2020年10月20日火曜日

インサイドアウト/アウトサイドイン論争

これに関しては もう笑っていいのか、悲しんでいいのか、 ギャグなのか、それともホラーなのか、 安価なプリンターを売って、インクジェットで稼ぐ式レッスンなのか、 とっても 微妙なお話し です。 ミスショット、 スライスが出る、 ボールが飛ばない、 などなど 上手く打てない、ショットが安定しない打撃として 『アウトサイドイン』 が代表例 と思われていますが、 その『アウトサイドイン』 そして 上手く打てる、上級者の証 とも呼ばれる 『インサイドアウト』 とはどういったモノ なのでしょうか❓ 先に正解から行きます。 スイングは 基本、からだの向きが変わるから ヘッドが大きく移動します。 インサイド とか アウトサイドを発生させる 円弧 は からだの向きによって 形成されています。
右を向いても、左を向いても、 ヘッドはボールから離れ、自分の方に入って来ます。 問題の アウト とか イン は 飛球線を基準に考えられているフシが強いですが… そうではなく、 自分が右を向いている内に  ヘッドがボールにアプローチしてくる から それを インから と呼ぶのです。  つまり そのヘッドの移動、クラブの移動 が からだの向きで行われているコト が大前提 になっている『筈』です。 では アウト の場合 はどうでしょう❓  本来は右を向き、 それが元に戻る、と言う行為で 打撃になる訳ですが、  右向きのタイミング で打撃に入らず  左を向いてカラ 打つコトになる と アドレス時に構えている目標方向(飛球線方向)  より 左を向いて打つコト になるので 飛球線ラインよりも 外から ヘッドが入って来ます。 打ち遅れ ている訳ですね。 しかし、これがそのまま →スライス になるか というと 答えはノーです。 これは単に アドレスに対し、打つ方向、振る方向、 振るタイミングをズレている と言うだけで 結果、ヘッドと軌道の関係によりますが、  その方向にボールが出るに過ぎません。 オリジナルの飛球線に対し、  斜め外から振ってきた…としても その実軌道に対し、フェースが開いていれば 右回転(スライス) フェースが閉じていれば 左回転(フック) ですので、アウトから入ってきたコトと 曲がりは ほぼ全く関係がありません。 問題は方向だけ です。 でも それですら あらかじめ どの位 斜めに振ってしまうか、理解していれば 実飛球線とアドレスの向きを調整すれば 良いだけ ですので スイングそのもの と ショットの良し悪し とは 深い関係がありません。 ✋この「アウトサイドイン」「インサイドアウト」問題の  もう一つの欠点、問題を生じさせる点は  インとか、アウト、からだの開きを避けたいがため  どこかの時点で からだの回転を止めてしまう、  特に からだの開きを避けたいが為、  ボールと正対するトコロで 我慢してしまう というコトです。  もう、お分かりと思いますが、  その軌道問題の原点は  「からだの向きの変更でクラブが動いているか」ですので  からだを止める は クラブも止まる になる筈なのに  それを利用して打つ、なんて 本末転倒にも辿り着く訳です。
☀☀☀☆☆☆さて、ここからが問題なのですが、 実際、世の中で言われている ほぼ100%に近いゴルファーが信じる 上級者の証❓と呼ばれる 「インサイドアウト」 インからヘッドを入れる は からだの回転とは全く関係なく  単にヘッドを 飛球線よりも自分側 から入れる というコトを指しています。 インサイドアウト アウトサイドイン の問題の本質は ①からだの向き、からだの回転でクラブを動かしているか ②理想論で言えば 右向きの内にボールにアプローチしているか であって、最優先は①であり、  実軌道に関しては 大きな問題ではないのです。 先ほども書きましたが、 打ち遅れてしまい、からだが左向きになってから ボールを打つコトを便宜上、「アウトサイドイン」と言いますが、 これは 実軌道とアドレスの向きのズレを知っておいて その分、右向きに立てば 問題は解決します。 出る球筋や距離の問題は 軌道とは無関係、別の問題です。 その正しい「アウトサイドイン」が好きか、嫌いか、 治すべきか、放置すべきか は個々人が考えるコトで その状態でも 非常に簡素な修正(ズレの認識のみ)で  十分、ショットも、ゴルフも楽しめます。 ところが 一般で言われる からだの向きには関係なく  からだの向きでクラブを直接移動させる と関係なく 単に 飛球線の内側から ヘッドを入れる、 のが インサイドから と言う理論は ほぼ100% 手打ち、手振り を強要し、 その自分では インサイド と思っている場所が  クラブを寝かせ、ロフトも、フェースも開く、 誰を満足させるために 疑似インサイド を作っているのか 判りませんが、インパクトのロフトも、フェースも、 その軌道を作ったコト、その後に修正改善、 もうインパクトまで コンマ.0何秒しか残っていないトコロで 理想的なロフトの向き、理想的なフェースの向き を 手の返し で修正する必要が絶対に生まれます。 軌道を放置している方が格段に楽、  その後に訪れる ヘッドの返し技 は  50年以上、おそらく 一億人を超えるアマチュアゴルファーを  今も、それから これから先も苦しめ続けます。 現場へ出れば、スイングは兎も角、 スイング軌道なんてモノは 目に見えませんし、 殆ど意識もしていません。 あえて言うなら スイングが分らない人が 他人のミスショットが出た時に 『アウトサイドインだったから』と知ったかぶり される その程度のモノで、 その誰の為にやっているか分からない 本質とはずれた 的外れなスイング軌道変更 の為に 1/3000秒というドライバーの ヘッド姿勢調整が 永遠に続くコト になるのです。 「軌道を変更」とは随分、上手そうに見えるモノ言いですが、  単にクラブを手で外に倒しただけ です。 飛球線より自分側 から ヘッドが入ってくるコト  をインと規定した としても ◌クラブ、グリップやヘッドは からだの幅の中にあり、  自分が右を向いているから イン なのと ◌自分のからだの向きは関係なく  グリップも、ヘッドもからだの外、からだの右 にあるのが イン とは あまりに別なモノで  どちらが インパクトのホンの一瞬手前 として  適切なのか、繰り返し易いのか インサイドアウト/アウトサイドイン論争を そう判断しないと  スイングを形だけで、自分ではなく、レッスンプロや 他人に満足させるためのモノ …徒労に終わってしまいます。 

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