2016年9月22日木曜日

おじさんゴルファーが体を痛めないスイング



現在、日本人ゴルファーの平均年齢は61.6歳
15年前は58歳でしたから、ゴルファーも高年齢化しています。


困ったことに、現在、主流になっているスイング
一般的に流通しているゴルフクラブは若者向けのモノばかりで
平均年齢に近い、そしてそれよりも上の年齢層に
不向きなものばかりです。
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若者向けのスイングやクラブは
絶対的な体力や練習量・頻度が必要です。

真っ直ぐ、繰り返し、そして遠くに飛ばすには
練習頻度を維持し、メインテナンスが絶対条件なのが
災いして、体を痛める人がとても多い、
びっくりするほど多く、
それが原因でゴルフを断念してしまう人も少なくない
のが ゴルフ業界の悩みの一つです。

体を痛めてしまうスイング・動きの代表的な例が
運動している~動いている部分に対し
止まっている~動いていない部分があることで
特にその支点 ☞ 左手首~左ひじ~左肩~左側首
ここら辺を痛める人が少なくないようです。

ショットの是非 も勿論そうですが
ゴルフスイングを修正、改善するのに
意識する部分で
行き(テークアウェイ)と帰り(ダウンスイング)
ある訳ですが、
行きで出来ていないことは 帰りでは出来ません。
運動の遅さや不可抗力の具合などを考慮すると

『行きで必ずやっておきたいことがあります。』

➡前述しましたが、左手首、左ひじ、左肩、左側首 を
痛めてしまう原因は、移動している全体に対し
その痛める箇所 左腕付近が止まってしまうことです。
そのタイミングは運動の速度や一番速まる時期なのですから
負担がかかる訳です。

体を痛めないスイング、部位を痛めないスイングの基本は
運動している方向の腕、特に肘が
その移動を、その運動を止めないことです。
つまり ダウンスイングで左ひじの移動を止めないことです
つまり ダウンスイングで左ひじの移動を止めないことです
つまり 

ダウンスイングで左ひじの移動を止めないことです
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その意識は慣れてこないと難しいでしょう。
ですので、テークアウェイで(右方向への移動・運動の際)
右ひじの移動を止めないスイング を作ることがファーストステップになります。

テークアウェイで右ひじを支点にして
クラブを動かすスイングを作ると
例外なく、ダウンスイングで左ひじを支点として
クラブを動かすことになり、
左ひじを支点…止めるという事は
左サイドの横移動~回転を止めることになります。
多くのスイングは横移動を上移動に逃がすため
体を絞るようにつながり、首などを痛めるスイングになります。

それを食い止めるため
テークアウェイで右ひじの移動を止めないよう
注意してみて下さい。

横移動➡前傾の傾きを基準にした横への動き

 
 

ゴルフスイングは動作管理ではなく、時間の管理が優先✊



スイングと言うのは『動作の管理』よりも『時間の管理』
の方が重要なんだよ。
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時間の管理 とは
全コンマ何秒とか、タイミングとかそう言うことではない。

例えば ゴルフ用語でよく言われる
「アウトサイドイン」のスイング

このスイングする人を良く観察して欲しい。
例外が無いほど、この手の人の骨盤は右を向かない。

アウトサイドイン というのは
裏を返せば インサイドから入ってこれない ということ。

骨盤が右を向いていなければ
インサイドから入ってくる『時間』が始めから
存在しないという事。

骨盤が右を向いて
一旦ボールから離れる と言う時間を確保し
(アドレス時のボールに対して遠くなる という意味)
帰り(ダウンスイング)でボールに近づいていく
ということが初めて出来る。

骨盤は正面を向いたまま、
動体だけを捻って クラブを肩回り、腕周りで
疑似的なトップの位置に持ってくると
ダウンスイングで 動き出した途端に
腰が開き始めてしまうから
外からしか クラブを入れてこれない。
インサイドが始めから存在しないんだから…。

それをさらに寝かして ループさせても
クラブを寝かせるというのは ロフトやフェース面を
更に開き寝かせるということなので
間近に迫った インパクトで更なる仕事、
更なる難易度が上がるだけ。
☞体は開いて、上を向いて、無理やり寝かして
本来の意味とは違うインサイド軌道からロフトを寝かして
インパクト付近で急激なフェースターン。


こりゃ いったい どの方向に、どの高さの球を打つのか
スイングの中の目安、アドレスの向きや姿勢の意味はなんなのか
打撃と構えが全然つながらない。
スナップショット 2 (2016-07-27 18-55)


テークアウェイでの
『骨盤を右に向ける』と言う行為は
インサイドから入れる
『時間』を確保し
上から打てる
『時間』を確保し
ゴルフのスイングで イメージする
縦と横、上下と左右、クロスするその進行方向を
『ななめ直線』 で一発解決する決定的な手段なのだ。

一般的にイメージされる(↓間違ってます!)
①体の回転≒横の動き
②腕の仕事≒縦の動き
それをひとまとめに出来る 唯一の
非常に画期的な方法なのに 何故しない?


ホントに不思議だ。。。
例えとして ちょっと違うかも…だけど
歌手になりたい人が審査員の前で当然オーディション
するのだろうけど、自らそんな時間は要らない
歌わないけど採用してくれ って言っているのに等しいような…。


右を向いている時は左が低い
胸に対して 横に動かしていても
それには下の要素も含まれて
逆に下に動かしても横の要素も含まれる。
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ゴルフクラブは構造上
握っている棒(シャフトよりも)右に重さが存在するから
放っておけば 左には動きたがらない物体が
骨盤が右を向いている時には
ヘッドの方が上にあって
グリップを動かせば、そのクラブの構造が逆に
クラブを移動させるのに積極的に利用できるのに
骨盤を右を向けずに ダウンをスタートさせれば
そのクラブの構造は ヘッドが尻もち突くことに
結果を招いてしまうんだよ…。
骨盤をしっかり右に向け
左サイドが低い時間をしっかり作り
インサイドから入れられる時間と空間
上から打てる時間と空間を確保してあげなくちゃ!
 

