2018年1月31日水曜日

軟鉄鍛造 HBS-16 アイアンヘッド

☞ハミングバードスポルテ本店 http://blog.livedoor.jp/hbs/





 
IMG_0611
 
IMG_0622

軟鉄鍛造 HBS-16

 ➟従来のモノからさらに20g増量
 ➟市販のアイアンヘッドよりも約100g重い(^_-)-☆
IMG_0624

  ロフト角度 ヘッド重量
#5  26度  325
 6  29   333
 7  32   341
 8  36   349
 9  40   357
PW  45   365
PS  50   373
SW  55   381

 
IMG_0613


 5番アイアンのスペック
 重心距離  39mm
 重心高   21mm
 重心深度   6.5mm
IMG_0616

今回のアイアンの特徴は勿論重い重い重いヘッドですが、
キャビティ部NC加工によって
従来のアイアンでは ロフトが大きくなる程
重心距離が極端に短くなる というのを抑制し
下になっても重心距離が短くならない という設計を採用。
(ロフトが大きくなっても左に行き難い)
(ロフトの立っているものは右に行き難い)
IMG_0623

重心深度においても
ベースはかなり深い重心で
ロフトが増えるに従って
フェース面の肉(板)厚を変え、重心の深くなり過ぎを抑制。

 
IMG_0617

ヘッド重量もあるので
 アイアンとは思えない慣性モーメントを持っています

重量も近づき、よりL型ブリストルに近づいたアイアンヘッドです

ゴルフクラブ◇L型ブリストルパターの活かし方

☞ハミングバードスポルテ本店 http://blog.livedoor.jp/hbs/


進化版L型ブリストルパター(480g) と
一般的な市販のパター
(300g強)  の
最大の違いは ヘッド重量 です。

010

パターは飛ばさない道具
 と認識されているゴルファーは少なくありませんが、
少ない力で飛ぶのなら

✌小さなストローク、
✌ゆっくりしたストローク、
✌小さなストローク幅で

十分な距離を打てる方が より簡単 です。
008

軽いヘッド・硬いシャフトの市販のパターで
弾いて打ってしまうのは 仕方ないかも知れませんが、
L型ブリストルパターの持つ その打撃力・破壊力を
弾いて 無駄なスピンにしてしまっては勿体無いです。



パターストロークは
ボールが地面を転がって進むので
ショットと異なり 順回転・オーバースピンになりますが、
パターにおいての 良い転がり とは
オーバースピンが沢山かかることではなく

逆に 同じ距離を進むのなら 少ない回転 の方が
地面との接触も少なく、
よりブレーキが掛かり難い上
芝目などの影響も少なくなります。
(曲がりにくい・直進性が高い ということです)

 
006

多い回転になると ブレーキも掛かり易く
芝目の影響も受けやすくなりますから、
意図的に オーバースピンをかけるような弾くストロークは
実は サイドブレーキを踏みながらアクセルを踏んでいるように
良いことは何一つありません。
007

ボールは自重により 始め少し沈んでいますから
そのくぼみから 飛ばしてあげてから 転がり始める方がよく
いきなり オーバースピンをかけてしまうのは
くぼみの壁に当たり、エネルギーをロスする上に
跳ねてスタートするのでラインに乗りにくくなります。

パターにおいて 一番悪いパターンは
歯で打ってしまう事で
特に
ロフトが、フェース面がどんどん上に向きながら
加えて、ヘッドも上昇、上り傾向が絡むと
歯がボールに入ってしまいます。
006009







距離にもよりますが、
パターでの自然なボールの回転数は 数百回転 なのですが、
歯が入ってしまうと 途端に5倍~10倍の 2000~4000回転
が初期に入ってしまいます。
お分かりになるとは思いますが、
同じ打撃力で 500回転で済む回転数が2000回転(4倍)
になるということは それだけ推進力を取られてしまうだけでなく
その回転数の増幅が当然地面との摩擦として働きます。
出だしはピュッと早く出ても、すぐに減速して伸びない ばかりか
摩擦として芝目を多く受けてしまいますから
その回転力が曲がりをさらに増やしてしまい
切れが大きくなってしまうのです。

L型ブリストルの良さを引き出すのには
単に ヘッド・フェースでボールを押してあげれば
いいのですが、逆に弾いてしまうと
破壊力があるために 逆効果になってしまう場合も…。

ショルダーストロークはパターだけでなく
ゴルフショット(ストローク)にとって
良いことは何一つないのですが、それはさておき
自分のストロークをガラスや鏡で見て頂きたい。

