ブレイクライン というお話をしました。
これはアドレス時の自分とボールを結ぶライン
もしも ここにガラスを置いたとしたら
それを割るのはグリップである ということ。
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たぶん 一般的には、もしくは現在流行っているスイング論では
このブレイクラインをグリップで割ろうとすると
フェースが ガバっと開いてシャンクになるのでは
ないかと思います。

そこのところをよく考えてほしいのです。

体の傾き分と右を向いた時の左右の体の状態で
左サイドの方が低い分
テークアウェイではシャット気味にクラブは移動します。

まず ここで開く理由が見つからない…。

ゴルフクラブのヘッドは例外なく
シャフトよりも右側に重さがあります。
重心の深さというやつですね。

テークアウェイはテークアウェイのためのものではありません。
そこから先の ダウンであったり、インパクトのための
前準備です。

切り返しをしてから
必要以上に重心位置がシャフトよりも右に
位置していると、クラブはより重く感じるようになります。
ブレーキの作用になってしまいます。
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そして 重心が右にあると
ダウンの、次の動作では右サイドが下がりやすく
体が突っ込みやすくなってしまいます。

ですので トップオブザスイングまで
シャット気味か、それに準じたクラブ姿勢
ヘッド姿勢になる筈です。

ここから打つわけですが
切り返しからインパクトまで
時間にすると かなり長く見積もっても
    0.2秒
 0.1秒位のゴルファーも少なくない筈です。

トップオブザスイングでクラブを開いていないのに
ここから開くのは 意味がわかりません。
フェースでボールを打つ 筈なのに
こんな刹那な時間に わざわざフェースでない
別な場所をボールに向けていく意味が見えません。

前傾姿勢でつくられる 左サイドの低さを利用すれば
自然にシャットが出来てくる筈で
そうすれば グリップはヘッドやクラブの重さの通り
進行方向の左に押され 自然にブレイクラインを割ります。
スナップショット 2 (2012-11-01 20-24)

イメージではあるのですが
単純な上下のグリップとヘッドの位置関係で
グリップの方が低ければ
 ヘッドやクラブの その重さはグリップにかかり
 グリップを移動させる作用が働きます。
その逆に ヘッドの方が低くなると
 グリップにはそこに留められる重さが働きますから
インパクトまで
そう ブレイクラインをグリップが割るまで
グリップの方が低く、ヘッドの方が高くないと
所定のインパクトにたどり着けません。

ヘッドの重さで ヘッドを動かしてしまう限り
グリップの移動が妨げられるので
右体重で、上を向いてのインパクト
  は避けられなくなってしまうのです。