2017年9月29日金曜日

ゴルフグリップ

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そうですね…、数えたことはありませんが
おそらく 数十万本のグリップを交換、装着した
と思います。

そんな数をやっていると
グリップの痛みとシャフトの硬さには相関関係
あることに気付いてきます。

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左手の親指の部分の痛みは
ハッキリと硬いシャフトを使っている というか
使う人にとって「オーバースペック」な硬さを使っている
証なのだと思います。

ハミングバードでは 20数年の歳月で
ドライバーシャフトの硬さ~振動数では
240cpm 位から始まり
220 ➟ 200 ➟ 180 ➟ 160
4年サイクル位でこの位落ちてきています。
それに伴い グリップの痛み
数年使っても 痛みのあまり見られない状態に
どんどんとなってきており
それは確信になってきました。

スイングに至っては
シャフトの硬さが落ちてくると
ハッキリと アマチュアゴルファーの悩みの一つ
「オーバースイング」は減少、消滅していきます。
先日も書きましたが、
某女子プロのあのスイングは
幼少の頃に お父さんの使わなくなったクラブ
(使わなくなった…という時点でキツイのですが)
それを身長に合わせて 切られた
めちゃ堅い、めちゃヘッドの軽い クラブによって
作り出されたスイングです。

左手の親指の部分が痛む ということは
そこに特別な「摩擦」があるという事で
スイング中にそこが動いている、もしくは握り直し
があるということですから
硬いシャフトを しならせて しなりもどす
シャフトをしならせる ということは
グリップ部とヘッド部の移動量が大きく異なる
という意味ですから
先端に重さの付いたヘッド部をグリップ部よりも多く動かせば
それだけ強く握っていないと
クラブは放り出てしまいます。

不思議なのはグリップ(シャフト)には
テーパーが付いており、お尻…後端に向けて
緩やかに太くなっています。
シンプルに遠心力に逆らう のであれば
エンド部分が痛みそうなものですが、
左手の親指付近が支点になるような
何か特殊な摩擦が必要になる ということです。
エンド部に比べると細くなっていますから
接触面積が足らず、より強くチカラが必要
ということでもあります。

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ところが、距離が変わる訳でもなく
場合によっては伸びるケースも少なくないのに
シャフトが柔らかくなってくると
と、同時にヘッドも重たくなってきているのに
グリップの痛みはかなりはっきりと軽減されます。

細いグリップを好む理由 と
硬いシャフトを好む理由・・・・
なんだか 私にはよく分からないですが、
グリップを見る限り
硬いシャフトはより握力が必要で
より複雑な行程が必要になる と断言できます

 
 

ハミングバードと『柔らかいシャフト』

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20数年前の話になりますね
その頃は ゴルフクラブで言うと
キャロウェイのビックバーサやセイコーのSヤード
なんて お化け商品の有った時代です。

ハミングバードはオーダーメイド、カスタムメイドの
ゴルフクラブのお店ですが、
開店当初はオーダーメイドのお店のお約束
グリップ交換が主たる仕事で、
ゴルフ場やゴルフ練習場を回って
グリップ交換のクラブを集めては
 グリップを入れていました。

時間とともに リシャフト… シャフト交換
の仕事も入ってくるようになるわけですが、
そこで 始めに大きな疑問を抱くようになります。

 
スナップショット 1 (2016-12-24 3-12)

その当時のハミングバード基準では

👹 硬いシャフトは 45インチで振動数 250cpm以上

 ちなみに今の基準だと 硬いシャフトはドライバーでは190cpm位でしょうか
位だったと思います。

リシャフトをお願いされて →交換する。
練習場にも頻繁に顔を出していましたから、
調子を伺うと 「いいねー よくなったよー。」と
ま お世辞交じりでも言ってくれる。
しかし、その手のリシャフトをしたお客様の多くは
数か月、半年もしないうちに 新しいクラブに替わっている…。

なんか それが腑に落ちない のです。

壊れてもいない ドライバーのシャフトを
数万円かけて 選び、装着しなおしたもの
その寿命がほんの数か月。。。。

これはいったいどんな意味があるんだろうか…。

そのリシャフトした シャフトの特性 と
次のクラブや、次のシャフト機種 への
つながりや発展がまるで見えてきません。

なんとなく、なんとなく ですが
着せ替え人形のように 単にファッション的な感覚で
シャフトを入れ変えたり、クラブを買い替えたり
しているような気がしました。


そんな時、あるシャフトに出会いました。

そのシャフト その機種は
シャフトの振動数を 硬さ毎にかなりきっちり分けていて
5cpm毎に11種類もの硬さ、フレックスが用意されていました。


今でこそ シャフトの目の見える部分に
硬さ表示がされていますが、(2005年位からだと思います)
当時はシャフトの見える部分には
硬さ表示はなく、硬さはグリップの中の隠れた部分に
あったのです。


そこで その11種類の硬さを
全く同じヘッド(重量も含め)、全く同じ長さ
同じグリップで仕上げ、2か月位に渡り
延べで100人近い人に打って貰ったのです。

 45インチ 200gの11度のロフトのヘッド 
    スイングウエイトは D-3位だったと思います。


練習場での大々的な試打会もしました。
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若い人もいれば、年配の方もいます。
シングルハンディ、ゴルフ歴30年を超える人や
始めたばかりの人もいました。
同時にヘッドスピードも計測していましたので、
ヘッドスピードは50を超える人から 30台の人まで
色々いらっしゃいました。
平均的には 40前後という所でしょうか…。


