ゴルフクラブの真理を追いかけ、重たいヘッド&柔らかなシャフトを通して ゴルフを考え スウィングを考えるヘン〇ツ親爺 誰よりも振らず 誰よりも飛ばす ボールをつぶせ をモットーに! 〒238-0024 神奈川県横須賀市大矢部3-14-10 ◆電話 046-804-1480 ◆ファックス 046-804-2442 ◆メールアドレス hummingbirdsports@jcom.home.ne.jp
2020年12月31日木曜日
反発係数の毒
言葉、言語化というのは
とても便利な反面、とても怖い面も持っています。
もう完全に定着してしまっていますが
ドライバーの反発係数
違反やら適合やら いろいろありますが、
この言葉、この単語のお陰で
ドライバーだけでなく、ショットというのは
「弾いて打つモノ」
「弾くと飛ぶ」みたいなイメージが普及されてしまいました。
実際の、ドライバーの反発係数は
その言葉と真反対の意味で始まっています。
知られていませんが、
反発係数の最も高い ドライバーヘッドの素材は パーシモン
・・・ウッド(木材) 0.93以上 です。
過去には 圧縮された紙で出来たヘッドもあったりしたのですが・・・。
それに比べると メタル素材の反発係数 0.8台 はとても低いのです。
科学的な側面で言うと
ボールはある一定以上 潰れてしまうと
その復元に 打撃で使われたエネルギーの 1/3以上を消費してしまいます。
ですので 反発係数の数値は
ボールのその歪みに近くすればするほど 高くなります。
つまり 打撃するモノ、この場合はヘッドですね、
ヘッドがボールに近いほど柔らかければ柔らかいほど
ボールの潰れ過ぎず ロスが減り、その分ボールスピードが上がるのです。
摩耗等を無視すると
ボールでボールを打つのが一番良いのかも知れませんが、
パーシモンの時に起こった問題、
パーシモンは メタルよりも 歪み率、強度というか剛性が低いので
ボールがつぶれにくく、スピンが入り難くなります。
故に パーシモンは当時 アマチュアの使うロフトは
11~13度だったのです。
パーシモンの10度のなんて 化け物が使う代物で
マスターズ初参戦の
グレッグノーマンが 9度を使っていて 驚かれました。
余談ですが、メタルに推移する時期
まだ科学的に その部分が判明出来ておらず、
単にヘッドの素材を ウッドからメタルの中空に変えただけでした。
故に 強度の高い、反発係数の『低い』メタルは
ボールが潰れ過ぎてしまい 飛距離が出ず、スピンと高さが増すばかり。
その為 メタル系のウッドは ロフトが落とされたのです。
また スピンの入り難いパーシモンは パワーの無い人にとって
わざとスピンをかけるような こすり打ちが必要でした。
ところが メタルはスピンも入り易く、また初期のメタルは
パーシモンよりも小振りで 重心距離もないため
スピンをかけるような打ち方では より一層飛びません。
時代の変化とともに 徐々に重心距離も長くなっていきましたが
この過渡期 プロも含め スイング創りには多くの人が苦労していますね。
現在は 逆に科学に取りつかれた状態で
一部のパワーのある人には良いですが、
反発係数の数値が高くなり過ぎて(規定値内であっても)
スピンが入り辛いメタルウッドばかりで
スピンを入れて打たないと ボールが上がらない
もしくは浮力が維持できない状態なのです。
最新の科学よりも ユーザーの動向は
何年かのギャップ、遅れ、ズレがあるのですから
そこを考慮しないと
パワーの無い人が楽しめない遊びにまい進してしまいます。
現在のチタンヘッドは 極力ヘッドの剛性を下げ
インパクト時 ヘッドを大きく歪ませ ボールを潰さない様な構造に
なっています。
弾いて飛ばしているのではなく
弾かないようにして飛ばしているのです。
ルールによって その度合いは制限されていますが、
反発係数の適法 0.83 という数値を超えるモノは
より ヘッドが歪んで ボールがつぶれ過ぎないから
エネルギーロスが少なく、ボールの初速が上がるのです。
反発係数と言う言葉のお陰で
ドライバーは弾いて飛ばすモノ というイメージが
完全に定着してしまっています。
本来 ボールは別なゴルフ用語にありますが、
「つかまえて飛ばす」モノなのです。
ロフトの一番立った ドライバーは 初速が速く
一見すると弾いているように感じますが
つかまえて 飛ばす には変わりありません。
弾いて飛ばす は 別な言葉では「こすって飛ばす」です。
そう言う意味で 世界中が「こすり打ち」に席巻されてしまっていますね。
残念ですが・・・。
2020年12月30日水曜日
ゴルフクラブ「を」動かさないことがクラブ扱いの基本
クラブはアンバランスな重量配分です。
ヘッドの形状も非常にイビツです。
アイアンでの番手間のロフト角度差は
3~4度です
そ の 違 い は
時計の長い針 秒針 の一分の半分 程です
…時計の針 一分は角度では 6度 です
アイアンであっても
ボールと打撃面の接触時間は
1/500~1/1000秒程度
殆ど ゼロに近い接触時間です
その瞬間に ロフトや方向
当たりの是非 を つくる
運動 は
永遠の練習量が不可欠です。
クラブの使い方の基本は
動かさない
ことにあるのです。
そこが 一番 乗り越えられない
固定観念 なのだと思います。
でも 目で見えていることは
手品と同じで それを行っている
手品師になるには その目で
見えていることを行っては
手品師にはなれませんよ。
クラブが動くのではなく
クラブを持った自分が動くんです
クラブと自分の関係を変えず
自分が動くコトで
あの目に見えたクラブの動きを
実現させて下さい!
クラブの描く通り道が
斜めに傾いているのは
人間の運動姿勢に前傾姿勢が
あるからであって
クラブを斜めに動かすの
ではありません。
ヘッドが下に下がっていくのは
前傾姿勢を維持した上で
体の向きが右向きから正面に
もどっていくからで
多少 手伝いはしますが
腕で クラブを下に動かすのでは
ないのです。
ドライバーショットが
微妙に アッパー気味にインパクトするのは
ティアップしたことによって
通常よりも ティアップ分
左に置いたクラブでは
体が微妙に左向き 上向きの状態で
インパクトするから であって
自分で アッパーに振るのでは
ありません。
フォローでクラブが左に行くのは
持っている自分が左を向くからで
あって クラブを左に振るのでは
ありません。
・・・・・・・
クラブを動かさない
ことは 覚えてしまえば
ものすごく簡単です。
クラブの歪な形状から発生する
非常に複雑な不可抗力が
殆どない! だけでなく
その不可抗力が 毎度毎度
同じように ボールを打たせてくれます。
物理的な障害(製品として)はありますが
ヘッドは重ければ重い程
良いことは多く その重さの増加につれ
どんどんと 人間の作業は減ってきます。
なんだか 自分で打った実感が
湧かないのが「正しいゴルフクラブの使い方」
・・・正しいゴルフクラブによる使われ方 です。
2020年12月29日火曜日
リシャフト//シャフトのバランスポイント
シャフトの重量バランス(バランスポイント)
-バランスの取れるポイント(箇所)
は ゴルフクラブのカタログ では まず、絶対、
場合によってはシャフトメーカーのカタログ であっても
表に出てくることはありません。
ゴルフ雑誌のゴルフクラブやシャフトの特集であっても
ほとんど 取り上げられるコトも無いでしょう。
シャフトを選ぶ際のポイントとして
まずは 硬さ(絶対条件‼)
そして 重量 …とは思うのですが……。
他にも、 やれ キックポイントとかトルクとか ありますが、
この表に出てこない バランスポイント というのが
シャフトの 良い意味でも、悪い意味でも
最大の特色 ~機種による違い になるのでは… と思います。
表に出て来ないので とても厄介 です。
製造業者である 私 であっても
各メーカーの、各機種の バランスポイントは
実物を手に取り 各パーツの重量を調べたり、
測らないと分からないケースが少なくありません。
✋正確に測るには クラブとして組み立てられていない
シャフト単体の状態 が必要です。
重心のかかり方 (2)
シャフトは ご存知の通り
先端が細く、手元(グリップ側)が太くなっています。
サイズ(代表的なモノの外径) で言うと
●ウッドの場合 先端が 8.5mm グリップエンドが15.0mm
●アイアンの場合
グラファイト素材 9.4mm グリップエンドが15.0mm
スチール素材 9.0mm グリップエンドが15.0mm
✌✌✌細い部分である先端の強度を補強する為、
グラファイト素材の場合は 先端に弾性の高い(強い)素材を足し増し、
スチール素材の場合は 金属素材の厚みで補強、
少々オーバーではありますが、外径(見た目)と反対に
内側は逆テーパー(スチールシャフト)になっているような状態です。
蛇足ではありますが、
スチールシャフトの方が補強し難いにもかかわらず
グラファイトの外径より細いのは ある理由による形状の違い です。
その形状~外径が固定化、される頃は接着剤の素材が良くなかったため、
接着され難いスチールシャフトは
先端部をテーパー化して、接着面積を稼いでいます。
(グラファイト素材のそれは ほとんど パラレル です)
接着材の質、向上がなされている為、
現在ではほとんど意味を成しませんが…。
故に バランスポイントは スチールの方がグッと先端寄りで
(先端を0、エンド~グリップ側を100とすると)
グラファイトシャフトの平均的なBP 52~54 に対し
スチールシャフトのそれは 48位になっており、
同じ長さ/同じヘッド重量 のクラブを組んだ場合、
数値上 グラファイトシャフトの方が スイングウエイトは大きく出ます。
その差は10~15g分位 あります。
昔からよく言われる 「グラファイトの方が飛ぶ」 のは
シャフトの素材のせいではなく、
👉重いヘッドが装着されているから なのです。
ですので 市販のユーティリティなど、
市販状態でグラファイト素材のシャフトが付いているモノを
スチールシャフトに変更する場合、
同じ長さでは作れないことが殆どです。
(スイングウエイトなどを無視する場合は可能です)
ウッドなどをスチール化する場合
数値上、同じバランスポイントにすると仮定すると
グラファイト ⇒ 45インチのモノ
スチール化 ⇒ 43.5~43.75 まで 短くなります。
これも蛇足ですが、
数値上のスイングウエイト(C-8とかD-0)は
シャフトの重さではなく、シャフトのバランスポイントの方が
圧倒的に効く、作用します。
同じシャフトのBP、 同じヘッド重量、 同じ長さ であれば
シャフトの重さを 40g ⇒ 80g 倍、3倍にしても
スイングウエイトは 全く同じ です。
ですので スイングウエイト は その言葉の意味とは異なり、
人間の感じ方 を表しているモノ では無い というコトです。
従来は スチールシャフトとグラファイトシャフトでは
明確なバランスポイントの違い、暗黙の基準 が有ったので
良かったのですが、最近では
アイアンはスチールシャフトがデフォルト(基準)状態の為、
グラファイトのウッドシャフトも BPをスチールに合わせているモノ
も多数😨出現し、ひっちゃかめっちゃか状態です。
いろいろとバリエーションが増えるのは良いと思いますが、
グリップの重量にもバリエーションがあり、
シャフトの硬さやキックポイントにも明確な基準がないのに
表に出てこないBPにも 種類 が多いのは大変困ります。
どんな風に困るか というと
❶バランスポイントが先端寄り ~軽いヘッド装着 のモノに
軽いグリップを付けたモノ
❷バランスポイントが手元寄り ~重いヘッド装着 のモノに
重いグリップが付いたモノ
この二つが 数値上、スイングウエイト 場合があるのです。
本当の意味の、実質的な意味のバランスは全く異なる!のに、です。
シャフトが同じ重量であれば 総重量で判別するコトが可能ですが、
重いヘッド/グリップ - 軽いヘッド/グリップ、
その差分、シャフトが重かった場合(総重量が同じ)では
まったく 異なる作りのクラブなのに 判別が不可能 になる訳です。
また このケースで シャフトの長さは同じ、
シャフトの硬さ ~振動数上数値が同じ であると
軽いヘッド装着のクラブの方が 実質、シャフトは柔らかい のですが、
それは 長さは分かるにしても、
おおよそのヘッド重量が分らないと判別不可能です。
同じバックに入る
●ドライバー
●フェアウェイウッド
●ユーティリティ
●アイアン
●ウエッジ
これらの中に 上記の ❶と❷が混載されている可能性があっても
その数値が読み取れなくなります。
スイングウエイトの数値は同じでも
実質、ヘッド重量が10g差があったら どうでしょう?
同じ感じに振れるでしょう?
10g は 数値としては小さいように感じますが、
長い棒の先端、一番移動量の多い先端部分の10gの違いは
かなり大きいです。
一般的に 売られている 後付けの 鉛-2枚分の違い です。
1回打って 鉛を10g貼り、次は剥がして
を交互にやったら どっちが良いのか、悪いのか
スイングが悪いのか、タイミングが悪いのか
どっちが合ってるのか 訳分からなくなると思いませんか?