2016年9月20日火曜日

スライス撲滅キャンペーン1


おじさんゴルファー、アマチュアゴルファーにとっての
永遠の課題…に 
「スライス」「こすり打ち」があります。

こすり打ち は 打撃力が距離になりにくく
頑張って打っても(振っても)高さやスピンばかり増え
非常に口惜しい思いをします。

そればかりでなく

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こすり打ちは フェアウェイウッドを苦手としやすく
兎角 飛距離に悩んでいるゴルファーにとって
使えるクラブの番手(種類)も限定的…。

総じてバンカーショットは苦手ではありませんが
アプローチであっても、バンカーであっても
上がる、もしくは出るだけで
上がるが故に毎度毎度ショートし
アプローチの場合はダフリやトップのミスの頻度も多く
スコアにも直結する課題です。
スライス~こすり打ちでゴルフを組み立ててきた人は
練習量、練習頻度で克服してきているので
その悪癖を治すのは魔法…という訳にはイキマセン。
特に こすり打ちの人は
その練習量・練習頻度をアプローチに割いている場合が多く
スコアに対する固執感(失礼な言い方ですいません😱)
強いので なかなか根本のこすり打ちと別れるのが
精神的に難しいのだと思われます。



スライスやこすり打ち を自覚されているゴルファーは
少なくないとは思いますが、
果たして そのメカニズムがどうなっているか
理解されていない方が殆どです。


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それを紐解いてみたいと思います。

ちょっと遠回りな話ですが、
スライスが、右に曲がる球が現実になるのは
ロフトの少ないクラブです。
ロフトの少なくラブで右に曲がるのですが
だからと言って ロフトの大きいクラブも上手く打てていない
のが現状でそこら辺から始めましょう。

ボールはパターストロークであっても
右、もしくは左の回転が混じります。
空を飛んでいる場合、
基本になる縦の回転が分母になり
横の回転が分子になるような関係です。
打ち出しの角度も絡みますが、
そこは今回は無視し
ヘッドの移動してきた上下の軌道
それに対しての クラブヘッドのロフト角度が
主に 縦の基礎回転を作ります。


ですので 2000~4000回転位のドライバーショットでは
800回転(右)でも 弾道として右に曲がる可能性があり、
7000~10000回転のピッチングウエッジのショットでは
1500回転(右)でも 弾道としては曲がらない
という事になります。

球の速度などにもよりますが
縦の回転に対し 1/3以上の横回転が入ると
弾道として右左に曲がる というのが表れてきます。


後々 書きますが
こすり打ちはアプローチ…
そうグリーン周りのアプローチやパッティングストロークで
改善しないと治りません。
基礎的な スピードや力で誤魔化せない 
ファンダメンタル的な動きを治さないといけません。

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ここでハッキリさせておかなくてはいけないのは
 ゴルフクラブのフェースがアドレスの飛球線に対し
『右』を向いているのとスライスは
 直接関係にはありません!

 フェースが右を向いているのは

 ボールの出る方向がその分『右』になるだけで
 直接的に右回転~スライス回転になる訳ではありません。


➡そうであると
 右に出て 左に曲がる球が存在しなくなります。


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 スライス回転になる 主な原因は
 まず ロフトが必要以上に開いていることです。
 ただ クラブは構造上 ロフトが開いていると
 フェースが右に向いていることが多いという事です。
 変な例えですが、タクシーの運転手さんは男性が多い…
 その程度の関係で、最近では女性のドライバーさんも
 増えているのだと思います☺


 ボールに影響を及ぼす「ロフト効果」
 クラブヘッドの姿勢だけではなく
 打ち手の姿勢も大きく影響します。
鼓笛隊1-01 (2)

 何度も言ってもいますが
 インパクト付近で、左サイドが上がり、右サイドが下がる
 この姿勢の方が ヘッド姿勢よりも
 はるかに大きくロフト効果に作用します。
 単純に左上がりになっているのと同時に
 右が低くなっているため、右腕が伸ばせず
 その条件では ロフトを開かなくては
 ボールを目標方向あたりに打ちだすことが出来ませんから
 ロフトは  で開くことになる訳です。
20090801 2009_08_28_14_38_06-572フレームショット

 そして クラブと体、スイングの構造上
 左サイドが高い というのは 同時に
 それと同じ分、体が開いている というのは
 クラブや体が遠ざかりながら ボールを打つ
 というのが その開いたロフトに絡み合う
 というのが 『スライスの作り方』 です。


 ですから スライスの悩んでいる方は
😱体の開きが早い
😱右サイドが突っ込む
😱体重が左に移せない

 というのは もれなく付いてくる特典で
 体の開きが早く、右サイドが突っ込み
 体重が右のまま・・・・・・ であれば
 フェアウェイから奥行きのある形状の
 フェアウェイウッドを苦手とするのは納得! ですよね。


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 そこを解消しましょう!  続く

2016年9月16日金曜日

クラブは『円』に振ってはイケマセン

ゴルフボールは 球体 です。

ですから なんだか 円で振る というコトと
なじみがあるのかも知れません。

本当は 
前傾姿勢と向きの変更 そして クラブの形状 が有るので
使う人は 上下の動きは殆どしなくとも
良いのですが ちょっと説明しにくいので
上下の動き も 
する
 とします。あくまでも 「仮に」ですが…ゴルフショットで ボールを遠くに飛ばす
ボールを上げる ボールを回転させる
という 殆どのエネルギーは
ヘッド重量と運動エネルギーによって
作られる クラブヘッドの運動モーメント です。

運動エネルギーとは言っても
自分が速く動かす と言う事には
殆ど「依存」していません。
前述しましたが そのスピードを作る動きに
よって ロフトを大きくしてしまったのでは
元の木阿弥 以上のロス そして 後遺症を
生んでしまうから
 です。

勿論 自分でアクセルと踏む のは
全く異存はありませんが あくまでも
正規のロフトを保てる程度のスピード
それも 落下するエネルギーを主体として
です。

地面に対して 製品ロフトを超えてしまうような
アクセルさばき クラブさばき であれば
車で言うところの ホイルスピン と同じ です。 

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若い 車の好きな人 には良いとは思いますが
いい歳こいた「おじさん」が あまり好ましい行為
とは 思えませんので
 ゴルフでの無駄なホイルスピンは慎みましょう。
その重力に対する縦の破壊力は
そのままだと 地面に置いてあるボールに対し
ボールを地面に埋め込む ように働いてしまいます。

それを 水平方向に変換するのが
向きを変える 横の動きです。

そう理解して頂ければ
長い棒の先に重さがあるコトも
少しは納得できると思いますが…


それを 横に動くスピードによって
距離を稼ぐ となると 長い棒の先に重さが
在るメカニズムがマイナスにしか働きません。

ましてや シャフトとヘッドには重心のズレ
がありますので 横にスピードを無理に上げれば
そのズレによって 必ず ロフトは大きくなり
フェースは右を向き ロフトが増えた分
バンス角度も増えてしまいます。

それによって シャフトよりも 重量物が
更に右にズレテしまいますから より 重たいモノを
重力に逆らって 横に動かさなければならなく
なるのですが ここまで理解出来ますか?!

