2020年12月7日月曜日

アイアン用軽量スチールシャフトの罪

デフレの落とし子みたいな形で アイアンの軽量スチールシャフト化が 定着してしまいました。 今や グラファイト(カーボン)シャフトのアイアンは 昔のフェンダーミラー(車の)時代の ドアミラーのオプションのような存在かも知れません。 ………年齢がばれますねー(*_*;; 正直 軽量スチールシャフトには 単価が安く済む…を倍返しで上回るような罪 しか 見当たりません。 ゴルフ用品界の貧すれば鈍する の典型的な商品です。 yjimage スイングは覚えにくい… 飛ばしにくい… 故障を発生させやすい… バンカー、アプローチを苦手にさせやすい… ボールを上げにくい… 脳筋ゴルファーしか生み出さない軽量スチールの罪は ゴルフ人口減少を加速させることになり 結局、ゴルフメーカーの首を自ら締めています。 多様性…多様性と叫ばれる昨今なのに チカラや運動神経、運動性能を重視する用品ばかり 横行するのは……なんがかなぁ と思います。 487360_167526473397978_1043654355_n 一方、グラファイトシャフトにはスチールシャフト 特に軽量スチールシャフトでは実現出来ない 打ち手にとってのメリットがあります ①スイングを覚えやすい これは飛ばせると共通項なのですが、 スチールシャフト、特に軽量スチールシャフトは シャフトの質量をダイエットするには 手元を軽くする以外の主な方法がありません。 細くなる先端を軽くするのは壊れてしまうから プロダクトライアビリティの厳しい昨今では不可能です。 元来 スチールシャフトは先端重 ですが 軽量になって  さらに割合が増すので 重いヘッド、重めのヘッドが装着できません。 シャフトの硬さも相まって ヘッドが感じにくいアイアン。 スイングの練習やスイングを覚えるのに ドライバーやフェアウェイウッドを使うことは稀です。 そのヘッドの感じにくいアイアンで スイングを覚えるのですから 目安になるのは『スイングの形』ばかり……。 ゴルフの用語でよく使われる『ノー感じ』 その言葉そのものの 軽量スチールアイアンは ショットの、スイングの感覚をオフにさせる機能満載です。
②飛ばせる  ①と共通項ですが、ヘッドの質量が20g以上異なります。 20gというと ヘッドスピードで言うと  👉2~3㎳アップの破壊力に相当します。 この差はものすごく大きく、ミスにも寛容になりますし、 チカラの無い人にとって ボールを浮かせる 弾道を高くする底力として非常に大きなモノです。 『ボールのスピン』を抑えるコトばかりに流れたゴルフ界 ところが、ゴルファーには少なくない割合で 『スピン不足』に苦しむ層がいらっしゃいます。 スピン不足層にとって 軽量スチールアイアンしか選択が無いのは まるで何かの罰ゲームのような状態です。   ③アプローチ、特にバンカーに効く やはりヘッド重量の差!によるものですが、 ヘッドの重いモノ の方がクラブそのものやヘッドを 下方向に導くチカラは大きくなります。 地面にあるボールが拾いやすくなります。 ヘッドの位置や振り感なども強くなりますので 距離感も覚えやすいです。 ヘッドの運動慣性も大きくなりますから 地面への接触、バンカーなどではその差は絶大で 軽量スチールシャフト普及に伴い、 アプローチの苦手な、バンカーの苦手なゴルファーが パンデミック(感染爆発)状態です。 正直、バンカーに関しては 100時間のバンカー練習よりも  30g 1000時間のバンカー練習よりも  80g ヘッドが重い方が効果があります。 ショットもそうですが、特にスピードで解決し難いアプローチ ボール以外にも重い物をどかさなければいけないバンカーショット の悩みは ヘッドの重さで解決するのが一番です。 ④ウッドとのつながりが良い 軽量スチールシャフトの場合、 安全に使える最低限の硬さがありますから 柔らかくするのには限界があります。 メーカーもドライバーは「シャフトが柔らかく」ないと 飛ばないのは知っており、 ドライバーの平均的なシャフトの硬さはかなり落ちています。 20年前であれば 45インチ換算で 260cpm の硬さが 今は 230~240cpm は当たりまえ。 それに引き換え、アイアンはどんどん硬くなる一方で Sシャフトを選べば 5番アイアンで 320cpm SRで300cpm  Rで280cpm ドライバーとの硬さの差は開くばかりです。 ドライバーが230cpmなら アイアンは250cpm ドライバーが280cpmなら アイアンが300cpm越え ドライバー換算で行くと スチールシャフトのSR以上の硬さは すべて ダブルX トリプルXに相当します。 そりゃ 上手くいかない、飛ばない、痛いのは当たり前でしょう    そして 硬さの差 だけでなく、 前述のヘッドの重さの差  は『クラブの振り感』に大きく影響します。 ✋シャフトも柔らかく ヘッドも20g分重い  ウッド系はクラブも長く、ヘッドも大きい です。 シャフトが硬く、ヘッドの20g分軽い  アイアン系はクラブも短く、ヘッドも小さい です。 これをコースでは交互交互に打つのです。 上手くいき難いでしょう。 ✋ドライバーの苦手はこれが主原因だったりします✋ ⑤シャフトの硬さにレパートリー豊富です。 弊社のように アイアンであれば振動数130cpm から 最高350cpm位まで 好みや体力に応じて 超幅広いレパートリーを生むことが出来ます。 ⑥シャフトの性格にもレパートリーを生めます。 キックポイントだけでなく、 シャフトの性格に多大な影響を及ぼすシャフトの形状、 テーパーの付け方など グラファイトシャフトは 無限な特性を生み出すことが可能です。

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