キックポイントなど曖昧な違い
総じて しなりの少ない硬いシャフトを使っている人が
圧倒的に多い この状態では
その 10g分、ヘッド重量が異なってしまう
バランスポイントの方が ショットにもスイングにも大きく作用します。
しかも それが あまり話題、
クラブ選びの基準にもなっていないのです。
なんだかなぁ。。。 って思います。
2020年12月28日月曜日
フジクラ スピーダーのお話し
ちょっと気になることがあるので
書き記しておきます。
現在 ゴルフ販売の総数は極端に下がってきている中でも
そこそこ人気のリシャフト系
の フジクラ スピーダーシリーズ の話です。
シャフトだけに限りませんが
多くのゴルフパーツは
一番初めの開発は
力のない人でも
言葉は悪いですが 素人でも簡単に
遠くに飛ばせる ことを念頭に始まります。
ビジネスライクな言い方で申し訳ないですが
ハードヒッター系の人は
放っておいても ゴルフ用品を買い替えてくれる、
買い替えずに居られませんし、
ゴルフ中毒に近い存在です。
ですが その割合はゴルフ全体の数%
おそらく 3%程度だと思います。
数も少なく 放っておいても買い替えてくれるゴルファーのために
クラブを開発しても ビジネスにはなりません。
やはり ほとんどを占める 飛距離不足のゴルファーのために
新しいモノが企画・開発されます。
ゼクシオ、エスヤード なんかは典型的ですね。
テイラーメードが今の地位を築く元になった
ドライバーシリーズは R300 R320 R360 というモデルです。
チカラもなく 安定性も乏しい方向けの やさしいモデルです。
このシリーズは ヘッド重量も 205g前後あり、
重心距離も長く、モーメントも高いですから
慣れれば 必ず安定して 飛ぶようになります。
ところが ゴルフクラブの開発は
そのモデルが継続されると
なぜか そのハードヒッターというか
ゴルフ中毒に気に入られるような、そちら系にすり寄る傾向になります。
これにあまり例外はないですね。
ヘッドであれば 軽いヘッド~小振り化~重心距離を短く
ロフトも絞り、スピン抑制効果を強くしていきます。
シャフトであれば 例外なくハード化していきます。
フジクラのスピーダーも
初期のころは やはり 飛ばない、力のない人が開発の対象で
フジクラ自体もそれに気づいていて
シャフトを公に うさぎちゃん と ゴジラちゃん に分けていました。
ハードなシャフトの うさぎちゃん別バージョンも用意するほどです。
スピーダーは その前のモデル
フライラン シリーズの ライトペンタゴン というシャフトが始まりです。
復元性が高い、復元速度が速い ということで
カタログでも やや長め やや重めのスイングウエイト
ワンスペック柔らかいものを薦めていました。
そのプローモーションはとても効果があり、
ゴルフブームも微妙にありましたが、
フジクラのシャフト というよりも
リシャフト という分野を開発した と言えます。
ところが スピーダーもご多分に漏れず
ハードタイプに移行していきます。
モデルでは ゴジラタイプばかり です。
丁度 スピーダーの661が境目ですね。
スピーダー661(speeder 661) はハニカム繊維にケブラー素材を
使っていることもあり 復元スピードが異様に速く、
人間の感覚では、しなっていることを把握できないほどです。
異様にハードなスペックです。
15年以上前 若かったフィル・ミケルソンも使用しましたが
Xフレックスでは使いきれず、Sでもギブしたほどで
復元スピードが緩やかな スピーダー757に落ち着きました。
通常の市販スペック X の硬さを使っている人でも R でギリギリな程です。
シャフトの運動を促すためにも
重めのヘッド、重心距離の長いモノの方が
安定して飛ばせるようになります。 フジクラもそう薦めていました。
しかし いかんせんあまりにもハードです。
ちなみにですが スピーダーの番号の末尾は
開発年を表しますので 2001年ということです。
17年も前のシャフト ということですね。
スピーダーシリーズ が登場して 5年位で
従来 飛距離をあきらめていた層が リシャフトで
飛距離を得る というのが一つの分野になったほどのブームも
話題だけ先行して 661路線登場から下降気味になり
結局 その路線への転向がスピーダーを消滅させます。
そして 今なぜか復活・・・したのですが(その理由もわかりますが…)
当時は ゴルフの大好きな リシャフトまでしてしまうような
コアなゴルフファンが スピーダーを選んだわけですが、
現在では ネットやスマホの影響で
本来 この手のハードなシャフトを選ぶべきでないゴルファー層が
この手の 超ハードスペックを使うようになってしまいました。
フェイスブックやツイッターなどのゴルファーを見ていても
「ええええええ! なぜ そのシャフト? なぜ そのスペック?」
と言うのばかりで 驚きを隠せません。
2020年12月27日日曜日
ソール形状に表れる ヘッドの性格
ゴルフクラブのヘッド、
フェアウェイウッドを含めた
地面からボールを打つクラブの場合、
🔴ロフト角度
🔴ヘッド自身の上がり易さ
🔴ソールの構造
と言うのは非常に密接な関係にあります。
ロフト角度は読んで字のごとし
ヘッドの形状などに関係なく
シャフト(の軸線)とフェースの上を向く度合い
を角度で示しています。
上がり易いクラブの代表例で
重心が低い、重心が深い というのは
多くの人は その重心位置が
魔法のような働きを持って
インパクト時にボールに何かを与える
というか、インパクト時に影響を及ぼす
と考えていますが、ゼロとは言いませんが、
その働きの割合で行くと ごく微小
ない と考えても問題ありません。
重心が低い、重心が深い は
クラブとシャフトの働きから
☑フェースが前に出て
インパクトロフトが増えやすい
☑緩い入射角度になり易い
という、インパクトそのもの ではなく
インパクト以前、インパクトより前の
クラブの働きによるモノ です。
ですので ソール形状としては
あまり バンスソール
…フェースに比べ 後方が下に張り出したモノ
では扱い辛くなるので、
総じて ウッドの場合は スクープソール
アイアンの場合は、バンス角度をごく小さなモノに抑えたり、
ソールの幅を狭くしたり、ソールに工夫があります。
フェアウェイウッドやユーティリティの場合、
極端にロフトの立ったモノ は殆ど無く
一定のロフトと番手の関係なので、
『シャフトの硬さ』にもよるのですが、
自分のソールの傷跡を見て、
ヘッドの形状、ソール形状を選んだ方が良いでしょう。
ソール後方に傷の多い方は
スクープ気味のソール、
多少 ロフトは立ち目のモノでも大丈夫です。
自分のソールの傷を良く把握しておくと
お使いの フェアウェイウッドやユーティリティ の
ソールの形状、バンス から
🔴フェアウェイからのショット向き なのか
🔴ティーショット向き なのか
🔴ラフ向き なのか
は ある程度判別が可能です。
アイアンは ちょっと複雑 です。
何を考えているのか 理解が難しいですが、
今や 7番でロフト24度 なんてモノもあります。
(平均値では 32度位 ですねー)
①重心が低く、重心が深いモノは上がり易い ですので
ストロングロフト傾向が強く、
ソール形状は バンス角度抑え気味
もしくは バンスが狭めや段になっていたりします。
数値で言うと その境目は
重心高 で 19㎜
重心深度で 6㎜
ロフトで言うと 6番27度 位でしょうか
②一方、重心が高い、もしくは普通、
重心が深い、もしくは普通 のアイアンヘッドは
上がり易くはないですから ロフトも普通程度 です。
ですので ソール幅を取ったり、バンス角度をキツクしています。
正直 上がり易くクラブのストロングロフト
上がり難い(普通)のクラブの普通ロフト
どっちが飛ぶか というより 弾道の違い
と考えた方が良いでしょう。
①②二つのアイアンで言うと
①は打ち出しが高く、スピンは少なめ
通常 アイアンですと 落下地点に近いトコロが
一番高い(最高到達点)になりますが、
ウッドに近い 真ん中が高いような緩めの弾道になります。
②は打ち出しは低め、スピンは多め です。
最近では 軽量スチールシャフトの主流化 によって
軟鉄の ブレード(マッスルバック)タイプのアイアンを
使う人も増えていますが、
マッスルバックタイプのアイアンは
キャビティバックのアイアンに比べ
重心を低く、深くすることが難しく、
それをするには 全体を小振りにするしかありません。
◌高めの重心、深めの重心 にするか
◌重心を低くする為 ミスに強くない小振りなアイアンにするか
基本、この 二つに一つの方法です。
軟鉄で中空 なんて 構造的には可能ですが、
軟鉄の弱さで 中空にしてしまうと
ただ 中空になっているだけのアイアンになるだけで
真の意味の 低重心化、深重心化するのには
ヘッド重量が少なすぎて 自由度が取れません。
✋特に 中空の欲しい番手は軽いですから。。。
一般的に あまり小振りだとヘッドの個性が出ないので
ほどほどの大きさのマッスルバック にすると
決して 低重心、深重心と言うわけには行かず、
その上、重量の縛りがあるので ヘッドの厚み
を確保するコトが出来ないので、
ソールで飛ばさせる という事が難しくなります。
これに 軽量シャフト ~硬い
軽量シャフト用のヘッド ~軽い
が加わりますので
上がり難いアイアンを無理してあげる か
止まらない、上がり切らない球を打つ か
アイアン全般で抜けたような球を打つ か
という アマチュアのお助けクラブ とは
ほど遠いモノになってしまいます。
兎も角 クラブの性格は
ソール形状によく出ますので 観察してみて下さい。
2020年12月26日土曜日
ロフトと○○は立てないと楽しくない‼
○○は旦那の場合も、旗の場合も、
最近の流行りでは フラグの場合もあります。
手打ちか、からだの回転で打つか、
は重要なポイントではありません。
腰や手首、肘などを傷めないのであれば
どちらが! とは言いません。
どちらであっても
より少ない労力で遠くに飛ばし、
アプローチ、パターまで苦労しない
そういう風にするのには
やはり ロフトの造り方 (ロフトの立て方)
が一番のポイント です。
右の写真と左写真は 同じクラブ、同じ番手 です。
キャビティ部分に色を付けているので 分かり易いと思いますが、
片方は6番アイアン位、片方はピッチングウエッジよりも寝た状態 です。
その差は 20度以上 あります。
すごく意地悪な言い方なのですが
こういう入れ方 をするのであれば
ドライバーのロフト
9度も10度も11度も差がないような…
1~2度程度の差に意味が出ないような…
どれであっても
自分でロフトを作ってしまうのですから
選ぶ意味があまり無いような気がします。
💮 💮 💮 おさらい になりますが
ロフトを立てる とは
正式には その製品ロフト通り に打つ と言う意味で
技術的に 無理やりハンドファーストにしたり、
両手をねじって シャット、フェースを下向きにするコト
ではありません。
ゴルフクラブは 手で振ったとしても、からだの回転で動かしたとしても
斜めに傾いた軌道、軌跡なので
555
ヘッドはボールに対し、そのクラブの長さ分の軌跡で
上方から行ってきます。
ですので ドライバーは長いので円弧は大きく、
入射は緩やかで、傍目からは掃いて振るように見え、
ウエッジは短いので円弧は小さく、
入射はキツクなり、傍目からは上から打ち込むように見えますが、
それは スイングとクラブの特性 によるもので
技術的な差は アドレスの前傾姿勢程度 です。
理想的な そのクラブを活かしたインパクトロフトは
入ってきた道、上方から入ってきたその角度に対して
元のロフト通り にすることで、
それによって その番手、ロフトの弾道・距離が得られます。
それが 傍目にハンドファーストに見えたり、するだけです。
そのハンドファーストも
手であっても、からだの回転であっても
動かせるのはグリップだけなので、
移動させられるのはグリップだけなので、
ヘッドはその重さ、運動と長さによって加わる重さの分
その同軸線上の角度運動よりも 遅れる自然現象 に過ぎません。
技術的と、無理に言うのならば
その自然に逆らわない と言う点において、でしょう。
自然現象に乗っ取っていれば
それに逆らうよりも 遥かに繰り返すコトが容易になりますし、
同じコトをするにしても 労力は少なく済みます。
ゴルフショットの場合は それは距離にも、スコアにもなります。
2020年12月25日金曜日
硬いシャフト・柔らかいシャフト
☞ハミングバードスポルテ本店
多くのゴルファーにとって
『硬いシャフト~柔らかいシャフト』
その差はかなり狭いと思います。
(硬さの基準で振動数というのを引用します。
振動数とは 一分間に何回ストロークするか を計測。
数値のあとの cpm は cycle per minutes
サイクル パー ミニッツ です。
硬いものほど速く多く
柔らかいモノほど遅く少なく ストロークします。
➟数値の大きいものほど硬く
➟数値の小さいものほど柔らかい)
IMG_0525
ドライバーで言うと
『ゼクシオ』クラスで
Rシャフト➟ 230cpm
SRで ➟ 240
S ➟ 250
『自称アスリート』のタイトリストクラスで
Rシャフト➟ 250cpm
S ➟ 260
と言った感じです。
機種によっても、その機種の対象に成るユーザーによっても
その基準値は結構ぶれているのですが
弊社の硬さ基準からすると どれも異様に硬い
十羽一絡げに 運動しない鉄棒 と言える代物です。
弊社基準ですと(硬さを番号分けしますが)
#8 ➟ 180cpm
#10 ➟ 160
#12 ➟ 140
#14 ➟ 120
弊社の #14という硬さに対しては
ゼクシオクラスのRシャフトでも 約倍の振動数 あります。
倍…っていうのは体験しないと分からないと思いますが
多くのゴルファーは
シャフトが柔らかいと その柔らかさの
しなり と しなりもどり を使って
ボールを弾いて打つ と思っていますが、
それは「明らかな」間違い です。
そう信じて使うと
柔らかいシャフトの良さ、
いえ シャフトの役割を何一つ味わえず
10回に一回は今までより飛ぶけど
平均するとどこに飛ぶかわからない
特にスライスは多発し、
前に飛ぶよりも上や右に飛ぶのが頻発する
短命なドライバーになります。
それは何故か? というと
多くのゴルファー…まあ全員でしょうね、 は
シャフトの使い方を知りません。
シャフトの役割を知りません。
ゴルフ専門に数十年もやってきたゴルフライターさんですら
シャフトは しならせて・しなり戻して 使うものと
信じてやまない程、無知です。
多くのゴルファーは
自分にとって 全く運動しない
まったくしならない 硬さのシャフトしか 体験したことが
ありません。
自称 ヘッドスピード42ms のゴルファーにとって
45インチ で 振動数240cpm のドライバー
ゴルフクラブを『正しく』使えば
動かすこと、しならせることが出来ません。
故にしならないものを しならせて使ってしまうのです。
それでは シャフトの役割は全く反対です。
意図的に グリップエンドを基準にヘッドを動かす
グリップエンドを基準にヘッドを振る
ということを信じ込むことになります。
そして それはゴルフクラブの使い方
ゴルフスイングの作り方を
始めの一歩 として
ものすごく大きく誤らせます。
ヘッドの形、形状には理由があります。
そして 本当の意味でのシャフトの役割は
そのヘッドの形状、そしてそれの作り出す重さによって
よりグリップを動かし
打つ人の動きを補助、ガイドする役割。
つまり シャフトは ヘッド➟グリップ の方向に
機能させるもの、グリップを動かす為のものです!