ですから 向きを変える この動きは
許せる限り ゆっくりと 大きな方が
自分の思っている方向に ボールを移動させ易く
なるというコトを理解してほしいのです。


そして ゴルフクラブの構造 を主にして考えると
腕も含め ゴルフクラブは 自分の身長ほどの長さ
その先端には クラブ重量、総重量の6割や7割の
鉄の塊が付いていて、 しかも 非常に歪な形
特に 進行方向左右(前後)にはものすごく偏った
形をしているのです。

まして そのクラブ毎に 長さとロフトが設定され
同じ扱いによって ゴルフでは一番難しい とされる
距離の打ち分けを 弾道の打ち分け をしてくれるのです。

長さの違い と言っても 半インチは 1.25cm です。
直径にしても 2.5cm です。
背骨から 腕の長さを含め 半径2メートル弱
直径にして 4メートル弱 にモノで
隣の番手とは 2.5cm しか差が無いのです。

ドライバーで言えば センターで当たっている打点が
ヒールか トゥにズレた程度しか 無いのです。

ロフトにしても 隣の番手とは 3~4度の違い です。
時計の分針の
「1分」
は 6度ですから
分芯の40秒程度のミスで 番手の存在を台無しに
してしまうのです。

そう考えていくと 自分のクラブ扱いの
あまりにも 酷い使い方になんとなく 納得されるのでは
ないでしょうか… どうです?!

2016年9月14日水曜日

ゴルフ・L型ブリストルパター◆同じ距離を打てるストロークを



パッティングに限らず、ショットも正にそうですが
ゴルフは狙った「距離」を打っていくものです。
方向よりも目的の距離をしっかり打つ方が
より重要なゲームです。

コースには起伏にはあるとは言え
距離とは「横に移動させる」モノです。


それを元に考えた時のパッティングを考えてましょう。
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ボールの外周は約14センチです。

①ボールが十回転して 1m移動する
②ボールが十回転して 1m40センチ移動する
③ボールが十回転して 2m移動する

どれが一番良い移動、良い転がりに感じますか?

①はボールの運動量としては1m40センチ分なのに
 実際に移動したのは1m…ロスしています。
②はボールの運動量と移動量がイコールです。
③はボールの運動量は1m40センチ分なのに
 実際に移動した量は2mです。

☞答えは③です。

パッティングは確かに地面を転がるので
オーバースピンで転がります。
オーバースピンで転がりますが、それが多い必要は
まったくありません。
逆に必要以上のスピン量がオーバースピンであっても
存在すると それは摩擦になってしまいます。
ボールの回転というボールの運動量よりも移動量が少ないと
ロスがあり、そのロスはなかなか把握出来ません。

距離を打てばいいのです。
スピンを与える必要はないのです。
弾いて打ってはイケマセン。
押してあげればいいのです。
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パッティングストロークで必要な『真っ直ぐ』は
自分の目線から 飛球線方向への真っ直ぐなストロークではなく
横目戦での真っ直ぐなストロークです。
地面と平行には動けませんが
地面に対し 離れたり、近づくような弧を描くストロークは
インパクトロフトを安定させづらく
スピン量を不安定にさせます。
出来るだけ 多少ズレたインパクトポイントが来ても
似たようなロフトで当たるストロークを
作らなくてはならないのです。
 

2016年9月13日火曜日

バンカーショットにテクニックは要りません☺


まあ…もう、可哀想としか言えないですね。
女性は勿論、男性であったとしても
現在、流通している『サンドウエッヂ』では
バンカーに苦労するのは必然です。



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バンカーやラフからのショットは
勿論クリーンにボールだけ打っても構いませんが、
平均的に言えば、ボールだけでなく、
周辺のモノをどかさなくてはなりません。
単純なる「質量」「重さ」との対決です。

30年以上前、メーカーや種類などを問わず
サンドウエッヂは310gのヘッド重量は当たり前
320gを超えるもの も幾つかありました。
シャフトも今より柔らかいものも多く
今よりも断然にヘッドが効いていました。

現在、市販されているサンドウエッヂの多くは
ヘッド重量290g…それ以下も多くあります。
300gを超えるようなものは皆無です。
シャフトは昔より断然硬いですから
ヘッドの重さも感じにくいものばかりです。

20gも30gも軽いヘッドで
同じようなショットを打つのには
当然、速いヘッドスピード、速い動作が必要です。

チカラの無い方、足腰の弱い方、女性、子供…
にとって、足場の悪いバンカーでのショットで
より難易度を上げる「ゴルフクラブ」を使わされています。

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そして その問題は質量だけではありません。
この20年間で、理由は…皆目意味不明ですが、
どんどんとサンドウエッヂのバンスの幅や角度は
デフレ傾向、減少しています。

やはり30年以上前には バンカーを得意とするウエッヂでは
バンス角度18度なんてものは珍しくありません。
15度、16度のバンス角度が平均値でした。

ところが今や 14度のバンス角度があるサンドウエッヂを
探すのはとても大変…。平均しても12度もありません。
質量は減ったうえに、バンス角度が3度も4度も
少なくなってしまっているのですから
バンカー苦手製造機と化してしまっています。

sample 2009_09_15_19_49_13-17フレームショット

振り回すための軽いヘッド
振り回すための硬いシャフト
振り回すためのバンスの減少
この手のウエッヂでバンカーショットにトライすれば
筋力・運動性能・練習量
恐らく すべて揃わないと
バンカーショットを好きになることは稀でしょう。

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距離感は多少の慣れは必要ですが
✊重いヘッド
✊柔らかいシャフト
✊大きなバンス(幅か角度)

があれば、バンカーにテクニックは必要ありません。
テクニックを必要としないために
その機能や構造は存在するのですから^^

と同時に それらはバンカーショットだけでなく
ショットのそのものをどうすればいいのか
ショットとは何かを教えてくれます。

ウエッヂだけに限りませんが
現在の主流のクラブは すべて
構造や機能を無くす、薄くする、薄める方向に邁進しており
それによって手助けしてくれる能力が落ちているばかりでなく
どうクラブを使ったらいいか
どうスイングをしたらいいか をガイドしてくれません。

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重いヘッドは(パッティングも同じです)
バンカーだけに限りませんが、
足場の悪いような状況では特に
必要以上に大きく振らない、
必要以上に速く振らない~動作しない

でも 必要な距離を打てます。
ショットの基本は慣性モーメントです‼慣性モーメントとは主に質量を指しますが、
芯が広いとか、寛容性が高い と言う意味よりも
その姿勢や運動を持続する力 を指します。

重いヘッドは小手先で動かさないことを示します。
その意味は、体でクラブを動かして
打つことによって、クラブ…だけでなく
大きな体が動いているから
ボールと言う打撃されるモノと打撃するモノ
の質量に圧倒的な差が生まれます。

軽いヘッドは小手先で動かすことを示唆します。
これでは クラブだけの重さ、もしくは
腕とクラブだけの重さですから
体を動かしながら打つのとは
打撃するものの全体のモーメントが明らかに違います。

