2018年2月27日火曜日

ゴルフスイング基礎講座 アドレス①

☞ハミングバードスポルテ本店 http://blog.livedoor.jp/hbs/





アドレス姿勢(ポスチャア)…に行く前に
まず セットするボールの置き位置
についてのお話をします。

 
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この ボールの置き位置
正確な確率は分かりませんが、
ハミングバードが見る限り
アマチュアのコースでのミスショットの
半分以上、おそらく7割に届くような 原因が
ボールの置き位置に秘めています。

それはどういうことか というと
アドレスでの向き、とも関連しますが、
コースへ出ると 傾斜があります。
その傾斜も 左靴、右靴、ボール、で
三者三様であったりします。
向きと絡み合って、ボールの置き位置が一定しない
毎回バラバラ
その置き位置では打つ前から失敗が確定…
のようなことが 本当に頻繁に発生します。
005

と同時に 練習場の悪い癖、というか
知らず知らずの習慣なのですが、
日本の練習場はとてもよく出来ています。
そう、どこの練習場であっても
ほとんどすべてのものが 規格サイズ がゆえに
知らず知らずのうちに その距離感
例えば ボールとの距離 などを
その サイズに依存しているケースが多いです。
直線が多いので アドレスなどの向きも
それに委ねているケースも少なくないのです。

一度 練習場で、打たなくてよいのですが
自分の立っているマットの上にボールを置き、
マットなどの向いている方向とは
全然異なる 曖昧な方向
35度左向きとか 23度右向きとか
適当な方向を向いて セットアップしてみて下さい。


おそらく 方向、ボールの左右位置、ボールとの距離感
これらも なんとなく違和感 というか
落ち着かない感じになると思います。


そうなった時 持っているクラブ を地面に
自分のアドレスした 両足のかかとに沿って置き
もう一本のクラブで そのかかと線のクラブと垂直に
ボールに対し 置いてみて下さい。
002

まあ 十中八九、自分の望んでいる向きよりも右を向き
マットに対し左向きの目標方向であれば右寄り、
マットに対し右向きの目標方向であれば左寄り、
いつも 理想的に構える状態よりもボールの位置が
ズレている筈です。

ボールとの距離感も一定しないかもしれません。
向きによって ボールとの距離感もズレる可能性が
あるでしょう。



アドレスの重要点の一つに
目標とする方向と平行に構える。
フェースの目標と交わらないように平行に構える。
と言うのがありますが、
家でセットアップの練習をしたりする場合、
なにかに平行や垂直に構えず
中途半端に斜に構えてみる練習をするのも
コースでの無用な、無駄なミスショットを減らす
かなり大きな一手になります。

ゴルフクラブの変遷とスイング

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今の若い方は知らないかとは思いますが、
昔… 30年位前までは
ウッドは その名の通り 木製…木でした。
素材の多くが 柿の木 なので
通称「パーシモン」とも呼ばれていました。
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ボールとの相性もありますが、
現在のゴルフスイングで
この パーシモンドライバーを打ってみると
おそらく 100ヤード強しかキャリーしないでしょう。


まあ 知られていない話ではありますが、
実は このパーシモンのウッド
反発係数は軒並み0.9以上、殆ど例外なく
すべてルール適合外の数値。


反発係数概念とはインピーダンス理論
衝突する双方の物質の 歪み・振動数マッチ
の事を指します。

ヘッドの歪み、振動数、硬さ、剛性と
ボールの歪み、振動数、硬さ、剛性が近ければ近いほど
ボールは歪みにくくなり、打撃力がよりボールの速度に
なり易くなります。
しかし、打撃力そのものは ヘッドの重量×ヘッドの移動速度
に比例しますから、ボールの速度が速くなる分
ボールの回転は減ります。

 ✋昨今の煽って、上を向いて打つ打法 は
  作為的な「高打ちだし・低スピン」から生まれています。

反発係数の数値の高い パーシモン素材のウッド は
ボール速度は速くなりますが、極端にスピンが少なく
キャリーが生みにくいので
ドライバーのロフトは 12度~13度 は当たり前でした。
それでも ボールは上がりにくいので
ボールに如何にスピンを与えるか…というのが
スイング・ショットのテーマでした。
ですので それがかの有名なベンホーガンのスイングです。
(本人の理論ではないのですが…ね)

今の打ち方では 例えヘッドスピードが高くても
なかなか キャリーボールを生み出しにくいでしょう。


ところが ウッドに使える良質な柿の木-原料の減少
ゴルフ人口の増加
ウッドを削る技術者不足
商品のより工業化
などに伴ない、ウッドは金属質に変わっていきます。


初期の頃のメタル(金属)ヘッドは
ボールの当たる衝撃を逃がす構造に無く
単に 素材だけを金属に変えたパーシモン形状
だったので ものすごくよく破損しましたねー。
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金属質とゴムのボールの関係は
木製ウッドとゴムのボールの関係とは違い、
極端にインピーダンス、歪み率の異なる素材です。
よって ボールばかりが歪むようになり
それは ボールの速度低下→スピン増加 を生み出し
パーシモン当時のウッドロフトでは
上がるばかりで、距離が激減します。
それが 9度や10度などの
現在主流になっているロフトが定着するキッカケとなったのです。