✊驚くことに そのテストをして頂いたお客様の
9割に近い方が その11種類の中で
一番
柔らかいものが 一番打ち易く、距離も出る
いう結果が出たのです。
 特に距離においては ダントツと言えるかも知れません。


一番硬いもので   振動数275cpm
一番柔らかいもので 振動数230cpm


特に 255cpmを超える硬さのモノは
誰一人として これはいい! これなら買う!
とは言いませんでした。




そして 同時に、 その目隠しの硬さ を
どんな順番か、どれが硬く感じ、どれが柔らかく感じたか
ほぼ全員のテスターに評価してもらった結果、
なんと 実際の硬さを全く逆な、反対の
硬いものほど柔らかく感じ、柔らかいものほど硬く感じた

という評価が半数を超えたのです。


とても興味深い二つ結果で
柔らかいものほど 方向性も安定性も距離も優れ、
人間の感じる シャフトの硬さは
 実際のシャフトの硬さ通りではない

 ということでした。

2017年9月28日木曜日

ゴルフクラブ◆『飛ばし』の秘密 後編

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③-2 ロフト効果

あまり語られる事がないのですが、
ドライバーやアイアンの長尺化をして
飛距離アップを狙う 本質の部分は
長さが増え、
ヘッドスピードが上がる という
直接的な事でなく、

長尺化することによって
 より立ったロフトを使える

と言う部分です。

これは確かにその通りです。



ですので 全く同じクラブ・機種で
長尺化する場合、同じロフト角度を選んでは
基本的には効果は薄いのです。

それと同時に
ロフトとシンプルに言わずに、ロフト効果と言うには
訳があって、ロフトとは 
①その製品のロフト角度
②インパクト時のロフト姿勢

とともに
③入射角度や仰射角度のなどのヘッドの軌道
も含まれます。

あおり打ち・アッパースイングなどを薦める
つもりは毛頭ありませんし、
他のクラブへの影響や体への負担 などを考えると
意図的にそれをするのは避けるべき…です。

しかし、クラブの効果において
自然に付随する アッパースイングの要素は
クラブに任せておけばよいのです。

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長尺化 も クラブヘッドの重心深度の深さも
ナチュラルな うすーいアップースイングを生み出し
ロフトを立てる効果を生み出します。
繰り返しますが そこに意図的なアッパーを加えてしまうと
その効果は悪い方に働きますから要注意です。

ただ これは理論上 です。

最近のゴルフクラブの理論~発展は
機械にボールを打たせた時 や
コンピューター上での理論値 を基準にしており
人間が、アマチュアゴルファーがボールを打つ
ということを無視している風潮が高まっています。

私が見る限り
現代のゴルファーのおよそ8割(もっとかな)の人が
あおり打ち、しゃくり打ち、アッパースイングです。
しかも、手でクラブを振るので
俗に言うアウトサイドインのカット打ち
つまり ロフトを開いて 上を向いて
スイングしているので
それらの クラブ理論は逆効果になり易く
長尺化も 重心の深いことによる自然なアッパー も
飛距離増大にはつながりにくいのが現状です。

唯一、効果があるのが ストロングロフト化 位でしょう。


それを逆手に取ると
アマチュアの その煽り打ち、すくい打ち
アッパースイングに加え、ロフトを開くスイングを
修正してあげれば
飛躍的に飛距離は伸びるのです。
伸びる…と言うよりも取り戻す が正しいでしょうね。



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ここで一つ注意しておかなくてはいけないのは
再三 書いていますが、
ロフト効果を上げる ➟ロフトと立てる
と言う意味で アッパーをトライしてはイケマセン。
確かに これは宙に浮いているボールを打つ
ドライバーでは有効な手段ではありますが、
それ以外の地面から打つショットに多大な影響…犠牲が出ます。

双方のボールの位置も大きくズレますから
スイングのタイミングも大きく異なりますし、
違うスイングをしなくてはいけなくなるでしょう。

その上、意図的なすくい打ち~アッパースイングは
ものすごく体を壊しやすいので
たかだかアッパースイングにして
ドライバーの距離が 10ヤード程度伸びる だけなら
絶対に辞めるべきです。
どんなに頑張っても アッパースイングにして
伸びる距離は 20ヤード程度…。
その代償は非常に大きく
 整体やブロック注射、医療費なども含めると
終始決算は 真っ赤っ赤な赤字になります。





🔴ロフトを開いてそれを殺すアッパースイング を
🔴ロフトを閉じて クラブなりのダウンスイング

にしてあげる方が 飛距離も伸びるうえ
安定度もついてきますし、体にも圧倒的にやさしい です。
ヘッド重量もリニアに打撃に使えますし、
その扱いは シャフトなどのクラブの機能が利用できるので
絶賛お薦め中です。



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ですので
飛距離を伸ばすのは
①ヘッドスピードを増やすことでもなく
②スイングアークを大きくすることでもなく

 ➟ロフト姿勢をしっかり立てること
 ➟そのクラブの長さなりの入射角度を取ること

が重要です。

ゴルフクラブ◆飛ばしの秘密 前編

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ゴルフクラブによる『飛び』の秘密を
考えてみましょう。


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①長尺化によるヘッドスピードの増加


長尺化によるヘッドスピードの増加は
飛びの要素になり得ます。
がしかし 長尺化するために、ヘッドを軽量化
してしまったのでは
単に「ヘッドスピードの数値」が上がるだけです

例えば 車で考えてみましょう。
 何か
(例えば怪獣とか^^)
に意図的にぶつかって壊す としましょう。

時速30キロでダンプカーがぶつかるのと
時速60キロで軽自動車がぶつかるの では
 どちらが破壊力が強いでしょう?


