いたり、耐えたりする筋肉で
1m80㌢と1m40㌢を打ち分けるには
あまり得意ではない箇所です。


前傾を深くして
その目的に得意でない筈の部位の
肩を揺さぶり、耐えつつ背骨を捩じり
パッティングをすることが
ストロークを良くするでしょうか?


それは兎も角、
このことによって
スイングに使う「体」と
スイングに使う「腕」が
どこなのか 分からなくなってしまう…というか
間違って覚えてしまう始まりだと思います。

腕で作る三角形なり、五角形を固定するから
一見 腕を使っていないようですが
ショルダーストロークは腕(肩)さばきです。
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パターストロークも結果的には
上下の円弧を描くわけですが、
それを意図的に行う事誤っていますが、
ショットの一部として考えると
それは 前傾した上で、体を回転させるから発生する
円弧の筈なのに、それを腕(肩)で再現してしまうのは
スイングにとって 最も「まずい」間違い です。


これを説明しているレッスンプロは
いったい 体をどこの部位と考え
腕をどこと考えているのか 説明して欲しいです。

芯を喰うパッティング①

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☝ と題しましたが
少々皮肉交じり のタイトルです。

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パッティングだけではありませんが
多くの人は 『芯を喰う』をいうのを
ヘッドとボールの当たり所 だと思っています。


全くどこに当たっても良い という訳ではありませんが
『芯を喰う』のは 当たる場所ではありません。


最近は ショルダーストロークが何故か主流ですが
このストロークだと

インパクトの殆ど(8~9割)が
ヘッドが上昇軌道になります。


これはおそらく ボールにオーバースピンを与える
という発想も原因になっていると思いますが、
ドライバーのようにティーショットして
空中に浮いているボールを空に飛ばすのなら
それもあり?! 
(意図的にはするべきではありません)
かも知れませんが、
地面の上を移動させる
基本 水平移動が重視されるパッティング場合
上昇軌道で上手く打つ ことがイコール
 ボールをよく移動させない(転がさない)ことに
つながり 本末転倒 です。
スナップショット 1 (2014-01-20 18-21)

パッティングは大きく体を使いませんから
直線的な動きになるかも知れませんが、
少なくとも ヘッドの高さは上下します。
上から斜め下への移動時 上から打て とまでは
言い切れませんが、ボールを水平に移動させる
ことが主目的なのですから、左右だけでなく
 ボールの飛び出す方向
 パターヘッドの上下に移動する方向

方向をベクトルと言いますが、そのベクトルが
出来るだけ近いモノのほうがより効率よく
打撃が距離に変換されます。

今のショルダーストローク理論は
ボールにより多くのオーバースピンを与えること
が主目的になっていて
ボールを望みの距離移動させるが蔑ろ というか
転がす という言葉の意味が
球体のモノの移動 という意味だと理解できていない
のでは と思います。

まあ 多くの人が使う
軽すぎる 飛ばない パター(ヘッド)では
本能的に弾きたくなる、強く打ちたくなる
という事の表れなのかも知れませんから、
市販のパターを使っている人に
ストロークを改善しろ と言っても無理がありますが、
パッティングは距離を移動させることがメインテーマです。

安定して、繰り返せる
思った通りの方向に、思った通りの距離が打てる
のには 出来るだけ小さなストローク
出来るだけ速くないストロークが理想的ですし、
人間の感覚がしっかり距離感として発揮できる
ストロークが良いと思います。

そして パッティングストロークは
インパクト付近の部分を特に抽出した
ショットそのものです。
ですので、ショットの練習共考え
正しく身に着けるようにトライしてみて下さい。
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最近は某プロもそうですが
ショットもパットもアプローチも
しゃくり打ち、煽り打ちが主流ですので
プロですら「飛ばし馬鹿」の風潮が強くなっています。
上手に パッティングのコツを掴めれば
ショットもパットもアプローチも
共通して ソツなく打てるようになりますし、
あおり打ちによる腰痛や故障からも解放されます。

      お楽しみに。    続く

2017年11月25日土曜日

スライス☆ランキング

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一般的に右打ちの人の弾道が
右に曲がる~右回転が入る コト を
総称して『スライス』と呼んでいます。


右回転がボールに入るメカニズムは
ヘッドの移動してきた軌道に対し
 ライ角度等も含め立体的に
フェース面が右を向いている時、発生します。

スライスの飛ぶ方向として 大別して二種類あります。
❶アドレスの向きに対し真っ直ぐ、
 もしくは右に出て 右に曲がる
❷アドレスの向きに対し、左に出て、右に曲がる


なかなか評価が難しい所ではありますが、
❶の方が 現時点ではOBなどで苦労していますが
 修繕は簡単です。
逆に❷の方が 現時点で実践的であるので
 修繕の必要性が薄いのもありますが、
 軌道そのものが左に飛ぶ軌道になっており
 それに対し、フェースを閉じる作業が強く
 入っています。
 一般的には ❶から始まり、訓練を経て
 ❷に行き着いています。

フェースの閉じ・ヘッドの回転・ローテーションは
すればするほど 基準になる軌道が左向きになり易く
それに応じた 立体的なフェース面の向きを
かなり練習して習得しているのでしょう。