注目するのは 自分の動きではなく
パターの動きです。
特にヘッドではなく、シャフトに注目して貰いたいのです。

パターストロークは
ショルダーを使った 振り子で振らなくとも
多少ヘッドは上下に動きます。
理想的には やや高い位置から低い位置に
高低差という意味では斜め直線に動きたいのですが、
そうも行きません。
高いところから 低いところ
 そして打ち終わると 高いところへと移動します。
009

パターは確かにクラブの中では
ロフトは立っています。
L型ブリストルはやや多めの 5度のロフト です。
そのロフトとは シャフトとの角度差 を指しますから、
ボールに対し、地面に対し
シャフトを振ってしまうと それだけ大きなロフトのクラブ
で打つことを意味します。
ゴルフクラブは構造上、ロフトが寝て来れば
フェース面の下部、歯の部分が前に出るような形に
なりますので トップになりやすいですね。
ボールが下に飛び出た上に スピンが多くかかるのですから
ブレーキも掛かりやすいでしょう。
IMG_0538IMG_0539








インパクトもそうですが、
それ以降(フォロー)に対し
シャフトが ロフトを増やさず
シャフトの角度、姿勢がそのまま
ボールを打つ抜いてあげる という事が重要です。


同じような位置で、同じようなヘッドの高さでも
シャフトの角度によって
これだけ フェースの姿勢は違うのです。

そして これは必ず撃つ方の人間の姿勢にも影響します。
特に 肩の振り子で振る人にとっては
このシャフトの延長線上に頭があるわけで、
ヘッドが前に出るストロークでは
撃つ人の頭は右にズレ易く
 その分、最下点は右にずれます。
より一層 歯で打つ確率が高くなるわけです。

意識がヘッドに行ってしまいがちですが、
人間が操作できるのは グリップの動かし方 ですから
同時にシャフト姿勢の意識も持って貰えると
L型ブリストルパターはあなたのパッティングを
インチキのように向上させます。保証します。

2018年1月30日火曜日

データから読み取るゴルフショット

☞ハミングバードスポルテ本店 http://blog.livedoor.jp/hbs/



数少ないデータですが、
データを見る限り、
ヘッドをブリブリ振る状態ではないと思われます。

27157136_1465536103569591_817080633_n
ハミングバードのクラブを使われているお客様の中では
 ハードヒッターですね(^_-)-☆

このデータから読み取れる状態の前に
ドライバーショット全般の傾向ですが、
ドライバーショットは ティーアップされ
空中にあるボールを打ちますので、
その分 ボールをやや左目に置きます。

それを利用して

意識しないアッパーから ~ダウン過程
と ショットの幅が地面から打つクラブより
やや広めですので、ショットとしての難易度は低いのです。

ヘッド重量の重いものは
慣性モーメントも非常に高いので(あたりまえなのですが)
フェース面のどこかの箇所で当たる必要もなく
まあ 大雑把に言えば、スコアラインのあるどこかに
当たれば問題ありません。

空中にあるボールを打つ
ですので ダウン軌道の終盤からアッパー軌道の始まり
アッパーになりかけの幅のある範囲で当たればいい訳ですが
球質 方向 と言う意味では少々意味合いが異なります。

アッパー軌道というのは
スイングの中では 左サイドの高い状況ですから
その分体も開いています。
ダウン軌道というのは
左サイドの低い状況ですから、その分体も閉じています。

27292676_1465536286902906_1876954938_n
🌟一番悪いのは インパクトは体の正面 という
形だけを追いかけ、体を止めてしまうコトですが
それは論外なので割愛します。

今の現状では その空中にあるボールを打つ
その曖昧さから
 スピン少なめ~左回転~出球低め の球は左に飛び出て
 スピン多め~右回転~出球高め の球は右に飛び出ています。
アバウトなゴルフであれば 問題ないのですが、
もっと精度をあげたい というのであれば
決め球と造り、絶対逆球のでない状況を造る必要があります。

 

①まず スタンスの向きを修整しましょう。
 ボールを地面に置く位置で基準を造りますが、
 ボールの前面 を左足かかと付近にセットします。
 
 スタンスは ややオープン気味 左向きが良いでしょう。

 クローズからオープンに変えるには
 かなりの努力と辛抱が必要です。
 練習場だけでなく、構えだけのアドレス練習でも
 つま先基準であれば 指2本分左が引いている
 👉だいたい そこらへんがかかと基準スクエア です。

スナップショット 1 (2016-08-25 21-40)

 クローズ気味な構える癖は 疲れてくる終盤に
 クローズ度合いとボールの位置が必ず崩れます。
 逆球が出易い状況が発生します。




②インパクト後、もしくはインパクト直前から
 グリップを腕ではなく、体の回転で左に送りましょう。

 ✋体の回転は止めてはいけません
  ちゃんと左を向きましょう!