本当は そこはインピーダンス理論を用い
ヘッドを壊さず、剛性は保ったまま 歪ませる方法が
今となっては良かった と思いますが、
当時の工業技術力では不可能に近かったと思います。
量産も出来ないでしょう。
また、削りなどの特殊技術を省ける鋳造、
キャストの技術により 量産することが出来、
世界中に飛躍的なゴルフ人口(ブーム)を生み出したとも言えます。
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パーシモン当時は
スピンを増やす、出来るだけボールにスピンを与える
というのがスイング・ショットのテーマでしたが
ヘッドが金属製になり
スピンを減らす・出来るだけボールにスピンを与えない
というのが スイング・ショットのテーマとなりました。

パーシモンを活かす打ち方では金属製ヘッドは飛びませんし、
金属製ヘッドを活かす打ち方ではパーシモンは飛びません。

スピンを増やす打ち方よりも
スピンを減らす打ち方の方が
打撃方法としてはシンプルで覚えやすく、
打撃の技術力に左右されにくいので
多くの人が実行可能です。
大型ヘッドを造り易く、構造や形状の自由度の高い
量産型金属製ドライバーはゴルフの発展にとても寄与したと思います。

そういう意味で 現在の
煽り打って飛ばすゴルフ理論は
体への負担も大きく、技術よりも体力に非常に左右されるので
ゴルフをする人を選んでしまいます。
ゴルフは本来、体力に依存しない、
女性や高齢の方でも楽しめる筈のものが
いまとなっては
若い人用のモノになってしまっています。
そこらへんにもゴルフ衰退の理由があるように思えます。

2018年2月25日日曜日

L型ブリストルパター Q&A

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Q:いろいろ選びようがあると思うのですが、どのようにしたら良いでしょうか?

A:まずはヘッドのメッキ仕上げを選んでください。
黒いタイプのものはやや加工料分高めです。
006

どの仕様であっても、
市販パターのインチキフェースインサートのような
打感の差なんてものは一切存在しません。
慣れて頂ければ、このパターでなければ味わえない打感と音を
楽しんで頂けます。 

嫌味ですが、市販のパターのフェースインサートを
例えゴムに替えても、この打感は生み出せないでしょう。

長さは32.5~35インチの間、
ただ 32.5インチではややヘッド重量は軽めな感じ
となるので、シャフトの柔らかさを優先したい場合は
33.5インチ以上が良いかと思います。





一番問題なのは『シャフトの硬さ』です。
細かく分けることも出来ますが
大まかに考えて 4種類の硬さの違いです。

市販のヘッド重量ですが 市販のパターの硬さは
 振動数で言うと 320cpm以上

①オリジナルのアルミシャフト   270cpm位

 市販の軽量スチールシャフト…よりは柔らかい感じ
②オリジナルグラファイト95g  200cpm位
 弊社のシャフトではブラックスピーダー、MD-7.8.あたりが相当
③オリジナルグラファイト90g  170cpm位
 弊社のシャフトではMD-9.10.11.12.あたりが相当
④オリジナルグラファイト75g  140cpm位
 
弊社のシャフトではMD-14.15.16.あたりが相当

 
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これをどう選ぶか というと
まず基本的に考えなくてはいけないのは
自分の他のクラブたちとの相性です。
自分の他のクラブたちとは出来るだけ近いものに…
ということですが、①の硬さだとこのパターの良さの
半分も発揮できない、ただ単に重いパターです。
②以降の硬さになるとやはり自分のクラブとの相性、
そして パッティングストロークをどうするか
という事になると思います。
ちゃんと押してあげる、弾かない打ち方をしたい
となると ③→④となって行きます。
一般的な振り子、ショルダーストロークをしていると
④のパターは打ってみないとどうなるか
わからない代物になる可能性は否めません。

初物にトライされるのであれば
②もしくは③位が無難と言えるかも知れません。

ただ 迷わせることを言いますが
作った自分が言うのもなんですけれど
④のパターは腰が抜けて、ひっくり返る位のパターで
ゴルフを始めた時からこのパターを使っていれば
世界中のゴルファーからパターの悩みを取り去れるほどの
素晴らしい逸品であるのも確かです。

グリップはパター全体がレトロなオーソドックスな
仕上がりですので、今よく見かける派手なもの、
変な形もモノは似合わないと思います。
と、同時に変な形のものは
パッティングに苦労している証でもあるので
その手のモノはこのパターには要りません‼

2018年2月23日金曜日

悶絶クラブに興味のある方江

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お手紙有難うございます。
ハミングバード 野澤でございます。
 
私、個人の意見ではございますが、
世の中にあるスイング論やクラブ論は
少々残念な方向に進んでいるように思います。
道具を扱う遊び、ですので 
プレイヤーの体力や筋力などの体力中心の勝負ではなく
知恵や経験、正しい認識などが優先・反映されてこそ然りだと思うのです。
そういった意味でゴルフは大人の遊び と思っているのですが…。
 
 
早速お問合せ頂きました件ですが
お答えさせていただきます。
 
 
001
 
○レンタルクラブ(試打用)等を送って頂く事は出来るでしょうか?
 