もう一つ スライスの飛び出る上下の方向というのがあります。
①やや低めに飛び出て スピンが多く入り右に曲がる
 ②に比べると曲がる量が大きく、弾道も速め。
②高めに飛び出て、スピンが緩やかに入り右に曲がる
 ①に比べると曲がりが少なく、弾道も遅め。


コチラはヘッドの入ってくる上下の角度に対しての
ロフト姿勢の作り方 が関係してきます。
①は上から入れられていますが、それに対しロフトが開いて
 フェースが開いています。➡スライスの初歩段階と言えます。
②は煽り打ちが入っています。
 当たった時に飛距離は①の方が飛ぶんですが、
 ②の方が曲がりが少なく、飛びませんが使える球筋…。
 修正の必要性に迫られないので治しにくいパターンです。


例外もない訳ではありませんが、
方向の❶ 右に出て右に曲がる は
角度の① 低めに出てスピンが多く入り曲がる

のパターンが大半で
方向の❷ 左に出て左に曲がる は
角度の② 高めに出て大きく曲がらない
(←
飛ばない
    
☞飛ばないから痛手を負わない…のですが…


年齢とともに飛ばなくなってくる
体力が落ちてきた時に
❶①のパターンは飛距離回復の余地がかなりありますが、
❷②のパターンはスイングを大幅に改善しないと
   かなり苦しくなります。

❷②のゴルファーは アプローチなど寄せによって
ゴルフを構築している場合が多く、
しゃくって・あおって クラブだけを振っても 上手く打てる
アプローチを修練によって身に着けているので
そこから脱するのは難しい…ケースが多いでしょう。

また ❷②のゴルファーの多くは
軽いヘッド・硬いシャフトを好んで使う傾向にあるので
体力で補えなくなった時、助けて貰う手段が少なくなります。

出来れば 早いうちに自分のクラブの扱い
スイングを見つめ、将来の為にプランを立てておきましょう。

2017年11月24日金曜日

ゴルフクラブ⛳セットの流れ

☞ハミングバードスポルテ本店 http://blog.livedoor.jp/hbs/


弊社(ハミングバード)のオーダーメイドゴルフクラブの
最大の特徴は なんと言っても
世界で一番重たいヘッド(おそらく)
世界で一番柔らかいシャフト(間違いないでしょう)
を主力商品にしていることです。


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比較すると
✋一般的な45インチのドライバーの
   ヘッド重量 190g
 シャフトの硬さ 240cpm  ←SR(フレックス) 位です。
✋弊社の44インチのドライバー  (最大値)
   ヘッド重量 255g
 シャフトの硬さ 110cpm

アイアンで比較すると
✋一般的な5番アイアンの
   ヘッド重量 240g
 シャフトの硬さ 290cpm  ←SR
✋弊社の悶絶アイアン   (最大値)
   ヘッド重量 325g
 シャフトの硬さ 125cpm

ウエッヂで比較すると
✋一般的なサンドウエッヂの
   ヘッド重量 290g
 シャフトの硬さ 330cpm  ←SR
✋弊社の悶絶アイアン   (最大値)
   ヘッド重量 390g
 シャフトの硬さ 130cpm

パターで比較すると
✋一般的な34インチのパターで
   ヘッド重量 320g
 シャフトの硬さ 350cpm
✋弊社オリジナルの 進化版L型ブリストルパター は
   ヘッド重量 480g
 シャフトの硬さ 130cpm

と言ったところです。


 市販のドライバー・アイアン・ウエッヂの
 ヘッド重量とシャフトの硬さ と 弊社のモノの間は
 ほとんど対応出来ます。


まあ 弊社は市販のクラブも知っていますし、
現在の弊社のスペックは時とともに 重くなり、柔らかくなり、
しているので その間もすべて体験済み、製作済み です。

とてもマイナーなクラブ種ではありますが、
殆どのゴルファーは弊社のスペックを打ったことも
触ったこともない訳で、体験したことのないモノを
自分の経験値の中だけで想像するのは大変なコトでしょうね^^


ヘッドの重さは その重さなり、その重さの数値の通りです。
しかし、シャフトの硬さにおいては
 硬さの目安である振動数の数値として
 市販のモノの半分以下…というのを想像するのは
 不可能に近いかもしれません。
初めての訪れて頂けるお客様も数値は知っていたとしても、
実際に触り、打って頂くと大変驚かれます。



そして、これはオーダーメイドだけでなく
本来のゴルフクラブとしては当たり前かも知れませんが、
重さにおいても、硬さにおいても、使い勝手においても、
ドライバーからフェアウェイウッド、ユーティリティクラブ、
アイアン、ウエッヂ、そしてパターまでも
『セッティング』の流れをしっかり数値で管理しています。


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硬いシャフト、軽いヘッドの場合、
セットの流れがぶれていたり、硬さの統一感がなくても
気にされる方はいない?ようです。

嫌味半分ですが、そう言うのに鈍感でいられるから
棒のような硬さのシャフトや付いてないようなヘッドの軽さを
使えるのかもしれません。。。

ところが、シャフトが柔らかくなり、ヘッドが重くなると
その流れ、セットの流れに不具合があると
打たれる方の技量や経験、ハンディに関係なく
しっかりとその「ブレ」や「乱れ」は結果に出てしまいます。