③傾向として インパクトのタイミングの遊び が強いのは
 ダウンスイング後半で 下に振る癖があるから です。
 ボールは体で届かせるもの です。
 届かないから 体を回し それによって前傾姿勢が
 左に移行するので 届くようになるのです。
 
 疲れてくると ひっかけ
  そして、その防止措置としてのスライス がでるのは
 下に振る時間 グリップの横移動を止める時間が必要なので
 その間に体が回転が抑制され、
 逃げ場がないので体が起きるからなのです。

 腕を大きく動かさない
 肘を大きく曲げない
 ランニングアプローチ(数mでOKです)で
 グリップを腕と体で『早く』動かして(速くではありません)
 早い段階で グリップエンドがボールを追い越す、
 ヘッドを意識せず 『グリップを移動させる』ことで
 ボールを当てる感覚を身に付けましょう。


 ✊ここが苦手なのはわかりますが、
  体の大きな人は その体によって
  自分の腰を痛める可能性が高いです。
  ですので 起き癖は早い段階で
  芽を摘んでしまった方が良いと思います。




④フェース面の向きに注意しましょう。

 インサイドから入ってくる限り、
 その軌道に対し「スクエア」な状態を維持する訳ですから
 もっと下向き、かつ 右向きです。  ☜これかな^^

IMG_0549

 静的なインパクトのスクエア と
 動的なインパクトのスクエア は
 同じではアリマセン。

2018年1月29日月曜日

ゴルフ◆ボールの芯

☞ハミングバードスポルテ本店 http://blog.livedoor.jp/hbs/




 

練習場などで 多くの人がアプローチしているサマを
見ると ふと思うことがあります。

ボールと言うのは 当たり前ですが 球体 です。
その大きさは 約43mm 4センチ強の直径の球体です。

ところが 多くのゴルファーは
その 4㌢強の球体というよりも 4㌢強の白いコイン
を打とうとしているんじゃないか と思うのです。

adc717b3-s

しかも このコインを 前に飛ばそうとするのではなく
ひっくり返そうとしているように見えるのです。


ボールにも芯 ➟センターがあり、
その芯というのは クラブの芯よりも遥かに重要です。

逆に言えば、クラブの芯 とは クラブの真ん中って訳でもなく
ましてや重心の位置でもありません。
アイアンであっても ウッドであっても
重量の中心点はフェース面には存在せず
図に書いてあるような重心位置は
フェース面上を基準に測定した場所に過ぎません。
ボールと ヘッドの重心位置は触れることが出来ないのが
殆どのクラブの構造なのです。

あえて 言うのであれば
クラブヘッドの方の芯 とは
当たる場所を指すのでなく
クラブヘッドの動いてきた方向、立体的なベクトル
の事を指すのです。





クラブの方の芯の話はさて置き

アプローチショットだけでなく、パターでもそうですが
多少 ボールの自重で芝やマットに沈んでいるとは言え
ボールのセンターは、ボールの芯は
中に浮いた 地面から約2センチの場所にあるのです。

IMG-20130818-00414

ボールの底、4センチの大きさのコインを打つように
ボールを打っても、
ボールにはスピンばかりがかかり、
ボールは上に飛ぶばかりで、
思った距離になってくれませんし、
原則として ボールは自重で芝に少し沈んでいるのですから
その部分に歯を入れようとすること自体
始めから不可能なのです。

日本のプロが欧米の試合に出ると
欧米選手の体の大きさや飛び よりも
実は 日本よりも沈んだボールに苦労する のです。
飛び において 勝負は難しいのですから
そこはアプローチなりパッティングで勝負 となるはずなのに
そこの部分に苦労して 断念する選手や
小手先のスイング改造に挑戦しておかしくなる選手が
今も後を絶ちません。

090804_01

技術的な問題は別にして
ボールの芯は宙に浮いている という認識は
とても大切です。

そして アイアンで言うところの
上から打つ、ボールを潰す というのは
正確には スイングには前傾姿勢があり
右を向いている間は 左サイド
 ダウンスイング~インパクト という時間で言うと
進行方向が低くなっており、
その低くなっている間に ボールに入ってくる
 という事を指すのですが、
少なくともイメージとして
ボールを進行方向に弾く のではなく
ボールの底を打つのではなく、
宙に浮いたボールの芯をフェース面で
 地面なり、マットに抑えつける
下方に圧力をかけてあげるイメージを持っておくべきです。