柔らかいシャフトはシャフトの使い方を教えます。
バンカーというような 重いものを打つ場合
クラブだけを振ってヘッドだけを動かす方が
有効だと思いますか?
雨の中で水分を吸った砂や土は数キロの重さはあります。
どう思いますか?
体で打った方が負けそうもありませんよね?!
シャフトはそのヘッドの重さを利用して
グリップを動かすためにあります。
柔らかいシャフトはそれを教えてくれますから

自分 が クラブを動かすこと
 
 
   なのか…

クラブが自分を動かしてくれる    のか…

どちらを好むか ということですよね





大きなバンス幅、大きなバンス角度は
クラブを弧で振らない、手先で振らない
という事を示唆します。
現代の 小さいバンス、バンス角度は
小手先で弧を作ることを誘導します。
この振り方ではバンカー出ない ばかりか
バンカーショットで飛ばせなくなります。
バンカーから距離が出しにくいから
より大きく、より速く振らなければならない…
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ミスショットのスパイラルを産み出す
 その…サンドウエッヂ。


まあ ゴルフクラブを選ぶのも技術です
 
 
 

2016年9月12日月曜日

ゴルフスイング◇テークバックの大きな間違い


一般的に言われる『テークバック』日本のニュアンスで言うと『上げて~降ろす』

『上げて』と言う部分に相当するだろう。
スナップショット 2 (2016-06-27 23-07)

多くの人が その『上げて』と言う部分を誤解し
それが元でスイングを苦しんでいる傾向はとても強い。
特に『上げて』という行為は手とか、腕の役割、担当で
その腕を使って どうクラブを動かすかのイメージを
正しくしてあげることはとても大切。
なかなか説明し辛い部分ではあるのでよく読んでほしい。
とっても説明が難しいけれど
とっても大切な部分で、
恐らく ほとんどのゴルファーが間違ってイメージをしている。



スイングは斜めに傾いた円弧が基本になる。
その斜めに傾いた円弧の正しい『源』
何度も書いているけれど、ゴルフスイングの始まりの姿勢
アドレス~ポスチャアに前傾姿勢があるからで、
その前傾姿勢を保ったまま、体を回すことによって
結果、スイングは斜めに傾いた円になる。

その一連の動作、スイングやクラブの動きの中で
腕の役割の正しい役割は
前傾姿勢によって傾いた円弧に対し
その傾きの角度をよりアップライトにしてあげること。
腕さばきによって クラブを起してあげることによって
何もしなければ 前傾の傾き通りの軌道になるのを
より起きた、より急な傾きにしてあげることであって
腕さばきによって 円を増やしたり、大きくしてあげる
ことでは「決して」ない。 
(意味わかるかな?)
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多くのゴルファーは
クラブの軌道、円弧そのものを腕に頼っている場合が
大変多いが、それはさておいて
円弧の大きさや多さ、量そのものは
 『体の傾きと体の回転』 の量分だけで
腕を使って その量を多くしたり、大きくするのとは
全く意味が違う。

ゴルフ用語の「上げる~降ろす」というニュアンスが
良く無いのかも知れないけれど
上げたり降ろしたり(下げたり)の基本は
『体の傾きと体の回転』であって
腕を使って その角度~道のり(軌道)の角度を
変えているに過ぎない。
ここを間違えていると思う。
腕が作用・作業が入っても
円弧、スイングの軌道の大きさや量は変わらず
その角度だけが変わる…と言うイメージを持つのと
持たないのではクラブの働きはまるで異なる! のだ。

ゴルフクラブ◇シャフト~芯金(マンドレル)

打つコトの出来ないサンプル品とか展示品をみて シャフトの性格を見抜く為に良く観察するのは カタログ とか データではなく、シャフトの形状

である。
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シャフトの外観 外側のサイズは概ね決まっており昔有ったようなバブルシャフトは既に博物館行き。シャフトに特殊な形状は余り多くないのだが、一本 一本を 比べてみるとその形状はかなりはっきりと異なる。
シャフトを オリジナルで作る場合1.既成のシャフトの ロゴのみ入れる
2.既成の芯金(マンドレル)を使って
 シートの種類
 巻き方、枚数のみをオリジナルで作る
3.芯金もオリジナルで作る
この3種類がある。
シャフトの場合、その形状によってオリジナルの性格は半分以上決まってしまうと言っても過言ではない。人間でいうのならば、芯金はどこの国に生まれ男なのか、女のか そこら辺まで決めるのに相当すると言える。勿論、同国人、同性であったとしても 個性はそれぞれであるけれど 大きな部分は似るだろう。
ウッドの先端径は 8.4mm
グリップ部はだいたい 15.0mm
前後長さは 1150mm 一メートルチョイだ。この 8.4~15.0 までが どのようなテーパーと寸胴の組み合わせで 性格も決まるし芯金の形状が決まれば どの位の量どの位の弾性(強度)の繊維を使うかも概ね決まってしまう。
先端から 寸胴気味で細いところが長ければ強度の高い繊維を使わざる負えなくなるしその分 手元側にキツイテーパーが来るので手元の締まったシャフトに成り易い。
全体に平均的なテーパーの付いたシャフトであれば細いところに負荷が掛かり易くなってしまうので巻き方や異種の繊維を組み合わせ 工夫しなければ商品として有効ではない。
良くシャフト選ぶをするのにキックポイントKPなんて 言葉が出てくるがKPのみで シャフトを判別するコトは殆ど意味のないコトであってその形状や使われている繊維の強度によって

大きく異なってしまう。
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全体的にしなる 先調子もあれば手元の締まった 先調子もある訳で土台 シャフトは 1150mmの全寸に対し先調子と元調子の差は 40mm程度なので誤差とも言えるしメーカーによってその基準も大きく異なる。
カタログ上 A社の先調子はB社の元調子よりもウンと 元調子だったりもする。
土台 一般成人男性が振動数で 220cpmを超えるモノを使った場合 硬すぎて どれも同じ。撓らないモノを撓らせて使ってしまうのだから、 本来の使用方法と異なるネジレを意図的に作って使うのだからKPなど 意味もないと言える。

2016年9月4日日曜日

L型ブリストルパターの使い方

ゴルフでは『飛んだ』方がうれしいのはウソではありません。
しかし ゲームとしては飛ばすのもゴルフですが、
同時に飛ばさないのもゴルフです。

練習過程等を除けば
40ヤードを打ちたい場面で
上手く打てたからといって70ヤード飛んでしまうのも
問題です。

自分の打ちたい距離、望んだ距離を
出来るだけ毎回打てる、出来るだけ繰り返せる
そういうストロークやショット(スイング)が
ゴルフでは一番有効なゲーム戦略になります。

それを土台に
体力に依存せず、体を痛めないという上で
飛距離の底上げを狙いたいものです。

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そう言う基本的な考え方の上で
パッティングストロークはショットの基礎になります。