 レンタルクラブをお送りすることは可能です。
ただ どのような仕様がよろしいか、事前に相談させて頂きませんと
市販の一般的なスペックに比べ、振動数も100cpm以上も低く
ヘッド重量も70gも重いという かなり大きな幅を持っております。
つかみにくいところではあるとは存じますが、ヘッドは重くてよいと思います。
シャフトの硬さ/柔らかさは真ん中の数値(100cpmの離れの)を目安に
それよりも一般スペックは近いセッティングは
クラブ扱い等をあまり考えず、できるだけ素早く結果を出し
重さや柔らかさを楽しむ実践的なものになると思います。
真ん中よりもより柔らかいセッティングとなりますと
少々クラブの扱い方も考えなければなりません。
すぐに! 結果を出す というよりも
ゴルフクラブを先生にして、クラブの扱い方を相談しあいながら
ゆっくりと楽しんでいくセッティングと言えると思います。
 
 想像は難しいかもしれませんが、
重いヘッド&柔らかいシャフトに慣れていただきますと
このクラブで打てる弾道は独特です。
市販の軽いヘッド・硬いシャフトでは絶対に出ない球質だと思います。
私は個人的には これが「強い球」と呼べるものだと思っています。
高さも市販のクラブを打つのとは異なり 中から低弾道目になります。
そういった『弾道のこだわり』
というのをハミングバードは目指しています。
重ければ重いヘッドほど 筋力に頼らず飛ばせるようになりますし、
柔らかければ柔らかいほど、スイング動作をクラブに任せられます。
 
 
 
とは言え、持てば魔法のようにすぐ出来るわけではないですから
段階を踏んで より重く柔らかいものにしていくか
それとも少しチャレンジ精神をもって最初から、
″激しい″ 重さと柔らかさに挑むか
はそれぞれの方の考え方次第だと思います。
 
 
 
○アイアンの単品販売も行っておりますでしょうか?
 はい。本数に限定はございません。
どちらにしましても ヘッドはお客様より注文をいただいてからの製造になりますから
納期はかかりますが、いろいろな自由度がございます。
アイアンですと ロフト・ライばかりでなく
メッキの仕上げも数種類用意しておりますのでお好みでお選びください。
 
 
ぜひご検討くださいませ。
また 遠慮なくメールなり、お電話でお問い合わせください。
 
 
 
 〒238-0024 神奈川県横須賀市大矢部3-14-10
  株)ハミングバードスポルテ   野澤 亨
    ☎ 046-804-1480 

ゴルフスイング基礎講座 アドレス①

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アドレス姿勢(ポスチャア)…に行く前に
まず セットするボールの置き位置
についてのお話をします。

 
yjimage


この ボールの置き位置
正確な確率は分かりませんが、
ハミングバードが見る限り
アマチュアのコースでのミスショットの
半分以上、おそらく7割に届くような 原因が
ボールの置き位置に秘めています。

それはどういうことか というと
アドレスでの向き、とも関連しますが、
コースへ出ると 傾斜があります。
その傾斜も 左靴、右靴、ボール、で
三者三様であったりします。
向きと絡み合って、ボールの置き位置が一定しない
毎回バラバラ
その置き位置では打つ前から失敗が確定…
のようなことが 本当に頻繁に発生します。
005

と同時に 練習場の悪い癖、というか
知らず知らずの習慣なのですが、
日本の練習場はとてもよく出来ています。
そう、どこの練習場であっても
ほとんどすべてのものが 規格サイズ がゆえに
知らず知らずのうちに その距離感
例えば ボールとの距離 などを
その サイズに依存しているケースが多いです。
直線が多いので アドレスなどの向きも
それに委ねているケースも少なくないのです。

一度 練習場で、打たなくてよいのですが
自分の立っているマットの上にボールを置き、
マットなどの向いている方向とは
全然異なる 曖昧な方向
35度左向きとか 23度右向きとか
適当な方向を向いて セットアップしてみて下さい。


おそらく 方向、ボールの左右位置、ボールとの距離感
これらも なんとなく違和感 というか
落ち着かない感じになると思います。


そうなった時 持っているクラブ を地面に
自分のアドレスした 両足のかかとに沿って置き
もう一本のクラブで そのかかと線のクラブと垂直に
ボールに対し 置いてみて下さい。
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まあ 十中八九、自分の望んでいる向きよりも右を向き
マットに対し左向きの目標方向であれば右寄り、
マットに対し右向きの目標方向であれば左寄り、
いつも 理想的に構える状態よりもボールの位置が
ズレている筈です。

ボールとの距離感も一定しないかもしれません。
向きによって ボールとの距離感もズレる可能性が
あるでしょう。



アドレスの重要点の一つに
目標とする方向と平行に構える。
フェースの目標と交わらないように平行に構える。
と言うのがありますが、
家でセットアップの練習をしたりする場合、
なにかに平行や垂直に構えず
中途半端に斜に構えてみる練習をするのも
コースでの無用な、無駄なミスショットを減らす
かなり大きな一手になります。

2018年2月22日木曜日

ゴルフスイング基礎講座 グリップ③

☞ハミングバードスポルテ本店 http://blog.livedoor.jp/hbs/






知らず知らずに使っている
オーバースペックのゴルフクラブ…。
シャフトとしての機能のない しならない棒、
ボールへ遠く飛ばすことの助力にならない 軽いヘッド…。

これらは それそのものよりも
それによって 本来、道具の機能がやってくれることを
打ち手が代わりにしなくてはならない と言う本末転倒、
それが 時間をかけ、各ゴルファーのスイングを造ってしまう
という事がとても悲しいですね。

それが一番顕著に出るのがグリップです。

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左グリップが手のひらで握らない、指で握るのも
両手の平が合掌に向き合うのも
どちらも 一番ポイントになるのは
握りは上下に重なっている という事です。

 
 
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練習場に行く機会があったら
周りの人のグリップを見てみて下さい。
ほとんどの人が