2018年1月28日日曜日

パッティングストローク 右手一本でのドリル

☞ハミングバードスポルテ本店 http://blog.livedoor.jp/hbs/




振り子式ストロークでは、多分、広背筋を使って
肩周りを揺さぶる運動になるのだと思います。
確信はありませんが、そこで微妙な距離感は
とても難しいと思いますし、その動作そのものは
自分の背骨を捩じるものですから、お薦めはし難い。
総じて、前傾も深くなりがちですので
余程、そのストロークに自信が無い限りは
辞めた方が良いと思います。

スナップショット 2 (2013-04-13 23-00)スナップショット 4 (2013-04-13 23-00)







刷毛塗のストロークは、利き肘の曲げ伸ばしです。
右左のグリップは上下に少し重なっていますから
右手を飛球線に伸ばしていく

(厳密には自分の胸に平行に伸ばしていくこと。
パッティングストロークの場合は向きの変更が
殆ど無いので、それが飛球線と一致している、だけ)


これを出来るだけ 左の肘で受け止めず
左の手首を手のひら側に逆折りしていくことで受けます。

右手で左の掌底を押していくような感じです。




この動作はパッティングストロークだけでなく
アプローチやショットの基本になる腕(肘)さばきになります。
右ひじを伸ばし、手のひらを自分の胸の平行に左に押す。

左腕は肘でそれを逃すのではなく
それを受け止めて、受動的にしていればいいのです。

パターストロークだけではありませんが
ショットを左手、左腕で動かそうとしていること自体
おかしなものなので、右手に任せてください。


左腕というのは、体の向きの変更で動かすもので
左腕の移動を司っているのは「脚」です。


スナップショット 5 (2013-04-13 23-01)スナップショット 6 (2013-04-13 23-01)








その練習をするのに、右手一本でのドリルが
大変有効だと思います。


右ひじを伸ばしていくことで
掌底を飛球線に出していきます。
インパクト以降にも、親指を人差し指が追い越すことは
ありません。
右ひじを伸ばすことで、手首の角度を変えてしまう
ストローク・ショットは上に向かって振るスイングに
なりますから、パターストロークの場合は
歯でボールを打つことになってしまいます。



左ひじを進行方向に逃がしてあげる のも悪くないですね

パッティングだけでなく ショットでも同じですが、
スピンコンロトール➟ロフトコントロール
というのは ヘッドではなく
 クラブというか、シャフト姿勢を管理してあげる
ということを意識してみて下さい。

2018年1月27日土曜日

L型ブリストルパターのお薦めな使い方^^

☞ハミングバードスポルテ本店 http://blog.livedoor.jp/hbs/





L型ブリストルパターの最大の特徴は
そのヘッド重量にあります。
市販の平均的なパターのヘッド重量は300g強
L型ブリストルパターのヘッド重量は470g強
749d4652

このヘッド重量を活かすのには...
まあ これは普通のパターでもそうなんですけどね


パターヘッドを真っ直ぐ動かす
という事を勘違いしないことだと思います。

ショットやアプローチも同じですが、
一番大切なことは 希望の距離を打つ⇒距離感です
一定した距離を打ち続ける
という事の基本は 同じロフトで打てるようにする
という事です。
2595cdb2

パターストロークでいうところ
アドレスした目線(上から)で パターヘッドを
真っ直ぐ動かすことが重要ではありません。

 
c534b357

このラインから見た時
523e02d2パターが「出来るだけ」真っ直ぐ
まあ やや斜め上からのラインになる感じですが
この パターヘッドを横から見たラインで
出来るだけ「円」を描かないように
パターヘッドを動かすことが肝心です。

それをするために
第2のこのパターの特徴を利用するべきです。
このパターは市販の平均的なパターに比べると
異様に「シャフトが柔らかく」なっています。
スチールの装着された市販のパターの平均的シャフトの硬さは
 振動数300cpm オーバーです。
L型ブリストルの振動数は 180cpm前後 です。
bf312f18

多くのゴルファーが勘違いしている
シャフトのしなりでヘッドを弾く(ボールを弾く)
と言う使い方では このシャフトの柔らかさは
より弾きやすく、同時にヘッドがより円を描きやすく
ロフトが一定して打つことがし難くなります。

ゴルフクラブの使い方の基本は
グリップを移動させることです。
そして その結果、でヘッドを移動させる ことです。
シャフトの役割は ヘッドの重さ、その形状によって
グリップを動かすことにあります。
25926758

ヘッドの重さでグリップを動かす
ヘッドを出来るだけ地面に平行、もしくは
横から見たヘッドの状態で直線に動かす
と言う意識をすると
L型ブリストルパターの良さは発揮されると思います。

