2022年8月31日水曜日

クラブのトレンド  と こすり打ち

☞ハミングバードスポルテ本店 http://blog.livedoor.jp/hbs/

店長「こすり打ちって
 インパクト直前になって
 ヘッドを返す、フェースローテーションなども含まれますけど
 ヘッド、シャフトを振る 行為が入ります。
 こすり自体は ボールの底を打つようなショットを
 指しますが、
 その行為って からだが止まらないと出来ません。
 支点になる 左グリップがどんどん先に逃げちゃったら
 ヘッド(右グリップ)が追い付けませんからね。

 止まるのは からだの「回転」、「向き」なので
 ヘッドを下に振った分、からだは上向き、
 右打ちの人で言えば 左サイドが上がります。

(ハンドリリースサンプル集_Moment(4)(ハンドリリースサンプル集_Moment(5)








 よく言う からだがインパクトを待った後、
 インパクトと同時に 伸び上がる というか
 クラブを振る分、上に向いていきます。

 
 つかまえるショットに比べると
 インパクト付近で急激にヘッドを振るコトになるので
 そのヘッドの軌道に 姿勢が影響を強く受けます。
 二重振り子 みたいな状態になる訳です。


 現代のクラブって
 非常に低重心設計になっていて
 打ち出しは取り易いですけど スピンは少ない、
 全番手 飛距離重視設計になっています。

 流れ としては ヘッドも、クラブ全体も
 ヘッドの低重心化、長尺化、シャフトの軟化
 入射角度を緩くする方向、緩くする方向に動いています。
 
 シャフトは 20年前と比べると 20cpm以上、
 ②フレックス、③フレックス分 柔らかくなっています。
 20年前の レディースが 今の R ですね。



✊こすり打ちを推奨するつもりは
 サラサラ、全くありませんけれど
 言葉の印象と全く反対で ふたつの比較で
 
インパクト時のロフトがほぼ同じなら、の話しですが、
 こすり打ちは スピンが少なく、
 つかまえは スピン量が多い。


 地面から打つショット、
 特にアイアンでは良いのですが、
 ウッド、ドライバーなど 長い距離を打つ場合、
 スピン量が多い、多過ぎは 
 飛距離のさまたげ になり易いです。

 ですので 打つ人は特に変えなくても
 ティーアップ それによるボールの置き位置 
 そして クラブの構造(ヘッドや長さなど)によって
 半こすり… 微妙にこすりの効果を入れてあげる
 のが ドライバー ですね。

 この場合は アッパー というコトになります。

 それも 適切に ですが…。

 やり過ぎは 逆効果、
 意図的にアッパーに打つようにすると、
 ティーアップしない
 地面から打つクラブが てんでダメになる、
 では 意味が無いので、
 スイング自体は基本、変えない、
 ティーアップ と それに伴ったボールの置き位置 で行う
 あとは クラブの基本性能に任せる
 というのが理想です。

 シャフトが柔らかくなっている、クラブが長い、
 って言うのは 入射を緩め、
 適度なアッパーを造るので スピンが少なくても
 ボールが浮かせられる。


 まあ これって
 やっぱり ボールの高さに不安の無い、
 つかまえる人の方が効果は大きい んですけど
(力の無いアマチュアより プロに恩恵が大きい)
 この 低重心化が進んだヘッド、長尺、シャフトの軟化、
 3要素が含まれた ドライバー を
 こすり打ち してしまうと
 アッパーの軌道がきつくなり過ぎて
 スピンが足らない、初速が出ない、 で
 ボールが浮かない とか、伸びない になり易いんですね。

 軟化したシャフトの使い方 としては
 一番悪いパターンなんです。


 こすり打ちって言葉ではボールを上げ易そう なんですが、
 ボールって 打ち出しの角度とスピンの相互関係によって
 上がる、浮く、高くなる なんですね。
 こすり打ち って インパクト直前に クラブを下に振る、
 その動きを指す訳ですけど
 その行為って からだが止まらないと出来ない。
 止まるのは からだの「回転」、「向き」なので
 ヘッドを下に振った分、からだは上向き、
 右打ちの人で言えば 左サイドが上がります。
(ハンドリリースサンプル集_Moment(3)
 クラブの効果のアッパーと
 地面が 左足上がりになっていく のが合体したようなモノで
 故に アッパーがきつくなり過ぎちゃう。