例えば アイアンですが、
スチールシャフトのセッティングで言うと
始まる硬さは 300cpmに近い200後半です。
この硬さですと、ヘッドの重さが番手ごとに8g重くなるとして
番手間の硬さの差(ピッチ)は7~8cpm
 280→287→294→301cpm こんな感じです。
これがもう少し柔らかくなってきて
始まりが250cpm位だと 6cpm位のピッチです。

柔らかくなってくる程 1cpmの持つ意味が
重くなってくる、大きくなってきます。

アイアンの場合、ロングアイアン➡ウエッヂ
になってくると フルショットで使う度合いよりも
ハーフショットや調整されたスピードでのショットが
増えてきますから、同じ流れ(硬さ)以上に
硬くなっていくと使いにくくなります。
ヘッド重量の流れに統一感があっても
シャフトが硬いと それを軽く感じてしまいますので
ガバッとフルショットするのなら兎も角、
ハーフショットするのに使い辛いモノになりがちです。

アプローチに苦労されている、悩まれているゴルファーの
多くがそこに気づいていない点 少なくないですね

2017年11月23日木曜日

ゴルフクラブ⛳ライ角度調整のディープなお話し

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あるお客様から 『アイアンが少々引っかかり気味で
ライ角度の調整で修正ができるのであれば…。』との
お問い合わせを頂きました。

過去のブログ記事の中で、
アイアンフェースの打痕 と
ソールに付くコスリ跡
 の写真を送って頂きました。

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二つの写真を縦に並べると
分かりやすいと思いますが、
ソールの傷跡とフェース面のボール痕の関係は
ある意味とても良好な状態で、
ライ角度の調整は「有効な状態」です。

ライ角度の調整であれば
全体的に、ですが 0.5度程度の調整で
結果が変わってくると思います。


この件…と言う訳ではありませんが、
気温が下がって『ひっかり始める』というのは
☛シャフトが硬い
☛ヘッドが軽い
少しきつくなり始めた兆候の可能性もあります。

ゴルフスイングとゴルフクラブのメカニズムは
シンプルに考えたいところですが、
ボールは立体に飛ぶので
上下の方向(角度)と左右の方向(角度)が
混じり合ったものです。
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それはスイングにおいても同じで、
正常な、正しいゴルフクラブの移動というのは
結果、はた目からは先端は円を描きますが、
何かの軸点があって『クラブが回転』するのではなく
クラブを持った自分が回転するモノです。
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イメージし難いかもしれませんが、
その大きな円弧に沿って
クラブはスライドしていくのが
クラブの機能としては正しい使い方です。
スライドとは グリップとヘッドが
概ね同じとは言わないまでも
似た量移動する と言うのが本当です。

それをグリップを動かさず
シャフトの角度だけ変えてしまう というのは
スイングのひどい錯覚から始まってたりもしますが、
ヘッドが軽い
シャフトが硬く

クラブそのものを移動させる機構・機能が薄い
クラブを使ったり、
ほのか~に体力が落ちたり、
気温が低くなり、モノも堅く、体も堅くなったりすると
ボールに届かなくなるのです。
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適正なスペックなクラブの場合、正しくは
クラブに誘導されて 体の左にグリップが、クラブが
押され 振り遅れないで済むので ボールに届きます。
届かなければ 何かをして届かせようとしますが、
殆どのケース 左グリップを支点として
右手を伸ばしたり、右サイドを下げたりして
届かせますから、その行為はイコール上向きを
造ってしまい、その分 体は開きます。
スナップショット 4 (2017-06-28 19-07)スナップショット 6 (2017-06-28 19-07)


インパクトというのは
概ね…厳密にする必要はありませんが、
アドレスに似た、体の正面でボールを捕えます。
よほど個性的なスイングでない限り、

✋右向きは進行方向が下向き
✋左向きは進行方向が上向き

と言うのが必ず絡んできます。


スイングの問題はさて置いて
ボールが引っかかり始めている
というのは

そのクラブ~そのスペックでは
 ボールに届かなくなり始めてる兆候

と見て間違いないでしょう。


ヘッドを重くしてやる
シャフトを柔らかくしてあげる で
簡単に解決します☆

2017年11月22日水曜日

ミスショットの原因はクラブ「セッティング」です 後編

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ゴルフクラブの長年の進化
「やさしさ」の追求というのは
…主にヘッドの話しですが…

ヘッドの大型、つまり重量化 です。

ヘッドが大きくなれば慣性モーメントが高くなります。
同じ重さであっても、重心距離の長い大型ヘッドは
重さの効果が増したのと同じです。
重心が深いヘッドも同じコトが言えます。
アイアンのキャビティ効果も 全く同じこと です。

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✋大型化する
✋キャビティになる
✋重心距離が長くなる
✋重心が深くなる