ゴルフスイング迷路の「入口」

☞ハミングバードスポルテ本店 http://blog.livedoor.jp/hbs/



スイング迷路の始まり・入口は おそらく
『スライスを誤解しているコト』
から始まるのだと思います。

練習場などでボールを打ち始め、
ヘッドとボールが当たり確率があがり、
80mとか、100m位飛ぶようになると
ボールが右に曲がる
目標に対しボールが右に逃げていく球が増えてきます。
IMG_0515

その頃になると ゴルフ雑誌を見たり、
ネットを見たり、ゴルフ仲間から意見を聞いたりし
ゴルフやスイング、クラブなどの情報も
段々増えてきますから
「どうやら スライスは良い球ではない」
「スライス = 初心者」

のようなイメージを持ち易くなります。

それはいいんですが…。

正確に言うと
 スライスとコスリ球は異なります。
IMG_0525

スライスはボールに右回転が入っており
 その右回転がやや多めで右に曲がる球で
コスリ球は 使っているクラブのロフト角度
 でしっかりボールをとらえていないコト で
似ているようですが 実は大きく異なり
 問題なのは後者の『コスリ球』なのです。


ゴルフクラブ、特にヘッドはシャフトに対し、
片側のモノ、重量が偏る構造をしているので
コスリ球がスライスになり易い特性があります。
しかし、こすり球 = スライス と言う訳ではないのです。

ある程度の抑制、制約は欲しいところですが、
弾道・ボールに右回転が入っていても
多少右にボールが曲がっても、それは本来何の問題もありません。
問題なのは
 使っているロフト通りにボールをとらえられないコト です。

 
555

既に一歩目でボタンの掛け違いを始めていますが、
その対処方法で いよいよ迷路に突入します。

コスリ球は ヘッドの上下のボールへのアプローチ角度
ヘッドが上から入ってくるのに対しての
その『軌跡・上下軌道に対するヘッドの姿勢』です。
つまり 対象になるヘッドの軌跡は上下の高さ方向です。

ところが 一般的な「スライス対処方法」は
ヘッドの『左右方向の軌道・軌跡に対するヘッド姿勢』
ヘッド軌道に対し、過度にヘッドが右を向いているから
スライスするんだ と言う方法です。

 これの意地悪な所は スライスの対処方法としては
 完全に間違っている訳ではないことですね。


気付いた方はいると思いますが、
意識しなければならない、
対処しなければならない のは
本当は 「上下・高さ方向のヘッドの軌跡」が基準になるのに
それとは 90度異なる「左右・水平方向のヘッド軌跡」
基準にしてしまう所から始まります。

この時点で スイング迷路にどっぷりハマります。

少々、理解するのが難しいかも知れませんが、
ヘッドがボールに対し、
上から入ってくる というのは
「打ち手がクラブ・クラブヘッドを上から下に振る」
    と言う行為ではなく!
スイングの機構上、前傾姿勢が存在し、
テークバック、トップ、ダウンスイングは
右を向いている期間なので
 進行方向に当たる左サイドが低い から
  上から入って来れるのです。

なんと言えば良いか微妙ですが、
上からヘッドを『入れられない』のは
 技巧のミスではなく、時期のミス なのです。
IMG_0548

スイングの時間配分で
進行方向に当たる 左サイドが低い時間に
ヘッドが入って来れれば 自然に上から打てますし、
上から打てる時期にボールにアプローチできれば
 自然にロフトは締まります。
👉俗に言う『ロフトが立ち、ボールは潰れます』

ところが こすり球とスライスの対処を誤ると
やらなければいけないことが 全く異なり、
本当は、前傾を維持するテークバック
左サイドが低い時期にボールにアプローチをする
 体の回転でクラブを直に動かす ことがテーマになる筈…なのに
左右の軌跡とヘッド姿勢ばかりを気にし、
手先でヘッドの向きを変える
 本来、いかなくてはならない所からより一層離れていく修整
をすることになるのです。


ゴルフクラブは重さが長さの先端に
一極集中のような配分で付いています。
本来は 人間が握るグリップの移動の仕方 によって
先端部のヘッドを管理:操作する訳ですが、
スライスの対処方法の多くは
 グリップの移動を止め、ヘッドのみを修整する方法…。

 
IMG_0549


ゴルフクラブは ヘッドのみを動かせば
 その動かす方向が 下であっても、横であっても
テークバックでは 右腕の方が短くなっているので
必ず 必ず 体は上を向き、左を向きます。