 柔らかいシャフトで それをインパクト直前に行うと
 硬いシャフトで同じことを行うよりも 急激に長さが伸びます。
 今風な言葉で言えば 地面反力、
 左サイドが伸び上がるような 姿勢にならざる得ない・・・
(ハンドリリースサンプル集_Moment(ハンドリリースサンプル集_Moment(2)







 ・・・・だからって 硬いシャフトを使うと
 ティーアップした状態では届きますけど
 地面のボールが上手く打てない、
 緩いスピードで振った時、上手く行かない、
 になっちゃうので・・・
 やっぱり こすり打ち、すくい打ちは改善するのが
 ベターって回答に辿り着いちゃうんですね。」

2022年8月30日火曜日

こする/つかまえる ドライバーの相性

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店長「長さ のメカニズム について
 あんまり 考えている人は少ないでしょう?」
ドライバー入射角度
受講生「はい。
 飛ばすには 長く長く
 兎も角 長い方が飛ぶ と妄信されている方が
 多いんじゃないですかね⁈」


店長「まあ ルールもあるんですけど、
 一旦 長くなっても、またドライバーの流行で
 短くなったりもします。

 20年前には 少しですが
 48インチも流行りましたし…。

 ヘッドの性能が ロースピン系が強まっている、
 ロフト角度との兼ね合いもあるけれど
 長くすれば そのまま 飛距離になり易いのは
 ボールの高さ、浮きに不安の無い
 つかまえられる人にとって
 で
 元々 弾道が低めのつかまえられる人や
 こする人にとっては 
 長いばかりが良い訳ではない
のです。

 昔であれば ドライバーのスピン量は 2800回転 位が
 良好な状態だったわけですが、
 ドライバーに性能が限界に近付いているので
 2500回転を切ったような球 でないと
 より一層の飛距離は望めず、
 ごく一般のアマチュアであっても 2000回転を切ったような
 そんな状態も アリ 
になっています。
video_Slomo_Moment

 ヘッドスピードなんて言うのは
 トレーニングしても そんなに上がりませんし、
 体力 というよりも クラブさばきの良し悪しの方が
 影響したりするんですね。
 ヘッドスピードは変らない、
 ボールスピードはロフトで決まっちゃうんですけど、
 自分の ヘッドスピードや回転量に対し、
 何でもかんでも 速いボールスピードが良い訳では無いですから
 適切なボールスピード、
 繰り返し 出すことの出来る平均のボールスピード、
 それを使って よりボールを飛ばす には
 入射、ドライバーの場合は仰角、アッパー度を
 自分の振り方、ロフト、スピードに適したモノにした方が良く、
 長きゃあ飛ぶ みたいな 物量作戦の時代じゃあないです。」

受講生「なるほどねー。」

店長「ヘッドの 低スピン化がかなり進んでいる、
 重心の高さ で言うと
 ヘッドの厚み に対し、ソール分(下)をゼロとして
 クラウン分(上)を 100とした時、
 55~60 位の位置 が平均値なんですけど
 60オーバーを高重心、
 55アンダーを低重心 としていますが、
 50当たり
のドライバーもかなり存在します。

 コレ 間違ってはいけないのは
 よく 重心位置よりも 上の部分を有効打点、
 重心よりも上で打つとより低スピンになる、なんて言う
 フェース面状のボールの当たり場所 で計るケースがありますけど、
 ウソじゃないけど 低スピンの核心ではありません。
ドライバーの入射角度114

 重心の位置、重心の高さは
 インパクト時の ボールとの位置関係、
 フェース面状の打点とか
 インパクト時の作用 ではなく、
 インパクトにどう進入してくるか を
 決める要素としての方が 遥かに影響が大きい。

 単純に 低い方が 緩い入射角度になり易く、
 その結果として スピンが減る、
 高重心の方が キツイ入射になり易く、スピンが増える、
 その 数値割合でしか ありません。
 フェース面状の ボールの当たり場所なんて
 おまけに過ぎないんです。



 
 低重心化しても それを使えるようにするには
 重心を深くするか、ロフト角度を大きくするしかない、
 クラブを長くするという手もあるんですけど、
 これは スイングのタイプによって 真逆の結果もあるので
 一概には効果が出る とは言えない。

 ロフト角度は 多くの人が大きくしたがらない✋

 となると 重心を深くして インパクトロフトを増やす手を
 採用するんですけど、
 コレって より入射角度を緩く、アッパーをキツクする可能性を
 兼ね備えているので ちょっと怖いんです。

