有名メーカー直営店で『フィッティング』されたので
その意図は 謎 なのですが、
アイアンセットで お決まりの かなり硬い
最近、流行りの軽量スチールシャフト です。
硬さ で言うと 5番が 320cpmから始まりますから
数値で言うと かなり硬い、
硬さ だけで言えば 男子プロのソコソコ振れる人位のスペック、
それが 非常にアップライト
5番で 62.5度 と言う設定 です。」
質問「シャフトもかなり硬いうえに
かなりアップライトですねー。」
店長「ですねー、打っても頂きましたが、
ごく普通な 60歳代の男性で
この硬さが気持ちよく振れるとも 思えません。
やや 立ち気味に構えられているので
アップライト の選択だったのかな❓とも思いましたが、
相談を受けた理由は 飛ばない、つかまりが悪い、
の上に ライ角度をフラットにしたい… という
とても不思議な依頼だったのです。」
質問「つかまりが悪いのに フラットに… ですか❓」
店長「そうですねー、
ライ角度は 構え方に準じますが、
運動中は 単にフェースの向きを左右します。
ラップライトだと 左を向く可能性が高い のですが、
それは ダイレクトにフックが出易い、スライスが出難い とは
異なりますし、つかまりはライ角度よりも
ロフト角度の使い方 に強く影響されます、が
フラットにすると フェースは
より右を向き易くなる(ロフトも大きくなり易い) ので
今回のご依頼に関しては あまり良い修善ではないか、と…。」
質問「ですよねー。」
店長「何球か打って頂いて ソールのマット跡やボール痕も
確認しましたが、ソールの傷はヒール側。。。
フェース上のボール跡はトゥ側。。。
典型的な ライ角度が問題では無いケースです。
今の状態をフラット化すると
ボールの当たり位置は より トゥ側、
スコアラインの無いトコロにまで かかる恐れがありますし、
フラットにすると 構えを変えるとか、
主にですが、ボールとの距離を離す、
もしくは ハンドダウンがきつくなる、ですので
中長期的な影響も考えられます。
まあ 要は シャフトが硬くて 使えていない、
ヘッドが遅れないから ロフトが立たないので
つかまりが悪い なのですが、
多分 フィッティングした側のプロフェッショナルであるべき人も
このお客様も フェースが閉じるコト、
軌道に対してフェースが開いていないコト が つかまり、
つかまり イコール 脱スライス と思っているフシが強いんでは、
と思いました。
ライ角度 について ですが、
構えに準ずるのはとても大切です。
同時に 硬いシャフトを使うのであれば
トゥダウンは ほぼ 発生しませんから
ライ角度は フラットでも大丈夫
逆に ちゃんと動くシャフトの硬さ を使うのであれば
静的なライ角度 と 動的なライ角度 には
ギャップが生まれますので アップライト気味にするべき です。
クラブは 静的な状態と動的な状態 の二面性 を
持つモノなのですが、硬いシャフトではその二面性が出てこない。
それほど 大切なのに 無視されています。
一応。。。ですが、こちらの お客様には
つかまり は ロフトが立つ作用によって生まれ、
フェースの右向き左向き、軌道に対する閉じ開き とは直接関係に無い、
今回の場合は このアップライトなライ角度は問題と言えば問題ですが、
つかまり自体が良くない、飛ばない のは シャフトが硬く、
ヘッドが遅れない👉ロフトが立たない が主原因 で
つかまりが悪いからと言って ご依頼とは反対の アップライト化しても
ご依頼通りのフラット化しても 解決しないですよ、と説明しましたが、
有名メーカーの直営店で こういうフィッティングになってしまったコト
そちらにショックを受けているみたいで 興味が無いご様子でした。」
質問「どうなさる おつもり なんでしょうね⁈」
店長「ボールをつかまえるメカニズムもご説明しましたが、
全く興味が無いようで フィッティングされて まだ数年なので
シャフトを柔らかくする、変える、クラブを替える、
と言う意識は全くないご様子でしたよ。
このクラブの、このシャフトの硬さ、そして アップライト過ぎるライ で
なんとか 工夫するんじゃないですかね❓」
質問「それって スイング… クラブの扱いが悪い方、に行く、
進むってコトなんじゃないです❓」
店長「おそらく…ですけれど その通りと思います。
大抵のアマチュアゴルファーが歩む道 です。
動かない硬いシャフト しならないが故に
しならせて使うので 手で振るコトになり、
元々、届き難い硬さなので 手で振りますから
弧が大きく取るコトが出来ず より届き難い、
それが原因で 近くに立ち、故にの アップライト かも
知れないのですが、その立ち方、ボールとの距離、
ボールの置き位置 そして そのクラブの動かし方 で
果たして 振動数100cpm柔らかく、全然硬さの違う、
長さも長く、ヘッドの大きい
(重心距離の長い)ドライバーを上手く打てるのか…
お使いのアイアンを上手く打てるよう工夫するほど
ドライバーが苦手 が進むんじゃないか と予想します。」
質問「。。。。。。。。。。。。」
店長「ほぼ アマチュアの全員が そう言う組み合わせで
そういう本当はやる必要のない スイング改造、
工夫で 迷路に『自ら』落ちていきますよ。
少々、オーバーですが、 助けてあげられるチャンス
だったと思うのですが、クラブやスイングのメカニズムよりも
ブランドの方が意識としては強かったのでは と感じました。」
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