左手を支点に 右手でシャフトを押す
  右手でシャフトを回す(角角度運動)

そのためのグリップをしていますから、
左右の重なりは 単なる形式的なものになり
支点運動、シャフトの角角度運動をするための
グリップをしています。
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本来、グリップは左右の握りが
上下に密着、重なり
左グリップを支点とした シャフトを振る…のではなく
クラブを持った左手を進行方向に
 利き手である右手で押す 為のモノです。


妙に意識されると困りますが、
ここはあえて スイングプレーン(軌道)という言葉を
使いますが、
前傾姿勢を基準とした 斜めに傾いたスイングプレーン
これに対して 相対する、垂直な関係がグリップで
自分の動作する上での 進行方向とは
そのスイングプレーンが目安となります。

よって 利き手である 右手は
クラブを持った左手をそのスイングプレーン上に
どんどん押してあげる ことによって
その軸(源動力)となる体の回転に送れず
追随して移動して行けるのです。

体の回転(そして前傾姿勢)が基準となる筈の
スイング軌道(プレーン)に対し
左グリップを支点とした円を描くのは
全く意味も見えませんし、
言葉は悪いですが ショットするためのスイング軌道ではなく
スイングプレーンの為のスイングプレーンに
なってしまいます。
・・・・あほらし・・・・・
スナップショット 1 (2013-11-29 10-47)
これは 某プロ(誰かは分かりません)のグリップですが
あからさまに 右手を使って
クラブを跳ね上げるための握りをしています。
確かにアドレスは やや右が低いものですが
それによって 必要以上に上を向いたアドレスをしていますから
このグリップでは、
このグリップが生み出すアドレス姿勢では、
相当の練習を積まないと
アマチュア程度の練習量では
フェアウェイウッド、アプローチ、バンカーショット
傾斜地でのショットに問題を生むことになります。

同時に このグリップをするプロやレッスンプロは
体重移動をしないスイング理論を唱えるでしょう。
それは、左手首がロックされ、
左腕がロックされるグリップが基礎にあるからです。
これでは 動作してきた時に 左手の逃げる場所が
必ず 上方向 腕→肩方向になりますので
体が回転するのではなく 上に突っ張るようになりますから
左に体重を移すことを止めてしまいます。
スイングの始まりがグリップにあることを
もうすこし勉強した方が良いと思います。




スナップショット 11 (2013-07-04 23-39)スナップショット 13 (2013-07-04 23-39)








体の回転の軌道に対して
重量物になる、運動すると重量の増える
腕やクラブを 利き手によって
しっかり押し支えてあげる ということが
理解できていると グリップも良くなり
それがアドレス姿勢の矯正にもつながって行きます。

2018年2月21日水曜日

ゴルフスイング◯両肘~グリップが造る体の姿勢

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ゴルフスイングは
アドレスの初動、動き始めから終わりまで約2秒
トップの位置からインパクトまで 0.2秒

この間に 色々なことをトライするのは
なかなか難しいでしょう、瞬間に等しい時間です。
201505Trim (3)(2)(2)(2)(2)_Moment(2)

あまり気にしている人は多く無いのですが、
スイング中の体の向きや姿勢、左右の高さ感など
打ち手の本人の姿勢 というのは
インパクト時のヘッドとボールの相対関係 よりも
遥かに弾道に影響を与えますし、
飛距離にも大変大きく関与して来ます。


ですが、前述の通り スイングは瞬間芸に等しいですから
その都度、その都度、その位置での姿勢など意識もし難いですし
管理も易しくありません。
ほぼ全員の人が 自分の録画したスイング動画を見ると
自分の意図したとおりの姿勢を造っていないことを
既に認識していると思います。




ボールを打たないシャドースイング(素振り)や
体の使い方などの練習では
次の位置、次の動作 を誘導していくには
両肘の関係 進行方向と言うのがとても有効です。

ダウンスイングでは
出来るだけ 左サイドの低い時間を取りたいです。
右肘と左ひじの高さの関係が
そのまま 次の体の姿勢につながってきます。
左ひじが高くなろうとすれば 必ず左サイドが高くなり、
右サイドは潜り込みます。
MVI_0748Trim(5)Trim(2)Trim_Moment(5)

そう言う意味ではテークアウェイでも同じです。
骨盤をちゃんと右を向ける と言う条件の上では
当然 左サイドよりも右サイドの方が高い位置関係になります。
にもかかわらず 左肘の方が高い
 テークバックの取り方は
体の横に回す~向きを変える 動作と言うより
体を少々複雑に 横だけでなく縦(斜めに)
にも捩じっている形になりますから
注意が必要です。

進行方向 テークアウェイ時は右、
ダウンスイングは左
その進行方向の肘~上腕の動いていく方向
動いていく高さが そのまま姿勢につながります。

回転を大きく取りたければ
肘も大きく動かさなくてはイケマセン。

両方の肘によって 体の姿勢や回転は作られます。
ですので 双方のグリップの関係 も
体の姿勢、体の回転と密接に関係しますから
とても大切です。
MVI_0741_Moment(8)

グリップは「ハイすぐに治す」というのが
なかなか難しい箇所です。 箇所ですが、
普段からグリップの関係を見つめ
時間をかけてグリップから治していくのも
スイングの改善方法としてはとても有効です。

