よく有る誤解で
特に ウエッジショットで思われていますが
アイアン/ウエッジにある 溝 は
『スピンを減らさないため』のモノで
「スピンを増やすため」のモノではありません。
実は かなり前、おそらく30年以上前になると思いますが、
某大手メーカー(その頃はかなりのメジャー)からも
溝の無いアイアンが発売されています。
同じモデルで溝を刻んだもの に比べ
使う人にかかわらず 全番手で平均約8%もスピンが増えました。
スピンの量は
接触面積と接地時間 によって 生まれる と分析され、
溝のあるはず部分 が接触面積として増える分
スピンの量が増える と言うモノでした。
その結果、ボールが上がらない人に対して
とてもボールが上がり易くなり、
キャリーボールが伸び、4%位飛距離が伸びる、
と言うデータだった。。。。。筈
…なのですが…
雨の多い日本、湿気の多い日本で使われると
その水分 が フェースとボールとの間に入り、
車で言うと 雨のハイドロプレーン現象のようになり
スピンが全く入らない、ドロップするような球になり
全然 上がらなく、飛ばなくなってしまうコトが多発、
一年経たない内に カタログから消えてしまいました。
ヘッドの溝 の役割は まさに車のタイヤ と同じで
ヘッド、フェースとボールとの間の
異物をどかし、直に接触させる、グリップさせる、
スピンを減らさないためのモノで
溝のひっかかり で スピンを増やすモノではありません。
ロフトが大きいので 仕方無い部分がありますが、
フェースの上下方向に こすったような跡 と
ディンプルが見えるほど では無いにしても
ボールが潰れたような跡 の二種類を見るコトが出来ると思います。
接触の面積で言うと
こすったような跡の方が 多く感じられますが、
コレは 溝のないフェースがハイドロプレーン現象を起こす
のと似ていて 接触時間を確保出来ません。
ロフト(坂)分は仕方がないにしても
ゴム質のボールが 金属質の板に
その材質の つぶれ度合いの差(ヤング率)分、
スピンにつながる のが正解です。
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