IMG_0484
大袈裟に言えば ヘッドを止めて
それを基準にグリップを動かす ものなのです。
ゴルフクラブには 左右の方向や上下の方向を
司る『角度』というものが
番手ごと、機種ごとに存在し
その角度はゴルフクラブの機能 の中で
最も重要なものと言えます。
シャフトをしならせて しなり戻して
グリップを支点にヘッドを振りまわす振り方では
その「しならせてしなり戻して…」という課題を
クリアすると 次に角度の問題に直面します。
ボールの出る方向、ボールにかかる回転、
ボールの打ち出される方向 それらが
ヘッド振るその振り方では毎回まちまちになり、
グリップを止めることの反動で それを行うので
確固たる修正方法が存在しないので
その修正はゴルフを辞めるまで続けることになります。
タイミングが命…なんて
これ誰に習ったら解決出来るんですか?
まあ 穿った見方をすると
狂ったような練習量の人が その地位を維持するために
その誤った方法を普及させているのか とすら
思ってしまいます。
グリップを支点に シャフトを使って
ヘッドを振れば、その運動には大小大きな円が発生しますから
その角度の存在が不明瞭になります。
これも大きな勘違いですが
スイングは体の向きを変える円運動であるのは確かですが
その中で 先端に重さの集中するゴルフクラブ
というものの作り出す遠心力は
シャフトを振ってしまう場合、外に! 外に!働き
ボールを打っていく方向や
ボールを飛ばす方向に対し
全く別な、抵抗、邪魔となる不可抗力になってしまいます。
本体はその遠心力、そしてクラブヘッドの重さを使って
その重さを ヘッド➟グリップ方向に使うもので
それによって 遠心力は回転力に出来ますから
スイングすること、ボールを打つことの助力に出来るのです。
そう言った 全く誤ったスイングの概念
全く誤ったクラブの使い方
そう言ったものを どかん と変えてあげよう
もっと楽にクラブの機能を使ってスイングしたい
もっと楽にボールを打ちたい、飛ばしたい
という気持ちが無く
硬いシャフトを無理やりしならせて
結局のところ、クラブの機能を無視して使っていた
そのままの概念で
硬く無機質なシャフトを よく動く柔らかいシャフトに変えると
単に 自分のその傲慢なクラブ扱いが邪魔されるだけで
上手く行くことはあり得ません。
シャフトの使い方=スイングと言っても過言ではありません。
ヘッドのその形状、その重さを使って
如何に自分が動くか
シャフトが柔らかいと 誰にも教わることの出来ない
グリップの動かす方向や動かすタイミングを
掴むことが出来るようになります。
2020年12月24日木曜日
✋アイアンヘッドのデザインのお話し
http://hbs.livedoor.blog/
アイアンヘッドをデザインする際
『低重心化にする』ことは
アイアンヘッドをやさしいものにする の代表例です。
ボールの半径・地面からのボールのセンターは22ミリ位なので
これを基準に それ以下のモノを低重心
それ以上のモノを高重心と呼びます。
まあ 表立って低重心と呼べるのは
重心高さが20ミリ(以下)を切ったものでしょうね。
この10年でスイング論が異質な形に変わってきてしまっているので、
この低重心化というのがやさしいもの と言えるのかどうか
少々 ❓❓❓の時代になりました。
本来はゴルフクラブによって 簡単かそうでないかの目安の
代表例が「ボールを上げる能力」だったのですが
煽るスイングが主流の現在、低重心化はボールを上げることに寄与
しなくなっており、逆に失速を生み出す可能性が生まれてきています。
ユーティリティなどもそうですが、重心の高さが18ミリを下回り
それよりも低いものは 煽り打ちの人には危険です。
意外かと思いますが
ソールが厚かったり、大きくても
実は「低重心化」にはあまり関係ないのです。
ソールの奥行き(厚み)が 1mm増えても
重心は1ミリなんて全く下がりません。
機種や形状によりますが 製品誤差程度
0.5ミリ以下程度の変化しか起こりません。
特別な異形としない限り
アイアンを低重心にするのは 二つの方法 です。
①アイアンの高さ(上下方向)を薄く(低く)する
死語になってしまいましたが、
上下に小さい(薄い?低い?)アイアンのことを
ロープロファイルのアイアンと言いますが
この形状は典型的に低重心を優先した形状です。
ロープロファイルの形状のアイアンは
総じて トゥ側も低めに取り
ヒール~トゥ方向への末広がりが少ないアイアンになります。
一般的なアイアンの形状で
ロープロファイルの 特にトゥ側の低いアイアンヘッドは
重心距離の短い、小振りな形状になりがちで
低重心であっても 慣性モーメントの低い
ミスにシビアなアイアンになりがちです。
ふるーいアイアンですが、代表的なものは
ブローニング というのがありますね。
(知ってる人いないでしょうね)
この形状は ロープロの代表でもあり
重心距離の長さもあってとても特徴的ですね
まあ アイアンと言うよりも
L型パターに近い形状です。
通常のアイアン という形では
この手の ロープロファイルのモノは殆ど姿を消しましたが
たらこ型のユーティリティにその流れが残ってますね。
②ネックを短くする
ソールを厚くするよりも はるか効率的に低重心になります。
特に近年、接着剤の性能があがり
接着面積を少なくしても安全になったのに伴い
この20年でかなり短いネックが主流です。
機種によっていろいろではありますが
古いタイプのものに比べると 30mm近く短く
30mm近い鉄の筒がなくなったのですから
低重心化するのは確かです。
一方、そのネックについて 気になるのは
最近のパターです。
パターは転がすこと、ボールを上げないで転がすことを
主目的にしていますから
低重心である理由も、深重心である理由もありません。
低重心・深重心ともにパターにとって
良い面は少なく、よりよいボールの転がりを作り辛くなります。
マレットや私の目からは異形なパターは
慣性モーメント →ミスへの寛容性 を上げる
という名目で大きくなっているものが多いですが、
ボールの良い転がりを犠牲にしている面が少なくないと思います。
ならば 高重心・浅重心で
ヘッド重量を重くすればいいのですが…
おそらく 科学的、ロボット的なデザインの方が
進化したもの、進んだものと
ユーザーは感じてしまうのでしょうね
大型キャビティがミスに寛容とは限りません
そう 低重心とは別な話題ですが
ミスへの寛容性 慣性モーメントの話をしましょう。
多くのゴルファーは
大きなヘッド=ミスヒットに強い
大型ヘッド→慣性モーメントが多い
という風に考えていますが、
実は真実ではありません。
ボールの打撃 真っ直ぐ飛ぶとか高く上がるは
物理現象であり、視覚現象からは生まれません。
ミスへの寛容性が高い というのは
アイアンに限らず、 パターやドライバーもそうですが
ヘッドの運動「持続」能力が高く
ボールに接触しても そのサマによって
運動が阻害されにくく、影響を受けにくいことを言います。
それを用語として「慣性モーメント」と言います。
つまり ゴルフクラブのフェースにどこかの芯があり
その芯にあてるとか、その芯の広さとか
フェース面上のボールの当たり所 ではないのです。
慣性モーメントは当然ヘッドの創り と ヘッド重量
そしてヘッドの移動速度の掛け合わさった総体 です。
001
大型のキャビティヘッドが慣性モーメントが高いのは
重量が周辺に配分されており その分
おおよそのボールの当たりどころに対し
重さ×距離分 重さが多くなる効果 という意味です。
ですので 機種など造りによって多少差はありますが
キャビティヘッドだから コンベンショナル(ブレード)
マッスルバックのアイアンヘッド
よりも ミスに寛容 というのは正直、真っ赤な嘘で
✖230gのヘッド重量の大型キャビティアイアン よりも
◎270gのヘッド重量の小型マッスルバックのアイアン
の方が慣性モーメントは大きく、ミスに寛容 というのは
普通にあり得ます。
ただし コンベンショナルなアイアンは
買うユーザーの嗜好上、重心距離も短く
ヘッドを回転させることを念頭に使われるので
そういう使い方も含め ミスに寛容かどうかは
微妙ではあります。
2020年12月23日水曜日
達人のココから盗め
プロゴルファーなど、あまたのレッスンビデオ、画像を
見てきましたが、ここまで参考になるモノはないかな と思います。
レッスンプロも含めたプロはの多くは
履いて捨てるほどのヘッドスピードと練習量を持っています。
もしくは、それらを持っている時に培ったスイングです。
彼らのノウハウは
どちらも持っていないオジサンおばさんゴルファー には
あまり役に立ちません。
そう言う意味では この画像は
飛ばすコト、つかまえるコト、曲げないコト
そして アプローチなどの距離の管理 を
非常に単純な ひと動作に集約 しています。
✋では 達人リートレビノのビデオをご覧ください。
おそらく アマチュアが真似るべき、
参考にすべきスイングはこれが原本かと思います。
煽って こする 今のスイングに目が慣れている人には
なんだか 変な感じがすると思いますが・・・ね
スイングを見る目がスイングを作るチカラなんですけどね…。
元々 米国人の中では体も小さく、
パワーの無い彼が トーナメントというサーカスの中で
見出した 打撃 は 力のないアマチュアゴルファーの
本当にお手本になる 打撃 だと思います。
冒頭で 神様自身は説明はしていませんが、
スイング、ショットをすると ヘッドは重くなるので
からだはまわし、グリップは移動させても
ヘッドは 重くなる分、インパクト分 残して置け
と言っています。
ハミングバードでは それを「刷毛塗」と造語しています。
2020年12月22日火曜日
バンス、バンス角度と飛距離の密接な関係
全てのクラブ には
バンス、バンス角度 なるモノが存在します。
英語でいうと バウンス
跳ねる とか、弾む という意味合いです。
多くのイメージでは バンカーでの跳ね として
捉えられているトコロが強いですが
実は ショット全般に
ショットを支える、ロフト角度を支える
大きな意味を持っています。
それも スイングを考える一つの目安 になります。
よく知られているモノは ウエッジのバンス角度 ですが、
ドライバーやフェアウェイウッド、ユーティリティ にも
その角度はあります。
一応 ですが
リーディングエッジ(フェース側)の基準に
後方が低くなっているモノを 「バンスソール」 絵図㊧
後方が高くなっているモノを 「スクープソール」 絵図㊨
と呼んでいますが、 ドライバーやフェアウェイウッドの場合
スクープソールのモノも見られますが、
コト アイアンに関しては ほぼ全機種 「バンスソール」
つまり 名称で言うバンス部(ソール後方)が
リーディングエッジよりも 低く、下に張り出しています。
そのバンス 下への張り出し方は 番手により異なり、
5番アイアン を 5度 に仮に設定すると
6番で6度、7番で7度。。。。。PWで10度 と
同じ角度ではなく、番手順に角度は増えてきます。
特にバンカーで使われる SWはその数値が大きく
一般的な市販品では 10~14度位
弊社のHBS-10では16度、HBS-16では14度になっています。
バンカーで使われるコトもありますが、
ウエッジが アイアンの中で 数値的にバンス角度が大きい、
そして 番手により バンス角度が推移していく、
その理由は クラブの長さ にあります。
クラブが長くなると
スイングの円弧は大きくなります。
ボールに対して入ってくる角度も緩くなります。
一方、クラブが短くなると
スイングの円弧は小さくなり
ボールに対して入ってくる角度もきつく成ります。
IMG_0496
そのクラブの製品ロフト通りに打つには