セット内を同じ流れにするようにゴルフクラブを製作すると
ヘッド重量を 半インチ 8~10g増減させます。
同じヘッド重量のまま 長尺化すれば
それは確かに『破壊力の増大』につながりますが
ヘッド重量を軽量化しての 長尺化は
扱いにくさの増大もついて回りますので
実際の 飛距離アップ にはつながりません。

独りよがりの数値の上でのヘッドスピードアップ
だけが利点???です。


と同時に騙されがち ですが
44インチを基礎にすると46インチに変更して

 44インチ➟46インチ 5㎝の差です。
で 平均しても速くなるヘッドスピードは 1.5㎳以下です。
1インチ長尺化しても 数値だけをとっても
ヘッドスピードは 1msあがりません。
ヘッド重量などほかの要因が同じとすると
その 1.5㎳ヘッドスピードの「数値」が上がる ことによる
飛距離アップは たった 5ヤード です。
それによって 立った製品ロフトを使える可能性があるので

(ここの部分が 長尺化の最大のポイント、真意です)
10ヤード近く飛距離を伸ばせる可能性…はありますが
5センチ長くなったことによる スイングに対する風の影響
ミスヒットの度合い、安定度 などを加味すると
長尺化での飛距離アップは幻想と言わざるを得ません。
最大(高)飛距離は10ヤード増えるかもしれませんが、
平均飛距離は変わらないか、もしくは落ちる可能性もあります。


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②ヘッド重量の増加

クラブの扱い方(振り方)によって
ハッキリと分かれるところですが
効果は高いです。

クラブヘッドだけで言うと

🔴慣性モーメントの増加 や
🔴重心距離を長くする
 ことは
これに該当します。


ヘッド重量が重くなるとヘッドスピードが下がる…
ヘッド重量が軽くなるとヘッドスピードが上がる…

と思いがちですが
弊社でテストした限り
ヘッド重量以外をすべて同じ条件で

ヘッド重量を ➟20gアップ ➟40gアップ
ヘッド重量を ➟20gダウン ➟40gダウン

しても ヘッドスピードの増減は殆どなく
ヘッド重量を軽くすると
ヘッドスピードの多少のアップは見られますが
それも10球も打つと慣れてしまうのか
元のヘッドスピードに戻ってしまいます。


ヘッド重量を上げる効果は
慣性モーメントが増し
 運動の持続性やヘッド姿勢の継続性が高まり
ミスヒットやラフ・バンカーに強くなります。

ゴルフスイングとは
行き着くところ 重さの使い方 ですから
重いものほど それをどう使うかの試行錯誤
創意工夫が得られますので
デメリットは殆どないのですが、
ショットはヘッドをブンまわすものと妄信する人には
自由が利かず、辛いものとなるでしょうね

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③ロフト(ロフト効果)を立てる


ヘッド重量とともに
飛距離アップの効果が非常に高いです。
おそらく アマチュアが飛距離の問題を解決する
最大の鍵になると思われます。


この40年のゴルフクラブの変遷と飛距離の相関関係は
基本 この『ロフト効果』によるものです。
長尺化によるヘッドスピードではないのです。


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アイアンの場合、
製品として『ストロングロフト』になっているもの
には欠点があります。


今の 7番アイアンは30度強
20年前の5番アイアン
40年前の4番アイアンのロフト です。


それは飛びますよね。

それによって 従来存在しなかった
PS・AW が追加され
セットも 従来は #3~P、SW だったものが
#5~P、A、SW 構成に替わりました。

まあ 番号が変わっただけのロンダリングみたいな感じです。

それを飛ばす為…深く考えると意味不明なのですが
更にロフトをストロング化すると
120ヤード以下 というアマチュアにとって
使う頻度の高い距離帯 に
クラブが少なくなります。
150ヤード以上 というのは
登場する頻度も多くない上に
色々な要素からミスも多い距離帯に
番手が 5本も7本も充実しており
120ヤード以内という
登場する頻度の多い距離帯に
番手が2本しかない なんてことが
発生します。

野球で言うと 外野に5人野手がいて
内野に2人しかいないような構成です。

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ですので そこらへんも踏まえた上で
ロフト構成は考えましょう


           ➟続く

ライ角度が方向に大きな影響を及ぼすのはロフト45度以上

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ライ角度は大切なものなのは確かです。

最近のドライバーは一時流行った(随分昔かも…)
フックフェースのドライバー
  (ドライバーのフェースの角度が左を向いている)
が姿を消し、かなりアップライトなドライバーが
増えてきています。
20年前は 45インチで57度位が普通でしたが、
そのフックフェースのブーム消滅。。。と比例し
いまでは45インチ62度、63度も珍しくなく
なんと ライ角度65度を超えるようなものまで
出てきています。

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でも実は ロフト角度のちいさなもの(立ったモノ)の
ライ角度の実質効果はほとんどなく
ロフト10度だとすると
ライ角度が3~4度変わっても
飛ぶ距離に対し1%程度しか左右の方向に対する
影響はないのです。

200m飛ぶとして4m弱しか影響はないのです。

ロフトの立ったものに対するライ角度の影響力は
見た目、右を向いていない と言う安心感
が一番強いのですが、
過度なアップライトは
自然な時間の中でボールとの間合いが詰まり
前傾姿勢がなくなり易い と言う弊害も含んでいます。