 とは 重量の効果が高くなる と言う意味で
それは 慣性モーメントの増大化 というコトです。



☛慣性モーメントとは

 ◎その運動の速度や方向を持続するチカラ
 ◎その運動中の姿勢を安定させやすいチカラ
 ◎ボールに対するエネルギーの伝達効力の高さ

などが 平たく言えばミスに寛容なチカラです。

数値とともに増えるので
『やさしい』クラブの代名詞 なのです。


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ところが ヘッドの慣性モーメント とスイングの関係は
打ち手が自由気ままに動かしたくても
その数値が高くなると 動かしにくくなりますから
ヘッドを振りたい、シャフトを振りたい
「ヘッド」スピードを最優先させたい人にとっては
やさしいクラブとは言えないのです。

そこを理解していないと クラブの買い替えは失敗します。


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例えば、
 マレット型のパター
マレット形状にする理由は
重心が深くなり、フォローが出しやすくなります。

慣性モーメントが高くなりますから
重量効果が増して、同じ速度のストロークであっても
 ボールをより遠くに打てるようになり
 飛ばせるようになる
というのが「やさしさ」の意味なのですが、
現在、主流のショルダーストロークで打つ人にとっては
重心が深く、フォローが出易いが逆に災いして
煽り打ち、上り傾向時でのインパクトによりなり易いので
ボールがより飛ばなくなったり
フェースに乗らず、ボールがこぼれてしまうので
初っ端からラインに乗らなくなります。

スナップショット 3 (2016-11-24 20-31)

また、マレットタイプのパターは
フェースバランスを採用しているものが多く、
シャフトのベント(曲がり)が入っているので
通常のモノに比べて、相当硬いです
見た目にはヘッドは大きいのに、
重量は変わらないばかりか
シャフトが硬いので ヘッド重量が軽く感じます。

ボールが伸びない、ボールが飛ばない こともあり
同じ距離を打つのに
 速いストローク、大きなストロークをする必要が増し、
当然 ラインにも乗りにくいですし、距離も合わせにくく、
微妙な距離感など殆ど出せなくなってしまいます。

本来 パッティングなど
人間の感覚、距離感、本能、勘などを最優先にさせるべきなのに
上手く行かないパッティングを
機械のようなストローク練習で向上させようとしますから、
かなりの人が いずれイップスに足を踏み入れるでしょう。


まあ これはクラブの組み合わせとは
ちょっと違った話ですが、
ショットというのは クラブと打ち手の合わせ技
によって生まれてきます。

そして どんな謳い文句であったとしても、
クラブは無機質で、打ち手には合わせてくれませんから
打ち手が変化しなくてはいけないですし、
どのクラブであっても、
必ず 大なり小なり 打ち手の方がなにがしかの工夫や
変化を生み出して そのクラブを使えるようにするのです。


ですので、『今』も大切かも知れませんが、
自分の未来を出来るだけ 自分の思い描く方向に
導いてくれるクラブを選びたいものです。


スナップショット 1 (2016-11-26 1-11)

その上で クラブセット となれば
そのバッグの中に混載されている『セット』が
同じように使える ある一定の流れ
ある一定の共通性も持っていないモノは
ゴルフクラブ『セット』とは呼べず、
それはただの
 ゴルフボールを打つモノの寄せ集め
(ゴルフショット互助会)
に過ぎません。


とは言ってみるものの、
大手メーカーの 同じ銘柄、同じ機種のモノが
セットの流れになっていない などと
思っている人はいませんものね… (;´д`)トホホです…



同じ銘柄の、同じ機種のアイアン『セット』であっても
シャフトの硬さに統一感はありません。
スナップショット 2 (2016-07-03 0-22)

今のご時世、安い価格以外、買い替えの魅力はありませんから、
大量の工業生産品を
 何のセッティングもせずただ組付けたモノしか、
如何に製造コストを抑えたモノ、
組付けコストを抑えたモノ、しか買って貰えませんから
やむを得ず と言うほかないですね (;´д`)トホホ

シャフトの硬さが流れていないと
番手ごとのライ角度の流れは意味を無くします。
半インチごとに0.5度とか、1度数値で言うと
アップライトになっていく訳ですが、
それは セットが統一した硬さ である時「のみ」
有効なモノです。

自分のアイアンをソールが見えるように
机やいすなどに一列に並べた時、
ソールの傷が 他と違う箇所に集まっているモノ は
ライ角度そのものが合っていないか
シャフトの硬さがそれでか異質なモノ
 の可能性が非常に高いです。
特に後者はほぼどのセットでも のパターンです。

番手の中でも
練習場で頻繁に使う物を除いて、
ある番手だけが 右手の親指の当たる部分摩耗している
なんて言うのは、その番手だけが
流れの硬さから「はみだしている」証です。

クラブセッティングを考える時、
まず お使いのクラブの
 フェースの打痕
 ソールの傷の場所
 グリップの傷み具合
それを見れば だいたい答えが出ますから
一度 観察してみてくださいませ。

ミスショットの原因はクラブ「セッティング」です 中編

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同じメーカーの、同じ機種を、同時に揃えたから
と言って、セッティングが流れ になっているとは限りません。
その場合であっても、
 9割がた ミスを誘発する要因は潜んでいます。

お客様の持ち込みのクラブを
長年見てきました。
数千セットは見たのではないでしょうか?