パッティングストロークで
自分の狙いの距離を打つのには
絶対条件として
『いつも似たようなロフト(クラブ姿勢)』
インパクトを迎えたいですね。
特にパターの場合、製品としてのロフトが3~5度と少ないので
 3度増えただけで元のロフトの80~100%増し になります。
通常のショットと違い スピードで誤魔化せないのと
元のロフトが立っているが故に ストロークの仕方によっては
何処に当たるか…ヘッドの上下位置によっても
距離に大きな違いが出てしまいます。
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いつも似たようなロフトでボールを打てる
 という前提の上で
運動・動作の速度(スピード)によって
初めて「距離感」が染み込まれていく
 ので
打つたびに ロフトの変化も大きく
パターフェースの当たり所もぶれてしまい易いストロークでは
距離感が「その場その場」の偶然待ち になってしまうので
なかなか身に付かず、安定しません。

その典型例になるのが
4c9a0689世間で浸透しているショルダーストロークで、
ヘッドが上下に大きく弧を描きます。

打ち手である自分の目からは
ボールの飛球線方向に対して 真っ直ぐ動いて見える
そのストロークを妄信的に行っているゴルファーが多いですね。
私の経験的にも、他のスポーツの参考例と比較しても
5センチ~30mのような わりに繊細な距離感…動作を
肩を揺さぶる という最も距離感を産み出しにくい
鈍感で、微妙な違いを出しにくい部位で生み出す…
こんなストロークを推奨する人の運動感覚を疑います。
プロの試合では80センチのパットに
ん千万掛かる、将来が掛かる場合もある訳で
それを最も距離感…スピードなのか、運動の大きさなのか
どちらにしても表現しにくい部分で行って
苦労しない訳がありません。
78センチでも カップに入らなければ85センチでも
ダメなのですから… そんなものを
肩の揺さぶりで緊張感の中、出来る?と信じる
その神経を疑いますね。
しかも、この振り子のストロークは
不必要なボールの回転を産み出す、上下の弾く打撃なので
ボールの初速は速くとも、すぐに減速が始まり
ボールのスピード感とストロークのヘッドのスピード感に
つながりが乏しい方法です。





006


パッティングもショットも
思いの方向に打つ ことは第一優先事項ではなく
思いの距離を打つ という事に重きを置いてください。
その上では 
小さなストロークで
ゆっくりしたストロークで
十分な距離が打ててしまう
『進化版L型ブリストルパター』は
最も同じ距離を打ち続け易いパターの代表です。


しかも 『進化版L型ブリストルパター』の
他では真似の出来ない部分は
ボールの転がり始めの速度とパターヘッドの動かす速度に
差が少ないため、ボールの転がるであろうスピードを
想起出来れば、簡単に距離感を再現出来ます。

007

という事で
肩のストロークではなく
右ひじを曲げ、右ひじを伸ばす と言う感覚で
ボールを押して頂きたいのですが
その時のポイントになるのは
右手で押してあげるのは グリップ~シャフト ではなく
左手だ‼ ということです。

右手を進行方向に、ボールを押してあげるように伸ばす
と言う感じで、左手(グリップを持った左手)を押してあげ
ストローク中にシャフトと地面の角度が変わらない
トップで出来たシャフト角度を維持したまま
ボールを打つ抜く~押してあげる ということです。

2016年8月29日月曜日

進化版◆L型ブリストルパター



Q:L型パターは難しい印象がありますが…。
005

A:全くそんなことはありません。
何故、その風評が定着したのかは不明ですが、
(おそらくL型パターが世に広がったころ
 米国のモノの並行輸入品が中心で
 35インチのものが多く、非常にヘッドが軽かったですね
 そのヘッドの軽さが難しさを生んだのでは…と考えています)

アイアンの延長線上と言う意味では
他の形状のものに比べると利点はたくさん御座います。
逆にデメリットは殆どないと言えます。

まず、その形状が
ストロークのし易さを生み出します。
例えば、ピンタイプやマレット形状であると
その形から、次に動かすところがイメージ出来にくく
ストロークの初動が取りにくいと思います。
007

L型は特に弊社のブリストルパターは
テークアウェイを取る方向を喚起させる形状に
なっておりますので、
無意識に動かしても そのガイドが活きてきます。

006

次にL型パターは
マレット等のパターに比べると重心が浅く難しい…
と思われがちですが、正直真っ赤な嘘です。
確かにデータ的には
マレットに比べると重心位置は浅いです。
しかし、ボールを上げる必要のないパッティングに
重心の深さの利点は殆どなく
逆にデメリットな部分も少なくありません。
ゴルフクラブ(クラブヘッド)で言う所、
重心の深さは インパクトロフトを大きくする作用が
ありますが、ボールを転がしたいパッティングに
その効果は良い とは言い切れません。
重心が低いとヘッドが前に出やすく思いますが
クラブの構造上、ヘッドが前に出る というのは
ヘッドが上に動きやすい になります。
009

多くのアマチュアのパッティングは
ボールにオーバースピンを与える😱
というものすごく間違った理論に基づいていて
『ボールを下から上にコスリあげる』ストロークが目立ちます。
そのストロークにとって
重心の深いマレットなどは
インパクトなどを葉…ショットで言うところのトップを
生み出し易く、距離が一定しなくなります。
マレットを使用していているゴルファーの
インパクト音を聞いていると
ヘッドの角がボールに当たっている音が多く
これでは望みの距離は打てなくなります。
偶然待ちの状態になります。


慣性モーメント・・・
これも多くの勘違い を生んでいる理論です。
慣性モーメントとは
姿勢や運動を持続しようとするエネルギーです。
だまされてしまいそうですが
マレットなどの形状に比べると L型の方が小さめです。
(打ち手の目線で見ると)
重心も浅いです。
008

しかし、300gのマレットタイプと
470gのL型パターで
どちらが その慣性モーメント
姿勢や運動を持続する力が大きいと思いますか?
勝負になりません。
数値で言っても段違いです。
 

悶絶ゴルフクラブの選び方

Q:悶絶クラブは  どのように選べば良いのでしょうか?