✋スライス対処のヘッドを返す動きは
 体を上に向け、体を開くと連動しているので、
 ヘッドを返せば返すほど 
 体は上を向き、体は開くので
 いつまで経っても ウサギと亀の追いかけっこに
 答えは出てこないのです。

そして 行きつくところは
 体が開くのを無理やり止め、
 体の回転を止めてしまう末路です。

この動作を身に着けると
体の回転でクラブを直に移動させる ということから
全く離脱し、体の回転は単なる景気づけ というほど
腕を振るための勢い付け 程度の扱いになります。
アドレス時の前傾姿勢も意味をなさなくなりますし、
体の向きを変えることも意味をなさなくなる
実は 全く別な動きを覚えるのです。

2018年1月26日金曜日

『道具』でドライバーショットをより飛ばす方法は

☞ハミングバードスポルテ本店 http://blog.livedoor.jp/hbs/





①ヘッドスピードを上げる
②立ったロフトを使う
③球質を変える
④ヘッド重量を重くする


この4種類しか考えられません

5cd72f36028c2f578c994ebcd97f91a7


①ヘッドスピードを上げる


肉体改造をしてヘッドスピードを上げる
というのは不可能ではありませんが、
現実的ではアリマセン。
確かに、誰もがドライバーの飛距離は欲しいですが
特に欲しがっているのは
ある程度の年齢の人、そして体力に自信のない人です。
その方々に対し、身体能力を高めろ
というのは少々的外れな気がします。

長尺にしてヘッドスピードを上げる というのは
具体的ですし、不可能ではありません。
ただし 1インチ長くなって
 増えるヘッドスピードは1㎳強
 2インチで 3msはちょっと苦しい…です。

長尺にするため、ヘッドを軽くして長尺にしたら
単に「ヘッドスピードの数値だけ上がる」になって
長尺にした本当の意味が出てきません。


👉そう言う意味では 同じ効果のある
 重たいヘッド④を使う方が現実的です。

 実際にテストしましたが、
 同じ条件で ヘッド重量が20g増えても
 ヘッドスピードは変わりません。
 と、同時にヘッド重量が20g減っても
 ヘッドスピードが速くはなりません。

 ヘッドスピードを 3ms 上げるのは
 相当の訓練・鍛錬が必要ですが、
 ヘッド重量20gアップはそれと同じ効果
 を持っています。


スナップショット 1 (2014-07-21 12-32)

過去の飛ぶと言われたドライバーの多くは
ちょっと重めのヘッド重量か、やや重心距離長め(重さ効果の高い)
ものが殆どですね。



②立ったロフトを使う

立ったロフトを使うのにも幾つか条件があります。
今、使っている ロフトよりも立ったロフトを使える
というのには まずヘッドスピードが足らない可能性が出てきます。

また 弾道というのは 分子/分母の関係で
横の回転/縦の回転 になります。

👉ロフトが立つと 縦の回転が減り
横の回転の変化に、大変敏感になりますから
安定したミートというのが必要になります。

と同時に 概ね正しくゴルフクラブが使える
 と言う条件では 1度程度のロフト変化では
殆ど飛距離は変わりません。 誤差程度です。
最大/最高飛距離が数ヤード伸びる可能性はあります
逆に ミスに厳しくなる分、
平均飛距離は必ず落ちることになるでしょう。

はっきり「ロフトのせいで!」飛距離が変わるには
3度程度のロフトが必要です。
1度ロフトを立てても大きくは変わりません。


rad-04

そう言う意味では ヘッドのロフトを立てるよりは
柔らかいシャフトを使って、自然にロフトを立てる方が
体に楽で、現実的だと思います。
過去の「飛ぶドライバー」の多くが
柔らかめのシャフトを採用していることは
業界の常識です。
 


③球質を変える

今回はスイングの話…ではなく 道具において
なので この場合は こすり球やスライスなどが
防止できる・・・と言う意味合いです。
これは「ドライバーにおいては」有効でしょう。
ただし 道具の機能において
余りに大袈裟なスペックな 同じく大きな副作用があります。
そこらへんにご注意ください。