ロフトの立ったもの
そうですね。。。30度位…6~7番アイアン辺りまでは
ライ角度の方向に対する実質的左右の方向に対する
影響はほとんどないと考えてよいと思います。

ところが ロフト40~45度辺りを超えると
ライ角度が1度左を向くと
フェースもそのまま「1度」左を向くことになります。
ウエッヂなど50度超えるものはもっとです。

ロフト45度を基準にすると
ライ角度 1度 の影響は
飛ぶボールの距離に対し 5%以上左右にずれる ことに
なるため、注意が必要です。

ただ ここで非常に注意が必要なのは
確かに それぞれの人の構えに対するライ角度という
静的なライ角度は重要ですが、
インパクト時の動的なライ角度には
シャフトの硬さやヘッドの重さなどが関与するので
それらをちゃんと考慮してライ角度を設定するべきです。

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ウエッヂのライ角度を調整する際は
必ずソールを見て下さい。
ボールが左右どちらかに飛びやすいから
ライ角度をいじろう と思う場合、
例えば 左に飛ぶ⇔フラットにしたい
 ソールの傷がヒールに集中していない
 では
ライ角度をフラットにしても方向には意味をなしません。。。
というか ライ角度以外の要素がボールを左に行かしています。
 
 

ゴルフクラブ◆飛ばせるアイアンの秘密

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ゴルフクラブ、特にアイアンヘッドをやさしくしたり
そのヘッドの特徴を出すのは ソールの形状 で
決まると言われています。

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単純に ソールの幅(奥行き)を大きくした
ワイドソールのモノを作れば
ヘッドそのものを小振りにするのは不格好になり
そのワイドソール相応の面の長さ(重心距離)になります。

ウエッヂもそうですが、
ワイドソールのものほど
アマチュアにとって 利点は多くなります。

重心は低くなり易く
重心は深くなり易く
その形状から重心距離の長め
慣性モーメントも大きくなり
ミスにも寛容になります。

そして あまり巷では取り上げられませんが、
ワイドソールのものほど
そのソールの形状次第ではありますが
ミスに寛容の一つとして「飛距離の安定」
同じ距離を打つのに適しています。

ウエッヂなどもそうですが
リーディングエッジ(フェース面の角)から
★奥に向けて下がっている(低くなる)ものを
 ☞バンスソール
★奥に向けて上がっている(高くなる)ものを
 ☞スクープソール

と呼びます。

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製品のロフト角度が同じであっても
バンスソールの方が飛距離が出やすく
スクープソールの方が飛距離が出にくい特徴を持っています。

このソールの形状を
バンス角度、スクープ角度と呼びますが、
シンプルに考えて
製品のロフトの対し
バンス角度はマイナス、スクープ角度はプラス
と考えて良いでしょう。

例えば 45度のピッチングウエッヂで
バンス角度5度のものは実質ロフト  →40度
スクープ角度5度のものは実質ロフト →45度
といった具合です。


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ですので 飛距離を出したい
クラブで飛距離を伸ばしたい と言うゴルファーは
出来るだけ バンス角度のあるアイアンを選んだ方が
良いのですが…そこには条件が付いてきます。

これは バンス角度に限りませんが、
手先でヘッドを多く動かすゴルファー、
グリップの移動量よりもヘッドを動かしてしまうゴルファーは
このバンス角度がショットの邪魔になります。
ソール幅の大きなものも苦手です。
オンプレーン系のスイングをする限り
出来る限り ソールの幅の無い スクープソール
と同時に ヘッドが大きいことや重いことも嫌いますから
根本的に クラブで飛距離を増やそう というのは
あまり期待しない方が良いでしょう。

クラブでより飛距離を得ようとしたら
ヘッドを重くする
ヘッドを大きくする(重心距離を長くする)
ソール幅の大きなものを選ぶ
バンス角度のあるものを選ぶ

というのが基本なのですが、
昨今の傾向は これらから逆行している状態です。

ウエッヂだけでなく
アイアンであっても、フェアウェイウッドであっても
ソールを上手に使うのには
やはり 体の回転でクラブ・グリップを動かすことが
とても重要になってくるのです。

2017年9月27日水曜日

長尺は飛ぶ というのは都市伝説です♪

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ドライバーを長尺にするには
弊社のような ごく一般的なクラブ概念を無視しない限り
長くした分、ヘッドを軽くするので
破壊力そのものに 実は大きな違いはありません。

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長尺がその威力を発揮するのは
ある意味 とても限定的で
煽り打ちをしていない 
 体でクラブを動かしている
 ゴルファーが その長さから緩い入射角度を造れ
 高打ちだしの低スピンの弾道⒲と作り得る
 またそれによって より立った製品ロフトを
 使える可能性がある
から です。

ポイントは
「煽り打ち」をしていない というところで
元々 煽り打ちをしているゴルファー
私の目では 8割を超えるアマチュアゴルファーは
過度な煽り打ちですから
長尺にすると より一層の煽り打ちになり
例え その煽り打ち効果によって
 インパクトのロフト効果が立ち気味になったとしても
討てば打つほど 左足上がりの状況が強くなるので
その長尺効果がそのまま「飛距離になる」とは限らず
逆に ドロップしてしまったり
ポワーんとした高い球になるケースも少なくありません。


ゴルフ業界の事情で言えば
SLEルールや諸所の意味不明なルールのお陰で
クラブ開発ががんじがらめになり
ヘッドの色を派手にしたり
ロフトがこちょこちょいじれる無意味の効果 も
正体がばれ、売れる要素にはならなくなっていますから
飛距離を出す という命題のドライバーは
長尺化に進むしか道は無いと考えているのでしょう。