☞ A:悶絶クラブには
✴ヘッドの重さ
✴シャフトの柔らかさ
という圧倒的に市販のクラブスペックと違いのある部分が
ございます。

どの位違うか…というと
市販の5番アイアンですと
(シャフトの柔らかさ・硬さを表すのは
 固有振動数の数値を使って表記します)
ヘッドの重さ    240g  ➡300g
シャフトの柔らかさ 290cpm ➡140cpm
こんな感じです。
この数値の差が基本になります。
*ちなみに アイアンの番手間の重さの増量は
#5→6 で8g前後です。
240g→300gの違いは 5番アイアンの長さに
ちょっと重いサンドウエッヂの重量が
備わったと考えるといいかも…です。
シャフトの硬さは通常
S
(エス)シャフトと R(アール)シャフトの
硬さの違いは 10~20cpm です。
290cpm→140cpmの違いは
SR→R→A→L
(レディース)→LL→LLL→LLLL(3)→LLLL(4)→
LLLLL(5)→LLLLLLL(6)→LLLLLLL(7)→LLLLLLLL(8)
位と考えてよいかと思います。



この違いの中にも幾つかスペックが存在し
簡単な区分けをすると

✴ヘッド重量
市販スペック 240g① 275g
② 300g


✴シャフトの柔らかさ
市販スペック 290cpm① 200cpm
② 165cpm
③ 140cpm


こんな感じの組み合わせになります。


弊社のクラブが 
「悶絶」 と呼ばれるゆえんに
この「ヘッドの重さとシャフト柔らかさ」があるのですが、
多くのゴルファーは
クラブは左右にぶらんぶらん振って使うものだと
思っています。
ブランブラン使ってボールを打つと
ゴルフクラブの製品ロフト以上に
ロフトを寝かして、ボールの底面をこすって打つ
グリップとヘッドを別々(
別々な機会)に動かす
そんな打ち方を覚えていますから
一般のメーカーもそれに応じて
ストロングロフトにし、
ヘッドを軽くし、
シャフトを硬くし、
ヘッドを返しやすくし、
量産型のクラブの造り手のコスト意識にも通じるので
その道をまい進してきました。
スナップショット 1 (2013-06-09 15-03)スナップショット 6 (2013-06-09 15-04)






そのぶらんぶらんクラブを揺さぶったまま
ヘッドの重い・シャフトの柔らかい(悶絶)クラブを
使用すると、その動きはさらに増幅され
より ロフトを寝かして(フェースを開いて)
よりボールの底面をこすって打つような形になり
悶絶してしまう訳です。

しかし ゴルフスイングの基本は回転運動・軸運動です。
ゴルフクラブ自体が動くものではなく
ゴルフクラブを持った打ち手が向きを変えることによって
ボールを打つ為のもので
本来のゴルフクラブの各役割は
ヘッドの重さは直接的にボールに…打撃力として働き、
シャフトの柔らかさは
クラブの重さが 
より打ち手のつなぎの部分であるグリップを動かし
体の回転に助力・追従させるためのものです。

それを実感して頂けると
より少ない力で、より遠くへ、そしてより真っ直ぐ
ゴルファーの永遠のテーマである
遠くへと真っ直ぐと言う両立が可能になります。

で、そのためにどう選ぶか…というと
よく聞かれるポイントで
その人に合ったもの…と言う言葉がありますが、
その人に合った というのの
「いつ」に照準を合わせるかが重要です。

HBS 001


【ケース1】現在のその人に合った というのは
  過去のもの を指します。
現在のゴルフスイングは過去のスイング遍歴やクラブ遍歴
それらの蓄積によって作られたものです。
当然 市販クラブをベースにしていますから
ヘッド重量も軽め ヘッド①とか
シャフトも弊社の中では硬め シャフト①とか
そこら辺を選ぶと
今までのスイングのまま、
ヘッドやシャフトの恩恵を受けられます。

お金と時間はかかってしまいますが
「よし! スイングを変えるぞ‼」 と
意気込まなくても、ステップバイステップで
①→②→③ とスイングは徐々に変わっていきます。
「慣れ」がスイング改造とも言えます。


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✴ヘッド重量
市販スペック 240g 
 275g   300g
✴シャフトの柔らかさ
市販スペック 290cpm
 200cpm   165cpm   140cpm

【ケース2】スイング改造に重きを置く
これは未来、悶絶クラブを使って未来に照準を合わせる
ということになります。
その場合は 
ヘッド②
シャフト②か③
ということになりますが、
シャフト③はかなり強烈です。
多くのパターンですが
違和感は持っていても、市販のクラブを使って来た人が
シャフト③をいきなり打っても当たりません。
空振りもあり得ます。
ところがシャフト①、もしくは②を使った人が
シャフト③を打つと、特に違和感は感じず
ヘッド重量は同じなのに シャフト③の方が
ヘッドを感じられ、より楽に感じます。
市販クラブからステップを踏んで
あまり悶絶をしないでとなると シャフト② ➡ ③
という事になりますが、
悶絶は深くとも スイング改造を重視するのなら
一気に ヘッド② シャフト③ の組み合わせも
楽しいと思います。 

2016年2月6日土曜日

進化版 L型ブリストルパター


L型ブリストルパター 進化版 
      出来上がりました。

テストしてみましたが、笑ってしまいます。
距離感とか、ストロークとか
そんな理論とか理屈、 
  完全に超越した存在なのかも知れません。


IMG_0007

以下、テストして頂いた方の感想です

 ➡
パター使いました。

 



しかし 自分が試されるパターですね。

平常心で どんなに長かろうが短かろうが
 緊張感を呑み込んでゆっくりと動くのみ。

パターにお任せ。


今迄以上に伸びます。
1.5m上りを 1mオーバーしてしまうこと数回。

カップの縁の止まりそうなっての 1mオーバー。

曲がらない。

カップ内側狙いです。


これまで使っていたパターもかなりの物でしたが
 これは 兵器。

同伴競技者も転がりを見てると
オカシクなってしまうでしょうからその面でも兵器。


打感 気持ちいいです。


この気持ち良さは癖を通り過ぎて中毒です。


今週もラウンドです。

パッティングが楽しみです。


 

2016年1月21日木曜日

L型ブリストルパター開発秘話



もう かなり前の話になりますが、
L型ブリストルパターを作ることになった経緯を
お話しします。

ハミングバードの場合
重いヘッド 柔らかいシャフトを専門としていますから
御多分に漏れず パターにもその手のものを選択します。
006

当時、もうかれこれ 10年数年前でしょうか
お付き合いのあったあるメーカーより
軟鉄の削り出しパターの在庫が大量に残ったことから
パーツで販売しませんか と話がありました。

当時はまだ 今ほど ヘッド重量が重くなかったので
丁度よい重さ(410g)だったと記憶しています。
数年にわたり、そのパターを軸に販売しておりましたが
それも残りわずかとなります。

現在 ゴルフ用品の多くは売り切り が基本です。
初版に作ったロットがさばけたら
よほどでないと 再版することは多くありません。
今も昔も ですが、パーツも含め
パターは平均34インチと短いにも関わらず
35.5インチのウエッヂと
ヘッド重量はほとんど同じ重さです。(300g強)
スピードで何とかできるアイアンはまだしも
その素材の重さが転がりのカギ
推進力のカギになる パターとしてもあまりに軽すぎます。