 また ウッドヘッドの形状 の 重心の関係は
 低い重心にすると シャフトの近い位置に重心が寄ります。
 重心が短くなって行くのですね。

 それに加え 重心が深いですから 重心角度が付く。
 つまり ヘッドが前に出た時、ヘッドが左を向き易くなる訳 です。

 それって 実質ロフトを殺してしまうので
 より ボールの高さが取れない可能性が生まれる。

 こすり打ち してるんだけど
 持ち球はフック気味、ドローなんて人が
 最近のドライバーを使うと 途端に距離が落ちる、
 なんて 事例がすごく多く発生しているんです。
2021-04-17_15

 おそらく…なんですが、本当は適切じゃない、
 オーバースペックな シャフトの硬さ も
 ヘッドの性能が出切らない、ロフトが立ち難い、
 シャフトが硬くて ヘッドを返し切れない(ロフトが死なない)
 こする性能を殺さない と言う意味で使われている
 のだと思います。 あとあと出る副作用は大きいですけどね。 」

2022年8月29日月曜日

悶絶クラブ 柔らかいシャフト編➂

☞ハミングバードスポルテ本店 http://blog.livedoor.jp/hbs/



質問「柔らかいシャフトで覚えられるコト というのが
 あるそうなのですが、それはナンでしょう❓」

店主「多くの人、もしかしたら ほぼ全員と言えるかも知れません。。。 
 誰かに教わった、と言う訳では無いと思うのですが、
 シャフトの役割は ヘッドを動かすためのモノ、
 ヘッドでボールを弾くため ヘッドを動かすモノ、
 と思っていると思います・・・が・・・
 シャフトの大きな役割は グリップを動かす為のモノ
 です。」
からだの軸イメージ

質問「ええええ!! そうなんですか?!」
店主「ハイ。 打撃の悩み、向上を目指すのに
 多くの方は インパクト時の ヘッド姿勢にコダワリますが、
 空振りをしない限り、🥎の位置は動かないのですから
 ヘッドとボールの位置関係は ある程度、決まっています。
 にもかかわらず 飛距離や弾道、方向や曲がりなどが
 異なるのは ヘッド姿勢を決める👉グリップの位置 が
 異なる訳で、注意するべきは グリップの移動、位置です。」
質問「そう言われれば 確かにそうですね。」
店主「例えば、ですが、よく言われる
 ハンドファーストのインパクト
 多くの人は スイング技術としてハンドファースト
 に『する』モノと思っていますが、
 それは シャフトの仕事 と考えて良い と思います。」

質問「シャフトがやってくれるんですか❓」
店主「準備 は要りますが、
 ハンドファーストという結果は
 シャフトが作ってくれるモノ
 です。」

店主「ヘッドの重量、長さなど
 出来るだけ近いモノで シャフトの硬さ/柔らかさ だけ
 異なる二つのモノを 交互交互に打つと
 柔らかいシャフト の方が
 ダウンスイングからインパクトにかけて
 グリップを押す、ハンドファーストを作り出そう とする、
 チカラが「大きく」働きます。
 それに比べ、硬いシャフトの方が その「押す」チカラは
 弱く、何もしてくれないに等しく感じると思います。」
質問「打ち比べてみると 確かにそう感じますね。」
店主「多くの人は今まで打ったことの無いような
 柔らかいシャフトを打つと
 初っ端、スライス、より大きなスライス になるのです。
 グリップが「
ハンドファースト」の方に押されている、
 しかし、フェースやロフトが開いているので
 その開きが〈押されたコトにより、より増えた〉結果です。

(参考映像)ヘッド「は」振らない_Moment(参考映像)ヘッド「は」振らない_Moment(2)(参考映像)ヘッド「は」振らない_Moment(3)(参考映像)ヘッド「は」振らない_Moment(4)







店主「ですので シャフトにグリップが押されるコト を
 踏まえた上で それによって起こる ヘッドの遅れ が
 ヘッド、フェースの開き にするのでなく
 ロフトの立ちになる「準備」に変えれば良い
のです。
 そこで シャフトの ハンドファーストになる手伝い機能を
 拒否するのは 勿体無さ過ぎます
。」