2018年2月20日火曜日

ゴルフスイング基礎講座 グリップ①

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インターロッキングやオーバーラッピングなど
小指の絡め方…を除いて
おそらく プロゴルファーも含め
グリップは 始めから『こう握ろう』という形があり
そこに落ち着いたのではなく
ボールを打ちながら、スイングをしながら
ある程度の長い時間で形成された「結果」
今のグリップの形に落ち着いているのではないかと思われます。

 
maxresdefault


グリップはその握り方で
アドレスの姿勢も決まってきます。
どうクラブを動かすかも決まってきます。
自分のクラブの扱い方の集大成ともいえるのが
グリップ/握りという訳です。


ですので グリップを変える のは
クラブの扱い方を変える
 と同意語になるので
扱いは変わっていないのにグリップを変えるのは難しく
形(握り)だけを変えてみても
数球ボールを打てば
自分の クラブの扱いがしやすいような元のグリップ
自分のクラブの扱い方に沿ったグリップに
必ず戻ります。

逆に言うと グリップの形は
自分のクラブ扱いの変化の指針にもなりますから
将来、こういう風に握りたい というものを設定し
自分のスイングが変わってきているかどうか の
目安にするのも良いかも知れません。

 
20160501

今回は まず グリップから変えてみよう という
いばらの道のお話です。


グリップは握ること を指す動詞でもあり
その箇所を指す名詞でもあります。
その目的は クラブとつながるため のものであり
クラブを放り投げないためのモノでありますが
グリップの基本は「握らない」ことです。
え?! なにそれ! って思うかもしれませんが、
プロゴルファーの含め、多くのゴルファーの握りを見ていると
グリップをガチッと握り
そのグリップが支点になって クラブを振っても良いように
左手一本で握り込んでいます。

スイング中に左グリップがどこかで止まり
それを支点に、その止まるのを反動に
クラブやヘッドを振っても大丈夫なように
グリップを形成しているのが殆どです。

グリップは両手で支えるのであって
左手グリップ一個で握り込むことではありません。


両手で合掌する間にグリップ(箇所)が存在するのであって
どちらかだけで握り込み
スイング中、動作中に運動を止める ものではありません。

左手の指だけで握り
それでは支えきれないから
クラブの重さを受け、動き続ける もの
動作の途中で クラブの重さを支えられ
グリップの移動を止めるためのグリップではなく
その重さを受け止めず流し続ける というのが基本です。

2018年2月19日月曜日

ゴルフスイングの常識/非常識 ⑦アプローチショット

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アプローチショットに限らず
パターや普通のショットもそうですが、
決められた距離、決めた距離を打つのに
 
✋小さなスイング(ストローク)
✋少ない動作
✋遅いスイング(ストローク)

で行った方が段違いにミスは軽減出来ます。
IMG_0496

弊社のL型ブリストルパター  480g
市販の平均的ヘッド重量    
300g
が最たる例で、それだけでゴルフが易しくなります。

アプローチも同じです。

ラフやバンカーなど 結果としてボール以外のモノも
どかさなければならないような状況では

弊社の悶絶ウエッヂ   380g
市販の平均的ヘッド重量 290g

とでは やさしさは段違いです。

それも含め
アプローチを打つ際、
どんな番手を選ぶか
どんな球種(球筋)を選ぶか
まず 優先的に 転がし~パッティング
に近いモノから選んでください。
スナップショット 3 (2017-01-13 12-28)
スナップショット 5 (2017-01-13 12-29)









転がし~パッティング であれば
距離=距離感 打つ加減がその距離に非常に近いので
距離感が掴みやすいです。

上げるショットをするには
打つ距離加減と距離感が 上げれば上げるほど
乖離していきますので 距離感を掴み辛くなります。

と同時に
例えば 花道から
30ヤードを7番アイアンで転がすのと
30ヤードをウエッヂで上げるのとでは
スイングのスピードや大きさなど
かなり大きく異なり、
その距離を7番アイアンで打つ場合
小さな、遅めのストロークで済みますから
ミスが出ても痛手を負いません。
IMG_0491

アプローチだけではありませんが
高さを出す というのはゴルフショットの中で
とても難易度の高いものです。
出来れば それはクラブにやらせる
ロフトのやらせるべきで
そこを人間がなにがしかの技巧によって
増やそうとするのは非常に危険なショットになります。



手厳しい
意見ですが、
セカンドショットをフェアウェイから打って
ミスをして、バンカー越えのアプローチになったとしましょう。
ラフから ふわっと上げて
適切な距離を打ち グリーンに乗せるショットは
フェアウェイからグリーンに乗せるよりも
遥かに難易度の高いショットです。
それが出来るのであれば、そこに打ってしまったショットを
ミスしていない と考えるべきです。
楽しみの為、挑戦することは構いませんが
スコアアップを狙うのであれば
そこは確率として現実をとらえるべきです。

 
IMG_0481

練習場という環境が
多くの日本人アマチュアゴルファーに
上げるアプローチを強要してしまう というか
染み込ませてしまう訳ですが
ショットやアプローチ、パッティングをする場合
まず 小さなスイング(ストローク)
遅いスイング(ストローク)で済む方法から
考えてみましょう。

また キャリーボール中心の高めの球を打つ場合
しっかりピンまでの距離 キャリーするボールを
打てるように考えて下さい。

2018年2月18日日曜日

『遠心力』の呪縛

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パターストロークを参考例に挙げますが、
よくあるショルダーストロークでは
アドレスした自分の目から見て
パターヘッドを真っ直ぐ動かすことが
重要なことだと妄信している人が殆どです。