ある程度データを取って
そのデータと フェース面のボール跡、傷、
ソールの傷、グリップの傷み具合などを照らし合わせます。

007

スイングやショットを見る前に
おおよそ どのクラブが苦手、もしくは上手く行き難い か
どのクラブはよく使っているか、使っていないか、
ショット全般に置いての悩みも見当がつきます。


ものすごく硬いシャフトを使っている(好きな)人の傾向は
セットの中に
❶シャフトの柔らかい
❷ヘッドが重い/重く感じる
❸ヘッドが大きい、シャロー形状、重心距離が長い
❹ロフトの寝ているモノ
そう言うものが入っていると
 あまり得意な番手ではないようです。

逆に柔らかめなシャフトを使っている(好きな)人の傾向は
❶シャフトの硬い
❷ヘッドが軽い/軽く感じる
❸ヘッドが小さい、ディープ形状、重心距離が短い
❹ロフトの立っているモノ

市販のゴルフクラブの傾向としては
 総じて…ですが、同じ機種であっても
ドライバーよりもフェアウェイウッドの方が
ヘッドが軽め・シャフトが硬め が多く、
硬いシャフトの好きな人にとっては
 そのウッド系の中では ドライバーが苦手になります。

✋そのパターンだと その傾向の方は
 フェアウェイウッドよりもユーティリティを好みます。


✋同じ機種の同じ銘柄のアイアンセットであっても
 シャフトのセッティングにはかなりばらつきがあり、
 シャフトの硬さが玉石混交、
 数種類の硬さが混在するセットが殆どです。
 その傾向は
 均一なモノを作りにくい軽量スチールが強くなります。


スナップショット 8 (2015-10-15 19-55)


硬めのシャフトを好んで使う人は
現在の一般的なゴルフクラブセットの組みあわせ

 デカヘッドのドライバー/グラファイトシャフト
 小振りな軟鉄のアイアン/スチールシャフト

というこの奇妙奇天烈なセットと呼べない
組み合わせでは
 スピードで解決できる 中距離系のクラブは得意 ですが
✊ヘッドが大きく、シャフトがアイアンに比べ
 極端に柔らかいドライバーはなかなか上手く行きません。

✊困ったことに 硬いシャフトを好み方は
 スピードで解決する傾向は強いので
 スピードで解決できない ロフトの寝たウエッジなどを
 不得手としているケースが多く、
 スコアの伸びの歩留まりはかなり早いです。


本来、スチールシャフト、特に軽量スチールは
番手が下になるほど 硬めになって行きます。
5番アイアンに比べると ウエッジが
1フレックス硬めの「同じ銘柄・同じ硬さ表示」
のセットと呼ぶもの、が標準品です。
ですので、硬いシャフトが好きな人にとって
好都合の筈なのですが、ウエッヂは万事が万事
スピードで解決できません。
煽り傾向も非常に強いので、
ウエッヂがロフト通りには距離が出ず、
番手の流れの中で
 ロフトが寝てくると どんどん距離差が広がります。


IMG_0459

ヘッドが軽く、シャフトの硬いクラブの特徴は
(使う人の特徴…ですね)
インパクト付近で クラブだけが動いていることです。
(ショットの、インパクトの慣性モーメントが低い)

ですので ラフやバンカー、ベアグランドなど
ヘッドにボール以外の負荷がかかるショットに弱くなり
それをさらにスピードで解決しようとして
動作が速くなったり、大きくなったり してミスるのです。

また 硬いシャフトを好み人の場合、
ヘッドスピードを上げても 高さが増す、スピンが増える、
余りにもロフトを寝かして煽っていると
逆にボールが低く、緩く、遅くなったりもするので
ヘッドスピードと距離の関係が確立できないため、
 グリーンに近づくほど苦労したりします。

と同時に シャフトは硬いの(ドライバーと比べ)に
 そのヘッドの形状が苦手なので
 フェアウェイウッドを嫌う人が多いですね。
バックにはユーティリティの花が咲いています^^



全体的に 練習量・練習頻度でゴルフを良くするので
ある年齢になると体が痛み始め、
その練習量と頻度に比例して、ゴルフの向上が止まります。

その時になって クラブに頼ろうとしても
兎も角 速くクラブを動かしてしまいたい人には
ゴルフクラブの、クラブヘッドのお助け機能は
邪魔のモノになるだけですから、
買い替えても、結局、同じ毛色のモノになるだけです。

2017年11月20日月曜日

ミスショット原因はクラブ「セッティング」です 前編

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アマチュアゴルファーの殆ど。。。
ほぼ全員と言って良い人が気付いていません、
知りません。

確かに ゴルフにおいて、現場で
精神的な理由や状態、スイングの問題、
アドレスの問題等 ミスを誘発する原因はあります。

しかし、結構な頻度(かなり高いと思います)で
ゴルフクラブ…
ゴルフクラブ単品ではなく、
クラブのセッティング、組み合わせの悪さによって
ミスが起こっているのです。


HBS 001


練習場と違い、
ゴルフコースでは OB等の打ち直しを除き、
同じクラブを二回連続で使うことはありません。

自分のプラン通りにいかないのが、
ゴルフの辛いところでもあり、楽しいところでもありますが、
使うクラブも予定通りにいかず
アトランダムと呼んでいい位の使う順序です。


