ゴルフクラブに形は独特で
ほかの打撃に道具を使うスポーツと少々異なっています。
そして、打撃部分(ヘッド)の重さ というのが
普通に流通しているクラブでも 全体重量(総重量)の5割強
弊社の悶絶クラブと呼ばれているものでは
全体重量の7割強が長い棒の先に装着されています。
クラブ、クラブヘッドの形とこの重量配分
というのが ある意味ゴルフクラブをどう扱うか、
これが 一般的には「ゴルフスイング」と呼ばれます。
形に関して言及されているレッスン書や雑誌は
とても少ないですが、先端に集中する重さに関しては、
「遠心力を作るため」と思われていることが
少なくありません。
遠心力というのには当然方向が伴います。
グリップやゴルフグローブを
油でぬるぬる、つるつるにしたら
その遠心力の方向はボールを打つこと、でなく
ボールを打たせないことに働くでしょう。
それを必要以上に多く生み出してしまえば
ボールを打つこと、
ボールを目標「方向」に打つことが困難になって
しまうのは、理解できるでしょうか。
クラブが作り出す遠心力には
その場その場で方向が付いて回ります。
ボールを概ね目標方向に飛ばす、飛ばしたい方向
その方向と一致する スイングでのクラブ扱いは
本来ボールを打った後 フォローの位置になる訳です。
勘違いしている多くのゴルファーは
トップオブスイングからインパクトまで
この区間に出来る遠心力の方向は右斜め下辺りに
放射線状に働きますから
ボールを打ちたい方向とは
魔反対とは言わないまでも かなり異なっています。
もしも グリップもグローブも油でつるつる状態
になっていたとしたら、ボールを打つ前に
クラブはすっ飛んで行ってしまいます。
どうも私にはクラブの構造
それを利用して遠心力を使って打撃する方法論は
ボールを打つことのためでなく
より遠くに「クラブを放り投げる」と言う競技に
おまけでボールを打っているとしか思えないのです。
ゴルフのショットには
確かに遠くに飛ばす と言う魅力、目的もありますが、
出来るだけ正確に、出来るだけ繰り返し打ちたい
というのがほぼ等価で存在するわけです。
遠心力を使って打つ と言う打撃論には
ヘッドの重さというのは考慮されていても
「ヘッドの形状」というのは考慮されていません。
無視されています。
ゴルフクラブのクラブヘッドは重量の中心点が
握っている棒よりも右にずれています。
特に ドライバーやフェアウェイウッドなどでは
そのずれは 3センチ以上になる訳で
そのずれと遠心力を掛け合わせてしまうと
より クラブは開くことになります。
遠心力を無理に作り出さないスイングよりも
より ヘッドの返し、ヘッドの回転(ローテーション)は
必要になるのに、遠心力を多く作り出していることによって
より それが難しくなるのです。
クラブヘッドの形には
勿論 ボールを打撃するという直接的な
理由もありますが、スイングをガイドする
誰にも教えてもらえないタイミングを伝える
と言う役割があるのです。
それには よく覚えておいてもらいたいのは
スイング中、動作中、 クラブヘッドの重さは
ヘッドをそのものを動かすことよりも
グリップ(クラブ)を動かす~動かさせる という事に
使われるための形状であるということです。
例えば ダウンスイング中、
ヘッドの重さでヘッドを下げてしまえば
クラブの形状やその重さは打撃に利用できません。
そのヘッドの重さでグリップが動かされてしまう。。。
移動させたいという方向にグリップが動かされてしまう
クラブ位置、ヘッド姿勢を作ることが重要になるのです。
ある場面で 自分が思い描く次のグリップの位置
移動方向、移動場所
ヘッドの重さによってその方向、その場所に
誘われないという事は その場面での
クラブの位置やヘッドの姿勢が間違っている
ということになる指針です。
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