2018年2月18日日曜日

『遠心力』の呪縛

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パターストロークを参考例に挙げますが、
よくあるショルダーストロークでは
アドレスした自分の目から見て
パターヘッドを真っ直ぐ動かすことが
重要なことだと妄信している人が殆どです。


活躍するプロでも少なくないですね。


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実際のところ、ゴルフクラブ~クラブヘッドは
ライ角度とロフト角度の単純な直角ではない面が
フェースであるがゆえに、
自分の見た目から ヘッドが真っ直ぐ動いて見えても
ロフト角度が変わってしまうと
面の向きはかなり変わってしまいます。


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2mの距離を打つのに 左右で30㌢以上もズレる ほどです。

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同時に ヘッドが円弧を描くのは
本来、背骨を軸とした 胴体の向きを変える動き が
主になる筈のところを 肩で揺さぶるショルダーにしたり
手首で揺さぶる動きにすれば
円弧は当然小さな半径になり 時間や移動距離に対し
ロフト変化は激しくなります。

ロフト変化 クラブの姿勢変化
当然作用として人間の姿勢に働きますから
アッパー軌道になれば 体重は右に寄り、
よりアッパーは激しくなります。


左サイドが激しく上がるということは
それと同等に体も左を向く
・・・でもこれだと左手が届かなくなるので
体は急激の止まり 上に蹴るような動きになる
引っ掛けフック チーピンしか出ませんよね~

よって パッティングストロークだけではなく
ショット全般において
意識した円弧、
その円弧の最下点付近でボールをとらえようとする意識は
多種多様なミス

✋出る球の上下角度の違い
✋スピン量の違い
✋出る球の左右角度の違い
✋それに伴うボール速度の違い

を生み出すばかりか
1センチ単位で ヘッドそのものの高さがズレると
そのまま結果になってしまう トップ・ダフリ の
ミスも付いて回ります。

そして ショットには
その左右軌道に対する ヘッドの向きで起こる
横回転(右回転/左回転)も付いてくるのですから
打ってみなければ分からない
と言うショットになってしまいやすいのです。



何も考えず ゴルフクラブを手にすれば
長い棒の先に重さが集中していますから
先端を より速く・より多く・より強く 動かすと
なんだか 強い力を生み出すように錯覚しがち ですが、
ゴルフショットは その先端の重さによって
球体であるボールを打たなければならなく
しかも、その先端部には
球筋や距離などを決める角度 がそれぞれ異なる形で
ついています。
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ゴルフクラブそのものを
遠くに投げる競技 であるのなら納得ですが、
その先端部で 球体を打って争うゲームであると
遠心力を 打撃の主のエネルギーに考えるのは
怪しすぎます。安定度が無さ過ぎます。
 

グリップを動かすことでなく、
グリップを軸としてヘッドを動かすような
クラブの扱いは グリップの移動を止めることで
作り出す動きになるので
本来 体自体が向きを変える ということの最大阻害要素です。
どんどん ゴルフスイングそのものから離れることになります。


遠心力 と言う呪縛から逃れられない限り
スイングの進化はあり得ないでしょうね。

遠心力で ボールを飛ばす と信じている限り
誰からもアドバイスの貰えない 自分のスイング
自分のタイミングを追求するしかありません。
そのスイングで 似た球を打つのには
本来のスイングに必要な練習量の 数倍~十数倍
必要になってしまうので 体の摩耗との勝負…
 ま 個人の自由ですけどね…。

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