2020年12月8日火曜日

ゴルフクラブの構造の秘密

ゴルフクラブが他のスポーツ用品 特に球などを打撃する道具として 大きく異なる点は 握っている棒と打点に 「ズレ」 があることです。 455T-2 テニスやバドミントンのラケットや野球のバットなどは 握っている棒の延長線上でボールを打ちますが、 静止時(動かしていない時) ゴルフのクラブは 握っている棒の延長線上で打ってしまうと 俗に言う「シャンク」になってしまい どこに飛ぶか、どの位飛ぶか 調整が不可能です。 軽いヘッド~硬いシャフトの組み合わせ だと スイングして クラブを動かしても その「ズレ」は解消されず ゴルフ用語で言うところの 重心距離分 (ヘッドの重量の中心点とシャフトとの距離) 長さの単位で言うと ❸~❹センチ 握っている棒から ズレたところで打たなくてはなりません。
ボールの大きさは 4センチ5ミリですので 握っている棒で 空振り寸前 ボールの内側の皮をこする程度のズレ分 外れたところを打たなくてはならないのです。 そして これは クラブの機種や種類、番手などによって 異なってきます。 他のスポーツで こういう使い方はされない?のではないでしょうか ✋勿論、どうクラブを振るか/扱うか にもよりますが ある程度の柔らかさ ある程度のヘッドの重量のある ゴルフクラブの場合、 物理的な約束事 「遠心力が掛かった時に 重量が同一線上に並ぶ」 から 握っている棒の延長線上に  ヘッドの重心(ヘッドの重量の中心点) 主に ボールの当たる場所が ほぼ自動的に入ります。 速度にもよりますが、 動かしていない時、静かに動かしている時は その打撃点に近い、重心点 は 重さとして フェースの状態やクラブの位置など を 感覚として 打ち手に伝えます。 柔らかさやヘッドの重さにもよりますが、 ある速度を超えると そのズレは消え より効率よい 打撃が行える状態になる 二重構造を 本来、ゴルフクラブは持っている のです。 IMG_0772 感覚として 握っている棒で直にボールを打つのと ものすごく微妙な距離 ズレて打つのでは 覚えやすさに大きな違いがあると思うのですが どうでしょうか? 残念ですが、元々のそのズレの構造 重心距離の構造、ゴルフクラブの L型構造 は 絶対的な安全性と番手によって距離を打ち分ける という目的から 外すことは出来ないのです。 グリップとシャフトとヘッド という主要パーツの少ない ゴルフクラブの シンプルではない打撃構造は 必要分しなる~動くシャフトと 必要分なヘッドの重さによって よりシンプルな構造に変えるコトが可能なのです。 そして それは100年という単位の昔からの知恵なのです。

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