2017年9月13日水曜日

シャフトのしなりと関節の痛み

☞ハミングバードスポルテ本店 http://blog.livedoor.jp/hbs/





シャフトのしなり…というゴルフ用語があります。

長い棒の先に重さの集中しているゴルフクラブの構造上、
結果として シャフトがしなるのは仕方ない でしょう。


しかし、これを意図的に、技術として行うのは
色々な意味で大変危険で、無意味な行為です。

41MVBbP5K-L__SL500_AA300_

ゴルフクラブは先端に付くヘッドという打撃物の
重量の中心点が テニスのラケットや野球のバットのように
その棒の延長線上にありません。
機種や番手などにもよりますが
L型の形状に シャフト軸線よりも2~4㌢離れています。


シャフトを意図的にしならせる ということは
グリップの移動に比べ
ヘッドの移動量を意図的に多く取りますし、
ゴルフクラブのその構造から
しならせる = 棒(シャフト)を捩じること になります。

ゴルフクラブは角度が特徴的な用具です。
隣同士とのロフトの角度差は 3~4度程度
時計の針の一分・一秒が6度ですから、
その半分の差が 「差異」として存在しています。
と同時に 左右の方向などを司る 向きやライ角度
などもあるのです。
同じロフト姿勢でインパクトを迎えても
ライ角度や入射角度によって 弾道や方向・距離は
異なってきます。

IMG_0004IMG_0003






クラブを捩じれば それがいっぺんに動いてしまうのです。
ミスは付きものではありますが、
毎回 同じ距離・同じ弾道・同じ方向に
ボールが飛ぶ確率が極端に低い扱いです。

imageCAIKYONT

また 人間が扱っている以上
しならせる➡捩じるという行為は
自分の関節~クラブに近い所から手首・肘を
捩じることにつながってきます。


作為的にシャフトをしならせる クラブの扱いは
しなり戻すと パックになっています。
結構、見落とされていますが、
シャフトをしならせる という事は
クラブの長さを短くする と同意語です。
禁忌なコトではありますが、
愚かな人がシャフトの硬さを試すのに
立てたクラブを下に押して、シャフトの硬さを測ろう
とする人がいますが、
その長さの変化がシャフトのしなりでもあります。
シャフトをしならせて、しなり戻して使う ということは
クラブの長さも変えているのです。

シャフトの硬さやヘッドの重さ、扱い方にもよりますが、
1200mm位のドライバーは
簡単に 1150mm…もっと短くなる可能性すらあります。
ボールの大きさは約45mmですから
ボール1個分は楽々短くなったり、
そして元に戻ったりする扱いです。
これを調整して、ボールに当てるのは打ち手の作業です。


imagesCAJGF9HV


そもそも、毎回、同じ弾道、距離になり難い打ち方ですので
必要以上の、鬼畜のような反復練習が必要です。
体を痛めやすい打ち方なのですから
故障は当然と言えるでしょう。


スイングプレーンを唱えるスイングの多くが
シャフトをしならせて、しなり戻して使う事を
推奨しています…。
 こうなると もうギャグというか、
 ブラックジョークでしかありませんが、
体を痛める可能性の非常に高い
そして、そうであっても練習の頻度を
保たなくてはいけないスイング・・・・



 いつまで続けるおつもりですか…。

0 件のコメント:

コメントを投稿