活躍するプロでも少なくないですね。


005001
実際のところ、ゴルフクラブ~クラブヘッドは
ライ角度とロフト角度の単純な直角ではない面が
フェースであるがゆえに、
自分の見た目から ヘッドが真っ直ぐ動いて見えても
ロフト角度が変わってしまうと
面の向きはかなり変わってしまいます。


002006

2mの距離を打つのに 左右で30㌢以上もズレる ほどです。

003009



同時に ヘッドが円弧を描くのは
本来、背骨を軸とした 胴体の向きを変える動き が
主になる筈のところを 肩で揺さぶるショルダーにしたり
手首で揺さぶる動きにすれば
円弧は当然小さな半径になり 時間や移動距離に対し
ロフト変化は激しくなります。

ロフト変化 クラブの姿勢変化
当然作用として人間の姿勢に働きますから
アッパー軌道になれば 体重は右に寄り、
よりアッパーは激しくなります。


左サイドが激しく上がるということは
それと同等に体も左を向く
・・・でもこれだと左手が届かなくなるので
体は急激の止まり 上に蹴るような動きになる
引っ掛けフック チーピンしか出ませんよね~

よって パッティングストロークだけではなく
ショット全般において
意識した円弧、
その円弧の最下点付近でボールをとらえようとする意識は
多種多様なミス

✋出る球の上下角度の違い
✋スピン量の違い
✋出る球の左右角度の違い
✋それに伴うボール速度の違い

を生み出すばかりか
1センチ単位で ヘッドそのものの高さがズレると
そのまま結果になってしまう トップ・ダフリ の
ミスも付いて回ります。

そして ショットには
その左右軌道に対する ヘッドの向きで起こる
横回転(右回転/左回転)も付いてくるのですから
打ってみなければ分からない
と言うショットになってしまいやすいのです。



何も考えず ゴルフクラブを手にすれば
長い棒の先に重さが集中していますから
先端を より速く・より多く・より強く 動かすと
なんだか 強い力を生み出すように錯覚しがち ですが、
ゴルフショットは その先端の重さによって
球体であるボールを打たなければならなく
しかも、その先端部には
球筋や距離などを決める角度 がそれぞれ異なる形で
ついています。
jpg11

ゴルフクラブそのものを
遠くに投げる競技 であるのなら納得ですが、
その先端部で 球体を打って争うゲームであると
遠心力を 打撃の主のエネルギーに考えるのは
怪しすぎます。安定度が無さ過ぎます。
 

グリップを動かすことでなく、
グリップを軸としてヘッドを動かすような
クラブの扱いは グリップの移動を止めることで
作り出す動きになるので
本来 体自体が向きを変える ということの最大阻害要素です。
どんどん ゴルフスイングそのものから離れることになります。


遠心力 と言う呪縛から逃れられない限り
スイングの進化はあり得ないでしょうね。

遠心力で ボールを飛ばす と信じている限り
誰からもアドバイスの貰えない 自分のスイング
自分のタイミングを追求するしかありません。
そのスイングで 似た球を打つのには
本来のスイングに必要な練習量の 数倍~十数倍
必要になってしまうので 体の摩耗との勝負…
 ま 個人の自由ですけどね…。

2018年2月17日土曜日

アプローチやパッティングが上手くいかない理由

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過去に似た内容の記事を書いていますが、
アプローチやパッティングストロークが
思ったように行かない方が少なくないので
その点について 書いてみます。

スナップショット 1 (2014-01-20 18-21)
 

 ⇧ デフォルメ(簡略化)された状態での
アプローチやパターでの体の様子です。

これ自体は間違っていません。

4c9a0689
が しかし
これを具体化していくと
こうなってしまうのは大きな間違いです。
これがアプローチやパターを苦しめる
最大の原因になり得ます。

スイングは体の回転によって
体の向きの変更にグリップが移動して
クラブが円弧を描きます。
cap02

ですので 右を向いている時は右サイドが
左サイドよりも高くなり、
左を向いている時は左サイドが
右サイドが高くなるのは理解できると思います。


スナップショット 1 (2014-01-20 18-21)それを簡略化するとこうなる訳ですが
これは決して 肩~肩甲骨を揺り動かしている
のではなく、股関節から上の胴体が
回転しているから
打つ前は右肩が高くなったように見え
打った後は左肩が高くなったように見えるに過ぎません


スイングは振り子と『妄信』している人が少なくありませんが、
機械的な振り子は その振り子の軸点が固定されるがゆえに
機能を果たしますが、スイングではそうは行きません。

意図的に作らずとも遠心力も掛かりますし、
ボールをどかす、ボールを打つ重さも掛かりますから
それを消す、相殺するためにも
肩を揺さぶるスイングでは 必ず軸点は右にズレます。
あたりまえ…かも知れませんが ダフリが手前になるのは
それが仕組みだからです。
ですので この方法で長い距離を打とうとすると
必ずダフリ、もっとひどくなると上がり際のトップになるのです。
スナップショット 1 (2014-01-20 18-21)

と同時に スイングは斜めに傾いた円弧 です。
グリップの部分を ◯円 で示していますが
(平面上に描かれているため分かりづらいですが)
この3個の円は奥行きとしてみれば
左の円と右の円は奥にあるのです。
真ん中の円が一番手前に来ます。
これだけグリップが移動して 同じ面上(奥行きと言う意味で)
動くことはスイング上あり得ないのです。
4c9a0689
   👉パターが下手になるためのストロークです。
このデフォルメされたアプローチ(もしくはパッティング)
を実際に具現化してしまうと
毎度毎度 違うロフトでインパクトするだけでなく
ボールとヘッド上下に当たり方も毎度変わってしまうため
一定の弾道、例えパッティングであっても
一定の弾道にならず、距離感を覚えることが出来ません。

