これは断言できますが、
スイングさえ良くなればゴルフが良くなるわけでは
ありません。
ありませんが、人間は歳をとるモノで
つまり経年劣化は進むわけですから
体に優しい動き、理にかなった動き をした方が
ゴルフを良くし易いのも確かです。
また 年齢を重ね、体力~持久力が落ちた時に
ゴルフクラブの助けを借りられるようにしておいた方が、
ゴルフクラブの機能を使えるようにしておいた方が、
楽できるのも確かです。
スイングを変えたくない人もいます。
自分のリズム、自分のテンポが大切だから…と
それにとやかく言うつもりはありません。
体を痛めず、楽しんで頂ければよいと思います。
スイングとクラブをオタクとして研究している私
からすると、多くのゴルファーのスイングは
運動性能・運動神経でカバー出来なくなる
40代後半から50代後半で破綻をきたします。
飛ばなくなる、体を痛める、安定しなくなる、
バンカーが出なくなる、 そのあらわれ方はそれぞれですが
それには確固たる理由があります。
その例を挙げてみましょう。
例えば このスイングをご覧ください。
一見すると 全体の動きはスムースですから
良いスイングに見えますが、厳しく言えば
他人の共有できるスイングになっていません。
一番問題なのは このインパクト直前で
10度前後のドライバーのロフトは サンドウエッヂ並
に寝た状態になっており、
ここから ほんの10数㌢のところにボールはあります。
こんなにロフトが寝て、右を向いたフェースから
ほんの 3/5000秒先 で
✊インパクトを適切なロフト
✊インパクトで適切なヘッドの高さ(上下)
✊インパクトで適切な向き
にするのです。
この3つを 腕さばきのみ で
時間のない 高速なここで処理するのです。
この方法を 誰かに伝えることが出来るでしょうか?
この方法の 改善法を誰かに聞くことが出来るでしょうか?
正直 これをスイング技術…とは呼べないと思います。
そして とても多いゴルフスイングのパターンです。
そう この手のスイングにした場合、
誰からも、プロからですら
適切なアドバイスを貰うことは不可能で、
運動神経が落ち、運動性能が落ちたとしても
自分で切磋琢磨して この技を磨かなくてはなりません。
そして この技の難しいところは
振り遅れ が ヘッドターンで間に合った としても
やり過ぎてしまう可能性も含め
それこそ タイミングによって
ありとあらゆる球筋が
ほんの1/2000秒単位のズレ で発生してしまうコト です。
このスイングである限り、
私からアドバイス出来ることは何もありません。
私には真似のできない、真似たくありません。
このスイングであると クラブの機能は
あればあるほど 自分の動作の阻害要素になりますので
機能の少ない… 例えば
シャフトが硬い
ヘッドが軽い・小さい
慣性モーメントの小さい
重心距離の短い
重心深度の浅い
モノを選ばざるを得ません。
体を痛めず 頑張ってください
と言うのが関の山です。
ゴルフスイングを 理にかなった
自然なモノにする というのは
ゴルフを良くしていく「考え」の基礎になります。
振り遅れを 無理やり 小手先の「返し」で
取り戻そうとする考え方は
必ず そのスイングがゴルフそのものに反映します。
ゴルフクラブをねじ伏せようとする考えは
必ずプレイ、プレイの選択に反映します。
あるがまま とはそう言う事です。
出来るだけ ①振り遅れを造らない準備
②そして 振り遅れと言うミスは必ず出るんだ
③そして そのミスをその場その場で修正するのではなく
ミスが出ても 使えるミスに留めておくようしておく
という心構えが ゴルフを良くしていくんだ と思います。
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