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①長尺なりにヘッド重量が減り
 破壊力としては大差がない
②本来の長尺効果である
 入射の緩さをもたらす効果は
 煽り打ち全盛の今の世ではその効果が無いに等しい





 とともに 長尺化には大きな欠陥があります。
多くの人にとってはそれは想定外でしょう( ;∀;)

それは意外にも『空気抵抗』です。

実は ゴルフスイングするのに
大型化されたとは言え ヘッドの投影面積(フェース面)
よりも 45インチ以上になれば
 シャフトの投影面積の方が大きく
長くなることにより 道のりが長くなる だけでなく
その空気抵抗によって 長尺化分のスピードアップは
殆どないのです。
特に ヘッドを振る、シャフトの角角度運動させる
オンプレーンスイングにとっては
 その空気抵抗はかなりの弊害になり、
そのスイングは必ずと言ってよいほど
 煽り打ちになるのも伴ない、長尺化で結果が出ることは
皆無と言える関係なのです。


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また 空気抵抗は
ラウンド中の風 の影響も同時に受けますから、
強風のラウンド時では その影響は少なくありません。
米国のプロに比べ、ヨーロッパの選手の方が
短めのドライバーを選ぶ原因にもなっています。
それも ヘッドを振るスイングのひとには致命的です。



それでなくても 長尺って扱い辛いでしょ?
過去に何度もムーブメントとして
長尺化は起こりましたが、一度たりとも定着せず
終わっています。
どの道 45インチですら長尺なのですから
振り難い、扱い辛い 更なる長尺は
他のクラブとの相性も含め、良いことはないでしょう。



また 問題点としては
ヘッドスピードが上がる と信じている人が
長くなることによって より長い道のりを動かす長尺
ヘッドばかりを振ることを自然と意識する

そのことが 将来、良いことを生みませんし、
その感覚は他のクラブに大きく影響、悪い影響を与えるのは
長い時間の実験の中で明らかです。
特に今は ヘッドをどう動かすか という意識が
非常にゴルファーに強い時代なので
その効果は 百害あって一利ない と見てよいでしょう。


昨今の ドライバーを飛ばすには
「高打ちだし 低スピン」理論は
確かに理屈…としては合っていますが、
ティーアップされている 空中のボールを打つドライバー
専用の考えというか、
ティーアップされていること そのものが
その理論なのですが、それを過度に追いかけ
結果、体を痛めたり、地面からのショットが下手になったりと
本末転倒 甚だしい状況が見て取れます。





長さとヘッド重量は相関関係にあり、
馬鹿の一つ覚えのように 飛ばしたいから長くする ではなく
今のスイングの改善点を教えてくれるのも
ゴルフクラブの小さくない役割の一つ なのですから
クラブを振らずに上から打つ という事を
覚えられる短尺にも活路があるのではないかと
ハミングバードは考えています

2017年9月25日月曜日

ロフトはホントに開いて閉じる………のかい?!

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からだ… ゴルフスイングで使う『からだ』とは
骨盤から上の胴体のことで
その境目は股関節になります
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一般的なニュアンスの
 上半身👉へそから上
 下半身👉へそから下

とは少々異なり
ゴルフの場合は
 上半身👉股関節より上の胴体
 下半身👉股関節より下、主に脚

となります。


ゴルフクラブには『ロフト角度』というのがあり、
推奨はしませんが、製品のオリジナルロフトの比べ
開いてロフトを大きくしたり、閉じてロフトを小さくしたり
することも可能です。
アドレス時を基本として
クラブヘッドが(右打ちの場合)
体のセンターよりも右にズレると開き
左にズレると閉じる形になる訳ですが
ヘッドやシャフトの回転は
そんなに単純なモノではありません。
スナップショット 1 (2015-07-03 15-51)

テークバックを体(股関節から上)で動かさないと
大きくロフトを開くことになります。
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クラブ自体を捻るので こんなヘッド姿勢 ↑ になる訳です。
ロフトを開いたというか
フェースではなく、ソールでもなく、
ネックの裏側をボールに向けているような姿勢です。
ロフト角度は…いったい何度なのか分からないような状態です。
アドレス時に置かれているであろう姿勢と比べても
ロフト・・・というモノの向いている方向が
全く異質なモノになっているのが分かると思います。
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そのクラブの性能通りにボールを打とうとすると
少々オーバーですが、
このような姿勢  をイメージすると良いでしょう。
そのクラブの入射角度分、シャフトは前に倒れるような感じです。

👉こうすると 入射角度に対し、ロフト角度は残り
そのロフト角度の方向にボールは逃げ
打撃のチカラは ボールの速度やスピンなどに分散します。

IMG_0730ところが テークバックを
からだ(股関節より上)でなく
手だけとか、肩だけとか
上半身をひねって取ってしまうと
トップの位置では
クラブヘッドはこの姿勢になって
しまいます。
このままでは ネックの裏やソールで
打つことになってしまいますから
当然 ヘッドを回転させる必要が
ある訳ですが、
ヘッドを回転させるのには 同時にグリップを後ろ(左から右)
飛球線の反対に動かす必要が生まれ
ヘッドが回転する分…正しくはありませんが、
ロフトは回復して来ますが、その分、体は上を向いていきます。
反対のことを同時にしているのです。
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ヘッドの回転にはボールの飛ぶ方向も左右されますから、
立体的にどの角度に、どの方向に、どんな球が出るのか
スロットマシン状態とも言えます。
アマチュアがそれを均一な球にするには無理があるでしょう。


当たり前ですが、ゴルフクラブは上下左右前後非対称です。
その形の通り、重さも編重しています。
元々の姿勢で打つのを望んでいるのに、
元々の姿勢に戻すのを望んでいるのに、
わざわざ ゴルフクラブだけでなく、体もひねり
数倍・数十倍の難易度を増やし
ワザと飛ばないように 
ワザと安定しないように
テークバックしている自分がいるのではないでしょうか?

