知らず知らずに使っている
オーバースペックのゴルフクラブ…。
シャフトとしての機能のない しならない棒、
ボールへ遠く飛ばすことの助力にならない 軽いヘッド…。

これらは それそのものよりも
それによって 本来、道具の機能がやってくれることを
打ち手が代わりにしなくてはならない と言う本末転倒、
それが 時間をかけ、各ゴルファーのスイングを造ってしまう
という事がとても悲しいですね。

それが一番顕著に出るのがグリップです。

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左グリップが手のひらで握らない、指で握るのも
両手の平が合掌に向き合うのも
どちらも 一番ポイントになるのは
握りは上下に重なっている という事です。

 
 
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練習場に行く機会があったら
周りの人のグリップを見てみて下さい。
ほとんどの人が

左手を支点に 右手でシャフトを押す
  右手でシャフトを回す(角角度運動)

そのためのグリップをしていますから、
左右の重なりは 単なる形式的なものになり
支点運動、シャフトの角角度運動をするための
グリップをしています。
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本来、グリップは左右の握りが
上下に密着、重なり
左グリップを支点とした シャフトを振る…のではなく
クラブを持った左手を進行方向に
 利き手である右手で押す 為のモノです。


妙に意識されると困りますが、
ここはあえて スイングプレーン(軌道)という言葉を
使いますが、
前傾姿勢を基準とした 斜めに傾いたスイングプレーン
これに対して 相対する、垂直な関係がグリップで
自分の動作する上での 進行方向とは
そのスイングプレーンが目安となります。

よって 利き手である 右手は
クラブを持った左手をそのスイングプレーン上に
どんどん押してあげる ことによって
その軸(源動力)となる体の回転に送れず
追随して移動して行けるのです。

体の回転(そして前傾姿勢)が基準となる筈の
スイング軌道(プレーン)に対し
左グリップを支点とした円を描くのは
全く意味も見えませんし、
言葉は悪いですが ショットするためのスイング軌道ではなく
スイングプレーンの為のスイングプレーンに
なってしまいます。
・・・・あほらし・・・・・
スナップショット 1 (2013-11-29 10-47)
これは 某プロ(誰かは分かりません)のグリップですが
あからさまに 右手を使って
クラブを跳ね上げるための握りをしています。
確かにアドレスは やや右が低いものですが
それによって 必要以上に上を向いたアドレスをしていますから
このグリップでは、
このグリップが生み出すアドレス姿勢では、
相当の練習を積まないと
アマチュア程度の練習量では
フェアウェイウッド、アプローチ、バンカーショット
傾斜地でのショットに問題を生むことになります。

同時に このグリップをするプロやレッスンプロは
体重移動をしないスイング理論を唱えるでしょう。
それは、左手首がロックされ、
左腕がロックされるグリップが基礎にあるからです。
これでは 動作してきた時に 左手の逃げる場所が
必ず 上方向 腕→肩方向になりますので
体が回転するのではなく 上に突っ張るようになりますから
左に体重を移すことを止めてしまいます。
スイングの始まりがグリップにあることを
もうすこし勉強した方が良いと思います。




スナップショット 11 (2013-07-04 23-39)スナップショット 13 (2013-07-04 23-39)








体の回転の軌道に対して
重量物になる、運動すると重量の増える
腕やクラブを 利き手によって
しっかり押し支えてあげる ということが
理解できていると グリップも良くなり
それがアドレス姿勢の矯正にもつながって行きます。