それに意外に思うかもしれませんが、
パターヘッドが軽いと
なぜか…本能的になんでしょうか
アドレスからの動き出しにきっかけというか
始まり がしにくいものです。
パターヘッド重量はストロークのそのものの鍵にもなるのです。

トーナメント中継を見ていても
パターヘッドが軽く、緊張した場面で
ストロークを始めるのに逡巡とうか
スタートに躊躇している選手を多く見かけます。
往年の名手 特にショットメーカーとして有名な人に
それは多い気がします。
重いパターヘッドをストロークした後で
軽いパターヘッドを使ってみると
ヘッドを動かす という意味ではありませんが、
ヘッドを引きにくくて仕方ありません。
無理に動かそうとすると どうしても
ループな軌道になってしまいます。
あきらかに ヘッド重量が足りていない のです。
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まあ そこでオリジナルのパターヘッドを作ろうと
幾つかのサンプルも見ながら
デザインを始めますが、
それと同時に各パターヘッドの形状による
問題も浮き彫りになってきます。

まず マレット型ですが
マレット型は重心が深いのが特徴です。
しかし その重心の深いのは利点でもあり
大きな欠点にも成り得るのです。
まず 一つ目の問題は
人間の思い込み的な部分と
ヘッド重量がずれた位置にあるので
テークバックで外に上がりやすくなってしまいます。
重さがあれば まあ 多少解消するのですが
市販のマレットは見た目と異なり
ものすご~~~~~~~~~~~~~~く軽いので
あれでは ループなストロークは解消しません。
それに 重心が深いことによって
ヘッドが前に出やすく
本来 グリップが動くからヘッドが動く
というのがパッティングも含め、ショットの基本ですが
ヘッドを振り子で動かしやすい
そういうストロークを身に着けやすい という
欠点も表裏一体で内包しています。
   ➡ということでボツ

次は ピンタイプですが
廃版になってしまうパターが
ピンタイプだったこともあり、
あまり何もかんがえずピンで進めていましたが
ある時点で行き詰まりを感じてしまいます。

ピンタイプは形状的に
マレットよりもいっそう重心が低いところ
ソールに重量が集中しています。
ネック周りに重量が少ないんですね。
マレットの方が低重心に見えますが、
ヘッド重量を増やした時、高さをとっても
違和感が少ないので、重心は高く設定できるのです。
ところが ピンタイプだとそうはいきません。
また ピンタイプの場合
ほぼ機械工作でしか試作品を作れないのと
直線構成のため 微妙なニュアンスがなかなか
作り出せないもどかしさがありました。

ある時 もともと重い弊社のアイアンヘッドに
シャフトテスト用に 80gさらに増量したもので
何気なく パッティングしてみると
これが 素晴らしい。
何より アイアンヘッドのその形状は
ヘッドを移動させる方向を示唆、指示する要素が
強く ともかくヘッドが移動させるイメージが出やすい

よし これだ!

と思い、アイアンの0番を作ろう という発想に
至りました。
そこからが苦労の連続…。

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始めは ジョージローのスポーツマンを
ベースにしようと思っていたのですが
何分 サンプルがない…。
人生の中で一度だけ見た だけです。
そこで手持ちにある ウィルソンやマクレガーなどを
参考に作り始めますが、
どうも このL字パターのグースネックが
好きになれないというか
ストロークの始まり がしにくいイメージというか
ヘッドを回転させるイメージが付きまとう。
まず そこをなんとかしたい…。

とはいえ 視覚的につかまりが悪くない ものにしたい
ということを考え、
同時に重心を高くしたい のを両立させるため
ネックを太く、長くしてみました。

常識的にアイアン系のネックは 直径15mm前後です。
ヘッドのベース重量を 450gとすると
直径を3mm増やすと その部分で20g近く増量でき
かつ 重心も1.5mm位高く出来ました。

しかし 今度はそのネックの太さから
強度が増してしまい
後々のロフトライ調整が非常に難しくなってしまいました。

そこで 素材を 軟鉄鍛造のS25Cから
S15Cに落とします。
これによって ロフトライ調整も可能になりました。
 

2016年1月14日木曜日

忘れられがちなゴルフスイングの基本




精神論的にゴルフスイングを考えれば
どんな動きやクラブの動かし方もありだけれど
物理的に、論理的に考えれば
 ゴルフスイングにおいて
ゴルフクラブ自身は自分では一切動かない。
004

よく シャフトをしならせて しなり戻す
➡しなり戻す が クラブの動き と思っている人も多いが
それは打ち手が 
グリップの移動を
シャフトの反動に負けずに 止める
 という
クラブではなく 打ち手の動作 であり
クラブの運動とは異なる。
ゴルフクラブによる打ち手に対する作用はあるが、
ゴルフクラブを動かすのは
それを持った打ち手が動作して
「グリップを」移動させるから
結果、ゴルフクラブ、
ゴルフクラブヘッドが移動するのだ。
ゴルフクラブの、クラブヘッドの
最大の移動源、運動源は打ち手の体の回転である。
多少のひじなどの腕の作用による補助的な
移動・運動はあっても
少々 大袈裟には体の回転が
唯一の移動・運動源
なのだ。
考えてみれば 当たり前である。

実は結構大切な部分ではあるのだけれど
とても意識している人が少ないように思えるのは
ゴルフクラブの「グリップ」部はスイング中
逆方向への動きから正方向への動きに切り替わる
切り返しの箇所を除いて

スイングが終わるまで決して止まることはないということ。

そして グリップが止まるということは
体の回転も止まるということ。

最大のクラブの移動・運動源である
体の動きを止めてしまうことは
ボールを飛ばしたくない と宣言しているのと同じ。

ダウンスイングからフォロー
特にインパクト付近は
理想的には最大の移動スピードを確保したい!
そこを無理に加速する必要は
スイングに一切ないのだが
緩やかな加速の過程のなか
最大の移動スピードを確保したい箇所である。
にもかかわらず
多くのゴルファーは そこで
グリップの移動を止めてしまう。
体の回転を辞めてしまう。
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厳密には クラブの移動は傾きはあるとは言っても
体の向きを変えるから 結果として円を描くとしても
あくまでも 水平方向への横移動である。
それを 縦方向~上方向の動きに急激に変え
水平移動を止めてしまう例も少なくない。

そう 目の前のスイング意識としては
グリップを止めない
切り返し以外は グリップの移動を決して止めない
スイングを作らなくてはいけない。
決して突飛なことではなく
考えて見れば当たり前のことだけれど
意識している人は少ないだろう。

2015年12月21日月曜日

ゴルフクラブ◇柔らかいシャフト/重いヘッド


ハミングバードの悶絶クラブは… シャフトは…
市販の一般的なゴルフクラブに比べ驚くほど 動きます。
初めてご来店された方は ある程度は想像されて
来られたようなのですが、それでも実物を見て
かなり 驚かれるようです。