2017年9月24日日曜日

よくあるクラブの構成 のお話し

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最近の 市販のセットのデータ を取っていくと
平均して

 1W 45インチ 振動数 240cpm
 5I 38インチ 振動数 290cpm

こんな感じです。
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ブログに書いてよいかは微妙なところですが、
数を売らなくてはならない大手メーカーは
シャフトがある程度柔らかくないと飛ばないことは
分かっていますので 『飛ばし』がメインテーマになる
ドライバーは硬く出来ません。

日本の平均的なゴルファーに
振動数 270cpm のドライバーを渡せば
ハッキリと距離が落ちるでしょう。

しかし アイアンは距離重視ではありませんし、
販売本数がそこそこ多いので
販売単価を重視することになります。
価格が高くなり易い本数ですので、
単価を抑えなくては見向きもされませんから
 廉価なスチールシャフトを装着せずにはいられません。
アイアンセットの場合は
買い替えたことによって良くなる、飛ぶようになる
というよりも 「買い替えたことそのもの」
商品価値になる と言った感じです。

001


で 始めのデータに戻りますが、
 1W 45インチ 振動数 240cpm
 5I 38インチ 振動数 290cpm

このデータでは
ドライバーとアイアンが噛んでいません。
ドライバーに対し、アイアンが2~3スペック硬く
しかも スチールシャフトのアイアンの方が
軽いヘッドが装着されているので
その差は スペック以上のものになります。


硬くて短く、ヘッドの小さいアイアンの方が軽いヘッドで
柔らかくて長く、ヘッドの大きいドライバーの方が重いヘッド

コースへ行けば
このクラブを交互交互に使うのです。


日本のゴルファーの 9割近くがこのセッティングです。


この構成であれば
ドライバーが良い時は
アイアンはトップ気味、引っ掛け気味の可能性が高く、
アイアンが良い時は
ドライバーがダフリ気味、プッシュ/スライス気味になり易く
双方、疲れてくるラウンド後半にその傾向は強くなります。


002

ハッキリと言えば
これを 「セッティング」とは呼べません。
単に同じバックの中に入っているに過ぎません。
経験やハンディに関係なく、
これを使いこなしている という事は
クラブの違いやセッティングに鈍感というか
ノー感じでないとゴルフにならない訳ですから
クラブを買い替えて 違いを望むのはお門違いです。

一般的なドライバーで
表示の R や SR、Sに関係なく
45インチ/振動数240cpm前後であれば
共通する硬さの 5番アイアンは
振動数 260cpm台 です。

逆にアイアンに合わせるのならば
#5-38インチ/振動数290cpm前後
に合わせるドライバーは
振動数270cpm前後 です。

シャフトの硬さが違えば
勿論タイミングも異なります。
タイミング =時期ですから
時期が異なるという事は
そのまま スイング軌道に影響するので
同じ姿勢や軌道にならず
全く異なる弾道になるので
ここまで硬さが異なると
同じ基準で
それぞれの「ロフト角度」を考えるのも無意味でしょう。

 

スイング軌道「テークバック」

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ハミングバードで使う用語と
一般ゴルフ界で使う用語には齟齬があります。

とてもよく使う言葉…… 『からだ』 です。

 
015

他のスポーツで どうなのかは分かりませんが、
ことゴルフにおいては、ゴルフクラブというものを使って
ボールを打つことが前提条件です。

016

ゴルフクラブには ボールの飛び出る左右の方向
ボールの飛び出る上下の方向
それらを司る ロフトやライなどの角度が存在します。


10003407_290033064486765_134308500_nそして ゴルフクラブは
多少ズレているとは言え、
同じ場所を両手で握っていますから
水平方向(左右)における
『からだ』のどの位置にあるかによって
 その角度は大きく変わってしまいます。

 
『からだ』にとって 概ね正面、
もしくは『からだ』の幅の中にあれば
ゴルフクラブは元々の
製品のロフトや向きなどを維持します。

ボールをある方向に打つというゴルフの条件の中では
体の正面に対し、右にあれば、
ロフトを大きく開く姿勢になり、フェースも右を向きます。
逆に、体に対し左にあれば、ロフトは閉じ、
フェースは左を向くことになります。

そして、忘れてはいけないのは
それには上下の方向が伴ってきます。

左右だけが方向ではアリマセン。
上下の方向、左右の方向 ミスは兎も角
どちらもある程度、確定していないと
双方無駄になってしまいます。


ここまでは理解できるでしょう。



では その基準になる『からだ』とは
いったい全体、具体的に"どこ"を指しているのでしょうか?