このストロークで練習をすると、
不必要な、何倍モノ練習を
背骨を曲げた 非常に体の負担のある状況で繰り返すため
腰痛の原因にもなるのです。

2018年2月16日金曜日

フック・引っ掛け対策

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ビデオなどのビジュアル関係のモノが
非常に便利に使える時代になりました。


フック ひっかけ だけに限りませんが、
ゴルフスイングを箇所箇所の動作、
ビデオを撮って ある一部の静止画を切り取って
そこを改善しよう としても無駄ですし、不可能です。

動作は流れの中で決まって行きますし、
その数コマ前の肘の関係やクラブの重さのかかり方で
そのコマは決まっていくので
その前、いや、もっと前のコマを修整しないと
そのコマそのものは治っていかないモノです。

 
スナップショット 1 (2018-02-13 13-07)



前回の テークバックの話の中でも書きましたが、
スイングは時間帯があります。

アドレスを基準点に定めると

テークアウェイ
トップ付近
ダウンスイング
 これらは右向きの時間帯
です。

動作としては存在しませんが、箇所としての

フォロー
フィニッシュ
 は 左向きの時間帯
です。


右向きの時間帯は
体の左サイドよりも右サイドの方が高く
左向きの時間帯は
体の左サイドよりも右サイドの方が低く
 なります。

スイングは テークバック~ダウン
フォロー、フィニッシュと区切るよりも
右サイドの高い右向きの時間 と
左サイドの高い左向きの時間
で区切った方が スイングの改善には良い と思います。

そして この話の軸になるのは

 それらは スイングの動作の中では
 横への運動・横運動が基準になっている
 回転が時間の区切りの基準になっている

ということです。





自分の意志でヘッドを返す
と言うような幼稚な動きをする場合は論外なので除外しますが、

フック・および ひっかけ というのは
主に インパクトが左向きの時間帯に掛かっている ことです。
引っ掛けはシンプルに左向きなのですが
それにフックが強く入る場合は
 インパクトがかなり深く上向きの時間に入っている
と考えられます。


スイングの時間帯は
体の横運動を基準にしていますが、
フック・引っ掛け が多い人は
横の時間帯に対し、縦の動作が多すぎて
時間が合わない というか、間に合わない
というのがケースとして少なくありません。

体の回転は 肘で管理すべき ではあります。
体の右向き 骨盤がある程度右向きを確保出来れば
胴体の動きで 縦の動作を大きく増やすことは難しいです。
ですので、アバウトに言えば
縦の動作が多いと言うコトは
体の向きを変える時間進行に対し

腕の動きが多すぎる と言うコトになります。

 
スナップショット 1 (2018-01-31 13-39)


体の向きの変更 の進行が10とすれば
右向きで10~戻しで10 ですから
インパクトは 総動作量で 20前後の場所に来ます。
腕の動作が 12 あると
右向きの時間の中で12  戻しで12 となれば
24の時間にインパクトが来ますので
 24-20
4のズレ分 体が左向きの時間にインパクトが来る
コトになってしまう と言った感じです。

そして 同時に、
腕の動作が多い ということは
クラブを下に振っている と言うコトになりますから
その影響は体の回転に反映され
腕を使わない シンプルな体の回転できる円の傾き角度
よりも アップライトな体の回転にさせられてしまうでしょう。

ちょっと 実動作と言うよりもイメージの中の話
になってしまうので 分かりにくいかもしれませんが、
フック・引っ掛けは そう言う仕組みから多発します。



ですので 直近、治す方法法は三つ


①テークバック・トップにおいて
 👉右肘が左肘よりも高い関係を強く造るコト
 👉左肘が低い位置を強調するコト


②インサイドからしっかり打つ為に
 インパクトのヘッドはかなり右向き
 ロフトではなく
 👉フェースの向きをはっきり右向き
 インパクトに入るコト

③深い右向きを作って 右向きの時間を
 より長く確保するコト


と注意してみてください。

2018年2月14日水曜日

『シャットフェース』

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スライスやコスリ球の話をつながるところで
『シャットフェース』 のお話し。


 ボールを楽に飛ばす のには
シャットフェースを考えない訳には行きませんが、
そのシャットフェースの意味を
はき違えている人が少なくないように思えます。

シャットフェースの本来の意味は
前傾姿勢と右向きにつながります。

何度も書いていますが、前傾姿勢は
股関節 👉骨盤と大腿骨
骨盤と軸足の角度差のコトを言います。


ちゃんと骨盤を右に向けたテークバックでは
前傾姿勢は ㊨大腿骨と骨盤の角度差で
その時点では、右を向いているので
自分にとっての 前は ㊨を向いた方に存在します。

198Trim_Moment

骨盤をちゃんと右に向けると
 右サイドの方が左サイドよりも高い状態になりますから
クラブヘッド・フェースは 地面に垂直ではなく
やや地面を向いている様な状態になるのが
その時点での「スクエアフェース」です。
前傾姿勢のある 胴体(股関節より上の体)に
とって スクエアな状態、
地面から見ればシャットな状態です。