その入射角度通り の インパクト姿勢 となりますから
△5番アイアン(バンス角度5度仮定)と
△ウエッジ (バンス角度14度仮定) で比較してみると
グリップが前に倒れている度合い(見た目のハンドファースト)
は ウエッジの方が多くなる、約10度分 シャフトが前に倒れている
と言う風になります。
ウッド など箱形状のヘッドに比べると
実は 特徴の出し難い アイアンの場合、
このバンス角度も含めた ソールの形状が
その性能を大きく左右します。
ロフト角度は バンス角度など ソール形状とは関係なく
シャフトに対する角度を計測するのが常、ですが、
バンス角度が強いモノほど ボールが低くなり易く、
ヘッド特性や機種のロフト角度との絡みにもよりますが、
数値としてロフトの立っているアイアンは バンス角度は抑えめ、
上がり易い性格のアイアンはソールが幅広いか、
バンス角度が張っている傾向が多いです。
445TL-5-1
フェアウェイウッドなどは ヘッド性能もありますが、
そのロフト角度との絡みも考え、
ショットの是非(ミス)への影響が大きいので注意が必要です。
寝かし気味に入れる傾向の強い方、
フェアウェイウッドのダフリ、トップ、チョロ の多い方は
ソール後方、バンス部の逃げ、ラウンドがキツク
スクープ気味になっているモノの方が無難でしょう。
ウエッジになると ウッドやアイアンに比べ
更に 機種によるヘッド性能の差が出にくいので
『ソール形状やバンス角度』が
ヘッド特性ソノモノと言っても過言ではありません。
ロフト角度 や シャフトの長さ、硬さ、ヘッド重量 など同じにして
バンス角度だけを 0度のモノと 14度のモノ で比べると
最大飛距離も 平均飛距離も どれも 14度の方が上になります。
つまり 飛ばなくなってしまいます。
また バンス角度の大きな役割として
地面に接触した際の ロフト角度の確保 というのがありますが、
その後ろ支えのないモノは 抜けた球にもなり易く、
自分自身の、スイングの再現性、安定性が低いと
そのまま反映されます。
平均的なウエッジのバンス角度 12~14度
ということは インパクトの望ましいヘッド姿勢は
その分 グリップが前、シャフトが前に倒れている
地面に対して バンス角度が ゼロ度 になる
という事を指します。
それが メーカー、デザイナー の想定しているインパクト です。
こすり打ち の場合、
そのバンス角度分 シャフトを前に倒して使わず
アドレス通りのインパクト を想定して使いますので
バンス角度分 12~14度も ソールが下に張り出す形になります。
バンカーでは良いかも知れませんが、
普通のライ からボールを打つ際、
ボールとフェースがコンタクトする前に ソールが地面と接触してしまいます。
レッスンなどでよく見かける
振り子式のアプローチ。。。 これって マットから打つ専用 の方法
に見えてしまうのは 私だけでしょうか
2020年12月21日月曜日
こすり打ち/こすり球
こすってしまう、こすり打ち
(イメージ)そのクラブのロフト以上に
ボールがフェース面の縦方向に逃げるコトを指します。
ウエッジの溝がスピンを‼ みたいなイメージですね
(意味その1)持っているそのクラブの製品ロフト以上の
回転や高さ に打撃力が化けてしまい
ボールが労力なりに飛ばないコトを指す
(症状)若い時、良く体が動いている時は
高めの弾道の右回転のスライス系の球
目指しているのは 開いたフェースを返した左回転系の球
「ドローボール」と言う言葉に過剰に反応。
バンカーショットは得意とは言えないが、出すのは大丈夫。
アプローチ全般は上げる球が多く、
上手く打てた時ほど ショートする傾向強し。
ヘッドに奥行きの有るフェアウェイウッドは苦手な為
ユーティリティを多用傾向にある。
ヘッドの遅れは ロフトの開き につながるので
遅れが発生し難い 硬めのシャフト を使うが
その反面、シャフトをしならせて しなり戻して使う
若い内、だけかもしれませんが、
弾の高さには自信があるのでロフトもきつめ です。
(状況)インパクトロフトが見た目 寝ている
と言うのもありますが、
そのクラブの長さで入ってくるヘッドの経路(入射角度)
が 緩すぎる と言うのもあります。
その双方が絡む のが平均値です。
(意味その2)女性やヘッドスピード低め のゴルファーが
ロフト自体を寝かせ、緩い入射角度で入れる であると
ボールの飛びだし速度 だけでなく
回転や高さも十分に得られず 上がらず、飛ばない球
になるコトも少なくありません。
👉だるま落としのような抜けた球になる
(経緯:その例)全員が当てはまる とは限りませんが、
多くの 初練習場の、初ショット、初スイング の人 は
ショットそのものが怖いですから
◉ボールに当たるかな
◉地面打つかも
◉空振りするかも
◉周りの人にボール当てないかな
◉クラブ放り投げないかな
緩ーいショットで 5番や7番アイアンから始める のですが、
ご自分でやってみるとわかりますが、
平均的なアマチュア男性ゴルファーの (130ヤード打つとして)
7番アイアンのヘッドスピードは 25ms以上 です。
ヘッドスピード 25ms出せるようになるには
ある程度の慣れ(経験) や 筋肉、動作の馴染み が必要です。
初めて だと ヘッドスピード 15~20ms
…20msいかないかな~
15ms で 7番アイアンを打つと
ある程度 ちゃんと当たっても ボールは上がりません。
ゴロに近い・・・ ほぼゴロでしょう。
20ms で いいところ ライナー性になる位で
自分は兎も角、経験者を満足させる 球の高さにはなりません。
5番アイアンでやったら もっと悲惨。
かと言って PWから始める人は少ない気がします。
その時点で ボールを浮かせる、上げるコト
当てるコトの次に、ボールを上げるコト から始まるのです。
それ 即ち こすり打ちへの道の本道 です。
(進展)その打ち方 で そのまま進むと
一般的な成人男性ゴルファーの場合、
ハイボールのスライス が持ち球になります。
こすり打ち ⇒ すくい打ち なのですが、
これは 重さの仕組みを理解すれば 解消し易くなります。
例えば
軸点を作り
30mのヒモで車をつなげた としましょう。
そうすると 車は進むと
軸点を中心に 30mの半径の円を描きます。
その車に 10ⅿの長さ のヒモ
でもう一台車を付けますが、こちらは自走しません。
引っ張れば動きますが、フリーの状態です。
30mと10mですから 合計40mの長さになりますが、
自走しない 牽引されている車の描く円は
よほどの速度にならない限り
半径40mよりも かなり内側を通ります。
スタートし始めたところは特にです。
牽引されている側の車がそれより前に出るには
引いている車が 急にコースを変えるか、減速するか、
どちらにしても 引いている車は軸ブレ、軸ズレを起こします。
上げる すくい打ち のイメージは
グリップよりもヘッドを前(進行方向)に出そう
と言うイメージですが、
それが 一番やり難い場面で行うのです。
それを実行するには 軸点を動かさなくてはなりません。
スイングの動き で言うと
からだを開く とか 明治の大砲のように
回転軸を進行方向後ろ(右打ちの人の㊨)にずらす訳ですから
今出ている 弾道 「ハイボールスライス」
と絡むと 本当の原因は それと90度異なるロフトなのに、
スイング軌道のアウトサイドイン が
原因・・・ に陥り、スイング迷路は深まっていく訳です。
ボールに当てないと始まらない のは確か ですが、
ボールをちゃんと捕まえる
動作に馴染みが出て 運動速度があげられると
初めて それらしい高さに ボールを浮かせられる
と言う手順でスイングは覚えてイクモノです。
(こすり球克服ドリル_Moment(2)
当てる ⇒ 上げる ⇒ 飛ばす
は ロフトの正しい使い方の反対の道、
極端に言えば、 ロブショットから覚えて
それを基礎に ボールを飛ばそう とするのには無理があります。
2020年12月20日日曜日
シャフトの硬さ/柔らかさ☆振動数
一般的なシャフトの硬さ/柔らかさ を振動数で
お知らせしましょう。
ゴルフクラブは 同じ硬さであっても
長さが長くなったり、ヘッドが重くなったりすると
数値としての 振動数は低くなります。
1W 220cpm
3W 225
5W 230
UT 240
5I 250
6I 255
7I 260
8I 270
9I 275
PW 280
SW 275
こんな具合に長さに応じて
規則性を持って、数値は変わります。
数値の差異(ピッチ)はシャフトの長さの変化だけでなく
シャフト特性によっても違いはありますが
規則性があるのはとても重要です。
使いにくいセットは この硬さの流れが
ばらついていたり、逆転していたり、
番手の流れが乱れている セットです。
…市販のセットではとてもありがち…です。
ドライバーの振動数であると
標準的市販品の Rスペック(45インチ基準)は
1W 240cpm 位
やや高齢者向けの ゼクシオ クラスで
1W 220cpm -R
225cpm -SR 位でしょうか
ゼクシオクラスから比べると 振動数 240cpm
のスペックは Xシャフトの硬さ と言えます。
フジクラや三菱など 後付けのスポーツタイプのシャフトだと
アール(R)シャフト と言っても
1W 250cpm を超えるものも多く、
機種によって 差がありますが、
メーカーでは フジクラの方が数値は低め です。
後付けのシャフト の Sシャフトクラスになると
振動数 270cpm を超えるものもたくさんあり
この硬さは ほとんどモンスター 棒です。
体重もあり、筋肉や関節に柔軟性がないと…
若くないと この硬さは自分を蝕みます。
手首・肘・首・腰 の故障の原因になります。
ハミングバード的に言うと
ゼクシオクラブの 振動数220cpm -R
この硬さが平均的な成人男性の使えるぎりぎりの硬さ
シャフトの良し悪しまで出しきれない 硬さ でしょう。
1W 200cpm
この位になってくると シャフトの性能が出てきます。
シャフトで弾いて飛ばしたいタイプの人にはいいですね。
1w 190-180cpm
ここから辺まで そう言う振り方でイケます。
弾道が低くなりがちですから
あまり 厳しいロフトは使わない方が良いです。
市販品のクラブの 最も大きな弱点(ネック)は
やはりアイアンなのです。
販売単価を下げるため 現在はどの機種も
軽量スチール採用です。
となると シャフトの硬さは限定的…。
5Ⅰ 270cpm -R表示
最も柔らかい軽量スチールでこの硬さ です。
数値で言うと これに相当するドライバーは
1W 250cpm 前後
平均的な成人男性には Xシャフト以上…。
シャフトを使ってなにがし…
シャフトの助けて貰う…ということの
全くできない硬さ。
運動不足のおじさんには故障の原因になります。
ドライバーを飛ばす為
振動数 220cpm にしても
交互に使わなくてはならない 相方のアイアンが
振動数 270cpm では
まったく異なる別な道具。
アイアンに慣れた後、ドライバーを打てば
ダフリ・天ぷら・引っ掛け・スライス
ドライバーに慣れた後、アイアンを打てば
トップ・引っ掛け は必ず訪れます。
👉ハッキリ言えば コースで交互交互に打つことを
前提とすると ドライバーを上手く打たせないためのアイアン
アイアンを上手く打たせないためのドライバー
という組み合わせ です。
この二つの硬さの違い では
同じボールの位置で打つことは出来ず、
ドライバーを左、アイアンを中~右に置かなくてはならず
ゴルフを『より深い迷いの道』に誘います。
お気をつけあそばせ
2020年12月18日金曜日
悶絶ゴルフクラブの選び方
Q:悶絶クラブは
どのように選べば良いのでしょうか?