ゴルフの一般論では 胸、もしくは肩のラインです。
ハミングバード的には 骨盤、もしくはへそやあそこ
 です。
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なぜ ハミングバードでは
骨盤、もしくはへそやあそこ(女性のお客様には下品で申し訳ないですが…)と言うのか、というと
骨盤から上の胴体をひねって
胸より上の向きだけを変えてしまうと
両手で持っているゴルフクラブは
結果として同じ姿勢を維持できません。
体をねじれば 両方の腕の長さの都合がつかなくなり
どちらかの腕を短くして使わなくてはならなくなります。
体を捻った分、クラブも捩じられてしまいます。

これでは 体の正面 イコール 元々のクラブ姿勢
とは言えません。
スナップショット 1 (2013-11-19 11-20)

骨盤を正面に向けたまま
上半身を捻り(腕だけで)クラブを上げた場合、
ゴルフクラブはロフト・ライ とは全然関係ない形で
90度近くひねられてしまいます。
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正面を向いていた車が
腹・車体の下を見せているような形になるのです。

でも それを『その姿勢を戻してくる』と言います。
その姿勢を戻さないと"フェース"でボールを打てません。
BlogPaint

おかしくないですか?

元々 正面に合って ボールと正対していたフェースを
体を捻って 90度複雑に右にひねり、そして元に戻す。

ならば 始めから ボールとフェースが正対した状態を維持し
『からだ』ごと、骨盤ごと右を向いて
同じ位置にクラブを持って来ればいいのではありませんか?

その方が確率性、ミスの減少は間違いないのではありませんか?

スナップショット 1 (2016-11-26 15-46)
確かに市販のクラブはヘッドが軽く、
振り回さないと「飛ばなそう」な感じがします。
しかし、動かす範囲は同じで
大きな進行方向に対し、全く異なる「ひねり・ねじり」
を入れて 「速く」振ったら
 上手く行かないのではありませんか?
スナップショット 1 (2016-11-28 2-35)

飛ばなそうだから、ヘッドだけを速く
たくさん動かすと
その分、クラブの重さも含め、
二乗倍的に複雑になりますよ。
飛ばなそうだから速く振ると、
より安定しなくなり、
結果、飛ばせなくなるんじゃないですか?

そうは思いませんか?

それならば 「からだ」ごと、骨盤ごと 右を向けて
クラブそのものはひねったり、複雑に動かさず
同じ「トップの位置」に持ってきた方が
良いのではありませんか?

どう思いますか?

2017年9月22日金曜日

アイアンのセッティング②

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④バンス角度
ウエッヂでばかり取り沙汰されますが、
アイアンにはそれぞれバンス角度が付いています。
ロフトの立ったクラブは 長いシャフトで使われますから
入射角度が緩くなるので 少な目
ウエッヂなどのシャフトの短いものは多めです。
アイアンとしては バンス角度の張ったものほど
同じロフト角度でも飛距離が出易く
ミスヒットへの寛容性は高くなります。
実はこの部分、ミスへの寛容性に関してはは 
ヘッドの慣性モーメントよりも重要なのです。

IMG_0616

 注)ヘッドを振って 振り子に使う人には意味を成しません。


✌弊社のニューアイアン HBS-16 は
  ロフト角度 バンス重量

#5  26度  
 6  29   
 7  32   
 8  36   
 9  40   
PW  45   
PS  50   12

SW  55   15



IMG_0615


  

⑤構え 座り

アイアンのセッティングには
数値に出てこない重要な部分があります。

IMG_0623

最近のアイアン、ここ5年位のアイアンは
概ね CAD から造られているので
ここの部分は無視されているようです。

その一つに アイアンを構えた時の
トップラインの向き です。

これは当然、番手によって クラブの長さが変わりますし
それに応じて 前傾姿勢も変わるので
番手ごとに
何とはなしに 移動させる方向というのがありますが
それに共通点が無いといけません。

ロフトによってクラブというのは見え方も変わりますから
そのロフトによって 面取りの角度や量も変えておかなくては
いけないのですが、
そう言うものはもう過去のモノになりつつあるようです。

IMG_0500

今回の ニューアイアンの HBS-16では
直線で移動させるイメージを強く抱くデザインにしてあり
クラブを丸く振る感じを消しています。


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手で引く という意味ではありませんが
ヒール側のソールを削り込み 
シャットにインサイドに動かしやすい
デザインにしています。

アイアンのセッティング①

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ゴルフクラブの中でも
意外なほど おざなりにされてしまうのが
アイアン『セット』のセッティングです。

IMG_0616

現在は フェアウェイウッドやユーティリティの影響
アイアンのストロングロフト化の影響で
セットのスタートは 5番、もしくは6番アイアンに
なっています。


 ✋基本、クラブのセッティングというのは
シャフトの硬さの流れ というのが一番重要でしょうね





①ライ角度
アイアンの番手間は通常、半インチ 約1.25㌢ です。
通常 この番手間のライ角度は 1度 となっていますが
例えば 5番を 60度 に設定すると一般的なスペックでは
#6 61度  
ハミングバードスペック 60.5度

#7 62   ハミングバードスペック 61.0
#8 63   ハミングバードスペック 61.5
#9 64   ハミングバードスペック 62.0
PW 65   ハミングバードスペック 62.5
となり ウエッヂが65度と非常にアップライトです。
IMG_0623

ゴルフクラブは ライ角度とフェース角度の関係上
同じ「ライ角度」であっても ロフトが寝ている方が
フェースは左を向いていますので
大きなロフトほど左に行き易いですから
あまり アップライトなものは良くありません。
逆にウエッヂからすると ロフトの立ったクラブは
フラットですから 右に行き易いスペックです。

軟鉄鍛造…という事もあり
弊社のスペックは半インチ0.5度ライ角度差

PW.PS(AW).SW は
作られる方にもよりますが 1/16~1/8インチ差(長さ)で
ライ角度は 0.25度の変化を持たせています。


スナップショット 1 (2013-10-12 12-11)