✊また 今言われている
「高打ち出し 低スピン」ですが、
平均的な男性ゴルファーが平均的なドライバーショットを
打った場合のデータは

①ボールの打ちだし角度 18度
 ボールの速度     55ms
 ボールの回転   3000cpm です。

少々の改善をして 飛距離を伸ばすことは可能ですが、
それも 10ヤード伸びるに至るか どうか です。

そのショットを打っている人が

②ボールの打ちだし角度 25度
 ボールの速度     60ms
 ボールの回転   1500cpm

に変える みたいな感じですが、
同じ人が『高打ち出し/低スピン』にするには
 始めの例よりも
10度近く「煽り打ち」しなくてはなりません。

しかも 低スピン 2000cpm回転以下で
ボールを打って飛ばすには 
 ボールスピードアップが絶対不可欠な条件です。

10度近くも煽り打って、
安定したミート率も必要で
伸びるのが たかだか 10ヤード程度です。


31954726


そんなものを狙うなら
始めの①ショットを もっと効率よく
良いロフト姿勢で打つ方が圧倒的に現実的です。
おそらく こちらの方が飛距離は伸びそうですし、
まず 体によく、平均飛距離を保てる可能性が高いです。


煽り打って 打ちだし角度は高く保ち
低スピンで飛ばす 基本は 2000cpm 以下の球を
打つコトです。
2000cpm以下の球で浮力を失わないには
ボールスピード60ms 以上は不可欠です。

安定して ボールスピード60msを
平均して維持するのには
ヘッドスピード40msでは足りません。
かなり ナイスショットの部類で 42msギリギリ です。
ボールスピードを余裕で確保するのには
 45msは必要です。

これはかなり実測ベースですので、
厳しい言い方ですが、多くの人のヘッドスピード(告知)は
願望も含めた最高値です。
日本の男性ゴルファーの
 平均ヘッドスピードは 40msに達していないと思います。
 45msというと 自称300ヤードの人たちのモノです。

そのヘッドスピード・ボールスピードに達しない人にとって
「高打ち出し・低スピン」はより飛ばない
より安定しないショットを打つことになるばかりか
無理な煽り打ちが伴うので 非常に腰に負担がかかります。
それでもトライするのは個人の自由ですが、
腕力がなくて ヘッドスピードが上げられない方が
腰が痛くてゴルフが出来ないより良いと思いますよ…。

2018年1月25日木曜日

おじさんに必要なのは「体を壊さないゴルフスイング」

☞ハミングバードスポルテ本店 http://blog.livedoor.jp/hbs/


ゴルフショットは
そりゃ 遠くへ飛んだ方がいいし
弾道の真っ直ぐと言う意味でなく
望んでいる目標方向に真っ直ぐ行った方がいい

sample 2009_09_15_19_49_13-17フレームショット

…だろうけれど
体を痛めてしまうスイングではまるでダメだ!

ゴルフを楽しむ多くの人は
おじさん世代であるし、
ゴルフは娯楽であって、部活じゃあない。
ゴルフは練習も楽しいけれど
スイングをメインテナンスするための
必要以上な練習頻度や量…
ということは
 そのスイングは既に壊れている という事。

あまりに多くの人が
ゴルフのスイングの為に
ゴルフのスイングを維持するために
本末転倒な練習で体を壊している。



体を壊すパターンは二つ

①上を向いてしまうことによる体幹の故障

tngb
最近のスイングはインパクト時に
両かかとが浮いて 上に蹴っているのばかりで
この手のスイングの主流が続くと
いずれ ゴルフショットでアキレス腱を切る人が
出てくるだろうねー😱



ボールを打つはるか前に 体の左サイドが右サイドよりも
高くなってしまい、ショットや動作の進行方向 右→左
が高くなっており 結果上に向かって打つような形。

ダウンスイング インパクト直前では
インパクトに向けて
左サイドは左上方にボールから離れつつあり
右サイドはボールに向かって近づきつつある。
☞左サイドはボールから離れるので
 ボールを打つ為に、空振りしないために
 左肩や左腕、左グリップだけを
 そこに残す。

この行為が左の首を痛めたりの原因となる。

また、体が上を向いて
体重が右の腰につぶしたまま
素早い運動をする為、
背骨や腰の故障の原因となる。





②手を返すスイング、フェースターン(カイナさばき)をする為、肘や手首を故障。
 
4e4cfce4
ここまでこすってると
こんなに振っても ここにボールがある
ボールの速度が遅すぎますよね
ドライバーでロブショット打ってるようなもんだわ



手を返す、フェースターンをするスイングは
よ~く考えてみると
ヘッドをたくさん動かしているようだけれど
そのヘッドをたくさん動かすため、
グリップを止めなくてはならないので
その 動いている部分と止まっている部分に負担が多い。
支点になるのが左ひじや左手首だから そこかな。
体の姿勢によっては右ひじを痛める人も多いでしょうね。
特にパワーやスピードのある人はそうかも…。

