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コメントも頂きましたので
ゴルフクラブの長さとロフトの関係に話をもうすこし…。
多くのアマチュアゴルファーは
長さ ➡ ヘッドスピード ➡ 距離
と考えている節がありますが、
完全に間違いという訳ではありませんが
正しいという訳でもありません。
そこはもう少し複雑で
長さは打ち出し角度を担当している部分も多く
ヘッドのロフト角度はスピンの量を多く担当しています。
クラブの長さによって入射角度が変わってきますので
長さの長いものほど打ち出し角度が取りやすく
短いものほど打ち出し角度が低くなります。
ロフトはイメージの通り ロフトなりのスピン量を作ります。
コメントにありました アイアン全部を同じ長さに…
まあ 多分 真ん中あたりの6番か7番アイアンあたりを
基準にして、その長さで揃えているのだと思いますが、
➡では それはどうなるか・・・
そして そこには自分のスイングを改善する秘密も
隠れている ということなのです。
ヘッドの重量は本来は番手ごとに半インチの差がある分
長いものには軽いもの、短いものには重いものが
装着されますが、同じ長さということになると
まあ 同じ重さと考えるのが妥当と思われます。
7番を基準に 7番アイアンの長さに5番を作ったとします。
通常の5番の長さの5番に比べると
打ち出し角度が取り辛く、アイアンの中ではロフトの関係から
スピン量も少ない5番アイアンは
スピードやパワーがないと使いやすいものにはなりません。
スピードというのは クラブの長さではなく
その打ち手の動作スピードが基本です。
そしてパワーとは体重も含め、打撃の衝突する重さに
耐えられる体力です。
長さが長いものほど扱い辛い
というのはあながち否定できませんが、
その番手の用途として満たさない状態を
打ち手の方が補わなくてはいけないのは
オジサンゴルファーにはあまりお薦めできる仕様とは
言い切れません。
もっと 問題なのはロフトの大きなクラブです。
同じヘッドの重量として サンドウエッヂ(以下SW)を
7番アイアンの長さにすると
オリジナルの長さのものに比べ
打ちだしの高さやスピン量が増えるばかりで
距離自体はオリジナルの長さのものとほとんど変わりません。
もしかすると 入射角度が緩くなり過ぎて
ボールに推進力が与えきれず、弾道が低くなって
緩い弾道になってしまう可能性も秘めています。
また ラフやバンカーなどから多く使われるSWの場合
ヘッドそのものに質量というエネルギーがないので
打ち手がどの場面であっても スピードによって
ボール以外のモノも「どかす」という行為を
しなくてはいけないので、難易度はどうしてもあがります。
特にこの 大きなロフトのクラブを長く使う
大きなロフトのクラブを緩い入射角度で使ってしまう
というのは アマチュアゴルファーが
「飛距離に悩む」パターンと非常に似ています。
普通の長さのSWであっても
インパクトまでのヘッドの円弧を
スピードが上がる➡飛距離が出る と錯覚し
出来るだけ大きくとる と
結果、弾道が高くなるか スピンが多くなるか
はたまた 推進力が与えきれず緩いボールになって
距離が変わらないか、落ちてしまうこともあります。
ゴルフクラブにはその見た目から
出来るだけ長い長さで使った方がスピードが上がり
飛距離を生むのではないか という錯覚を起こさせるところが
ありますが、実はゴルフクラブは一番短い状態で使った方が
飛距離を生み出すチャンスがあるのです。
ゴルフクラブヘッドの重量は
打撃時にボールの重さに負けないためのものです。
自分の動作スピードに応じたヘッドスピードであれば
それは 勿論飛距離に反映されやすいですが、
円弧を大きくする➡ヘッドスピードを上げる
という考えは 単にヘッド重量によって遠心力を増大させる
だけになってしまい、
ちゃんと自分の頭で考えている人にはわかると思いますが
遠心力はボールを打撃する方向、ボールの飛んでいく方向とは
全く異なる 立体的に90度違う方向に膨らむ力ですので
増やせば増やすほど 打撃行為の妨げになります。
いまさら このブログを読まれている方が
そう考えるとは思いませんが
スイングは振り子…というのはとても滑稽な発想で
振り子は固定する軸点がありますが、
動作の中で打撃されるスイングには固定できる軸点は
存在しません。
にもかかわず 遠心力をより増大させて打撃する
ということは その創られた遠心力と等価の
向心力を持っていないと 定点にあるボールを打撃することは
出来なくなってしまいます。
その向心力は 遠心力と立体的に反対方向に引く力です。
それをスイング中に発生する遠心力の強さ、方向、変化に応じて
即時対応するのは機械ではなく、打ち手の反応と動作です。
飛距離に直結しない 円弧の大きさ 遠心力の増大は
打撃行為のブレーキになるばかりか
打撃行為そのものを複雑に難しくしていくのです。
そして その結果
ゴルフクラブのロフトは必ず
体の傾き(左サイドの上がり分)だけ増え
より一層入射角度も緩くなるので
より飛ばない結果が生まれてくるのです。
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