☞ A:悶絶クラブには
✴ヘッドの重さ
✴シャフトの柔らかさ
という圧倒的に市販のクラブスペックと違いのある部分が
ございます。
どの位違うか…というと
市販の5番アイアンですと
(シャフトの柔らかさ・硬さを表すのは
固有振動数の数値を使って表記します)
ヘッドの重さ 240g ➡300g
シャフトの柔らかさ 290cpm ➡140cpm
こんな感じです。
この数値の差が基本になります。
*ちなみに アイアンの番手間の重さの増量は
#5→6 で8g前後です。
240g→300gの違いは 5番アイアンの長さに
ちょっと重いサンドウエッヂの重量が
備わったと考えるといいかも…です。
シャフトの硬さは通常
S(エス)シャフトと R(アール)シャフトの
硬さの違いは 10~20cpm です。
290cpm→140cpmの違いは
SR→R→A→L(レディース)→LL→LLL→LLLL(3)→LLLL(4)→
LLLLL(5)→LLLLLLL(6)→LLLLLLL(7)→LLLLLLLL(8)
位と考えてよいかと思います。
この違いの中にも幾つかスペックが存在し
簡単な区分けをすると
✴ヘッド重量
市販スペック 240g
① 275g
② 300g
✴シャフトの柔らかさ
市販スペック 290cpm
① 200cpm
② 165cpm
③ 140cpm
こんな感じの組み合わせになります。
弊社のクラブが 「悶絶」 と呼ばれるゆえんに
この「ヘッドの重さとシャフト柔らかさ」があるのですが、
多くのゴルファーは
クラブは左右にぶらんぶらん振って使うものだと
思っています。
ブランブラン使ってボールを打つと
ゴルフクラブの製品ロフト以上に
ロフトを寝かして、ボールの底面をこすって打つ
グリップとヘッドを別々(別々な機会)に動かす
そんな打ち方を覚えていますから
一般のメーカーもそれに応じて
ストロングロフトにし、
ヘッドを軽くし、
シャフトを硬くし、
ヘッドを返しやすくし、
量産型のクラブの造り手のコスト意識にも通じるので
その道をまい進してきました。
そのぶらんぶらんクラブを揺さぶったまま
ヘッドの重い・シャフトの柔らかい(悶絶)クラブを
使用すると、その動きはさらに増幅され
より ロフトを寝かして(フェースを開いて)
よりボールの底面をこすって打つような形になり
悶絶してしまう訳です。
しかし ゴルフスイングの基本は回転運動・軸運動です。
ゴルフクラブ自体が動くものではなく
ゴルフクラブを持った打ち手が向きを変えることによって
ボールを打つ為のもので
本来のゴルフクラブの各役割は
ヘッドの重さは直接的にボールに…打撃力として働き、
シャフトの柔らかさは
クラブの重さが
より打ち手のつなぎの部分であるグリップを動かし
体の回転に助力・追従させるためのものです。
それを実感して頂けると
より少ない力で、より遠くへ、そしてより真っ直ぐ
ゴルファーの永遠のテーマである
遠くへと真っ直ぐと言う両立が可能になります。
で、そのためにどう選ぶか…というと
よく聞かれるポイントで
その人に合ったもの…と言う言葉がありますが、
その人に合った というのの
「いつ」に照準を合わせるかが重要です。
【ケース1】現在のその人に合った というのは
過去のもの を指します。
現在のゴルフスイングは過去のスイング遍歴やクラブ遍歴
それらの蓄積によって作られたものです。
当然 市販クラブをベースにしていますから
ヘッド重量も軽め ヘッド①とか
シャフトも弊社の中では硬め シャフト①とか
そこら辺を選ぶと
今までのスイングのまま、
ヘッドやシャフトの恩恵を受けられます。
お金と時間はかかってしまいますが
「よし! スイングを変えるぞ‼」 と
意気込まなくても、ステップバイステップで
①→②→③ とスイングは徐々に変わっていきます。
「慣れ」がスイング改造とも言えます。
✴ヘッド重量
市販スペック 240g
① 275g ② 300g
✴シャフトの柔らかさ
市販スペック 290cpm
① 200cpm ② 165cpm ③ 140cpm
【ケース2】スイング改造に重きを置く
これは未来、悶絶クラブを使って未来に照準を合わせる
ということになります。
その場合は
ヘッド②
シャフト②か③
ということになりますが、
シャフト③はかなり強烈です。
多くのパターンですが
違和感は持っていても、市販のクラブを使って来た人が
シャフト③をいきなり打っても当たりません。
空振りもあり得ます。
ところがシャフト①、もしくは②を使った人が
シャフト③を打つと、特に違和感は感じず
ヘッド重量は同じなのに シャフト③の方が
ヘッドを感じられ、より楽に感じます。
市販クラブからステップを踏んで
あまり悶絶をしないでとなると シャフト② ➡ ③
という事になりますが、
悶絶は深くとも スイング改造を重視するのなら
一気に ヘッド② シャフト③ の組み合わせも
楽しいと思います。
2020年12月17日木曜日
リシャフト…のお話し
SNS、ネットの時代です。
世の中にはいろんな人がいます。
例えば、リシャフト…
ドライバーのリシャフトをする人 は
勿論、メーカーや機種で選ぶこともしますが、
シャフトの硬さ では
●同じ硬さを選ぶ人もいれば、
●今までより 硬いシャフトを選ぶ人、
●今までより 柔らかいシャフトを選ぶ人
割合は別として 3種類の人がいます。
割合としては 硬いシャフト
特に わざわざ リシャフトする場合、
より硬いシャフトにする人が多い、とは思いますが、
さて SNS上で
リシャフトしたことを写真付きで 告知する「ような」人は
その どれが一番多いと思いますか❓
フェースローテーションのないゴルフスイング_Moment(6)
何らかの理由で 今までよりも柔らかいシャフト を
リシャフトした人が 写真付きで SNS上で告知する でしょうか…。
また、どうですか と質問されたら
「俺には使いこなせないよ」
「○○社のなんとかってシャフト(自分のシャフト)は全然ダメ」 と言うでしょうか❓
ヘッドスピードはどの位ですか と聞かれたら
背伸びした数字を言わないのでしょうか❓
と、同時に リシャフトをしよう と思っている人が
それを参考にしないのでしょうか❓
硬いシャフトがリシャフトされるコトに影響しているのでは…❓
ネットの上の ヤフオクもメルカリ、
ネットオークション系や中古の個人売買市場は
硬いシャフトの墓場状態 です。
厳しく言えば ヘッドスピード1割増し が
SNSゴルファーの現状。。。ですし、
例え そのスピードが出た としても
車で言うところの 最高速度で、巡航速度 ではありません。
コースへ出たら くたびれもしますし、
疲れた時に助けて貰いたい のなら
若干、柔らかめの方が圧倒的に楽です。
✋硬いシャフトは 肘や手首、
場合によっては 首や腰 などにもキマス ので
くれぐれもお大事に。
現実、20年前に比べ ドライバー…だけ ですが、
硬さの基準は かなり大幅に下がっています。
現状の Xシャフトは モノによっては
20年前のRシャフトよりも柔らかい…なんてのはザラにあります。
現代の硬い…シャフトとは言っても
ドライバーに 振動数300cpmオーバー のシャフトを
指す人は プロでもそう居ないでしょう。
アマチュアの場合、硬いシャフトが必要
(本当に怪力、超Highヘッドスピードの人を除き)
と言う方の多くは 必ず ロフトもプロ並み、
場合によっては プロ以上にきついモノを使う例が多いでしょう。
つまり ロフトを開いて こすっている というコトです。
そこから 考えると 柔らかいシャフトで
がっちり つかまえると スピン過多 になってしまうので
つかまえきれず こぼれる 硬さが 必要、
フェースにのせきれない、つかまえきれない硬さが 必要、
というのがプロとしての 私の意見です。
2020年12月16日水曜日
ライ角度とシャフトの硬さの関係
ハミングバードでのアイアンセットは
番手ごとに 0.5度刻みのライ角度にセットします。
ウエッヂになっては 0.25度なんてこともあります。
市販の多くのアイアンセットは
番手ごとのライ角度は 1度刻み です。
実はこの差はかなり大きくて
例えば 5番アイアンを60度スタートとしましょう。
5度刻みであればPWで 62.5度
AWやSWを 62.5度か63度にセットできます。
ところが市販アイアンセットの 1度刻み であると
PWで65度、AWになればもっと…かも知れません。
ライ角度はそれぞれの人の構えに適して、
というのも大切ですが、
同時に弾道の方向、出だしの方向に影響を及ぼします。
フェースの向き、というのは
ライ角度とロフト角度の複合体ですから
アイアンでは存在しませんが
ロフト10度のライ角に対し
ロフト45度のライ角は4倍角度効果があります。
ロフト10度のクラブは普通近辺のライ角度であれば
あまり方向に影響しませんが、
ロフト45度以上のクラブの場合、
方向に対し、ライ角度はかなり敏感に作用します。
もう一つ ライ角度で重要なことは
クラブには動作時、重量が一直線上に揃おうとする
効果が働くため、シャフトの硬さと密接な関係にある
ということです。
ウエッヂで言うと
振動数300cpmの硬さのライ角64度と
振動数250cpmの硬さのライ角64度では
動作時にはあきらかに シャフトの硬い方が
アップライト度は大きく残ります。
構え・・・にとって大切なライ角度 ではありますが、
自分の使う「シャフトの硬さ」に応じて
考える必要があるという事です。
実はこの2点で
市販のアイアンセットは 致し方ない部分はあれど
致命的な問題を持っています。
アイアンセットはシャフトの硬さの流れが
ちゃんと流れていないとライ角度が数値上揃っていても
あまり意味を持ちません。
シャフトによって数値幅は異なりますが、
市販のアイアンセットの主流になっているスチールシャフト
特に軽量スチールシャフトは
長いものから短いものに行くにつれ
数値が流れておらず、よりシャフトが硬くなっていく
セッティングが多く・・・・・殆どの状態です。
つまり ライ角度の影響、方向への影響が
激しくなる短いクラブほど
シャフトが硬く、そして 1度刻みであるため
より アップライト効果が残ってしまい
ちゃんとセッティングされたクラブに比べると
より左に引っ掛かり易い状態になってしまっている
という事なのです。
まあ 正直、一般の成人男性が
市販のスチールシャフトを使う
というか素材としてスチールと言う意味でなく
その「硬さ」を使うこと自体
体を痛めやすく、ちゃんとしたスイングも覚えられない
代物ですから、どうでもいいと言えばどうでもいいのですが、
短いクラブは「より引っかかる」というのには
こんな具体的な秘密が隠れているのです。
これをクラブのせい ではなく
自分のせい にしてしまうと
よりスイングがこんがらがってしまうのでしょうね。
2020年12月15日火曜日
あなたの「からだ」はどこですか?
共通用語がない…
ゴルフスイングの話やアドバイスをする時、
実は大変困るのが
『用語が相互に同じものを指してない』場合なのです。
どういうことか というと
車がカーブを曲がるのに
『ブレーキを踏んで スピードを落として』
『ハンドルを切って カーブを曲がって』
と言えば、まあ、免許を持っている人には
概ね通じる用語の羅列です。
ところが
ある人にとって ハンドルをブレーキと誤認識、
ブレーキをハンドルを誤認識 して
覚えていたら、意味不明な会話になるでしょうし、
そこに「アクセル」まで入って
3つ言葉がローテションしてズレていたら
まったくもって 意味不明で
何も伝わらないですよね?
考えているだけで混乱しそうです。
ゴルフ用語では
それが日常的に、普通に起こっていて
9割とまでは行きませんが、8割を超えるようなゴルファー
残念ですがレッスンプロなども含め
起こっており、それがゴルフスイングの会話やアドバイス
動作の誤解を生むきっかけになっています。
それはなにか! と言うと
ゴルフで言う 腕 とは
「肩関節を含めた腕」の事です。
ゴルフで言う 体 とは
「股関節から上の胴体」の事です。
images20150404163453
そして その腕と体をつなぐのが
肩甲骨にあたるわけですが、
肩甲骨の役割はその部位の通り
腕と体のつなぎ役であり、クッションでもあります。
どちらに属するか は微妙な存在であるのは確か…ですが、
腕である! とも断言できませんし
体である! とも断言できないものです。
ところが 多くのゴルファーは
体を回す ゴルフスイングを
腕でもなく、体でもなく 肩甲骨を動かし
それを体を回していると認識し、
ダウンスイングで腕を動かす(例えば伸ばそう)を
肩甲骨を揺り動かして 腕を動かしていると
錯覚しています。
都合の良い時に 肩甲骨を体と分類し、
また、別な都合の時にそれを腕と認識、分類しています。
テークアウェイでの肩甲骨の動かし は
自分ではそれを体と認識しているので
腕で上げるな に該当しないからOK!
みたいな節が強く、
ダウンスイングでは 腕で動かさないようにみたいな観念から
肩甲骨をを縦に揺さぶって体で!