質問「なるほど。強いショットに必要な ハンドファーストは
 シャフトによって押されるグリップによって作られる。
 今までの ヘッドの遅れ を フェースの開き に
 していたモノが増幅されてしまうので より強いスライスに…。
 ハンドファーストになる機能は利用して
 ヘッドの遅れを フェースの開きにしない準備を変えれば
 良い
というコトですね。」

店主「その通りです。
 ココが大きなポイントなのです。
 自分のチカラ、ヘッドスピードで より強いインパクト、
 ぶ厚いインパクトを造るには 理屈上…ですが、
 ボールを上から打ちたい、
 そして、そのボールを上から打つ分、ロフト姿勢を立てたい、
 それを 半ばオートマチックでシャフトは造ってくれます。
 それが 本来のシャフトの役割 です。
 機能する 👉普通にしなる シャフトで「あればですが。

✋シャフトがある程度、柔らかければ、ですが。
 その ヘッドの遅れをロフトの立ち に換えれば
 基本的なショット、スイングとしては一旦完了なのです。」

質問「しかし、スライスが出た時点で
 あ、これは自分に合わない …で
 柔らかいシャフトは切り捨てられてしまう、のですね。」

店主「そうです。 実は正しい道 だったのに
 その入り口だけ泥道(悶絶)で始まる、だったのです。」

2022年8月28日日曜日

悶絶クラブ 柔らか~いシャフト編②

☞ハミングバードスポルテ本店 http://blog.livedoor.jp/hbs/


質問「シャフトはしならせて、しなり戻して使え、
 と言う言葉を聞きますが、どうなんでしょうか❓」

店主「柔らかいシャフトで シャフトをしならせて
 しなり戻して弾いて打つ そういうイメージが
 有るかも知れませんけれど、
 それって どちらか、というと
 しならない~硬いシャフトを無理して使うための手段で
 放っておいても しならすことの出来る硬くないシャフト
 では ちょっと効率の悪い、無駄な打撃になりますね。」

質問「そうなんですか❓」
店主「そう思います。
 ゴルフクラブは構造上、
 シャフトのしなりには クラブのねじれが付いて来易いです。

 開き=しならせ(写真上で言うと左回転/半時計廻り)
 閉じ=しなり戻し(右回転/時計回り)
445TL-5-1
 ドライバーのインパクト、であれば
 時間にして 1/2500秒 しか
 ヘッドとボールは接触しませんから
 フェースの、ヘッドの回転では
 同じようなインパクトを造るのは大変しんどいですね。」

質問「ですよね…ですよね。」
店主「にもかかわらず、それをしなければ。。。
 というのは そのまま、硬くてしならないシャフトを使っている、
 から 致し方なくする。。。というコトにつながります。

質問「これからゴルフを覚えたい方や女性向き では
 なさそうですね。」

店主「です。 また、体のどこかに故障や痛みがあり、
 それを悪化させたくない、傷めたくない方は
 ハードタイプ、硬いシャフトは避けるべきでしょう。

Rさん バルブは開ける方向にお願いします_Moment

質問「硬いシャフトを使うのと 柔らかいシャフトを使う
 のでは 何が最大の違いになりますか❓」

店主「本来、どちらにも違いがないのですが、
 まずは ヘッドの感じ易さがかなり違うと思います。

質問「どちらが感じ易いですか❓」
店主「これも実験したコトがあるのですが、
 全く同じヘッド(重量)、同じ長さ で
 シャフトの硬さ だけを 50cpm違う二つを使うと
 例外なく 50cpm柔らかい方が ヘッドを感じ易い。」
質問「確かに そうですねー。」
店主「で、今度はシャフトの硬さ、長さは同じにして
 ヘッド重量だけを30g重くすると
 当然、30g重い方が「重く」感じるのですが、
 30g重くしたモノよりも 50cpm柔らかくなったモノ
 と方が ヘッドの増量感は強くなります。

質問「えーー そうなんですか!」
店主「ハイ。 ですので
 柔らかいシャフトのクラブの方が スイング中、
 ヘッドの位置やヘッドの姿勢などを 感じ取り易く
 スイング造り には良いですし、
 即効性 としては オーバースイング抑止には
 とても良いですね。」
 2021-12-06_22-21-54_Moment(4)

店主「スイングのタイプとシャフトの硬さ には
 関係性がある、と言う話をしましたが、
 シャフトが柔らかいモノで覚えられるもの、
 シャフトが柔らかいと理解し易いコト、
 というのが 結構、明白 にあります。