まず間違いなく 世界で一番柔らかいシャフトを
扱っているお店を言えるでしょう。

アイアンの数値で比べてみましょう。

スイング破壊兵器と呼んでいる
某軽量スチールシャフトの 
Sフレックスで(5番)
硬さの目安である振動数 は 310~320cpm です。
弊社の悶絶アイアンでスト 160~170cpm…
数値で言うと ちょうど半分ってところですね。
もっと柔らかいのもあったりしますヾ(@⌒ー⌒@)ノ

300cpmに近いようなアイアン(5番)ですと
基本、どう動かしてもしならないほど 異様に硬く、
この硬さでは シャフトの使い方など
覚えることも、教わることも、感じることも出来ない
と言えるでしょう。
シャフトの使い方というのが ゴルフクラブの使い方
とも言える訳で これではただの棒っきれに近いです。
ゆえに この動かない棒を しならない棒を
しならせて使う
 などという発想が生まれちゃうわけです。
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シャフトは本来 
ヘッドの重さとその形状
そしてスイング中のクラブの位置やヘッドの姿勢などから
シャフトを通して グリップを移動させるため 
のモノで
人間では教えきれないタイミングなども
シャフトは教えてくれます。
動くシャフトであれば、わりに簡単に正否が掴め
ショットやスイングの向上と人間の感覚が
非常に密接に感じられるはずです。

動かないシャフトであると
結果、シャフトは何もしてくれませんから
自分で しならせたり しなりもどしたり
・・・これってシャフトの機能 って勘違いしていますが
結局 自分でする作業になるだけです。
無機質なシャフトではそうなる ということですね。
ゆえに 同じ硬いシャフト同士で
シャフトをりシャフト、入れ替えても
何も変化も、結果も生まれないのです。

5番アイアンでも そのクラブの長さは1mになります。
その先端に鉄の塊として 重量が付いている訳ですから
それを 作業として人間が振り子のように動かせば
ボールを打つ力ではなく
クラブが外へとはらむ力として重さが働いてしまいます。

これでは 何のための重さがわかりません。
握力強化のため? とも思ってしまいます。
ヘッドの重さは よりグリップを進行方向に押し
インパクトポイントを前へ前へ と持っていくための
ものであり、それによって 
速くヘッドを動かすことでなく
早い時期にインパクトが訪れるので
体が進行方向に対し まだ下に向かって動いている時期に
打てる可能性が生まれるわけです。
だから 「ダウン」スイングって呼ぶんですね。
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グリップを支点にヘッドを振るスイングは
下に振れば振るほど 体が上を向きます。
これでは 「アップ」スイングになってしまいますよー。

今は なぜか 軽量スチールという
スイングを作れないシャフトが主流になってしまっています。
硬いシャフトなのに かる~~いヘッドが付いていますから
クラブの位置も姿勢も感じにくく
型(大切ではないとは思いますが…)としての
スイングも作りにくくなっています。
本能的なのか、やはり 硬いシャフト&軽いヘッドという
クラブそのものに破壊力を感じられないのか
勢いをつけたくなるようなスイングが増え
テークバックの初期段階から 異様に速い動作の
スイングが増えてきているように思えます。
また シャフトが堅く ヘッドが感じにくいうえに
ヘッドそのものが異様に軽い市販のクラブでは
トップオブザスイングの位置が掴みにくいですし、
そのテークバックの勢いもありますから
一時期 消えかかっていた オーバースイング症候群も
あちらこちらで勃発してきているように思えます。
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それらは 柔らかいシャフト&重いヘッドで
かなり早い段階で消し去ることが可能です。

人間の感覚ってやはりすごいですよねー
 
 

2015年12月18日金曜日

悶絶クラブに興味のあるかた江


お手紙有難うございます。
ハミングバード 野澤でございます。
 
私、個人の意見ではございますが、
世の中にあるスイング論やクラブ論は
少々残念な方向に進んでいるように思います。
道具を扱う遊び、ですので 
プレイヤーの体力や筋力などの体力中心の勝負ではなく
知恵や経験、正しい認識などが優先・反映されてこそ然りだと思うのです。
そういった意味でゴルフは大人の遊び と思っているのですが…。
 
 
早速お問合せ頂きました件ですが
お答えさせていただきます。
 
 
001

○レンタルクラブ(試打用)等を送って頂く事は出来るでしょうか?
 
 レンタルクラブをお送りすることは可能です。
ただ どのような仕様がよろしいか、事前に相談させて頂きませんと
市販の一般的なスペックに比べ、振動数も100cpm以上も低く
ヘッド重量も70gも重いという かなり大きな幅を持っております。
つかみにくいところではあるとは存じますが、ヘッドは重くてよいと思います。
シャフトの硬さ/柔らかさは真ん中の数値(100cpmの離れの)を目安に
それよりも一般スペックは近いセッティングは
クラブ扱い等をあまり考えず、できるだけ素早く結果を出し
重さや柔らかさを楽しむ実践的なものになると思います。
真ん中よりもより柔らかいセッティングとなりますと
少々クラブの扱い方も考えなければなりません。
すぐに! 結果を出す というよりも
ゴルフクラブを先生にして、クラブの扱い方を相談しあいながら
ゆっくりと楽しんでいくセッティングと言えると思います。
 
 想像は難しいかもしれませんが、
重いヘッド&柔らかいシャフトに慣れていただきますと
このクラブで打てる弾道は独特です。
市販の軽いヘッド・硬いシャフトでは絶対に出ない球質だと思います。
私は個人的には これが「強い球」と呼べるものだと思っています。
高さも市販のクラブを打つのとは異なり 中から低弾道目になります。
そういった『弾道のこだわり』
というのをハミングバードは目指しています。
重ければ重いヘッドほど 筋力に頼らず飛ばせるようになりますし、
柔らかければ柔らかいほど、スイング動作をクラブに任せられます。
 

とは言え、持てば魔法のようにすぐ出来るわけではないですから
段階を踏んで より重く柔らかいものにしていくか
それとも少しチャレンジ精神をもって最初から、
″激しい″ 重さと柔らかさに挑むか
はそれぞれの方の考え方次第だと思います。
 
 
○アイアンの単品販売も行っておりますでしょうか?
 はい。本数に限定はございません。
どちらにしましても ヘッドはお客様より注文をいただいてからの製造になりますから
納期はかかりますが、いろいろな自由度がございます。
アイアンですと ロフト・ライばかりでなく
メッキの仕上げも数種類用意しておりますのでお好みでお選びください。
 
 
ぜひご検討くださいませ。
また 遠慮なくメールなり、お電話でお問い合わせください。
 

 〒238-0024 神奈川県横須賀市大矢部3-14-10
  株)ハミングバードスポルテ   野澤 亨
    ☎ 046-804-1480 

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