特に、腕力で飛距離を出したいタイプのゴルファーに多く
このパターンは 振れば振るほど
それと同じだけ「止める」という相反する行為をするので
痛めてしまう。

このスイングのもう一つの迷路は
殆ど例外なく このスイングでは「ボールをこする」
ちゃんとボールを捕まえ、上から打てるのなら
ヘッドスピード 36ms でも 220ヤード
(ドライバーでの例)
楽々打てるのに、こすってスピンばかりかけ
高さばかりを打ちだすので
このスイングで220ヤード打つのには
少なくとも 40msを超えるヘッドスピードが必要になる



フェースターンでボールを打つのには
そのフェースターンを成功させる必要もあるが、
その言葉の通り フェース(打面)ターンさせるので
ボールの飛ぶ方向も毎回動くので
それを使えるショットにするのには 練習の量も頻度も必要。
その練習の量と頻度がどんどん自分の手首や肘を蝕む。
そして このフェースターン打法の問題なのは
使えるショットを覚えても やはり練習の量と頻度が
ないと コースでは役に立たない。

飛ばすためには スイング全体を速くしないとイケナイし、
それに応じたフェースターンの速度が必要で
「真空斬り」するのかという速度で振らないとイケナイね…。



そして 最大にフェースターン打法、
    オンプレーンスイングの欠点
オジサンゴルファーがそれに挑んではいけないのは
フェースターン打法でボールを捕まえるのには
フェースを閉じる→左に向けないとイケナイ。
左に向けてインパクトすれば ひっかけ になってしまう。

その引っ掛けで左にOBしないため
より アッパーに上に向かって振りぬく為
今度は体がのけぞり、腰や体幹を痛めるスイングになって行く。


も、ひとつ言えば
フェースターンの成功は引っ掛けで
それを目標方向に行かせるため
ドライバーの場合 ボールを左に置き
クローズスタンスに構え
より上に向いて ひっかけを狙うので
それが成功せず スライスになった時に
よりスライスはきつく
弾道は高くなり、より飛ばないスイングを作る。

その迷路を楽しんでいるのなら
 
 言う事は何もないけれど・・・ね
 
CA3F00300001
 
スライスを防止するのと同列なのだが
その点についても記事にしていきたい。

2018年1月23日火曜日

シリーズ✊スライスの出るメカニズム 6

☞ハミングバードスポルテ本店 http://blog.livedoor.jp/hbs/





スライス(こすり球)になってしまう
一つの「技術的な部分」
実は ゴルファーの多くは

正しく!体って言うのは何処なのか?
腕って言うのは何処なのか?

実は分かっていない部分があります。

結構重要なことで、そしておそらくほとんどのゴルファーは
それをわかっていません。
多くのレッスンプロですら そうですね。


スイングの会話をしたとしても

『体を動かして!』

と話しても、言い手と聞き手が違う部位を考えていたら
アドバイスとして成り立たないですよね。


まず 肩
肩甲骨を含めた肩から先は すべて腕 です。
肩は位置としては体/胴体に位置していますが、
機能としては腕、腕の付け根です。
骨格模型で見れば一目瞭然ですね。
images20150404163453

胴体を動かせば、それに接している肩甲骨や肩は
当然 動きますが、肩甲骨も含めて肩は
胴体と遊離している部分ですから 
単独で動かすことも可能です。

胴体には 背骨/脊椎がありますが、
ここには体を回転させたり、前に折り曲げたりする
関節は存在しません。
多少の「遊び」があるだけです。
おそらく その遊びは体を壊さないための
クッションのようなモノであって
その遊びを主に使って 運動するのは
大変危険だと思います。
それがプロレスの技であったりする訳です。
 
スナップショット 1 (2016-11-26 15-46)体を回す
とは肩を動かすことではなく
胴体~骨盤が動くから 動くのです。
そこをほとんどのゴルファーは
     『全く』分かっていません。



maxresdefaultこのテークアウェイでは
腕(肩)を動かしているだけで
体は全く動いていません。

体は腕に引っ張られて
ねじられているだけで
基本、正面向きっぱなしです。
背骨が捩じられて
それを巻き戻す という
とても危ない、人間の生死や
障害にもつながる動き をスイングの理論とするのは
どうかと思いますし、
それを職業としている人はそれを本人の選択としているのですから
本人の自由ですが、娯楽や趣味としている我々が
それと一線を画し、体を痛めず楽しまなくてはいけません。
images20150404163453
テークアウェイで
クラブを左手で押していく動きは
骨格を見て頂くと分かると思いますが
左肩を上げていかなくてはなりませんから
その時点で 前傾姿勢を失うことになります。
それでなくても、背骨を捻る ということは
前傾姿勢~骨盤と大腿骨の前傾差
の意味そのものを失う行為なのですから…。