2021年2月14日日曜日

ゴルフクラブの芯、スウィートスポット

スポーツの中で 打撃が伴うものには 「芯を喰った」「芯で打て」 というのがあります。 曖昧な意味合いではありますが、 科学的、物理的な意味で ゴルフ用品、クラブヘッドの場合  芯 とは 重心位置 ✋重量の中心点 を指しますので 機種やロフトによっては  ボールと直接 振れることは出来ません。 例え 接触面であるフェース面状の重心点とボール  というインパクトだったとしても ヘッドが上下左右、どの角度(方向)より入って、 どの角度(方向)に抜けていくか  によっても ずいぶんと違う弾道になります。
また ゴルフクラブ、クラブヘッドの特色・違いは その 重心の位置 によるものが大半ですが、 その作用は インパクトという打撃、接触時の、 直接的なボールへの重心位置の作用よりも その重心位置 によって どのような姿勢で、 どのような経路でヘッドが入って来易いか どのような姿勢でヘッドが抜けていき易いか という ボールへの直接的作用ではなく 打ち手に対する作用の方が意味として大きい のです。 重心位置は ◎ボールへの作用 ◎打ち手の使い方への作用 この二つの認識が違うだけでも クラブを選ぶ際やスイングを考える際にも かなりの違いがあると思います。 また 芯を喰う の関連で 易しいクラブヘッド 👉芯が広い、大きい と言いますが、 大きなヘッドは視覚から入る精神的な効果 は否定できませんが、 物理的・科学的には 『慣性モーメントの数値の大きさ』 というのが その芯が広い、広さを表す数値、 と考えて良いと思います。 また その慣性モーメントの数値 は どのようなモノか、どのやって測るのか、 は 同じく クラブを選ぶ際にも スイングを考える際にも大きく影響します。 慣性モーメントの測定は ヘッドををライ角60度に固定し、ヘッドを回転させ 重心を通る垂直軸周りの抵抗値 のような形式で 測定します。 現在はルールが設定されており、その数値が 5900gcm2±100 以下 となっています。 この慣性モーメント 効果としては ヘッドがぶれにくい ⇒ 似た球が出やすい エネルギー伝達効果が高い ⇒ 飛びやすい  もしくは ミスが出た時にロスが少ない などあげられますが ◎大型ヘッド ◎キャビティヘッド は 軸よりも重量が離れている 用語で言うと 周辺配分重量 と言いますが、 ◎重さ10g が 1cm離れた場所 にあるより ◎重さ5g が 10cm離れた場所にある方が数値は高く、 計測状態であれば 回転し辛く なる というコトです。 ✋ここで その計測方法 から考えてみると シャフトの刺さった ネックを軸として回転するコト ではなく ヘッドの重心点を軸にすること がポイントになります。 つまり シャフトをねじらず、ひねらず 自然な形で クラブ全体、シャフトの延長線上に 重心位置が来る そういう使い方をしないと この慣性モーメント数値の意味 ヘッドを大きくする・キャビティ効果 が得られないことになります。 逆に ネックを軸にしてヘッドを回転させる場合、 その数値が高い ヘッドが大きい、キャビティ、ヘッドが重い、は ネック軸のヘッドの回転にとっては負荷になりますから 数値の高い方が ネック軸の回転はし辛い~使いにくい というコトになる訳です。 そう考えると アイアンの場合ですが、  軽量スチールになり、それにつれ ヘッドが小振り化 したことによって  スイングの流行りが フェースろーてしょん系になる というのは 科学的な根拠があるのです。 その代わり、ヘッドの持っている 科学的な効能 は あまり手助け とはならず、自分の身体能力、運動性能次第 となるのは 自ら選択しているのですから 致し方ない というコトにもつながります。 本来 シャフトには柔らかさ、自然なしなりがあり それによって 静止状態では重心がずれた形ですが、 運動をさせると 重さが一直線上に揃おうとする現象によって 重心位置のずれが消える という 変体構造を持っています。 そこが 硬くてしならせなければいけない となると スイング動作の中ではゴルフクラブの構造上、  しなり ではなく ねじれ になってしまう のですから その行為は 同時に クラブの科学的効能の恩恵は拒否する になり易いので注意が必要です。

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