練習場でこういう体験をしていませんか?
アイアンやウエッヂなどを練習し、
ドライバーやフェアウェイウッドに持ち替えると
上手く当たるようになるまで 2~3球から数球掛かる。
そして、今度はドライバーの練習が終わり、
アイアンなどに持ち替えると
やはり 似たような『始まり』。

コースでは 持ち替えたその『一球目』が勝負です。

クラブの毛色、特色が異なると
当然 それはスイングにも影響しますし、
タイミングなどにも影響します。

例えば、
ヘッドの重さが異なる、
もしくは ヘッドの重さがより異なって感じる
ゴルフクラブ2本を交互に打ったらどうなるでしょう。


IMG_0104


軽い、もしくは軽く感じるクラブを打った後で
重い、もしくは重く感じるクラブを打てば
ダフリやすくなったり、右に出易くなったりします。

その逆に順序では
トップし易くなったり、引っ掛け易くなります。

良いショットが出た次は特にそうです。
軽く感じる方のクラブで良いショットが出て、
次に重く感じるクラブを打つ場合、
人間ですから 当然良いショットは繰り返したい、
今のショット、今のスイング、今の動作を繰り返したい。
ところが 重く感じるクラブを
それと同じようには扱えません。
タイミングも異なるでしょうし、
重く感じることによって人間の反応、動作も変わります。


軽い・軽く感じるクラブとは
❶実際にヘッドが軽い
❷シャフトが硬め
❸ヘッドが小振り、ディープ形状、重心距離が短い
❹ライ角度がアップライトめ

重い・重く感じるクラブとは
①実際にヘッドが重い
②シャフトが柔らかめ
③ヘッドが大きい、シャロー形状、重心距離が長い
④ライ角度がフラットめ


理想論ではありますが、
ゴルフクラブとゴルフスイングの関係は
出来るだけ同じ動作、同じタイミング、同じ感じで使った時、
その番手の距離に分かれる。
クラブによって タイミングを変えたり、
ボールの置き位置やアドレスなどを変えれば
それだけ複雑になり、ミスの可能性はあがります。

この番手だからこう振る …というのは
繰り返し それを打ち続けられる、
ミスをしても、やり直しの効く、
練習場の理論です。

ミスが出るのは仕方がないにしても
その確率が事前に高いセッティングで
コースに出てしまう例があまりに多すぎます。
ほとんど全員でしょう。


同じメーカーの同じ機種を
端から端までいっぺんに買ったから
と言って その問題は解消されません。

2017年11月19日日曜日

ゴルフスイングとバンス、ソールの関係

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現在、世の中で主流になっている
手でクラブを丸く振る打法(スイングプレーンなんちゃら)
であると、
スイングの最下点はボールより手前になるんです、必ず。

003

でも、ややこしいことに それを
上に向かって振るので、バンスの大きいウエッヂや
ソールの奥行きの長いフェアウェイウッドは
敬遠されることになります。
ユーティリティクラブが全盛なのも
そのせいだと思うんです。

右サイドを下げて、左サイドを上げてから
手作業でヘッドの円を描かせるのですから
地面に対しても思いっきりロフトが寝ます。
ウエッヂのバンスが大きかったり、広かったり
フェアウェイウッドのようにソールの奥行きがあったりすると
ボールとヘッドが接触する前に
ヘッドが地面と接触、干渉されちゃうんですね。
本来、下に向かって落ちている最中に
バンス也、ソール也が地面に接触しても
(変な言葉ですが 正しいダフリです)
ヘッド姿勢が修正されるだけで、ショットには
良い影響以外ほとんど無いんですけど、
ロフトを寝かして、上目に振っている訳ですから
ソールやバンスが地面と接触すると
ヘッドは急激に上に跳ねます。
そうなると、ダフっているのにトップやチョロに
なっちゃう訳です。
625be574-sソールはフェース面側がリーディングエッヂを言い
後ろ 後方側をトレーリングエッジを言います。
トレーディングエッジが地面に出っ張っているのを
バンスソールと言い、引っ込んでる方をスクープソールと言います。

アイアンは大小あれども、どれもバンスソールなんですが
ウッドは性格上、殆どがスクープソールです。

フェアウェイウッドに比べると ユーティリティクラブの方が
スクープソールがきついので より選ばれる理由ですね。

それは形状、外観の話なのですが
それと共に バンスが大きい、張っている
ソールの奥行きがある というコトは同時に
重心が深い というコトでもあります。

体の右サイドを下げ、ロフトを寝かし、手で上に振る人
にとっては 重心の深いクラブは
よりロフトが寝て、よりスイング軌道が上向きになりやすいので
苦手でしょうね…。

体を先に動かし、上半身上部(へそから上)を
後から動かし、手で丸く振る人にとっては
(クラブの機能を利用しないスイングなので)
ヘッドの重い、シャフトの柔らかいクラブは
自分のその欠点とも言えるその軌道を
更に助長させてしまう効果があります。

上半身を捩じらない と言うのがポイントです。

ボールを上から打てば良い訳ですが
(ヘッドを上から入れればいいのですが)
その言葉のニュアンスから 手作業でヘッドを
上から入れようとすればするほど、
体は上(左サイドが上)を向いてしまうので
うまく行きません。
ボールを上から打つ と言う言葉の意味は
左サイドが低い内に
右サイドが低くならないうちにショットする
というコトで、ちょっと間接的な関係と思われるかも知れませんが
体の姿勢とインパクトの時期を示しているのです。

