皆さんが あまり器具の揃っていない自宅等で
DIYで自分でアイアンを組み立てるとして
ネットや通販等で パーツを買ったとしよう
言葉は悪いけれど スチールシャフトのアイアンを作る場合、
ヘッドも軽いし そうじてシャフトの振動数も高い
ダイナミックゴールドのR300位で
5番アイアンの振動数は cpmを楽々超える
正直 微細なフィーリングの解かる人や
クラブの違いの感じ取れる人が採用するとも思えない
そんな事なので 今回はスチールは省きます。
グラファイトでアイアンを作る場合は
アイアンシャフトには 基本的に3種類のグラファイトがあります。
まずは 一本取り といって 一本だけあって
それを番手に応じて 先端をカットしたり
振動数に応じてカットしたりするシャフト
シャフトを製品にするまでの行程で
創る本数(種類)や手間が省けるので非常に安価にできます。 通常 殆んどの大手メーカー M社やB社 D社 C社などが使う方法です。
メリットは安い事ですが デメリットは
☆短いクラブのシャフトが軽くなること
☆ちゃんとした硬さ配分が出ないこと
☆キックポイント等が番手によってズレテしまう事
硬ければ問題有りませんが 動く柔らかさにした場合
タイミングやリズム感が番手によってバラけてしまうでしょう。
次に 何本か飛び飛びで作ること
3番用シャフト 6番用シャフト 9番用シャフト
こんな感じて創り 4.5.は先端カットで済ます。
現在の状況は解かりませんが
エストリックス時代の旧三菱はこの方式でグラファイトのアイアンシャフトを創っていました。
まぁ これは 一本取りよりも 番手間の整合性は出ます
しかし シャフトのフィーリングが波打ち気味になり
総じて 上の場合 #5 #8 SWが柔らかくなり
打ちやすくなる番手 打ち難い番手が存在してしまいます。
そして 最後に 番手別設計 番手ごとに同じ重量 キックポイントやトルクになるように作られます
…ハミングバード採用のシャフトは当然コレ!
シャフトは装着されるヘッドをある程度 想定し
硬さや動きが長さに応じての縮尺で作られています。
最近は グラファイトのアイアンも廃れていますし
すべて コスト 販売の絶対数によって見かけなくなりましたが
1990年代には番手によって重くなっていくシャフトや
トルクが絞られていくシャフト
キックポイントを少~しずつずらしていく といった
凝ったアイアンシャフトも存在しました。 今は殆んど均一タイプですね
長くなりましたが 本題に戻ります。
その 最後の番手別設計のシャフトを本数分キットで買って
自分で組むとどうなると思いますか…
皆さんはクラフトマンでは有りませんから
クラブ製作の知識が少ない事は当然なんですが
クラブ製作はここからが難しいです。
アイアンヘッドは 機種によって 設計意図がそれぞれあります。
それに応じて 番手間の重量変化もそれぞれ
ホーゼルの長さも 3本毎に変わるモノや
一本毎に変わるモノ、
変わらないモノ、
ウエッヂだけ極端に長いモノなど
本当に それぞれ と言うか バラバラ。
重心距離や深度も かなり番手によって変化しますし
その変化の仕方も機種によって 非常にバラバラ
ある意味 ナンの共通点もない位です。
グラファイトのアイアンを作る事に関しては
絶対的な自信を持っている 僕でも お初のアイアンヘッドを組む場合
かなり気を使いますし 何度か前もって組みつけをしていないと
満足いく商品まで持って行けません。
ましてや 初めてのシャフトとの組み合わせでは まるで未知の世界…。
そこそこの精度のアイアンシャフト
重量が有る程度の幅で設定されているアイアンヘッド
これをスチールシャフトと同じように
同じ深さで ソケットを挿し 番手ごとに切り落としても
綺麗に硬さ 重さ スウィングウェイト が並ぶ事は決してありません。
…ま ここまで やってくれるお店も少ないかもしれませんが…
これを調整し 同じ硬さ 同じ重さの流れを作っても
まだまだ 甘い。
ここからがオーダーメイドの本領発揮。
人は それぞれ アイアンの番手のどこかで
振る勢い スピードが落ちてきます(意図的に落してきます)
…短くなってくると 振らなくなってくる そんなニュアンスです
大体 傾向はありますが それを見極め
流れを少し途中で意図的に変える必要があります。
また ウエッヂが得意な人、苦手な人、
バンカーの嫌いな人 等によってはセッティングは異なりますし
結果重視なのか それとも クラブでスウィングを変えることを重視するのかそんな 使われる方の意図によっても 設定は変わってきます。
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