みたいことをするから 回転の方向が横から縦 に
変化してしまうのです。
この写真では 左の肩甲骨を動かしていて
それによって背中の筋肉なり、筋膜が張る ことを
体を回していると錯覚しているに過ぎません。
体自体は耐えること以外 動作としては何も行っていません。
典型的な例が
パッティングでの ショルダーストローク で
このストロークは
体も動かしていませんし、腕も動かしていません。
はっきりと どちらにも属し、属さない
肩甲骨を動かしているに過ぎません。
私感ではありますが、
肩甲骨を動かす僧帽筋や広背筋等は
負荷に耐えることや強く何かを動かすことには
長けていると思うのですが
1mと1m30㌢を打ち分けるような微妙なことは
あまり得意としていないと思います。
腕を動かす というのは
肩関節を稼働させることで
体を動かす というのは
股関節を稼働させることです。
とても単純な話ですが
これを実行しているゴルファーを見るのは
年末ジャンボの一等にあたるような確率です。
2020年12月14日月曜日
シャフトの硬さの違いはミスの主原因に…。
☞ハミングバードスポルテ本店
http://blog.livedoor.jp/hbs/
シャフトの硬さ を表す一つの指標として
振動数・・・ というモノがあります。
これはシャフトを運動させたとき、
一分間にどのように「振れる」か、何回「振れる」か
と測って、数値にします。 ・・・cpm →cycle per minutes
数値に大きなものほど ゴルフクラブのシャフトでは硬い とされ
数値に小さいものほど ゴルフクラブのシャフトでは柔らかい とされます。
45インチ、平均的なヘッド重量 195g
スイングウエイト D-00前後を基準に
メーカーや機種によって 幅はかなりありますが
30年前より 「ドライバー」に関しては平均値は下がり
Rシャフト は 235cpm 辺り と考えてよいでしょう。
これを基準にすると
〇245cpm は S
〇255cpm は X
〇265cpm は XX
にあたります。
ですので リシャフトをした場合
多くの後発・スポーツタイプのシャフトの数値は高いですから
その機種非常で Rシャフトであっても 265cpmを超えるモノも有り
オリジナルのモノから比べると XXシャフトの替えたのと同じ です。
✋そこ ご注意を。
さて ここ それぞれで想像。。。考えてほしいのですが
同じヘッド(重さ)、同じ機種、同じロフト、同じ長さ で
R -235cpm と XX -265cpm の2本を用意して
一球交互交互に打った時、
前に打ったクラブ(硬さ)の影響で良くも悪くも出ます。
ですので 似たような球は続けて打つのは大変難しいのは
理解できるかと思います。
R -235cpm をほどほど上手く打てれば 次の
XX-265cpm は硬いですから、トップしたり、引っかけたり
届きそうもないと判断され 突っ込んでてんぷらしたり・・・・ 逆に
XX-265cpm をほどほど上手く打てれば 次の
R -235cpm は柔らかいですから、ダふったり、てんぷらしたり
となりそうなことは想像出来るかと思います。
ドライバー 45インチ を 235cpm で使っている時
それに相当する 38インチの5番アイアンは
ウッドのシャフト径 先端8.4ミリ アイアンのシャフト径 先端9.3ミリ
を考慮に入れたとしても 250cpm 前後 です。
シャフトの性格や機種にもよりますが、この位の硬さでは
だいたい 半インチは 4~8cpm程度の差 です。
45インチ 235cpm のドライバーに関しては
38インチ 250cpm が大体の基準で
アイアンが260cpm では S 270cpmでは X
というコトになります。
ドライバーの 硬さの違う二機種を交互に打つと発生することが
やはり ドライバーとアイアンの関係にも発生します。
現状で ドライバーはユーザーに飛ばさせるために 柔らかくなりましたが
アイアンは逆に、単価を抑えるコトが主と思えますが 硬くなっています。
軽量スチールでは柔らかくしても 強度の問題から 下げられる数値は限られています。
R表記のモノを選んでも 5番アイアンで 280cpm位は普通に来ます。
ドライバー R-235cpm を基準にすると XXXに相当する硬さ です。
まあ ここまで硬くなってしまえば もうみんな同じとも言えますけれど
この違い、この硬さの違いを コースでは交互交互
一球ごとに打っているのですから 上手く行かない可能性は…想像通りです。
ドライバーは上手く行っていないのは
アイアンやウエッヂのせい というのはとても少なくない可能性 なのです。
2020年12月13日日曜日
2020年12月12日土曜日
初めてのゴルフスイング ボタンの掛け違い
☞ハミングバードスポルテ本店
http://blog.livedoor.jp/hbs/
これもよくあるケースで
始めて間もない人だけでなく
ベテランゴルファーでも そう思い込んでいる、
間違ったまま 修正しているケース は多々あります。
◌ダフリ ~厚く当たってしまう
◌トップ ~薄く当たってしまう は
ヘッドの 上下、縦方向の 一番のふくらみ~最下点 が
ボールを拾う 正誤表
ダフリ 👉ボールより低くなってしまう
トップ 👉ボールより高くなってしまう
と思い込んでいるフシがあります。
そう言うケースがない とは言いませんが、
とても少なく 非常に稀なケースです。
厳密に言えば ボールは球体で、
フェースは線ではなく面ですので
厚く当たる イコール ダフリ
薄く当たる イコール トップ にはなりません。
厚く当たる は 厚く当たる ですし
薄く当たる は 薄く当たる です。
それがミスになるのは
最下点が上下しているのではなく
最下点が 右にズレている のです。
ボールを拾う
ダフリもトップも 同じ状態
✋最下点が上下にではなく、右にズレているコト によって 発生します。
それが理解されていないと
その修正、ミスの回避 は 更に間違いを重ねるコトになります。
どちらのミスも 正解~修正意識としては
インパクトのグリップの位置を 「もっと㊧に」 持って来たい…のです。
ところが 最下点が 低すぎる~高すぎる 意識 は
グリップの左右の位置は変わらず 高さを変える という
「インパクトではグリップの位置が止まる」 という
更なる間違い、重大な間違いを植え付けます。
それが 手でクラブを振る につながっていくのです。
ドライバー比較
振動数130cpmを! とは言えませんが、
一般的なアマチュアゴルファーには235cpmは相当キツイんですけどね。
この硬さだと 基本しならないですから、しならせたくなるでしょうねぇ~。
2020年12月11日金曜日
【テークアウェイ】からだの正面の向きをかえるか VS からだをひねるか
「からだの正面ってどの箇所ですか❓」
『ボールを体の正面でとらえる』 がキーワード
になって 多くのゴルファーはからだの回転を
構成~構築、イメージしています。
一番多く、
年齢によってはからだを壊してしまう典型的な例はコレ
①回すのは肩だけ/腰はいつもボールを見てる…つもり
ひねるのは胴体(からだはゴムか、雑巾か…)
肩だけを回し 腰/骨盤はいつもボールを見てる
(ありえません) …マシーンじゃないんですから 無理無理無理
テークアウェイ で 腰は正面に残し、
肩・胸・腕(含むクラブ)だけを 右に向ける
「確実にボールを当てるには
腰は常時、ボールを向いている方が良い」
という おまじない …実は呪い
(おまじないだけで試験に合格出来たら世話ないです…)
腰/骨盤をボールに向け、ダウンスイングを始めます。
腰は動かしていないつもり でも
スイングは 腕やクラブの元々の重さ、長さ、運動 が加われば
積算で重くなり 300g余のクラブはすぐに
何キロ のモノになり、それには遠心力が加わります。
ダウンスイングで やや下方外方向に 遠心力も含め
不可抗力がかかりますので、定点にあるボールを打つのには
それを相殺する動き(からだを開く、引く)が必要になりますし、
元々、腰/骨盤は固定、肩胸腕だけ回すなんて "不可能" です。
故に テークアウェイ初期(始めの30㎝) においても
勢いをつけて上げたくなるのは 仕方ないでしょうね…。
…だって 本来「痛み」のある動作ですので、勢い付けないと
始められないですよー ええええ~い! って。
からだはだだ開き、開き=左サイドの上がり・右サイドの下がり
になる訳ですから そりゃ こすり(ロフトの開いた)スライス
から始めるのは もう定番、お約束。
その右向き、左向き で
胸肩腕の回転に 腰/骨盤は回さず ずっとボールに向けたまま、
実質、不可能な、危険な動作 の その腰/骨盤 の固定度
と その開いたロフトとフェースの閉じ具合 が
上達の証し って なんの我慢比べ ですか?
まあ 確かに、フェースを閉じるには
左サイド、左グリップが止まらないと
ヘッドがグリップを追い越しませんから そうなんですが…。
②からだは一体、胸も肩も腰も一つの胴体
その『正面自体の向きを変える』
ひねる ひねらないの境目は股関節
速く動けるか、強く打てるか は さておいて
右向きは本当に右向き
左向きは本当に左向き
アドレス時はボールと正対していますが
トップ時では ボールは左腰の横 にあり
フィニッシュ時では ボール(もうそこにありませんが)右腰の横
にあるという感覚です。
…腰痛もち、腰が怖い…ぎっくり腰気味の人がやるべき です。
こう動くと インパクトは自然に ボールと正対した時、トコロ
になると思いませんか?
コレが「ボールを体の正面でとらえろ」の真意です。
2020年12月10日木曜日
体の伸び上がり は 体の開きの亜種
「ヘッドの返し」
「フェースターン」
「開いて入れて、閉じて出す」
「ヘッドがグリップを追い抜く」
「シャフトの走り」
まあ ホント いろいろな該当用語がある訳ですが、
フェースターンを採用される方、
それを覚えている過程で
一つの 問題;壁 にぶつかります。
フェースターンは 少々嫌味な言い方ですが、
物理法則を無視し、重さを力でねじ伏せる方法です。
飛ばそうと思い、
速く振ろうとすれば振るほど
その対象物である クラブは重く、よりロフトも開き
より激しい 速い 急激なフェースターンが必要 になります。
フェースターンはその言葉の通り、
開いたフェース、開いたロフト を
インパクト直前に急激に「閉じる」「回転させる」動きです。
つまり ㊧グリップの方がボールに近く、㊨グリップの方がボールに遠い
この状態を 逆転、
㊨グリップの方がボールに近い状態を作り出さなくてはなりません。
自分では「フェースの閉じ」の為にしている動きは
同時に 肩…からだを開かせます。
右サイド 右肩がボールに近づき
左サイド 左肩がボールから離れる
その動き をしている訳です。
ですので そのウサギと亀の追いかけっこに苦しみます。
フェースターンをしようとすればするほど
体が開き、フェースターンが完遂されません。
とは言うモノの、右手の方がボールに近づかないと
フェースは開いたまま、ロフトは開いたまま です。
→本来…からだの向きで解決する んですがね…
『左の壁‼』
その意識が出てくると フェースターン打法
手打ちもかなり深まってきている と言う証。
多くの人は ここで左サイドがボールから離れるのを
横方向ではなく 上方向に逃がし
ピョコンと伸び上がる動きをするようになります。
見た目には気に入らなくとも
この動きは フェースターンを完遂するための
事後処理なので 元を絶たない限り、無くなることはありません。
逆に 伸び上がらないと フェースターンが完遂しないか
空間が狭くて ダふってしまうでしょう。
✋今、流行りの地面反力打法も 結局はコレです。
横方向に左サイドが離れるか
縦方向に左肩を抜くか
いずれにしても フェースターンと体の開き
は 一つの、一体の動作 なのです。
体の痛みや故障を考えるのなら
横方向に左サイドを離してしまう、
からだを開いてしまう方が、幾分良いかと思います。
2020年12月9日水曜日
主に…シャフトの硬さ によってスイングは造られます
クラブを新調、セッティングするとします。
あくまでも、仮の設定、仮の人物ですが、
◌市販のクラブに長年慣れてきた人
年齢 60歳位 の男性 としましょう。
仮に ドライバーを45インチ、
元々の弾道質、にもよりますが、ロフト10.5~11.5度で
段々感じてきた体力不足、飛距離不足から
ヘッド重量をちょっと重め 195g → 210g
自分にとって キツク無い、程よい硬さ 振動数200cpm
をセットしたとします。
市販のクラブに慣れてきた と言う条件と年齢/体力を考えると
あまり慣れに時間を要さなくても良いスペック です。
003この状態で 表記上 の R.SR. 相当の
アイアンをセット、購入すると
#5アイアンを 軽量スチールの平均値 で
振動数280cpm あたりが自動的にやって来ます。
スイング破壊兵器の N×9×0 のSR で280~290cpm です
セットと言う意味で
45inのドライバーが振動数200cpm であれば
それとマッチする、セットになる硬さは #5の長さで220~230cpm
230cpmではちょっと硬すぎ…かも、と言ったところです。
それと比べると 230でも硬いのに、それよりも更に50cpm
フレックス(硬さ)言うと
❺フレックス分も硬いシャフトのアイアンを手にしたとします。
ステップ①
だいたいのケース、一般的なアマチュア であれば
ショットの練習、スイングの練習などは アイアンで行います。
練習の球数は 7;3以上の関係でアイアンでしょう。
この場合は 260cpm(5番アイアン)…
本来、自分にとって ちょうど良い硬さ…よりも ❺フレックス
硬いシャフトで練習する訳です。
それで掴んだタイミング、硬いシャフトで打つ方法で
それよりも❺フレックス柔らかいドライバーを使えば、
まあ だいたい スライス、ダフリ
・・・正しくクラブを扱っていれば どフック・・・
年齢や振り方によっては ボールが上がらないケースも出てきます。
長くて、ヘッドも大きいドライバーの方が
❺フレックスも柔らかければ 上手く行く方が稀です。
コースへ行けば、
無理して振り回すような振り方が
❺フレックス硬い アイアンによって覚えこまされていますから、
より トップが浅く(右向きが浅く)なり ドライバーが上手く行きません。
ドライバーのスライスが強くなれば
よりヘッドを返すような振り方をせざるを得ませんから
上手く行けば良いですが、失敗すると より激しいミスになります。
👉練習場でドライバーを練習する は
立て続けに ドライバーを打つコト ですから
コースでドライバーを使う環境とは大きく異なります。
ステップ②
ドライバーが上手く行かない(特にスライスする)
に加え、他のクラブと比べると ドライバーは単品買い、衝動買い
し易いクラブですので、ドライバーを買い替え たいのですが、
どのメーカーも ドライバーは飛ばないと売れないので
どれもこれも
軽量スチールシャフト装着のアイアンに比べるとかなり柔らかめ です。
20年前に比べると かなりシャフトの硬さの数値は落ちていますから
SRを買っても、振動数は240cpm行かないケースも少なくない。
リシャフトのスポーツタイプのS-フレックスにして
やっと250cpm超えるか どうか です。
フェースターンが主流の現在のゴルフ界では
フェースターンのミスは 基本、スライスかひっかけ
引っかけはロフト角度はあまり関係ない とも言えますから
スライス抑制のため、ややきついロフトを選ぶコト になる訳です。
そこそこの年齢で
本来、本当は 200cpmの 10~11度を使うのが
楽して 遠くに飛ばす 理想的なスペック…だった筈なのに
結果として それよりも ⑤フレックスも硬い、9度を使う
多くの人が行き着く ゴルフクラブのパターン です。
この場合も アイアンの硬さ設定を
そのドライバー 200cpmの硬さのモノを 上手く使える
似たような硬さ、タイミングのモノ であれば
そこで定着し、より楽に振っていくことも覚えますから
また 未来に クラブにより助けて貰いたい(買い替え)場面が来て
クラブを換装するとしても 大丈夫ですが、
自ら、自分の年齢や体力と離れたクラブを手にして
それに慣れてしまう イコール クラブの本来のスペックを使わない
スイングを覚えてしまうと 助けて貰いたい状況になっても
助けて貰う術を身に付けていない と言うパターンに陥ってしまいます。
2020年12月8日火曜日
ゴルフクラブの構造の秘密
ゴルフクラブが他のスポーツ用品
特に球などを打撃する道具として
大きく異なる点は
握っている棒と打点に 「ズレ」 があることです。
455T-2
テニスやバドミントンのラケットや野球のバットなどは
握っている棒の延長線上でボールを打ちますが、
静止時(動かしていない時) ゴルフのクラブは
握っている棒の延長線上で打ってしまうと
俗に言う「シャンク」になってしまい
どこに飛ぶか、どの位飛ぶか 調整が不可能です。
軽いヘッド~硬いシャフトの組み合わせ だと
スイングして クラブを動かしても
その「ズレ」は解消されず
ゴルフ用語で言うところの 重心距離分
(ヘッドの重量の中心点とシャフトとの距離)
長さの単位で言うと ❸~❹センチ
握っている棒から ズレたところで打たなくてはなりません。
ボールの大きさは 4センチ5ミリですので
握っている棒で 空振り寸前
ボールの内側の皮をこする程度のズレ分
外れたところを打たなくてはならないのです。
そして これは クラブの機種や種類、番手などによって
異なってきます。
他のスポーツで こういう使い方はされない?のではないでしょうか
✋勿論、どうクラブを振るか/扱うか にもよりますが
ある程度の柔らかさ
ある程度のヘッドの重量のある ゴルフクラブの場合、
物理的な約束事
「遠心力が掛かった時に 重量が同一線上に並ぶ」 から
握っている棒の延長線上に
ヘッドの重心(ヘッドの重量の中心点)
主に ボールの当たる場所が ほぼ自動的に入ります。
速度にもよりますが、
動かしていない時、静かに動かしている時は
その打撃点に近い、重心点 は
重さとして フェースの状態やクラブの位置など を
感覚として 打ち手に伝えます。
柔らかさやヘッドの重さにもよりますが、
ある速度を超えると そのズレは消え
より効率よい 打撃が行える状態になる
二重構造を 本来、ゴルフクラブは持っている のです。
IMG_0772
感覚として 握っている棒で直にボールを打つのと
ものすごく微妙な距離 ズレて打つのでは
覚えやすさに大きな違いがあると思うのですが
どうでしょうか?