スイングをしていれば、いずれ左サイドの方が
高い「時間」「時期」がやって来てしまうのですが
それまでに打てばいいので
それを無理やり『技術』で解決することではありません。

2017年11月18日土曜日

ゴルフクラブ◆パター効果 長崎支部より^^

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ブリストルパターを打ってて気付いたことがありました。
長崎支部員のほとんどがブリストルパターで
悶絶度により パターの柔かさも異なります。
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当方のが一番柔らかく これで打った後に
支部員ので打つとなんだか感触が違って
転がりが当方のより悪い感じで
そして目標より左に出るのです。
考えてみました。
 





ブリストパターは重心深度が浅く
シャフトのやや右側に重心がある。
ボールをフェースが常に見る様に
バックスイングすれば 重心は直ちに
シャフトの右側に移動する。
かなりな元調子で柔らかいシャフトなので
ヘッドはグリップ延長上より
かなりの量 左側にある。
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はけ塗りの右側へ動いた状態が自動的に出来上がり。
これからインパクトに向かう。
インパクトでは 重心はグリップの延長上より
右側に戻っておることになる。

即ち はけ塗り完了となる。
 





シャフトの柔かさは はけ塗り効果の大きさに関係すると見ました。

元調子であることも 関係している。

そして、L字であることも関係している。
 




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そうだったのですね。
ウッドもアイアンも。
0番アイアンである ブリストルパターが教えてくれるんですね。
そして、意図しなくてもはけ塗りとなるので、
柔らかいシャフトのセッティングほど
弾道が低くなりやすい。

パッティングは はけ塗りで押し出す様に打つので
ゆっくりと長く まっすぐ転がる。


ブログには書かれていたのでしょうが、
当方は今 この様に理解している次第です。

2017年11月16日木曜日

ゴルフ◆この季節になると…

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昼間、好天の日でも 半袖 って訳には
行かなくなりました。
気温もちらほらと 10度台前半もあります。

ここら辺の気温になってくると
シャフトの硬さが表に顔を出します。

残念ではありますが、人は年々古くなります。
馬力というか、持久力というか
薄く、薄くではありますが
年々 落ちていくモノ。。。

つかまりが悪くなりますと
結果として、球筋がばらついてきます。
捕まえようとして 引っ掛け、フック
つかまり過ぎ防止に スライス、プッシュを
交互交互に繰り返してしまうからです。

この時季の アプローチのシャンク なんかが
その一番顕著なその例だったりします。

硬さ(柔らかさ)が十分であれば
シャフトの延長線上に「自然に」打点が来るのですが
硬くなれば そこにはヒールが来てしまいます。


ヘッドターンさせて捕まえようとすると
つかまる側にはトップ気味、
逃がし側にはダフリ気味と言うのも
同時に付いてきてしまいますし
ラウンド後半の疲れとか、前日の残業や飲み過ぎ
なんてのも 隠せなくなってしまうかも。。。

理想的には オーダーメイドのアイアンなら
一番長いアイアンにシャフトを何本か充当し
番手を下にズラして、数値を下げた方が。。。
2本位充当すれば 振動数で5cpm位
全体的に低くなりますから、大分 楽になります。

ウッドはそうはいきませんけれど。。。

BlogPaint
ボール、ソフト系のボールに替える
と言う手も無きにしも非ず、ですが
思っているほど 効果はありませんので
少し ヘッドに荷重をかけて
シャフトの運動量を増やしてあげましょう


5g。。。それ以上かな?!

随分と変わると思います。

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アプローチなど フルショットをしないクラブ
の方が その効果は大きいと思います。

10g~20g は勿論 ですけど
鉛 そのモノが飛んでしまう可能性が
否めないですから、その量を貼り付ける場合は
しっかり ヘッドを脱脂して、しっかりした
両面テープで付けることをお薦めします。

2017年11月15日水曜日

ゴルフクラブ⛳ヘッドの形を利用しましょう

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ゴルフのクラブの打撃部分のヘッドは
他のスポーツとは大きく異なり
大変特殊な形をしています。

ヘビの鎌首 というか、
鎌が自分の方に向いている形は
科学がこれほど進んだ現在でも
ほぼ何も変わらず、200年以上前から
同じ形です。

その形状は スイングがしやすいよう
同じことが繰り返し易いように作られています。

テークバックの時点では
鎌首が自分ではなく 逆の地面に垂れていたら
ヘッドはより高く、し難くなるでしょう。
グリップは体からから離れやすくなり
グリップは高くなっても、ヘッドは高くし辛くなります。
スナップショット 1 (2015-07-03 15-51)
そう考えると 最近 よく見かけるテークバックは
逆に鎌首が落ちたモノを動かすと 行きつく方法ですので、
如何にヘッドが軽いか、シャフトが硬いかの
表れのような気がしてなりません。


ダウンスイング時では、鎌首が自分の方でなく
逆を向いていたら、クラブでなく
ヘッドだけが動きやすくなってしまいます。
414

だから トップオブザスイング、
切り返し付近では
ダウンスイングからインパクトにかけて
クラブが、グリップが 望みの方向
望みの場所に行き易いような位置や姿勢作りが
とても大切になる訳です。