👉地面に垂直なのは 開いた(オープン)な状態 です。

つまり ゴルフで言われるシャットフェースは
こて先で造るモノではなく
体の姿勢によって作り出されるモノなのです。

それを小手先で造っても何の意味も持ちません。

ですので ダウンスイング時のヘッドの状態も
当然「シャットフェース」になり、
その意味は 左サイドの方が低い状態 と言うコトになります。

これによって
進行方向が低い   👉上から打つ
インサイドから入る 👉骨盤(体)がまだ右向き

が作られるのです。

スナップショット 4 (2015-04-18 18-59)

また 体の姿勢によって作られる「シャットフェース」は
ヘッドやクラブの重さによってグリップを
進行方向に押そうとする働きも加わるので
より 姿勢維持がし易く、
回転がスムースになり易く、
より 上から打つ や インサイドから打つ
チャンスが増えていくのです。

スナップショット 3 (2017-01-13 12-28)


それらすべてを、体の姿勢を関連付けず
手先で作ってしまうと 一時的にシャットフェースもどきは
出来たとしても 寝かされたクラブや開かれてロフト
 などによって、体の姿勢が維持できず(重さがかかるので)
体の開きも早くなり、左サイドの低さも維持し難くなり、
体に無理をして それらの重さに対抗するか、
開いたり、煽ったりすることになって行きます。

スナップショット 1 (2017-01-21 11-26)

言葉の通りですが、その場しのぎの
小手先の技術は コトの本質から離れてしまうので
より問題を複雑化、深刻化させます。

特にゴルフには 下に掛かる重さと
横に動く回転と言うのが伴うので
その処理に 体を横に傾けて 斜めにひねる ことが
大変危なく体を痛めてしまいます。


ダウンスイングで フェースを地面に向けて
というのは確かにオーバーではあるのですが、
その位にする・したつもりで
やっと体の姿勢につながってくるのです。

そして その意識をもって テークアウェイしていく
というのはとても重要だと思います。

ゴルフスイング◇体重移動と体の仕組み

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体重移動 というのを
スイングでは頻繁に言われますが、
スイング動作の中で意識して行える か
というと 答えは NOに近い でしょう

スナップショット 3 (2017-01-13 12-28)スナップショット 6 (2017-01-13 12-29)












スイングは全体で動き出しから終了まで 約2秒。
ダウンスイングを始めてからインパクトまで 0.2秒程度。
インパクトの瞬間だけで言えば 1/3500秒です。


体重移動という意味で
左に体重が乗る というのは
左脚に という意味ですし、同じく
右に体重が乗る というのは
右脚に という意味です。
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しかし スイングは体を回転させるため
正しく行っても
骨盤、まあ腰と言い替えましょう、
左腰と左脚が一致する瞬間は
その言葉の通り 一瞬ですし
右向きの状態では 左腰が右脚と一致しているに近い状態
も存在するので、
 左腰 イコール 左脚
左腰の方に体重を移しても
それが イコール 左脚に体重を乗せられるか どうかは
時機、タイミングによっても異なります。

しかも まだ その左右の感覚は
なんとなくでも 掴みやすいのに
良くも悪くも スイングは地面に全く平行な動きでなく
回転は斜めに傾いているので
左サイドが高い時、左サイドが低い時 が
それぞれ存在し、それも同時に時期によって異なる上に
どっちかが下がっている というのは
スイングという短時間の動作の中では
とても自覚し難く
左に体重を移そうとしている時、
左サイドが高く、移そうとすればするほど
結果、右体重(右重心)が強くなってしまうことは
掃いて捨てるほど発生し、
殆どのゴルファーはその状態と言えます。

そして 侮ってはいけないのは
クラブの重さ です。


市販の軽いクラブだから大丈夫 な訳ではなく
静止状態のクラブの目方など役に立たない。
クラブは長さもあり、運動・移動させれば
その速度分 その長さ分 の掛け算になるので
数キロ~十数キロの負荷になり
その掛かった重さと 人間は立体的に反対に動き
バランスを取るので
自分の望みに関係なく
 そのクラブの扱い方によって 体重移動は決まってしまう。
明治の大砲になりたい人などいないが
明治の大砲でないと ボールを打つことの出来ない
クラブの不可抗力が出来てしまう ということ。




では どうするか?
それは意外に簡単で、
トップオブザスイングからダウン~インパクト~フォローに
かけては
体重は必ず グリップエンドの向いている方向にかかる と
考えてよく
グリップエンドが体に対し左を向いていれば 左に
グリップエンドが右を向いていれば 右にかかりやすい。

そして もう一歩踏み込むと
地面と平行を基準として
グリップエンドが上向き・下向き と
右向き・左向きは
その絡み合いによって 体の姿勢は決まってくる。
スナップショット 4 (2016-07-27 18-56)

グリップエンドが左を向いていても
上を向いてしまっていると 体は逃げてしまっているから
気持ちは体重が左でも おそらく上をむいてしまっている

例外は殆どないと考えてよく
ダウンスイングで
グリップエンドが
下を向いている時間、
左を向いている時間を
長くとればとればとるほど
左サイドが低くなっている時間が長く取れ
それによって 
  左への体重移動がしやすくなります。


トップの位置 や ダウンスイング での
体は右を向いていますから
その時の 左とは シャンク方向に近い訳で
その後体が回っていくから
無意識な形でグリップは シャンク~飛球線~飛球線より左
に動いていくのです。
ですので シャンク方向の下向きを維持する
というのが意識できる 体重移動なのです。