残念ですが、元々のそのズレの構造
重心距離の構造、ゴルフクラブの L型構造 は
絶対的な安全性と番手によって距離を打ち分ける という目的から
外すことは出来ないのです。
グリップとシャフトとヘッド という主要パーツの少ない
ゴルフクラブの シンプルではない打撃構造は
必要分しなる~動くシャフトと
必要分なヘッドの重さによって
よりシンプルな構造に変えるコトが可能なのです。
そして それは100年という単位の昔からの知恵なのです。
2020年12月7日月曜日
アイアン用軽量スチールシャフトの罪
デフレの落とし子みたいな形で
アイアンの軽量スチールシャフト化が
定着してしまいました。
今や グラファイト(カーボン)シャフトのアイアンは
昔のフェンダーミラー(車の)時代の
ドアミラーのオプションのような存在かも知れません。
………年齢がばれますねー(*_*;;
正直 軽量スチールシャフトには
単価が安く済む…を倍返しで上回るような罪
しか 見当たりません。
ゴルフ用品界の貧すれば鈍する の典型的な商品です。
yjimage
スイングは覚えにくい…
飛ばしにくい…
故障を発生させやすい…
バンカー、アプローチを苦手にさせやすい…
ボールを上げにくい…
脳筋ゴルファーしか生み出さない軽量スチールの罪は
ゴルフ人口減少を加速させることになり
結局、ゴルフメーカーの首を自ら締めています。
多様性…多様性と叫ばれる昨今なのに
チカラや運動神経、運動性能を重視する用品ばかり
横行するのは……なんがかなぁ と思います。
487360_167526473397978_1043654355_n
一方、グラファイトシャフトにはスチールシャフト
特に軽量スチールシャフトでは実現出来ない
打ち手にとってのメリットがあります
①スイングを覚えやすい
これは飛ばせると共通項なのですが、
スチールシャフト、特に軽量スチールシャフトは
シャフトの質量をダイエットするには
手元を軽くする以外の主な方法がありません。
細くなる先端を軽くするのは壊れてしまうから
プロダクトライアビリティの厳しい昨今では不可能です。
元来 スチールシャフトは先端重 ですが
軽量になって さらに割合が増すので
重いヘッド、重めのヘッドが装着できません。
シャフトの硬さも相まって
ヘッドが感じにくいアイアン。
スイングの練習やスイングを覚えるのに
ドライバーやフェアウェイウッドを使うことは稀です。
そのヘッドの感じにくいアイアンで
スイングを覚えるのですから
目安になるのは『スイングの形』ばかり……。
ゴルフの用語でよく使われる『ノー感じ』
その言葉そのものの 軽量スチールアイアンは
ショットの、スイングの感覚をオフにさせる機能満載です。
②飛ばせる
①と共通項ですが、ヘッドの質量が20g以上異なります。
20gというと ヘッドスピードで言うと
👉2~3㎳アップの破壊力に相当します。
この差はものすごく大きく、ミスにも寛容になりますし、
チカラの無い人にとって ボールを浮かせる
弾道を高くする底力として非常に大きなモノです。
『ボールのスピン』を抑えるコトばかりに流れたゴルフ界
ところが、ゴルファーには少なくない割合で
『スピン不足』に苦しむ層がいらっしゃいます。
スピン不足層にとって 軽量スチールアイアンしか選択が無いのは
まるで何かの罰ゲームのような状態です。
③アプローチ、特にバンカーに効く
やはりヘッド重量の差!によるものですが、
ヘッドの重いモノ の方がクラブそのものやヘッドを
下方向に導くチカラは大きくなります。
地面にあるボールが拾いやすくなります。
ヘッドの位置や振り感なども強くなりますので
距離感も覚えやすいです。
ヘッドの運動慣性も大きくなりますから
地面への接触、バンカーなどではその差は絶大で
軽量スチールシャフト普及に伴い、
アプローチの苦手な、バンカーの苦手なゴルファーが
パンデミック(感染爆発)状態です。
正直、バンカーに関しては
100時間のバンカー練習よりも 30g
1000時間のバンカー練習よりも 80g
ヘッドが重い方が効果があります。
ショットもそうですが、特にスピードで解決し難いアプローチ
ボール以外にも重い物をどかさなければいけないバンカーショット
の悩みは ヘッドの重さで解決するのが一番です。
④ウッドとのつながりが良い
軽量スチールシャフトの場合、
安全に使える最低限の硬さがありますから
柔らかくするのには限界があります。
メーカーもドライバーは「シャフトが柔らかく」ないと
飛ばないのは知っており、
ドライバーの平均的なシャフトの硬さはかなり落ちています。
20年前であれば 45インチ換算で 260cpm の硬さが
今は 230~240cpm は当たりまえ。
それに引き換え、アイアンはどんどん硬くなる一方で
Sシャフトを選べば 5番アイアンで 320cpm
SRで300cpm Rで280cpm
ドライバーとの硬さの差は開くばかりです。
ドライバーが230cpmなら アイアンは250cpm
ドライバーが280cpmなら アイアンが300cpm越え
ドライバー換算で行くと スチールシャフトのSR以上の硬さは
すべて ダブルX トリプルXに相当します。
そりゃ 上手くいかない、飛ばない、痛いのは当たり前でしょう
そして 硬さの差 だけでなく、
前述のヘッドの重さの差
は『クラブの振り感』に大きく影響します。
✋シャフトも柔らかく ヘッドも20g分重い
ウッド系はクラブも長く、ヘッドも大きい です。
シャフトが硬く、ヘッドの20g分軽い
アイアン系はクラブも短く、ヘッドも小さい です。
これをコースでは交互交互に打つのです。
上手くいき難いでしょう。
✋ドライバーの苦手はこれが主原因だったりします✋
⑤シャフトの硬さにレパートリー豊富です。
弊社のように アイアンであれば振動数130cpm から
最高350cpm位まで 好みや体力に応じて
超幅広いレパートリーを生むことが出来ます。
⑥シャフトの性格にもレパートリーを生めます。
キックポイントだけでなく、
シャフトの性格に多大な影響を及ぼすシャフトの形状、
テーパーの付け方など グラファイトシャフトは
無限な特性を生み出すことが可能です。
2020年12月6日日曜日
シャフトの使い方… ギャグにしては性質が悪い
http://hbs.livedoor.blog/
シャフトの使い方・・・
って話になる訳ですが、
通常、お店で売っているようなシャフトは
よほどの マッチョな人でない限り
その性能を発揮させることは不可能です。
硬すぎます。
まるまる 硬すぎ です
日本の男性の平均ゴルファーの年齢は
約64歳
おそらく ヘッドスピードの実測は
40ms行くか 行かないか
って トコロだと思います。
その 平均値の方で
シャフトの性能が使用可能な 硬さ は
45インチ で 振動数 180~190cpm以下
ってトコロだと思います。
その硬さ、
ドライバーだけでなく セットの流れ
セット全体も それに応じた硬さ のシャフト を使っていれば
放っておいても スイングにあまり悩まず
からだの故障を恐れるコト なく 楽しくゴルフが出来ると思います。
不可能ではありますが、そのシャフトの硬さ
45インチ で 振動数 180~190cpm以下
が 本当に使われていたら
レッスンプロの大半 は失業することになる かな とも思います。
運動不足解消やストレス発散のための
打ちっ放し・・・練習場は必要かも知れませんが
スイングの練習をする為の 練習場は要らなくなるかな と思います。
しかし 現実は 45インチ 240cpm 位・・・
理想値の 50cpm以上 5フレックス分も硬いシャフト です。
理想値のモノをR とすると R.SR.S.SX.X...
Xのシャフトを無理やり 使っている というコトになります。
それを 軽いヘッド で打っているんですから
自分が頑張って ヘッドを振り回さなきゃ そりゃ 飛びませんよね・・・。
放っておいても たわむシャフトであれば
逆に たわませないようにボールを打つようになり易い と思いません?
たわませなければ 自然なヘッドの遅れで
ロフトは立ち、ボールを上から打てることも覚えやすい・・・
しならないシャフトをしならせる?
言葉は悪いかも知れませんが、
ゴルフクラブの形状、
そして そこにある角度 と言う存在を考えたら
頭 大丈夫? って聞きたくなります。
そもそも ですよ
ゴルフクラブは L型の形状のモノで ボールを打つんです。
そんなの 回転させたら
おんなじ球 打てないじゃないですか?
飛ばすことは大切です。
男性? 男の子にとっては ゴルフの命題 と言っても良い位。
でも その形状のモノ(L型の形状)を
回転させて たまに出る ショット が 狙うべき距離ですか?
スコアがすべて、 とは決して言いませんが、
ゴルフの「ゲーム性」を考えたら
安定して 計算の立つ、可能性として高い方法を模索 するのが
目指すべき上達目標 じゃあ ないんでしょうか?
ヘッドを回転させて たまたま 偶然出る 飛ぶショット
その偶然の確率を上げるコトを目指すのか、
確率として 一番同じ球が出易い方法の
その距離を伸ばす練習をするべきなのか、
ゴルフクラブの形状特性と角度のコトを考えれば
正直、選択の余地は無いと思うんですがね…。
しならない硬いシャフトを無理やりしならせて
それをしなり戻す、言い換えれば 元に戻して打つ
って ホント 大丈夫? って思うんですね。
だって・・・
練習して、努力して も 得られる結果は
『元に戻す』 なんですよ。
放っておいても しなるシャフト を
逆にしならせないように使う方が 安定すると思いません?