質問「それは なんでしょうか❓」

2022年8月27日土曜日

悶絶クラブ 柔らかいシャフト編①

☞ハミングバードスポルテ本店 http://blog.livedoor.jp/hbs/

質問「ハミングバードさんは 柔らかいシャフトを得意、
 専門とされていますが、その経緯はナンだったんですか
❓」

店主「ハイ。簡単に言えば 飛ぶ、飛んだ からです。
 かなり昔になりますが、かなりの延べ人数で
 長期間に渡って テストした結果、柔らかいシャフトの方が
 腕力や筋力などの チカラに頼らず 距離が出る、
 腰痛、ひじ痛など ゴルフによる故障知らずでいられる、

 と言う結果が出たから です。」
【ゴルフスイング】貴方にはどう見えますか❓_Moment【ゴルフスイング】貴方にはどう見えますか❓_Moment(2)【ゴルフスイング】貴方にはどう見えますか❓_Moment(3)







質問「なるほど。
 柔らかい…とは どの位なんでしょうか❓」 

店主「弊社のクラブのヘッドはとても重いモノが多いので
 数値でそのまま 一般的なクラブと比較し難い、ですが、
 市販のクラブ、ドライバーで言えば
 45インチの長さ相当で 硬さ/柔らかさの一つ の目安
 振動数で言うと SR、RとSの間の硬さで 240cpm位でしょうか、
 弊社 には Sとか、Rとか ありませんが、
 一番多く利用されている 硬さ(柔らかさ₎帯 は 150cpm位ですね。」

質問「うぉぉぉ 振動数が 90cpmも違うのですね。」

店主「そうですね。一般的なシャフトの硬さ では
 各フレックス、LとA、A…シニアと考えて良いと思います、
 AとR、RとS、SとX の硬さ差は 10cpmですので
 8~9フレックス分 差がある、というコトになります。」
【SYB EG-05】 プロによる試打_Moment

質問「世に出回る 一番硬いシャフトの数値はどの位ですか❓」
店主「硬い方のシャフトは 安いコストで作るコトが可能なので
 造ろうと思えば 幾らでもイケる と思いますが、
 ゴルフに使用となると 270~280cpm 辺りが限界点だと思います。」
質問「トーナメントに出ているプロも その辺り ですか❓」
店主「海外も含め、男子プロ だと そうですね、
 しかし、最近では ヘッドスピードにあまり関係なく
 250cpm辺りの硬さを使うプロも 結構見受けますよ。
 30年前は プロでも300cpmオーバーのモノを使っている人も
 結構いましたから、かなり柔らかくなった と言えると思います。」

質問「シャフトの硬さ、と ヘッドスピードはあまり関係ない❓ と。」
店主「関係がない、とは言い切れませんが、
 シャフトの硬さはヘッドスピードとの相関関係よりも
 どうクラブを振るのか、振り方、扱い方 と言うか
 スイングタイプによって 好みや選択が異なる 
 スイングとシャフトの硬さの関係は 想像以上に深い と考えた方が
 正解だと思います
。」

質問「あああ、そうかも知れませんが、
 スイングタイプ と シャフトの関係 だと
 選択が難しくなりますよね⁈」

店主「確かに、その通りですが、
 実際の「シャフトの硬さ」にはほぼ選択がありません。」
質問「え? どういうコトですか❓」
店主「普通のゴルファーが選ぶ シャフトの硬さ の 幅 は
 振動数 230~260cpm 位です。
 振動数 ①140cpm ②170 ➂200 ➃230 ➄260
 を打った結果、 240cpmを選ぶのと
 230~260cpmの幅の中で選ぶのとでは意味が違います。
 平均的なおじさんゴルファー にとっては
 240.250.260cpm は シャフトの硬さの上限に近い、
 かなり硬い、かなりハードな硬さ帯
 です。
 スイングタイプが異なるかも知れませんが、
 弊社には 実ヘッドスピード 50ms前後の方でも
 ドライバーの振動数 150cpm、または それより柔らかい
 シャフトを使われている方は かなりいらっしゃいます。
 平均的なおじさんゴルファー 背伸びしない数値で言えば
 ヘッドスピードで言うと 40msに届く人は非常に少数です。

【対決】ヘッドの返し派 VS からだの返し派_Moment(3)