テークバックも含め
ダウンスイング、如いてはインパクトの為に
トップや切り返しはある訳で
トップの為のトップ、
形だけ追いかけるトップは無意味なモノです。

クラブヘッド、そしてクラブの位置や姿勢が
ダウンに行き易いところ
ダウンに力まなくても入れるところに
持っていくよう 重さを感じて下さい。

そこで一瞬重さを感じたら
ダウンスイング~フィニッシュまで
クラブが動作を促進、補助していくので
重さはほとんど感じません。
重さが感じるというコトは、そこに行くまでの…、
それ以前の位置や姿勢に問題があるというコトです。

✊クラブ全体がグリップを下に下げる重さ。
✊鎌首を自分に方にもたげた飛球方向への重さ。
✊正しい回転と右向きによる
 左サイドの低さ、右サイドの高さによる左腕に掛かる重さ

それの合計点が インパクト付近になるはずです。
スナップショット 1 (2016-11-28 2-35)

概ね 正しい、ダウンに入り易い、移行しやすい
位置や姿勢にくれば、シャフトの補助が入り
力まなくても、チカラで解決しなくても
スムースにダウンに入れますし、
急がなくても 非常に短時間でインパクトに入れます。

 スナップショット 1 (2016-11-26 15-46)ですので このような位置では
クラブヘッドの重さ、クラブの重さが
必要以上に右サイドにかかります。
重さの集中した クラブヘッドが
体に対し、相当右にありますから
クラブの重さによって
これから下げたい左グリップが動かせなくなります。
必然として右サイドの下がる、左サイドの上がる
トップのクラブ位置、クラブ姿勢なのです。
ここから そこそこ打てるようになるには
体を擦り切れるほど練習しないといけませんから
アマチュアのおじさん向きの クラブ位置・姿勢では
無いというコトを認識しておかないといけません。

2017年11月14日火曜日

ゴルフ◆そのテークバックではダメです!

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現代の流行りのゴルフスイング・テークバックは
左手~左腕でクラブを後方に押してしまうタイプのものです。

スナップショット 1 (2015-02-06 3-41)

体を全く使わない…手打ちの始まり…
意味不明に胴体をねじるテークバックなのですが、
この方法の致命的な部分を幾つか上げてみます。


左腕でクラブを押して始めると
左腕をロールさせなくてはなりません。
アドレス時は横を向いている左手の甲

(まあこのスイングをする人は極度のフックグリップで
 アドレスの時点から上を向いていますが…ね)

が動くとともに上を向きます。
 ☛フェースも上を向きます。

クラブヘッドには重心の位置 というのがあり
ヘッドの重さの中心点はシャフトの延長線上にないので
テークバック時にフェースを開くと(上を向けると)
クラブヘッドは必要以上に重くなり 下に行きたがります。

スナップショット 1 (2015-07-03 15-51)

クラブヘッドの重さに引っ張られ
左手ばかりが上げられてしまうので
背中の筋肉が引っ張られ、
どんどん浅い回転になってしまいます。

 

また 左手が引っ張られることによって
本来、前傾姿勢があるので
右を向いている時は 左サイドの方が低い
という基本的な姿勢が崩され
この時点で 前傾姿勢を失うことになります。

体に対し、腕もクラブも
右の外に外れてしまっています。

595bd670_Ben20Hogan20Backswing

非常に言いにくいですが かの▼ン◆ーガンのスイングも
人間の動きとしてはとても
醜いものと言わざるを得ません。


クラブを90度(ロフト?)開いて
腕の振りで270度もターンさせ
体は殆ど回していませんから
ダウンスイング えらく時間がかかります。


体の右に外れたクラブや腕のお陰で
重さが必要以上にかかり、右サイドが下がる
体が右に屈曲するダウンスイングになってしまいます。

この時点で 左に体重を乗せることは不可能ですから
右に体重を乗せたまま
体を開いて、上を向いて打つことは確定です。

これを打撃論と言えるのか…とても不思議ですね。

左肩~左首は常時引っ張られる・引っ張るように動かし
クラブだけでなく体の重さは常時右腰の掛けたまま
素早い動きが必要ですから
左肩~左首、右腰の故障はついて回ります…。
こわい…こわい…

スナップショット 2 (2015-04-14 13-48)

この手のスイングを上から見た場合
腕だけで振っている というのを割愛しても
左腕をテークバックで150~180°回したのに対し
クラブはさらに90度以上 合計270度近く動かすので
腕をインパクトの位置に戻してきたとしても
まだシャフトには90度の運動が必要です。

スナップショット 1 (2014-02-07 18-29)
ですので、それを消すために
体を90度開くんです…。


4289f9fa-sプロも含め 現代のスイングを見ると
インパクト時に 体が飛球線の方
を向いているのが多すぎます。

584506d7本来はアバウトであっても、体がボールと正対した時
両腕の長さに都合がつくところで打つもの だと
言われてきましたが、
今は 90度も違います。

この打ち方をするのであれば
一体 何の意味で アドレスの方向決めをするのでしょうか?
前傾姿勢を作るアドレスに意味があるのでしょうか?
甚だ疑問です。