それの距離を伸ばすコト を考えた方が
安定と距離 双方得られる可能性が
少ない労力なり、少ない努力で得られる …かも
って発想は湧いてこないんですかね~。
硬くて使えないシャフトを無理やりしならせて
元々のシャフトと全然違う使い方 を論じても・・・
なんだかなぁ と感じます。
シャフトとヘッド、ゴルフクラブの形状から考えても
ボールとスイングの関係から考えても
ショットは 人間の動作 と クラブの多少の助け で
グリップを移動させることによって生まれます。
シャフトも ヘッドの形状が作り出す 重さ感 などで
グリップの移動の促進、移動方向の誘導
というのが 最も大きな仕事 です。
シャフトをしならせて しなり戻して 弾いて打つ
意図的にしならせないと 打てないクラブの行き着く先 には
クラブの移動と人間の動作 に直接的なつながりがなく
人間は単なる発射台、土台 でしかなく
如何に 止まっていられるか が勝負になる。
つまり 人間の動作と何の関係もない
あの スイングマシーン ヒッティングマシーン があるだけ です。
2020年12月5日土曜日
スイング改造 よくあるパターン
クラブの機能を活用する基本は
偏重した クラブそのものの姿勢
偏重した ヘッドそのものの姿勢 を
激しく変化させないコトです。
「それじゃあ 飛ばないじゃん」
って言われるでしょう。
いやいや
スイングの基本は
体の向きを変える…回転するコトで
グリップを、クラブを動かすコト です。
簡単に言えば 回転の速度 です。
クラブヘッドを振る速度 とは意味が違います。
(アプローチ) 比較映像_Moment(3)
その回転・・・体の向きの変更は
基本姿勢である 前傾姿勢 が伴います。
⁂前傾姿勢…骨盤と大腿骨の前に傾いた角度差
ですので スイング軌道は 斜めに傾いている のです。
形式的に言えば グリップの高さは
最大に右を向いた状態
最大に左を向いた状態 が一番高く
ボールと正対している状態 が一番低く
向きと高さは共通のモノ とも言えます。
ボールを上から打て
ボールをつぶせ と言いますが、
(無理に意識する必要はありませんが…)
それは 右向きから正面向き
の時間にボールに入ってくるからであって
『上から打つために 下に振る』コトでも
『上から打つために ヘッドを下げる』コトでもなく、
逆にそれをすれば するほど
からだは上を向いてしまい 最下点は㊨(右打ち)にズレます。
多くの人が試していそう…ですね。
からだの回転
体とクラブの相対関係を維持し
からだの回転で(グリップを移動させ)直にボールを打つ
からだの回転で円を描く のと
からだではなく クラブを振って円を描く のでは
決定的に差が出る部分があります。
片方は 円が一つ
もう一方は 円が二つ以上 たくさんあります。
●からだの回転
●手の振り
●ヘッドの返し などなど
それらの円は相互に干渉しあうので
なにか一つを調整/修正すると
その調整/修正は 別な円に影響を及ぼし
それが円が故に 同じ方向ではなく
左右の変更が 上下に影響を及ぼしたり
その逆になったりします。
最たる例が インサイドアウト アウトサイドイン
などの軌道です。
からだの回転で直にクラブを動かす(相関関係は変えず)は
体の周り方を覚える~変えれば
どちらもすぐに行え、
軌道以外は大きな変化を生みません。
ところが 手で円を描く、クラブを振って円を描く場合、
アウトサイドインをインサイドアウト に変えようとすると
よりロフトを寝かすコトになり その後の修正回復が必要 で
寝かす~閉じる の時間が多くかかるようになる為、
体の開き(左右)だけでなく
それに伴う 左右のからだの上下の向きが付いてきます。
(インパクトタイミングがより遅くなる為、
からだの開き、体の上向きの度合いが激しくなります。)
箱根細工のように ココを押すと アソコが出て
アソコを押すと また別のトコロが飛び出る のようになる訳です。
スイングの見た目 をとやかく言うのは
なんなんですが、ちょっと独特な動き、タイミング の人
は そういう 修正の連続 という事なのです
2020年12月4日金曜日
2020年12月3日木曜日
当り前と思っているコトがショットを、スイングを苦しめる
よくある話だと思いますが、
例えば スイング改造のゴール(目標) が
●体の正面でボールをとらえる、
●伸び上がらないでボールを打つ、
●体を開かないでボールを打つ、
●ディッシュアングルを保つ、
●インサイドアウトに振る、 のいずれかだったとします。
それらは全て 技術的な改善 が要らない
とまでは言えませんが、
少々大袈裟には、技術的な改善がほぼ無くても
ゴールには行き着ける、
逆に「技術的な改善だけ」では絶対に行き着けない
と考えて良いと思います。
⇩⇩⇩ 以下 あるお客様から頂いたメールです
;ご本人の許可を得てメールより抜粋
「スイングが完成したとは到底、言えませんが、
スイング改造に着手し始めた頃と比べると
だいぶ マシになってきたと感じます。
(こすり球克服ドリル_Moment(2)
幾つかの段階を経てくると
実感するのは『スイングの改造』は技術的なものではなく
おっしゃる通り、過去の自分のゴルフ歴の中で
形成された「思い込み」や漠然とした「スイングの概念」
の書き換え、上書きがどこまで進んだか
というコトに尽きると思います。
手打ち から からだの回転(まだまだ完成には程遠いですが)
に近づいてい来ると、まず、感じる(大変強く)のが
「インパクトまでの時間の早さ」
別な言い方の方が分かり易いかも知れませんが、
「インパクトまでの時間の無さ」 です。
ダウンスイングが始まってからインパクトまで
腕をこうしよう、
スイング軌道はココを通そう など
そんな事をする時間がありません。
まったくありません。
そもそも ダウンスイング という期間 がない感じです。
切り返した途端、インパクト‼ に近い感じです。
何かをする時間がありません。
今までは切り返してから
ダウンスイングでこうしよう、
足はこう、
手はこう、
クラブ(ヘッド)はここを通そう
ヘッドの姿勢はこう、
そんな事を考えていましたが、
それが出来る、それをしようとする事自体が
手打ちなんだ と気づかされました。
素振りや練習していない時は
体の使い方は考えたりしますが、
からだの回転で徐々にボールが打てるようになると
インパクトまで、だけでなく、
スイング動作そのものの時間が短いので
いざ ショットとなったら
考える事、考えられる事は フェースの下向き、
フェースをボールに向けるコト(上下関係)だけ
と言っても、言い過ぎではないかと思います。」
★ー☆―★―☆
(店主)スイングはからだの回転を主にして行っているので
ごく当たり前に行えば
からだの回転通り…なら 必ずインサイド から入りますし
トップとインパクトの関係から考えれば
当然、上から ヘッドは入ります。
それが アウトサイド から入ったり
下からしゃくる 煽るように入ったり する
という事は 何らかの理由で
約束の場所(ボール)に 遅刻 しているのです。
その最たる例が(コレも何度も書いていますが)
腕とクラブに長さがあり、
その先端に重さの付いた構造 がゴルフクラブ です。
手であっても、からだの回転であったとしても
自分がグリップを 180度向きを変えても
ヘッドに重さが有る分、シャフトは180度回転しません。
運動分、重さ分 180度よりもかなり少な目
おそらく 90~120度程度 しか角度運動しません。
それが 万物の物理法則 です。
それを 自分が180度回転したら
クラブも180度回転する としてしまうと
90~120度の回転運動と、当然、別な動き になります。
このような 角度運動が途中で変わる場合、
多くの場合は 棒の途中にトルク(別なチカラ)が掛かる訳ですが
棒は必ず支点ズレ を起こします。
グリップの移動~向きの変更/回転に対し
本来は その重さ分(長さや運動も積算で加え)
角度運動は少なくなる場合は
人間の動作の軸 が形成されますが、
途中で 棒(この場合はクラブやシャフト) にトルクがかかり
別な角度運動が発生すると
人間の軸は そのトルクとほぼ反対の方向にズレ
スイングの場合、向きと前傾姿勢があるので 少し立体的にズレます。
軸が右に倒れ、軸自体も右にズレます。
ですので 振り始めた、トップの位置 で
想定していた 最下点 は 右にズレ
しゃくり軌道やあおり軌道 になる訳です。
想定した最下点よりも 先 でインパクトする、
という事は アウトサイドから入る に相当します。
さて これを治すにはどうしたらよいでしょう?
☑右にズレるコトを想定してボールを置く
まあ これもあるでしょう。
☑ヘッド軌道だけをインサイドに変える
別な更に深刻で、複雑な問題にすり替え となります。
☑変えない
無難です。ただし、コースでの実際のショットでは
ダフリ、トップの頻度は高いですし、
距離が出にくく、飛ばそうとした時、弾道が高くなり、
上手く当たっても 引っかけの恐怖はつきまといます。
物理法則を無視し
無理やり ゴルフのスイングの定義に当てはめれば
苦労するのは本人以外何物でもなく、
そこには きちんとした対処法は存在し得ません。
当り前 と思っているコトがスイングを苦しめるのです。
2020年12月2日水曜日
右向きの質 によって起こるコト
自分の頭の中に思い描いているイメージ
スイング、スイング動作、軌道などなど と
実際にビデオなど 映像を取って
振り返ってみるのとでは かなりの違いがあります。
思っている通りの動いているケースはとても少ない… ですよね
その多くは 想定されていない重さ、不可抗力がかかり
それを調整、修正、相殺していると予想されます。
打ちたいモノ →ボール
打ちたい箇所 →ヘッド・フェース
打ちたい方向 / 打ちたくない方向
打ちたい高さや弾道 と言う前提条件があるうえで
動作が始まってから それを阻害するような重さがかかれば
当然、それを修正する能力が人間にはあります。
♠ ♠ 特に切り返し以降、ダウンスイング中に
不用意な重さがかかれば ボールに当たりません。
それを修正・調整しない訳にはいきません。
その中でも 長さと運動が加わり
重さの増え方が大きく、
そしてハッキリ確定できない
腕とクラブの重さは スイング動作を決めてしまう、
スイングの全体像を決めてしまう、
と言っても 言い過ぎではありません。
♠重さに支配されないために…
右向きの質
『体をまわす』『体の向きを変える』
と
『カラダをねじる』
の決定的な違いは
体の捻じると本来、前傾姿勢によって
生まれるはずの『フトコロ』の空間が無くなるか、
維持出来るか の違いが大きいでしょう。
その『フトコロ』の空間は
重さとしての腕の長さを消す、消せる
最大のポイント、空間 で
ソコが有るのと無い、とでは大違いだ。
その『フトコロ』を使うことが
インサイドから振る コトで
フトコロの無い、見た目のだけの インサイドは
腕とクラブの重さも非常に重く、
ロフトもフェースも寝るので
さらに重くなります。
クラブが長くなり 重くなれば
遠心力も必要以上にかかりますので
前傾を保つことは難しくなります。
当然、ディッシュアングルも解けます。
力むな と言うのは酷で
その後の仕事が増えるばかりです…。
2020年12月1日火曜日
ゴルフスイング◆ディッシュアングル
ゴルフクラブには ディッシュアングル と言って
腕とシャフトにはなにがしかの角度(120度位)があり
腕とシャフトは一直線になることはありません。
これを維持することがイコール前傾姿勢を維持することでもあり
ゴルフクラブのライ角度を活かすことでもあります。
しかし、これの維持は動作として意識することは出来ませんし
まして、手先で維持するのも不可能に違い所業です。
この維持が安定性を生むことでもあり
方向性を司るところでもありますし、
少々、間接的ではありますが、ボールのつかまり
ロフトの立ち、上から打つ というコトにもつながってきます。
これを出来るだけ維持していくようにする のに
幾つかのヒントを上げていきましょう。
✪まずは・・・
ボールは高いところに有るという認識です。
アドレスの前傾姿勢を解き、直立して立ち
腕が地面と平行になるところまで 上げると
グリップは胸の前、ヘッドは頭の上 の高さになります。
前傾姿勢があるので、錯覚しやすいですが
クラブと両こぶしの関係は
一番下にあるのが左手、その上に右手、そしてヘッドと
ヘッドが一番高いところあるのです。
ですから、前傾をしているので これまた錯覚しやすいですが
股関節から下の脚に対しては
ボールは靴の高さに有りますが
前傾姿勢をしている股関節から上の上半身に
とっては、ボールはあそこ(秀二)~へその
高さに存在しており、前傾姿勢さえ 何かの作用によって
維持されてしまえば、膝よりも高いところに有るボールを
打つ感覚で十分にボールに届くのです。
例えば、練習でやって頂きたいこと ですが
右を向きっ放しの状態で
こぶしをおろし、シャフトを地面と平行
もしくはそれ以上の角度を作ります。
フェース面をちょっとシャットに…
イメージとすれば フェースを地面に
向けておくようなそんな感じで有れば
そこから 十分にシフトし、回転すると
クラブをそれ以上 下に動かさなくとも
地面に有るボールとヘッドは接触します。
ここが クラブ使いの分かれ道 と言えますが、
その状態からスタートし、
✪前傾を解く
✪デイッシュアングルを解く
✪ヘッドをより下に振る
のいずれかを行うと、その動きは同時に
全てを発生させ、別な形でボールとヘッドは接触します。
これが一般的なゴルファーのショット です。
このななめ下に半円を描く腕さばき
というのが、多くの人のゴルフショットの肝
になっています。
これはクラブの重さも感じやすい行為ですし
それによって実感、打ち応え、振り応えもありますから
練習の中で(結果として)良いショットが生まれれば
そこの部分の研鑽を積むようになります。
この腕で作る ダウンスイング後半の半円 というのは
例外なく ✪前傾を解く
✪デイッシュアングルを解く
✪右サイドを下げる
✪その動作と平行(比例)して体が開く
を生み出しますから、
ロフトの増え
ダウンスイングの最下点の右へのズレ
軌道の偏心
に直結しますので、スライス、ダフリ、トップ
から始まることになります。
それを上に振ることやフェースターンすることで補うのですから
間違いを間違いで修正する のです
登録:
投稿 (Atom)