質問「そうなんですか⁈」
店主「ですね。現場、コースで ヘッドスピード 40msを超える人は
 希少 と考えて良い程だと思います。
 結果的には 同じ硬さを選ぶ にしても
 振動数 ①140cpm ②170 ➂200 ➃230 ➄260
 と打ち比べた上で 自分に適した、打ち易い、振り易い
 モノを選ぶ のと
 シャフトの硬さのほぼ上限に近い 240.250.260cpm だけを打ち
 その中から選ぶ のは 全く異なります。

 先ほど スイングのタイプ と シャフトの硬さ には
 かなり関係がある、関係が深い と言いましたが、
 シャフトの硬さのほぼ上限に近い 硬さのシャフト、
 20代、30代の男子プロとそう違いの無い硬さのシャフトを
 私のような(50代)年代、それ以上の方が使う
のです。
 硬い、しならないシャフトを無理やり使っています。
 その用具のせいで スイング、振り方は決められてしまう、
 と考えても良いと思います。


 私の肌感 では 日本のアマチュアゴルファーの
 使うべきシャフトの硬さの平均値は180~200cpm だと思いますが
 実際の平均値は 240cpmに近いと思います。

 その差 が スイングの悩みやからだの故障
 を生み出している、のは間違いない、と思います。

2022年8月26日金曜日

ライ角度とシャフトの硬さ

☞ハミングバードスポルテ本店 http://blog.livedoor.jp/hbs/

IMG_0624
⚠市販のアイアン ですと ライ角度の推移 は
#5 60
#6 61
#7 62
#8 63
#9 64
PW 65

と番手間は 1度の推移になります。 
 ⚠弊社でアイアンを造る場合
#5 61
#6 61.5
#7 62
#8 62.5
#9 63
PW 63.5

と番手間の推移は 0.5度です。

ですので 弊社のアイアンから見ると
市販品は 長いものはフラット目で
短いものはアップライト と
使う側には あまり嬉しくないライ角度構成です。

大量生産品である限り、これは致し方無く
ライ角度は 製品完成時に調整する場合、
ある程度の熟練作業者が必要ですし、
鍛造であっても、鋳造であっても
番手間の差を 0.5度 では製品誤差で
数値の逆転も発生し易くなってしまいます。


ここまでの問題は
軟鉄ヘッドやソフトステンレスへっどであれば
事後の調整で可能です。

問題はここから です。
弊社の平均的アイアンのシャフトの硬さは
5番アイアンで 160cpm(振動数)
 ウエッジで  170cpm 程度です。
市販品のアイアンですと おおよその平均値ですが、
5番アイアンで 290cpm
 ウエッジで  330cpm

ライ角度が 同じ であったとしても
振動数 160cpm と 290cpm では
圧倒的に 実働ライ角度が異なります。

正直、振動数 290cpmのシャフトの硬さ は
 かなり 作り込んだスイング ~部活クラス
で ないと 有効に使うことは難しい です。

g-421


✋✋✋ご自分のアイアンを見てみて下さい。
通常、(適切なシャフトの硬さで使っていれば)
ソールの傷 と フェースの打痕 は概ね揃うモノです。
IMG_3232IMG_3235







👉どういう事か❓ と言うと
ソールの傷がヒール(手前側)に寄っていたら 打痕もヒール気味
ソールの傷がトゥ(先端側)に寄っていたら 打痕もトゥ(先端寄り)
こうなった時、『初めて』
 ライ調整による 方向の調整が可能 なのですが…

しかし、30年お店をやっていますが、
持ち込みでライ調整を依頼される方の ほぼ全部(全員)
が ソールの傷 と 打痕位置が 合っていません。
(つまり 硬さが合っていない というコトなのですが…)
こうなると ライ調整で方向は変化し辛い のです。


元より、ロフトの立ったモノ
 ロフト35度より立ったモノは
 ライ調整の効果は薄い です。
正直、ライ調整の方向に対する効能が大きい のは
 ロフトの寝たモノ、35度のより多いロフトのもの です。

振動数 330cpm のウエッジと 170cpmのウエッジ
実働ライ角度が異なり過ぎます。
シャフトの硬いウエッジ…
 は おそらく 65度のライ角度を62度にしても
 実アップライト が残るでしょう。

現状、引っかかっているのは ライ角度が悪いのではなく
 遠回しですが、その硬さを打つのには
 引っ掛かるように打たないと使えない可能性 が
 ものすごく高い というのが 長い経験での答え です。