②シャフトの硬さ
これは市販のクラブは酷いですねー。
軽量スチールだけでなく、グラファイトのモノも酷いです。
ライ角度の欄でも書きましたが、
シャフトの長さ変化による 硬さの変化は
短くなる程 数値は多くなります。 150➟155➟160

元々のシャフトの硬さやそのシャフトの性格などにも
よりますが、 振動数280cpm辺りですと
番手間の振動数差は 6~8cpm 位でしょう。

ところが 多くの市販セットは
短くなる程 急激に硬くなり(数値が多くなるものが多く)
また 番手間によっては 数値が隣の番手と
くっ付いているものも少なくありません。
フルショットで使う頻度の少ないウエッヂの方が
セットの中で『硬い』というのは使いやすい状態ではないですね。

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重量のあるスチールシャフトでも起こる製品誤差ですが、
軽量スチールシャフトだとそのバラツキはより激しいですね。


250cpm 位では 5~7cpm
220cpm 位では 4~6cpm
190cpm 位では 3~5cpm
160cpm 位では 2~4cpm


シャフトの硬さが落ちてくると(柔らかくなってくると)
1cpmの意味が大きくなってきますから
280cpmの時は 1フレックス(RシャフトとSRシャフト)
の差は 10cpm位ですが、

220cpmでは それは8cpm
160cpmでは それは6cpm
 と考えてよいでしょう。

柔らかいものほど微妙なセッティングが必要になります。



少なくとも セットのシャフトの硬さの流れが
ある一定範囲の中に無いと
ライ角度もロフトも角度も意味を成さず
上手く打てる番手や嫌いな番手
ロフト通り飛びにくい番手や
ロフト以上に飛んでしまう番手が出やすくなり
『セット』として失格になってしまいます。



残念ながら 市販のアイアンセットは
それがスチールシャフトであっても
その点においては ほぼ全品失格です。




③ロフト角度
余程のマッチョなゴルファー、酷いスイングでない限り
例外なく 番手の中で柔らかいシャフトが入っている
セッティング的に柔らかくなっちゃっている番手が
打ち易い番手で、飛ぶ番手です。

IMG_0624

アイアンの番手間の ロフトは3~4度 ですが、
これも『シャフトの硬さの流れ』がちゃんとしてないと
意味をもたなくなってしまいます。


見てくれやキャビティのデザインでなく
こういう所が セットのセッティングなのですが、
どう考えているのでしょうか…。

2017年9月20日水曜日

スライス(こすり球)撲滅キャンペーン

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スライスを治す方法論として
◇スイング軌道を治すこと
◇アウトサイドインを治すこと

と言われていますが
スイング軌道ってなんでしょう?

スナップショット 2 (2015-07-24 1-21)
そもそも論として
このスイング軌道が
『土星の環』のように斜めに傾いているのは
スイングの前提として 基本姿勢であるアドレスに
前傾姿勢がある からです。
つまり 姿勢・体なのです。

軌道を腕さばき主体で作っている現状で
アウトサイドインをインサイド○○に変えるのは
より一層スライスを増すことになります。

本来、スイング軌道の基礎は
前傾姿勢と体(骨盤)~胴体の向きの変更によるものです。
だから スイングの軌道は前傾姿勢なりに傾いているのです。


体(骨盤)を回さず、腕で作っているスイングでは
俗にいう「アウトサイドイン」は必然です。
それを無理やり インサイド から に変えても
腕さばきである限り、
さらに開いてボールにアプローチしてくるのですから
問題をより複雑に、困難にするだけです。

誤解を生みやすい言い方ですが
腕の働きは 前傾姿勢&体の回転 で出来る傾きに
更なる上下…高さを作り出すことです。(傾きの角度を変える)

ところが その腕での無理やり「インサイドから」
その高さも殺してしまうので
スライスを修正出来ないだけでなく
クラブヘッドの重さの理由すら負荷に変えてしまいます。

という事で
スライス撲滅の第一歩は
アウトサイドインを治すこと…ではなく
スイング軌道を本来の形に戻すこと から
始めなくてはいけません。


まず ゴルフ用語の定義 から必要です。

ゴルフスイング用語での
体は股関節から上の骨盤を含めた胴体一式 です。
肩と言う人も少なくありませんが
肩は胴体が回るから ついでに。。。と言うか
当然回るのであって
肩そのものの横方向への運動は「遊び」であって、
動作ではありません。

スナップショット 1 (2015-07-03 15-51)

ゴルフクラブの形を考えて下さい。
フェースというものがあって
それによって 打撃する箇所があり
そこには打球の飛距離などを決める「ロフト角度」が
機種や番手によって設定されています。
アイアンで言うと 隣同士の番手との「ロフト角度差」は
3~4度・・・・・・ それをスイング軌道の為に
数十度も変えてしまうようなスイング論は
正直、スイング論と呼べる代物ではありません。


肩を体と規定し、腕で「スイング軌道」を作ってしまうと
スイング軌道の課題はクリアしても
打撃時の「ロフト角度」や「飛球方向」の問題が
必ず生まれてしまいます。


常識的に考えて、腕を引っこ抜けば肩から抜ける訳で
肩を回せ とは 体を回せ の意味で
肩だけをまわせ は 腕だけで打て
 と言う意味なのです。

多くのゴルファーは
肩だけを動かす その感覚が
体を動かしている~体をまわしている という
大変大きな過ちの基礎 を刷り込んでしまっています。
そこを修正しないと
スライスとお別れし、ボールを捕まえる日々は
永遠にやって来ません。

それには、やはり静的なアプローチから始めることでしょう